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電子、健康、環境分野を推進

㈱トクヤマ 新中期経営計画発表
化成品、セメントから転換

会見で説明をする安達所長(左)


 周南市の㈱トクヤマ(横田浩社長)は2月25日、2021年度から25年度までの今後5カ年の新中期経営計画を発表した。
 自社の石炭火力発電を競争力の軸とした従来の戦略を根本的に見直し、「電子」「健康」「環境」の3分野を成長事業ととらえて事業を進める。環境意識の高まりやデジタル革命の急進など事業環境が大きく変わると予想して、これまで主力だった化成品、セメント事業からの転換を目指す。
 21年度からスタートする新しい会計基準に当てはめた20年度の予想売上高は2,550億円で、これを25年度に3,200億円にし、営業利益は300億円から400億円に伸ばす。
 化成品とセメントで、売上高の5割近くを占めているが、内需減退による縮小を予想。これらはエネルギー多消費事業でもあり、二酸化炭素排出量の削減の観点からも売上比率を下げていく。一方で、省エネルギー型事業の電子、ライフサイエンス、環境の売上割合を20年度の36%から25年度に50%以上、30年度に60%以上に引き上げることを目指す。
 26日は同市の徳山製造所で会見があり、安達秀樹同所長は「これまでは徳山製造所の高効率な生産プロセスが競争力の源泉で、石炭火力発電に依存したエネルギー多消費型事業が収益をけん引してきた」と説明。一方で「産業構造の変化の加速、健康志向の高まり、環境規制の強化などの経営課題があり、これまでの延長線上にない事業の構築と成長が必要で、収益力と競争力の確保が必須」と強調した。
 地球温暖化防止のための政府目標である「2050年度カーボンニュートラル」に向けた取り組みでは、石炭火力発電からバイオマス、水素とアンモニア発電への置きかえ、石灰石原料の使用量低減などで二酸化炭素排出量を減らす。2019年度の排出量676万㌧を30年度は30%、約200万トン減らす。
 DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進による製造プロセスの改善や研究開発の迅速化、30年度に海外売上比率を50%以上とする国際展開の加速も目標としている。

【きょうの紙面】
(3)創立100周年の下松工高へ、同窓会がバス
(4)4日~・写真の全国公募展「光展」
(5)笠戸島で河津桜と菜の花が満開



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90代の男性が死亡

感染者の死亡は39人に

 県は1日、新型コロナウイルスに感染していた90代の男性が死亡したと発表した。県内の死者は39人になった。
 この日、県内では新たな感染者の発表はなかった。

県民不在?10億円の徳山ポートビル

「一般向け施設ではない」
完成周知はHPに15行

完成した徳山ポートビル
屋上の“展望デッキ”


 周南市築港町の徳山港の旧ポートビルの跡に新しい「徳山ポートビル」が完成し、2月22日から2階で県周南港湾管理事務所が業務を開始した。1階には3月1日から大津島巡航、8日から周防灘フェリーの事務所が入る。ところが建設した県は「一般向けの施設ではない」という立場。新型コロナウイルスの影響を理由に完工式などのセレモニーは開かず、県広報などへの掲載や、周南市などと連携してのPRの動きもなく、“県民不在”の声も起こりそうなオープンとなっている。

フェリー、大津島巡航も

 徳山ポートビルは建物の建設費だけで10億円。鉄筋コンクリート3階建て、2124.08平方メートル。1階が周防灘フェリー、大津島巡航の事務所、乗船券売り場、待合ホール▽2階が県周南港湾管理事務所▽3階が港湾関係の企業の事務所と徳山下松港ポートラジオ局。
 屋上は周南市が整備を要望したという展望デッキ。徳山湾や市街地が一望できる。ただ、ふだんは鍵がかかっていて同事務所の職員が一緒の特別な時でないとデッキに入ることはできない。
 老朽化のための建て替えで、建設の間は乗船券の売り場などは仮設の建物に移っていた。建物は完成したが、周囲は防潮堤などと一緒に整備するため、来年度事業になることから、駐車場などは未整備で工事中となっている。
 完成の周知は県のホームページに22日付けで掲載した「港湾施設の供用開始について」の1ページだけ。「1、概要」が10行、「2、施設の使用に係る問い合わせ先」が5行。
 例えば港湾管理事務所の移転は旧事務所前の張り紙と関係機関に通知しただけ。フェリー、大津島巡航の売り場などは各事業所まかせ。県としての広報はしていない。周南市の港湾担当の部署も同事務所以外は連絡を受けていなかったという。

みなとオアシス、徳山港100周年

 一方、徳山ポートビル周辺は徳山駅前図書館(駅前賑わい交流施設)や晴海親水公園があり、国土交通省が「地域住民の交流や観光の振興を通じた地域の活性化に資する『みなと』を核としたまちづくりを促進するため」に設立した「みなとオアシス」に「みなとオアシス徳山」として登録されている。
 周防灘フェリーは大分と結ぶ観光ルートにもなっている。大津島には太平洋戦争中の特攻兵器「回天」の基地跡や回天記念館もある。新幹線が停車する徳山駅や、山陽自動車道などへのアクセスもよく、徳山ポートビルは県東部の玄関口、交通結節点の一角を担っている。
 それでも県は取材に対し徳山ポートビルの完成について「周知はしない。不特定多数の人のものではない。荷役などの業者には対応している。それが当然、十分という認識は県知事まで共通」と説明する。
 今年、徳山下松港は開港100周年。周南市は2021年度から22年度にかけ、県や下松市、光市とも一緒になって記念事業を準備中で、みなとオアシスでもあり、工業港だけでなく商業、観光港としての役割も重視する。その中核施設のはずの徳山ポートビルを「一般向けの施設ではない」と位置付ける県とは食い違いを見せている。

【きょうの紙面】
(2)下松スポーツ公園体育館の命名権者発表
(4)下松署で「教育の森」にありがとう集会
(5)郵便局4カ所にフードバンクポスト



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周南市で3人、下松市で1人

2月26~28日の感染者

 県などの発表では2月26日から28日までの3日間で、新型コロナウイルスに8人が感染し、県内の感染者は1,382人となった。このうち周南地域は、周南市で3人、下松市で1人が感染した。周南市の感染者は241人、下松市は41人になった。
 [26日]下関市で20代の女性、男性1人ずつ、山口市で20代の女性の3人が感染した。また80代の男性が死亡した。感染による死者は38人になった。
 [27日]周南市で20代の男性の会社員、無職の女性、10歳未満の女児の3人が感染したと発表した。
 3人は母国に行っていたが18日に日本に帰ってきた同居の家族。空港検疫で陰性を確認後、健康観察中だったが、男性が20日、女性と女児は23日から鼻づまりなどの症状が出て26日にPCR検査で陽性が確定した。3人とも軽症。健康観察中だったため、濃厚接触者はいないと見られている。
 [28日]下松市で40代の会社員の男性、下関市で20代の会社員の男子の計2人が感染した、下松市の男性は25日から発熱、せき、のどの痛み、けんたい感の症状があり、27日に抗原定量検査で陽性が確定した。軽症。