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下松市がベスト10に!

全国815市区の住みよさランキング
過去最高位ランクに市長ら大喜び

 念願の全国トップ10に―全国の792市と東京都23区の計815市区の都市力を比較する東洋経済新報社の今年度の「住みよさランキング」が14日に発表され、上位常連の下松市は過去最高の全国10位に躍り出た。周南市は昨年度の187位から14ランクアップして173位になり、光市は昨年度の253位から今年度は254位と横ばいだった。(山上達也)

下松市、中四国9県で2位!

 「住みよさランキング」は、人口の増減▽病床数や子ども医療費助成などの安心度▽小売販売額、大型店店舗面積などの利便度▽水道料金、都市公園面積、日照時間などの快適度▽財政力指数、持ち家世帯比率などの富裕度をもとに算出した偏差値で集計。
 1位は昨年に続いて金沢市のベッドタウンの石川県野々市市。2位は東京都武蔵野市、3位は東京都文京区。以下、4位は愛知県長久手市▽5位は鳥取県倉吉市▽6位は石川県白山市▽7位は福井市▽8位は金沢市▽9位は福井県敦賀市▽10位が下松市と続いている。10市区のうち、5市は石川県と福井県が占めている。

下松市の快適度は一躍全国3位に

 下松市は2011年度の13位がこれまでの最高位。以後は14年度22位▽15年度20位▽16年度18位▽17年度と18年度は30位▽19年度22位▽20年度は33位だった。
 中四国9県の92市でも下松市は昨年は4位に甘んじたが、今年度は全国5位の鳥取県倉吉市に次いで2位。
 県内13市で100位以内は下松市のみ。下松市は今も人口が微増傾向が続いており、財政面も実質公債費比率が3.0%と極めて良好で、水道料金は全国の市で5番目に安い1,833円(一般家庭の平均月額)だ。
 昨年度は前年度比1.2%減だった地方税収額が、今年度は前年度比2.2%増に転じたことが大幅なランクアップにつながった可能性がある。
 さらに「快適度」が昨年度の24位から一躍3位に浮上したのも大きい。水道料金の安さと人口増が影響したようだ。快適度の1位は東京都昭島市、2位は北海道苫小牧市、3位が下松市と続く。

国井市長「市民と職員に感謝したい」

 下松市が10位にランクされたことに国井市長は大喜び。取材に「市民の皆さんと職員が市のため、地域のために頑張っていただいたおかげ。新型コロナウイルス感染症の収束に向けてワクチン接種を最優先で進めている中、本当に心躍る明るいニュースをいただいた。これを励みに、コロナ後には市全体に明かりがともることを信じて、市民、行政、経済界と一体の“オールくだまつ”でまちづくりを進めていきたい」と手放しの喜びを見せていた。
 一方、周南市、光市はともに人口減に歯止めがかからないことが大幅なランクアップにつながらなかったと見られる。人口の3年前との比較で周南市は2.73%減▽光市も2.67%減なのに対し、下松市は1.08%増と明暗が分かれた。


上位市は子ども医療費助成充実

 全国で上位にランクされる市はどんな自治体なのだろうか。
 1位の石川県野々市市は金沢市と白山市に囲まれた人口約5万3千人のコンパクトな市で、若いファミリー世代の転入が多い。金沢工大や石川県立大があるため市民の平均年齢は石川県内の市で最も若いという。
 2位の東京都武蔵野市は杉並区など東京23区に隣接し、人口は約14万7千人。3位の東京都文京区は大学や短大が19校もある文教タウンで、人口は約22万6千人。
 子育て支援策のうち所得制限なしの子ども医療費助成(無料化)は、野々市市が通院、入院とも18歳年度末まで▽武蔵野市は通院が15歳年度末まで、入院が18歳年度末まで▽文京区は通院、入院とも15歳年度末まで。3市とも手厚い子育て政策を展開している。
 下松市は通院が12歳年度末まで、入院が15歳年度末までとなっている。しかし子ども医療費の問題は本来は国レベルの政策で、都市間競争をすべきものではないという意見もある。とはいえ子育て世代をどう支援するかがこれからの自治体運営のカギを握っているといえそうだ。
 「都市データパック2021年版」は税込みで定価19,800円。問い合わせは東洋経済新報社(03-3246-5467)へ。

