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ワクチン供給時期見通せなくても

新型コロナウイルス感染症[ワクチン接種対策]


懸命の高齢者、住民接種担当者

 新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。現在は医療従事者が対象だが、4月からは市による高齢者や住民の接種が始まる。ワクチンの供給時期などの情報が確定しない中、懸命に準備作業を進める周南市、下松市、光市の担当者に思いを聞いた。

いつ、ワクチン供給があっても対応

周南市新型コロナウイルスワクチン対策室

「市民の不安少しでも除きたい」

貞本昌也室長(56)

[プロフィール]さだもとまさや
 鹿野小、鹿野中から新南陽高を卒業。1993年に徳山市役所に入った。保険年金課長から2019年4月に地域医療課長、昨年4月から健康医療部次長を兼務。新型コロナウイルス対策では市地域外来・検査センターの開設など検査体制の充実に関わってきた。



 周南市の新型コロナウイルスワクチン対策室は1月15日に設置。貞本昌也健康医療部次長兼地域医療課長が室長を兼務している。職員は17人だが地域医療課の全職員5人など全員が兼務。事務スペースは本庁舎4階の同課やその周辺。
 貞本室長は保険年金課が長く、医療関係は地域医療課になった2年前が初めてだった。そこへ、考えてもみなかった新型コロナウイルスの感染拡大で、ワクチン接種を担当することになった。
 情報収集から始めたが、ワクチンがいつ、到着するのかが不透明。その中で、接種券の発送準備や、集団接種の会場、医師、看護師、事務などの職員のスタッフを確保するための計画づくりに取り組んだ。集団接種は7会場。徳山医師会や一部は業者にも作業を委託する。
 市が接種する高齢者への接種券発送は3月下旬を予定しているが、集団接種の開始時期が決まるまで待つか、先に発送してしまうか、ぎりぎりの判断になりそう。近く開設する予約センターは旅行会社の日本旅行に運営を委託し、電話とウェブサイトでも予約できるようにする。
 ワクチンの供給時期が見えない中で「いつ供給があっても対応できるようにしている」と話し、3月中に接種のリハーサルも計画。接種の成功へ「全庁一丸」を掲げる職員はもちろん、医師会などが協力的なことに感謝し、「少しでも市民の不安を除きたい」と取り組んでいる。

毎朝ミーティングで情報共有徹底

下松市新型コロナウイルスワクチン対策室

「安心して接種できる体制づくりを」

中村裕子室長(60)

[プロフィール]なかむらひろこ
 下松小、下松中、下松高、岡山大医学部付属看護学校、山口県立衛生看護学院を卒業。1983年に市役所入り。福祉政策課ふくしの相談室長などを務めた。保健師、看護師の資格を持つ。



 下松市の新型コロナウイルスワクチン対策室長の中村裕子さんは健康増進課長を兼務。室員7人のうち兼任6人、専任1人だが、国井市長は「オールくだまつ、オール市役所で市民に安心していただけるワクチン接種体制を構築していく」と明言しており、今後、会計年度任用職員(臨時職員)の増員で体制が強化される見通しになっている。
 国のワクチン配備計画に振り回されているが「ワクチンがいつ届いてもいいように、計画だけは進めている」という。その柱となるのが下松医師会や周南記念病院など医療機関との緊密な連携だ。
 医師会の事務局と対策室が同じ市保健センター内にある好条件も生かして連絡は密にとっており「この連携があるからこそ、いつワクチンが届いても混乱なく、決められた順位に沿って接種を始められる」という。
 3月中には接種のリハーサルを開き、コールセンターも保健センター内に開設する。3月下旬までに発送を予定している市民一人一人の接種券にはワクチン接種の意義や役割、手順を解説する印刷物も同封して理解を深めてもらう。
 「対策室のメンバーは、毎朝のミーティングで情報の共有を徹底している。ワクチン接種のオール市役所、オールくだまつの原点はここにあるという気概を持って取り組みたい」と意欲を見せている。電話は0833-41-1234。

中村室長(中央)と意欲満々の対策室メンバー


「円滑な接種」へ準備着々

光市新型コロナウイルスワクチン接種対策室

市民の不安解消へ全庁連携体制

田中満喜室長(55)

 [プロフィール]なかたにみき
 平生町出身。国立京都病院付属看護助産学校(現京都医療センター付属京都看護助産学校)卒。1989年に市役所入り。保健師、看護師、助産師資格を持つ。



 光市の新型コロナウイルス接種対策室長の田中満喜さんは健康増進課長を兼務。室員8人中兼任6人、専任2人だが「いつワクチンが到着しても、決められた順位に従って円滑に接種が進むように準備を進めている」と自信を見せる。
 その背景にあるのは市川市長がワクチン接種を「チームひかり、オールひかりで進めよう」と位置づけていること。国や県など関係機関から届く情報は室員で共有することはもちろん、市役所の全部署による「ワクチン接種・庁内連携チーム」を通じて全職員が情報を共有するようにしており、市職員なら部署に関わらず基本的なことなら答えられる体制になっている。
 田中室長は「大切なのはこの部分。市民の皆さんにワクチン接種のご不安を与えず、安心して接種していただけるように私たちが率先して心がけたい」と引き締める。
 16日(火)にはワクチン接種のリハーサルを市医師会や市老人クラブ連合会の協力で開く。田中室長は10年前の東日本大震災で仙台市の避難所で健康観察や相談の支援活動をした経験があり「一人一人に寄り添う大切さ、尊さを実感した。その経験を今回のワクチン接種に生かしていきたい」と話している。
 対策室はあいぱーく光1階の健康増進課内にある。1月25日の対策室発足と同時に英文を併記した対策室の看板を取りつけた。電話は0833-74-3074。

田中室長(前列右端)ら対策室のメンバー



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