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漢陽寺庭園が国登録記念物に

登録を喜ぶ杉村住職と「曲水の庭」

重森三玲晩年の傑作
周南市で初、県内4例目


 昭和の名作庭家、重森三玲(1896―1975)が手掛けた周南市鹿野の漢陽寺(杉村宗一住職)の庭園が、名勝地として国の登録記念物に登録されることが決まった。18日に開かれた国の文化審議会文化財分科会の議決を経て、文部科学大臣に答申され正式に決まる。
 登録されるのは1969年に完成した4つと73年完成の2つの庭園。50年以上の歴史をもつこと、造園文化の発展に寄与していることの2点が基準で、6つの庭園が一体となり一つの価値を持つと評価された。
 県では宇部市の常盤公園、山口市の山水園と松田屋ホテルの庭園に続く4例目で、周南市では初。地元では数年前から写真展を開いたり、庭園を紹介する冊子の制作、映像の撮影などで盛り上げてきた。
 重森は生け花、茶の湯、絵画、哲学に通じ、京都の東福寺、松尾大社などの作庭で知られる。自然を生かした古典様式から市松模様などの近代様式まで、様々な作風が特徴になっている。


 重森が宇部市の宗隣寺の庭園修復で山口を訪れたことが縁で、杉村住職(54)の父、五由前住職(90)が作庭を依頼。1969年に「曲水の庭」「地蔵遊化の庭」「蓬莱山池庭」「九山八海の庭」、73年に「曹源一滴の庭」「瀟湘八景の庭」を完成させた。
 錦川の支流から鹿野の台地へ水を引くために漢陽寺の裏山に掘られた江戸時代のトンネル、潮音洞の清流を枯山水に引き入れた「曲水の庭」は、平安、鎌倉、室町時代の様式が融合した傑作。「曹源一滴の庭」で存在感を放つ巨石は重さ27トンで、豪雨による土砂崩れで近くの道をふさいでいたもの。いずれも地域の自然を生かしつつ仏教の世界観を表現した
 「瀟湘八景の庭」(通常非公開)は花崗岩で市松模様を作り、その中を赤砂、白砂、サツキの刈り込みで配色した斬新なスタイル。様々な様式の一連の庭園は、重森晩年の傑作とも言われ、四季を通じて多くの人が訪れる。
 美しい庭を保つため、定期的に枯山水の白砂に砂紋を描いている杉村住職は「今回の登録は、父が涙ながらに喜んでいた。人が集い、心がいやされる場所として、地元はもちろん、県をまたいで色んな所から人が来て、鹿野の活性化につながれば」と登録を喜んだ。
 庭園の冊子を手がけた鹿野おもてなし塾メンバーの岩田純さん(47)は「庭園を多くの人に知っていただき、新型コロナウイルス終息後にゆっくりと見てもらいたい」と話した。

【きょうの紙面】
(2)水道工事中にガス管切断、エチレン噴出
(4)徳山周南法人会が公集小で租税教室
(5)下松市の地域担当職員が派遣先で顔合わせ

 

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周南地域の感染者はなし

18~20日・県内で18人感染

 県などは18日から20日までに新型コロナウイルスに感染した18人を公表した。周南地域の感染者はなかった。県内の感染者は3,108人になった。20日に80代女性の死亡を公表した。死者は72人になった。
 [18日]5人が感染した。下関市が4人で、50代、90代2人の女性と50代男性▽宇部市が20代男性。
 [19日]6人が感染した。下関市が5人で、10代の子どもと、40、50代女性、20代、80代男性▽宇部市が30代男性。
 [20日]7人が感染した。全員、下関市で、10歳未満2人と10代の子ども、20代2人、80代女性、40代男性。

 

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