【きょうの紙面】
(2)光市が栽培漁業センター跡地売却先再募集
(4)下松飲食業協同組合が市に支援要請
(5)徳山大教員紹介・渡部明副学長

 

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県内で6人感染、3,090人に

周南地域は感染なし

 県などは16日、新型コロナウイルスに感染した6人を公表した。県内の感染者は3,090人になった。周南地域の感染者はいなかった。 
 下関市が4人で、10歳未満の子どもと20代、60代女性、70代男性▽岩国市は60代の女性▽宇部市は60代の男性で、通所介護施設クラスター関連。

 

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職域接種 光市・東ソー・㈱トクヤマ

光市[新型コロナウイルス感染症ワクチン接種対策]

小規模事業所で職域接種
接種加速化とクラスター予防へ
受付初日に61事業所2,505人予約

受付窓口を案内する庁内表示

 光市は新型コロナウイルスワクチン接種を加速させるため、政府が実施する職域接種の対象にならない従業員が5人以上の小規模事業所を対象に、7月から独自の職域接種を始めることにした。14日から受け付けを始めたが、市商工観光課によるとこの日だけで61事業所から2,505人、15日も23事業所からの接種予約があった。
 千人以上の職場や大学でワクチン接種をする職域接種は21日から全国的に始まるが、光市では12日現在で高齢者の約78%が1回目のワクチン接種を終えており、64歳以下の接種を加速させるため独自の職域接種を始めることにした。
 市独自の職域接種では市に配分されたファイザー社製のワクチンを使う。医療機関で接種するほか、従業員50人以上の事業所には希望に応じて市が医師や看護師を派遣する。これで接種スピードを加速化し、職域からのクラスター発生防止を図っていく。
 市商工観光課の萬治貴久課長は「事業者も市民も安心してもらえるように、一日も早く接種を進めたい」と話していた。
 申し込みは市ホームページ上▽郵送▽ファックス▽市役所2階の商工観光課窓口で受け付ける。締め切りは7月31日(土)だが、土日曜や祝日の市役所閉庁日は窓口での受け付けはない。問い合わせは市商工観光課商工労政係(0833-72-1519)へ。

[新型コロナウイルス感染症ワクチン接種対策]

東ソー、㈱トクヤマ職域接種申請
3、4千人の希望者対象

 周南市の東ソーは8日、㈱トクヤマは9日、それぞれ新型コロナウイルスの職域接種を国に申請した。
 東ソーは、南陽事業所のグループ会社らを含めて社員4千人の希望者が対象。産業医1人、看護師3人、保健師3人が事業所内の健康管理センターで接種する予定。同社は「自治体によるワクチン接種の負担軽減、加速化に少しでも寄与できれば」と話した。
 ㈱トクヤマは徳山製造所のグループ会社らを含めて社員3千人の希望者が対象。産業医1人、看護師2人が同社関連施設のトクヤマ文化体育館で、最初は3交代職場の500人を優先して接種する。同社は、「当社の職域接種実施で、自治体の接種がスムーズに行えるよう協力していきたい」と話した。

【きょうの紙面】
(2)7月3日から県周南総合庁舎で集団接種
(4)須磨小児童がナシの袋かけ体験
(6)ジャカランダのせん定した枝から緑の芽

 

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周南市で1人、県内15人感染

下関でクラスター

 県などは15日、新型コロナウイルスに感染した15人を公表した。周南地域では、周南市で1人が感染し、同市の感染者は418人、県内は3,084人になった。
 周南市の感染者は40代のパートの女性で、軽症。家族からの感染。下関市は12人で、50代から90代の女性11人と80代の男性1人。高齢者の通所施設などでクラスターが発生した。岩国市の70代男性と北九州市の20代男性も感染した。

 

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「観光に携わる人育てたい」

この人に聞く

誇り持てる地域づくりに意欲

周南観光コンベンション協会長

福田 陽一さん(44)

