一言進言

櫛ケ浜駅に坪700万円の建設費

~大豪邸並みのトイレか~

周南市徳山駅前図書館と周辺工事で約50億円、南北自由通路で55億円、市役所の新庁舎建設で約110億円、ここ数年で周南市は街中に大きな投資をした。これで市民生活などはどう変化したか、それぞれの立場で見方も、感じ方も違うだろう。効果を言う人は一番に駅前図書館へ何百万人もの人が訪れ、街中への賑わいが現れたと。疑問視する人は、結局人は集まったが、実際の経済効果はほとんど無かったと。結論的には建物はもうできてしまって、今更解体もできるわけでなし、建設のよしあしを論議することが無益なことは間違いない。

一つ言えるのは、膨大な建設費は、そのほとんどを大手ゼネコンが受注したもので、地元の建設関連業者への波及は極めて限定的だったことだ。工事を請け負った広成建設や五洋建設は、工事しただけで、地域の商工会議所活動に参加するわけでもなく、さっさと工事が終わればおさらばする企業だ。広成建設は完全なJRの子会社で、駅前図書館などは駅に近いと言うだけで独占的に請け負った。確か計画時、駅からもう1メートル離していれば自由競争で、もっと安く建設できると主張する人もいた。

今回、長年の市民の願いだった櫛ケ浜駅のトイレがリニューアルすることになった。信じられないが多くの人が利用する駅のトイレが今までポッチャン式トイレだったことだ。いくらJRに頼んでも無視されてきたトイレだが、ようやく周南市が負担するからと改装することになった。蓋を開けると、入札に参加したのは広成建設1社だけ。最初からの出来レースだったのか、わずか9坪に満たないトイレが6,400万円だった。素人でもこれだけ出せば大豪邸が建つと想像できる。

一体JRと市はどんな打ち合わせをしてきたのか。ちなみに3月完成した新南陽駅は8,800万円だった。面白いのは岩徳線の周防花岡駅は1千万円足らず、周防久保駅は837万円だった。この二つは地元の業者が施工した。さすがに田舎の駅にはJRも興味を示さなかったのか。なぜこんな高額の予定価格になるのか、なぜどこも広成建設1社落札になるのか、なぜ地元の業者は入札に参加しなかったのか。本来駅のトイレはJRが建て替えるべきではないのか。

なぜ地方自治体が大金を投じないと駅のトイレがきれいにならないのか。鉄道の運行に何の支障もないはずのトイレをきれいにするのに、JRの横暴さは驚くより怒りさえ感じるのは私一人か。周南市も実態を明らかにするべきだ。貴重な市民の税金を使っているのだから。何を怖がっているのだろうか。御殿のようなお金をかけたトイレは楽しみだ。

(中島