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救急隊員ワクチン接種に格差

[新型コロナウイルス感染症ワクチン接種対策]

接種進まない周南市は33%

光地区消防は1回目100%

下松市は半数

 周南3市で高齢者や医療従事者に新型コロナワクチンの優先接種が進む中、たとえ陽性の疑いがある患者でも医療機関に搬送する可能性が大きい各消防本部の救急隊員へのワクチン接種の実情を調べた。市民の命を守る最前線で活動する救急隊員への対応に格差は許せない。
 光市、周南市熊毛地域、熊毛郡田布施町を管轄する光地区消防組合消防本部(赤星公一消防長)は12日で1回目のワクチン接種率が100%になっていた。しかし、下松市では約半数、周南市では約3割しか接種できていないことがわかった。

 厚生労働省はコロナワクチンを優先接種する対象を高齢者と「医療従事者等」と定めている。救急隊員はコロナ感染の疑いのある患者を搬送するケースも想定されるため、医療従事者「等」の中に全国の各消防本部の救急隊員が含まれている。ほかに保健所職員、自衛隊員、検疫所職員らも優先接種の対象だ、
 県は各消防本部の救急隊員のワクチン接種に1日480人の枠を設け、接種場所を指定して対応。周南地域では県周南健康福祉センターが指定されているが、防府市の県総合医療センター、山口市の県消防学校などが指定される場合もある。

【光地区消防本部】光市独自枠で1回目接種100%に

 周南市消防本部と下松市消防本部は県の指示に沿って救急隊員の接種を進めているが、光地区消防組合消防本部は県の指示分に加えて、光市立大和総合病院など光市内の医療機関でも接種を進めたため、他市よりも早く救急隊員全員に1回目の接種を終えた。
 これは光市新型コロナウイルスワクチン接種対策室から「医療従事の最前線を担う救急隊員にワクチンを優先接種したい」と同組合に申し出があったことで実現したもの。
 同組合の秦辰也総務課企画情報担当課長は「対策室から温かいお申し出をいただき感謝している。救急隊員も患者も安心してもらえる体制づくりが大切。2回目の接種も早急に終えたい」と話す。

【下松市消防本部】隊員半数の1回目接種終える

 下松市消防本部は県の指示で県周南健康福祉センターや県総合医療センターで、ほぼ半数の隊員に1回目の接種をして、今月28日までに全隊員の1回目の接種を完了する。原田保寿消防長は「接種を早く進めて、安心できる救急活動を展開したい」という。

【周南市消防本部】2回目接種完了は6月14日

 熊毛地域を除く周南市内を管轄する同市消防本部(藤井陽治消防長)も県周南総合福祉センターなどで県の指示枠で接種を進めているが、1回目の接種がまだ約33%にとどまっている。全隊員の2回目接種完了は6月14日になる見通しだ。
 同本部の救急搬送出動回数は1日平均約15件で3市では最も多いし、感染者も群を抜いて多い地域だが、担当者は「搬送患者にも救急隊員にも安心してもらうために接種を鋭意進めている。一日も早く完了させたい」と説明するにとどまっている。

(山上達也)

【きょうの紙面】
(2)徳山駅前再開発で女性中心ワークショップ
(4)23日まで、林賞受賞展「私の知らない母」
(5)光市の商店のハッピーカードがリニューアル

 

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周南市で9人、下松市1人

3日間で県内は144人

 県などは14日から16日までの3日間で新型コロナウイルスに感染した144人を公表した。このうち周南市は9人で、同市の感染者は383人、下松市は1人で90人になった。光市の感染者はなかった。県内全体では2,423人になった。14日は下関市の60代の男性の死亡も公表した。死亡者は51人になった。
 [14日]58人が感染した。周南地域は周南市で4人。10代の学生の男性は大学部活動関連クラスターで軽症。このクラスターの感染者は9人になった。70代の自営業の男性、20代のパートの女性、10歳未満の男児は家族で、70代の男性は軽症。20代の女性と男児は無症状。感染経路はわかっていない。
 岩国市は15人で、10歳未満から80代までの男性9人と10歳未満から70代までの女性6人▽防府市も15人で、20代から80代までの男性8人、40代から90代の女性7人▽下関市が13人で、10代1人、10代から50代の男性8人、20代から60代の女性5人。
 山口市が7人で、20、30、40、50代の男性と10、20、30代の女性▽柳井市が2人で70代の男性と60代の女性▽宇部市も2人で、70代の男女。
 [15日]49人が感染した。周南地域は周南市で3人、下松市で1人で、いずれも軽症。周南市は70代の自営業、10代の学生、80代の無職のいずれも男性。70代の男性は柳井地域の親族クラスター、学生は大学部活動クラスターの感染者。80代の男性の感染経路はわかっていない。下松市も80代の無職の男性で家族からの感染。
 山口市は9人で、10代から70代の男性7人と、10、80代の女性▽岩国市は8人で、10代と40代3人の男性と、60、70代2人、80代の女性▽宇部市も8人で、50代2人、60、70代の男性4人、10、40、60代2人の女性▽下関市も8人で、10歳未満の子ども1人と、10、20、30、60代の女性▽30、50、60代の男性。
 防府市は6人で、30代2人、70代2人、80代の女性5人と40、70代の男性▽平生町は60代の男性▽柳井市は10歳未満の女児▽山陽小野田市は40代の男性▽萩市は70代の女性。このほか広島県の30代の男女が感染した。
 [16日]県内全体で37人が感染した。周南地域は周南市で10代の学生の男性と60代の自営業の女性が感染した。男性は大学の部活動クラスター、女性は家族からの感染だった。2人とも無症状。
 防府市の感染者は11人。60代から80代の女性8人と、60、70、90代の男性が感染した。下関市は9人で、10歳未満の子どもと10代から50代の女性7人、20代の男性1人だった。
 山口市は4人で、40、50代の男性と40、50代の女性▽柳井市も4人で60代の女性2人、20代の男性2人▽岩国市は3人で10代、60代、90代の男性▽宇部市は2人で70代の女性と80代の男性▽萩市の70代の女性▽宮城県の60代の男性が感染した。

 

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