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周南市の高校でクラスター

剣道部員、指導者16人

県内で41人、ステージ3へ

 県などは26日、新型コロナウイルスに41人が感染し、このうち15人は周南市の高校の剣道部員などで、クラスター(集団感染)が発生したと発表した。県内の感染者は1,151人になった。
 クラスターの感染者のうち10代の部員が男子8人、女子6人の計14人、指導者の20代の女性が1人。居住地別では周南市が部員の男子6人、女子3人、指導者1人の計10人、下松市が10代の男子1人、防府市が2人、柳井、山口市が1人ずつ。部員たちは感染者の女子部員と接触していた。累計は16人になる。
 周南市のサービス付き高齢者住宅関連のクラスターでも50代の女性、40代の男性の病院職員、職員の家族の10代の男性、10歳未満の男子の計4人が感染した。このうち3人が周南市、1人が防府市在住。同クラスター関係の累計は69人になった。
 宇部市の病院のクラスター関連でも60代の職員の女性1人、60代と90代の入院患者の女性が感染した、累計は152人になった。
 周南市ではこのほか以前に公表された感染者の家族で70代の男性、女性1人ずつと30代の女性が感染。この日の同市の感染者は16人、累計は169人になった。下松市はこの日の1人で39人になった。
 このほかの市の感染者はクラスターを含め、山口、防府市が各7人▽下関市が6人▽宇部市が2人▽山陽小野田市、柳井市が各1人。クラスターの多発で感染者が増えていることから村岡嗣政知事は記者会見して「県内の感染状況はステージ3に移行した」と述べた。
 また70代の女性と90代の男性の感染者が亡くなったことも公表した。県内の感染による死亡者は11人になった。


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「百年工場」へ、笑顔で仕事

[この人に聞く]

新しい製品をこの街から

日本ゼオン徳山工場工場長
渋谷 智啓さん(57)

(しぶや・ともひろ)

《プロフィール》
 東京都出身。東京農工大大学院工学研究科資源応用化学専攻を修了して1988年に日本ゼオンに入社。研究、開発部門を経て2006年3月から徳山工場生産革新室長、製造1課長。
 12年2月からゼオンケミカルズシンガポールの開設に向けた特別プロジェクトチームに所属し、同年12月から同社製造部長としてシンガポールに赴任。17年3月から総合開発センターセンター長付、18年8月から徳山工場副工場長。シンガポールの4年2カ月は家族同伴だったが、徳山工場へは単身赴任。自宅は横浜市。趣味は映画観賞とサッカー観戦。地域リーグのころからJ2のレノファ山口を応援している。




 周南市那智町の日本ゼオン徳山工場は1965年に操業開始、周南コンビナートの一角を占め、合成ゴムや重合法トナー、新素材のカーボンナノチューブなどを生産し、従業員は社員だけで350人。その工場長に1月1日付けで副工場長から昇格、就任した。脱炭素社会、安定操業などに取り組む意気込みを聞いた。(聞き手:延安弘行)


 ― これまでの仕事について教えてください。

 渋谷 入社してゴムの加工品の開発に9年間携わり、そのうち2年は高岡工場にいて研究所に戻り、そのあと徳山工場、シンガポールです。

 ― 工場長に就任しての抱負をお願いします。

 渋谷 徳山工場は入社して3カ月間、研修した工場でもあり、新入社員の時に指導してくれた先輩と仕事ができるのは感慨深いです。徳山工場は通算で10年間いましたが、地域が温かく見守ってくれていて、いたらないところは指摘いただける、地域といい関係だと思います。
 その工場を一つ目はその地域の皆様に安心して暮らせる工場にしていきたい。二つ目は新しい製品をこのまちから作っていきたいと思います。コロナ禍で中止になった夏の和楽踊りや東川のクリーン作戦への参加も再開したいと考えています。

 ― 新素材として注目されているカーボンナノチューブの工場でもあります。

 渋谷 2015年に設備ができましたが、太陽光パネルに使ったり、ゴムのコンパウンドを製造する時に入れるなど、引き合いも出てきてルートもわかってきたので、きちんと出荷していけるようにしていきたいと思います。

 ― 徳山工場の前に長くいたシンガポールではどんな仕事だったのでしょうか。

 渋谷 赴任の約1年前から徳山工場にできた特別プロジェクト推進チームで現地の人を教育し、プラントの立ち上げから携わりました。従業員が120人ほどの合成ゴムの工場で、最初は日本から14人行きましたが、1年たつと引き揚げてしまい、向こうの人だけになるとそれから、装置がうまく動かないといったことが起こるようになってしまいました。

 ― それはどうしてですか。

 渋谷 日本人だと細かい気遣いでトラブルがないようにしますが、文化の違いで、トラブルが起こってから対応するからです。シンガポールでの体験から、それまでは気が短かったのが忍耐強くなりました。

 ― これからの徳山工場の課題についてお願いします。

 渋谷 脱炭素社会に向け、国の指針にそって周南市とも連携して二酸化炭素を削減することは大きな課題だと思います。生産効率をあげ、使うエネルギーを減らし、代替燃料として天然ガスを使ったり、クリーン電気の購入も進めることになるのではと思います。
 少子化の中で人員の確保も課題です。この会社に入りたいと思ってもらえるようアピールし、毎年5、6人をコンスタントに切れ目なく採用し、教育していきたい。教育は協力会社も含めて充実させていきたい。

 ― 新型コロナウイルスの影響はいかがですか。

 渋谷 一時期落ち込みましたが昨年の夏から戻ってきています。タイヤ用や使い捨て手袋の増産でゴムの出荷が増えるなどプラスの面もあります。

 ― これからの工場の運営についてはいかがでしょうか。 

 渋谷 「100年工場」をめざし、この地で存続して頑張りたいと思います。周囲には「笑顔で仕事をしよう」といつも言っています。シンガポールの経験から怒っている人には話しかけてくれる人もいない、笑える職場でないと活性化しないと気づき、赴任中も後半は無理にでも笑顔を作るようにしていました。それから笑顔が絶えない職場を目指すようになりました。

 ― 今日はどうもありがとうございました。

【きょうの紙面】
(4)うそ電話詐欺被害防止でコンビニに感謝状
(5)理髪店シャープに日本1のサインポール


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