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衆院任期満了まで半年切る

1、2区とも一騎打ちの構図濃厚

2連ポスターの張り替え進む

 衆院議員の任期満了まで4月21日で残り半年を切り、公職選挙法の規定で立候補予定者の集会告知ポスターが「2連型」に張りかえられた。10月21日までには必ずある衆院総選挙に向けて、周南市などが含まれる山口1区▽下松市、光市などの山口2区でどんな顔ぶれが予想されるのか、現在の情勢を追った。(山上達也)

 熊毛地域を除く周南市▽防府市▽阿東地域を除く山口市の山口1区は、2期目を目指す自由民主党の高村正大氏(50)=東京都武蔵野市=▽立憲民主党公認の新人の党県1区総支部長、大内一也氏(47)=周南市新地町=の一騎打ちが予想される。
 前回は独自候補を立てた日本共産党は野党共闘の立場から党独自候補擁立の動きはなく、幸福実現党も今回は全国的に衆院選には候補を擁立しない。
 下松市、光市、周南市熊毛地域や、岩国市、柳井市、玖珂郡、大島郡、熊毛郡の山口2区は、4期目を目指す自由民主党の防衛大臣、岸信夫氏(62)=田布施町=▽日本共産党新人の党県委員、松田一志氏(64)=岩国市=が出馬表明。前回と同じ顔ぶれで、松田氏も野党共闘の立場だ。
 2連ポスターは立候補予定者本人だけのポスターが禁じられる期間にと党幹部などの弁士の顔や名前を同じ大きさで掲載するもの。弁士のポスター全体に占める割合が公選法で厳格に決められている。

高村氏 コロナ感染で地元に帰れず

集会で交流する高村氏(後方右端=4月3日、高村氏のフェイスブックより)

 高村氏は祖父で旧徳山市長を務めた故高村坂彦氏、父で外相や党副総裁を務めた高村正彦氏が築いた親子3代の盤石な地盤と高い知名度が強み。初陣の前回は大内氏に10万票近い大差をつけて圧勝した。その後も地元のあいさつ回りやミニ集会の開催で、地盤固めに余念がない。
 しかし正大氏本人が4月25日に新型コロナウイルスに感染していることがわかり、武蔵野市の自宅で療養を続けた。このため正大氏は大型連休中に地元に帰れず、4月13日を最後に地元帰りができていない形だ。
 2連ポスターは正彦氏の代から作成したことがない。陣営としては今回も作成、掲示はしない方針だ。

大内氏 地元生まれの土着性前面に

朝立ちする大内氏(4月20日午前7時10分、周南市古泉)

 大内氏は徳山小、岐陽中、徳山高、山口大経済学部卒。地元で生まれ育った土着性を前面に出している。
 千葉県鎌ケ谷市議1期を経て帰郷し、2017年の衆院選山口1区に希望の党公認で出馬し、19年の参院選山口選挙区に野党共闘の枠組みで国民民主党公認で出馬、落選した。
 今回も野党共闘候補の立場だが、その枠組みの機能が課題。選挙区内での朝立ちも積極的で、地元では新南陽若山ライオンズクラブに所属してボランティア活動に取り組む。
 2連ポスターは党政調会長の泉健太衆院議員(46)とのペア。泉氏と大内氏は民進党→希望の党→国民民主党→立憲民主党と同じ道を歩んでいる。


2区・岸氏、松田氏再対決
自公連携、野党共闘の行方注目

 山口2区は、野田内閣で法務大臣も務めた旧民主党の平岡秀夫氏(67)が5回当選(うち1回は比例復活)を重ねた選挙区。2012年の衆院選で自民党参院議員だった安倍晋三前首相の実弟、岸信夫氏(62)が自民党議席を取り戻した。
 14年も約4万票差で平岡氏を降し、これを機に平岡氏は「政治家としての活動を一区切りしたい」と表明。以後はもともと持っていた弁護士資格を活かして、東京の銀座法律事務所を拠点に法曹活動を展開している。
 17年は平岡氏の地盤を継ぐ候補者が現れず、唯一の対立候補の日本共産党公認の松田一志氏(64)が、前回の同党候補者票の約3.6倍もの得票を獲得し、4万票を超える大躍進を遂げた。
 今回も同じ顔ぶれによる一騎打ちと見られる中、両氏の得票の増減が注目される。

岸 氏 地元入りできずハンディ

岸氏の2連ポスター

松田氏 保守層切り崩しが課題

松田氏の2連ポスター

 岸氏は菅義偉内閣に防衛大臣として入閣して初めての選挙戦。選挙区内に米海兵隊岩国航空基地や上関原発建設予定地を抱える中、大臣公務やコロナ禍で地元回りが入閣前ほどできないハンディを、党組織や地元後援会がどうカバーできるかが課題だ。友党の公明党の支援も欠かせない。
 松田氏は野党共闘の枠組みがうまく機能するかがカギだ。共産党公認を前面に出す中、厚い保守層を少しでも切り崩すには革新色を薄めた取り組みも必要と見られ、その戦術の有無が松田氏の得票に反映されよう。今も残る平岡氏の地盤をどう取り込んでいくかの戦術も注目される。
 2連ポスターは、岸氏は菅首相(72)とのペアで、松田氏は共産党の仁比聡平前参院議員(57)と並ぶ。

【きょうの紙面】
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