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学習塾も苦境、受講者半減も

[金曜記者レポート・新型コロナウイルス感染症対策]


リモート形式より対面式重視
コロナ休校で新規ゼロも

 昨年1月に国内で初の新型コロナウイルス感染者が確認され、周南地域の小中学校では2月末から5月下旬まで休校を余儀なくされた。 
 学習塾が児童、生徒の学校での授業内容の理解を助け、進学面でも強力なサポート役を担うようになって久しいが、これまでと異なる環境下で、昨年の各塾の取り巻く状況を聞いた。(山根正)

 回答を得たのは徳進塾(岡本直人塾長)、まゆみ塾(磯村真弓塾長)、けいせつ塾(中丸令塾長)、その他匿名の2校で計5校。いずれも周南市を拠点に15年から45年の指導実績があり、徳進塾と匿名の1校は下松にも校舎を構える。
 5つの塾の受講生はそれぞれ20人から数百人までとまちまちだが、全て小中高生が対象。
 2019年と比較した受講者数については、大幅減が1、微減が1、増減なしが2校。半減した塾が1校あり、例年、新年度が始まる前後で新規の入塾者を受け付けているが、2020年は休校中と重なり新規がゼロだと答えた。
 講義スタイルの変化や塾のコロナ対応について聞いたところ、オンライン形式のリモート授業を導入したと答えた塾は2校あったが、対面式の講義と異なりリモートでは生徒の表情が見えにくいとの講師の声も上がったという。リモート未対応の塾の中には、受講生の反応をその場で見ながら講義を進める対面式に勝るものはないとのことで、オンラインの導入に消極的な回答もあった。
 各校とも、教室内の消毒、換気に取り組むなど、コロナウイルスの感染予防に務めているとの回答だった。

休校でペース乱れ、平均点低下も


 学校の休校によるカリキュラムや成績への影響などに関する問いでは、複数回答で、「約1カ月塾を休んだ」「講義コマ数が減った」など、休校に合わせた対応を余儀なくされた塾がある一方で、「受講生全員を対象として朝から授業を開いた」「受講生の理解を定着させるため復習に時間を割いた」と休校期間を活用した塾もあった。
 中止となった学校行事の時間を学習に当てたことで、結果的に休校によるカリキュラムの遅れはなかったものの、ペースの乱れから、生徒のテストの平均点が下がっている傾向を危惧する声があった。
 新型コロナとは別の対応項目としては、今年からの大学入試共通テストの新スタートが挙げられるが、ある塾では「出題形式の確定が昨年9月だったことで短い期間での対策講義に苦慮した」という。
 2021年の見通しについては、「経営面では今年も経営が厳しい状況が続くので踏ん張りどころ」「コロナの収束は期待できず引き続き予断を許さない1年となる」などの意見の一方で、「2019年以前の状況に戻る」という前向きな声も。
 塾長の一人は、新年度から中学生の学習英単語の数がこれまでから倍増することに触れ、中学校の教諭と生徒への負担が大きくなることに危機感を抱いていた。 

【きょうの紙面】
(3)23日、工場夜景の日、プラントの全点灯も
(4)周南市から足立、片山さんが合気道6段に
(5)光高・光丘高演劇部が小学校を巡回



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