《プロフィール》
 ブドウ、ナシの須金フルーツランド内にある福田フルーツパークの3代目。徳山高から鹿児島大学農学部を卒業、米国のワシントン州のリンゴとサクランボの農園で2年間研修したあと入社。10年前に社長に就任した。
 社員は家族4人を含めて9人。ナシ、ブドウだけでなく、アーチェリー場を開設、バーベキューを楽しめるようにし、昨年からはハウス3棟、13アールでイチゴ狩りを始めた。最近ではナシ、ブドウのシーズンだけでなく、新型コロナ禍でも県内客を中心に、週末には1年を通して駐車場が満杯になっている。
 平和活動などの徳山ユネスコ協会の活動にも熱心で現在は副会長。座右の銘は「まかぬ種ははえぬ」。何事もやってみないとわからないという意味がある。



 周南市の周南観光コンベンション協会は6年間、会長を務めた原田康宏氏が退任して、副会長だった須金の福田フルーツパーク社長の福田陽一氏が就任した。苦境に陥っている飲食店への支援など新型コロナウイルス感染拡大対策、中長期的な周南市の観光の方向性などについて改めて聞いた。(聞き手・延安弘行)

―会長としてまず取り組みたいことは何でしょうか。

福田 コロナ禍の中で困っている店の役に立つ事業をすぐにでも手を打たなければいけないと思っています。ワクチン接種が進む秋まで“もたない”という店もあり、何かしなければなりません。準備していることもあります。

―観光コンベンション協会の目指す方向について改めてお願いします。

福田 観光協会は一般的には観光業者の団体ですが、周南観光コンベンション協会はまちづくりのボランティア団体という側面を持っています。二つのことを考えています。一つは周南コンビナートを基幹にたくさんの人が生活していますが、将来に向け、観光をキーワードに新しい産業づくりに挑戦したいと思います。もう一つは誇りに思える地域づくりへ、周南市の魅力を磨いていきたいと思います。

―コロナ禍もあって観光の在り方も変わりつつあります。団体でバスで観光地に乗りつけてという形はますますなくなっていくでしょうね。

福田 マイクロツーリズム、地元の人が地元に行く、ちょっとお出掛けできるような資源を開発したい。長期的にはコロナ収束後の大爆発的な人の動きの準備もします。なんとか飲食店のお役に立つため、若い人の少人数のグループによる婚活イベントも企画していきます。まちのポートで地酒を味わう「角打ち」体験やカフェも計画しています。

―組織面ではいかがですか。 

福田 たくさんの人に係ってもらいたいと考えています。20代、30代のどんな人でも受け入れ、ミッションを中心にボランティアでなりたつ観光コンベンション協会を目指したいと思います。観光に関係ない人も含めてたくさんの人の知恵を借りたい。一緒にやるメンバーを増やし、ミッションごとに若い人中心に集まってほしい。まちを、周南をよくしたい、身近な歴史を学びたいという人はたくさんいると思います。

―新しい観光を作ることが求められています。

福田 これからは体験型の訪問先の生活を見る着地型がトレンドになります。インバウンド、海外の人が訪れるようにもなるでしょう。そのためにも事業者をいかに育てるかが大切です。ワークショップなどがそのきっかけになります。

―ワークショップを開くことで、ものを作っている人が説明したり、企画したり、事業者自身が体験できますね。

福田 観光農園を自分で経営していて、お客様に楽しんでもらえるようにして秋だけでなく、1年を通してお客さんが来られるようにしました。農園だけでなく、例えば酒蔵とか、可能性はいろんな業種であると思います。

―これまでの観光コンベンション協会の活動で印象深かった事業は。 

福田 平和の島プロジェクトでしょうか。県内の中高校生が平和について考えてくれました。

―周南市は「日常をときほぐす観光」を掲げています。周南観光コンベンション協会のスローガンをお願いします。

福田 「おとずれたくなるまち周南」としています、地元の人が地元の良さを知って情報を発信していけるようにしたい。来年は徳山下松港の100周年でもあります。これまで続けてきたツアーやまちのポートでの特産品の販売、開発、観光ツアーも発展させたいと思います。

―課題を教えてください。

福田 観光業者を育てることが一番の課題だと思います。周南に行ってみたいと思っていただくためには情報発信が大切ですが、地元の人が情報を発信してもらえる雰囲気、体制を作ることでしょうか。そのためにも活動を一緒に取り組んでくれるメンバーを募集しています。

―将来に向け、人づくりから始めるわけですね。今日はどうもありがとうございました。

【きょうの紙面】
(3)「伊方原発をとめる山口裁判の会」が総会
(4)俳人、兼崎地橙孫の顕彰会が「写真集」
(5)下松市観光協会が下松駅前に観光案内所

 

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県内で3人感染、3,069人に

下関市で死者2人

 県などは14日、県内で新型コロナウイルスに感染した3人を公表した。感染者は3,069人になった。下関市の80代男性、70代男性の死亡も公表した。死者は71人になった。
 下関市が2人で50代、90代女性▽宇部市が40代男性で、通所介護施設クラスター関連。

 

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ひとり親、介助者、妊婦の家族

周南市[新型コロナウイルス感染症ワクチン接種対策]

発言する藤井市長

市民に寄り添う優先予約
全市民に9月30日までに1回目

 周南市の新型コロナウイルス感染症対策本部会議が10日開かれ、県が優先接種を決めた12歳以上の小、中、高校生や障害者に加え、周南市独自の優先接種の対象をひとり親保護者、障害者の介助者、妊婦とその家族とし、優先予約期間を設定することにした。
 ひとり親世帯の保護者、介助者は感染した場合、子どもや障害者の生活に影響すること、妊婦は命の危険につながることから、市民に寄り添う施策として決めた。同市ではすでに高齢者接種でインターネットや電話で申し込むことが困難な人向けに「接種日おまかせ予約」を導入してたくさんの人が利用している。
 同市は6月21日(月)に16歳から59歳までの67,400人のうち接種済みの医療従事者4200人を除く市民に接種券などを発送する。 
 6月30日(水)から基礎疾患のある5,500人と高齢者施設従事者2300人▽7月3日(土)から高校生3700人▽7日(水)からひとり親保護者、障害者、その家族、妊婦、その家族、子ども関係職員の計11,700人から予約を受け付ける。1回目の接種は8月2日(月)から29日(日)まで。
 そのほかの4万人は14日(水)から受け付け。1回目の接種日は8月30日(火)から9月30日(木)まで。中学生3,700人、小学生1,200人は接種時期、接種場所などを調整している。
 高校生は自転車や鉄道でも訪れやすい築港町のホテル・サンルート徳山に土曜の7月10日、8月21日、28日に集団接種会場も開設する。この会場では1日に810人に接種できる。
 同市では64歳以上の高齢者44,800人のうちすでに8割が予約し、7日までに約3割の19,016人が接種を終えている。60歳から64歳の8,400人にはすでに接種券を発送し、16日(水)から予約を受け付ける。


 本部会議で藤井市長はワクチン接種などを「全庁一丸となって進めたい」と述べ、協力を求めた。山本敏明産業振興部長が飲食店の苦境など市内の経済状況を報告して弁当のデリバリー、テイクアウトの利用も呼びかけた。海水浴場や市営プールも今夏は開場しないという報告もあった。

【きょうの紙面】
(2) 光市議会が10人にモニター委嘱
(4) 久保小児童が田植え、収穫まで体験
(5) 三作神楽保存会へ、「切飾り用和紙」千枚

 

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11日に周南市の男性

3日は下関市の1人に

 県などは11日から13日までの3日間で21人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。13日は1人にとどまった。周南地域は周南市で1人が感染し、同市の感染者は417人、県内は3,066人になった。
 [11日]県内で13人が感染した。周南地域は周南市で10代のアルバイトの男性が感染した。軽症で、仕事関係からの感染。
 下関市が5人で、10代の子どもと20、60、80代女性、80代男性▽宇部市も5人で、10歳未満の女児2人、50、60代女性、10代男性▽山口市は2人で30代男性。
 [12日]県内で7人が感染した。宇部市が4人で10歳未満の男児2人、80代男性、10代女性で、80代男性は通所介護施設クラスター関連▽山口市は30代女性▽長門市は30代男性で社員寮クラスター関連▽下関市は50代男性。
 [13日]県内で1人。下関市の60代男性が感染した。

 

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患者、スタッフに「安全・安心」を

[新型コロナウイルス感染症対策]


周南記念病院にコロナ病棟開設
中等症状者を完全な密閉空間で

コロナ感染者用の密閉型の車椅子



 新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中、周南3市でもコロナの重症患者の病棟を持つ感染症指定医療機関、周南市の徳山中央病院(那須誉人院長、494床)を核に、3市の4病院に中等症状者と軽症者を受け入れるための病棟が設けられている。4病院のうち8日にコロナ病棟を開設した下松市生野屋南の周南記念病院(橋谷田博院長、250床)を取材した。(山上達也)

ゾーンを仕切る壁とナンバーロックのドア



非公開が多い中等症状者受け入れ病院

 県健康増進課によると、徳山中央病院は周南、柳井、岩国地域を含む県東部の感染症指定医療機関に指定。中部は防府市の県立総合医療センター▽西部は下関市の市立市民病院▽北浦は長門市の長門総合病院が感染症指定医療機関だ。
 感染症指定医療機関の下に「重症病棟」を持つ医療機関が並んでいるが、周南地域で対象の医療機関は徳山中央病院のみ。さらにその下の「中等・軽症病棟」を持つ医療機関は、県ホームページでは東部の医療機関として岩国市の岩国医療センター、柳井市の周東総合病院、周防大島町の東和病院「等」と掲載しており、周南3市の病院名は見当たらない。
 県健康増進課は「公表に消極的な病院が多いことに配慮するためホームページや記者発表資料では“等”としているが、病院側が自ら報道機関に積極的に公開するケースは問題ない」としている。
 周南記念病院は「積極的にコロナ病棟の開設をアピールすることで、皆さんに安心感を持ってもらおう」と本紙の取材に応じることになった。



エレベーター専用化、診察はオンライン

 周南記念病院のコロナ感染者病棟は10床で、3階の東病棟(約1,200平方メートル)に設けた。隣接の西病棟から出入りできないように、西病棟との境を半透明のプラスチック板で天井から床まで完全に仕切って密閉した。もちろん上下の階との階段は全面通行止め。ドアはナンバーロック式で、自由な出入りを規制している。
 まずコロナ感染者が院内に運び込まれる場合、通常の玄関ではなく裏口から入る。ここからエレベーターまでの通路も完全にプラスチック板で密閉した。
 患者は全体がビニールで覆われた「車椅子型アイソレーター」と呼ばれる車椅子で移動する。空気感染や飛沫感染の恐れがある患者の搬送のために開発されたものだ。
 エレベーターも1台をコロナ病棟の専用機にして、1階と3階以外には止まらないように工事をした。エレベーターの中も外も1階と3階のボタンしか作動しないので、間違って他の階で止まってドアが開くことはない。
 感染者の病室はすべて個室で、トイレやバスも完備。患者の診察はオンラインでもできるように、医師とやり取りができる専用カメラとスピーカーを各室に配備している。空気を清浄化する“HEPAフィルター”を取りつけた病室もある。

3ゾーン化で感染防止を徹底


 コロナ感染病棟のスタッフは20人。橋谷田院長は「全員が病院側の呼びかけに応じた医師や看護師たち。自らこの病棟勤務を希望してくれたことは、病院全体のみんなの誇り」と胸を張る。
 もちろんスタッフの安全対策も万全で、患者に接する時は宇宙服のような使い捨ての防護服を着用することが基本。コロナ病棟全体を、感染者がいるレッドゾーン▽感染から区切られたブルーゾーン▽両ゾーンの中間にあるイエローゾーンに分けて、スタッフがゾーンを超える時は防護服の着脱や消毒など、全員が徹底した感染防止対策をするようにマニュアル化している。
 こうしたコロナ病棟の設置は県が県内の各医療機関に打診したもの。コロナ病棟の設置に必要な費用の一部は県が負担している。
 橋谷田院長は「感染患者にもうちのスタッフにも、安全と安心が保障されるコロナ病棟を開設することができた。一日も早いコロナの収束に向けて、医療面でできることはすべてやりたい」と意気込んでいる。


【きょうの紙面】
(2)米川の投票所統合の凍結求める請願
(4)県議選光市区補選に山近氏が出馬表明
(5)公集小で災害時に備え引き渡し訓練

 

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周南市で1人感染、累計416人に

県内11人で3,045人に

 県などは10日、新型コロナウイルスに感染した11人を公表した。周南地域は周南市で1人が感染した。同市の感染者は416人、県内は3,045人になった。
 周南市の感染者は40代の会社員の男性で軽症。感染経路は不明。山口市の感染者が5人で、20代の男性3人と70代男性、60代女性▽宇部市は2人で40代、60代女性▽萩市も2人で20代女性2人▽下関市は60代男性。

 

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