ヘッドラインニュース

[この人に聞く]

市民が必要とする商業施設に
来年秋に駅前棟開業

徳山駅前地区
市街地再開発組合理事長


小野 嘉久さん(50)



 周南市の徳山商店街で進められている徳山駅前地区市街地再開発。第2期市中心市街地活性化基本計画の中心的な事業でもあり、市民の関心は高い。2023年春ごろの完成が目標。来年秋ごろの一部施設の開業を目指して着々と事業を進める同再開発組合の理事長、小野嘉久さんにまちづくりに対する思いを聞いた。

(聞き手・延安弘行)

今後は積極的に情報提供


―理事長を引き受けることになった経緯を教えてください。

小野 父がみなみ銀座で歯科医院を開いていてこの街で生まれ育ちました。若いころに大阪に出てバンド活動をしたり、東京でオーケストラの事務局と指揮者のマネジャーの仕事をしていました。ただ指揮者がニューヨーク在住ということもあり、コンサートの機会も少なくなってきたことからUターンを決意しました。

―大阪、東京で働いていた時期以外はこちらにいたわけですね。

小野 そうですね。Uターンしてから勤めた飲食店で責任者として働いていたころに腰を痛め、整骨院に通ったことがきっかけで15年ほど前から整体、整骨の仕事をするようになりました。資格も取得し、現在はみなみ銀座で父が歯科医院をしているビルで整骨院を開いています。

―いつごろからまちづくりに関わり始めたのですか。

小野 この街に帰ってきたころから、街にもう一度、活気を取り戻したいという気持ちがありました。ニチイ、ダイエーの時代を知っていて空き店舗が増えたことに寂しさを感じていました。
10年以上、自分自身が整骨院を経営していますので、商売を良くしていくためにも街に元気を取り戻す必要性を強く感じていました。

―2013年ごろから今回の再開発に向けた活動が始まったんでしたね。

小野 最初は積極的には参加していませんでしたが、しばらくたってから勉強会などに誘っていただくようになりました。今年1月に県から再開発組合の設立認可を受け、総会を開催する機会に理事長に推挙されました。自分にできるか悩みましたが、頑張ってこの事業を実現しようと理事長を引き受けました。

―どんなまちにしたいと思っていますか。

小野 活気を取り戻すため、市民の皆さんが集まり、楽しめるところを作りたいと思います。

―そのためにも市民に情報を公開し、意見を聴くことが大切ですね。

小野 その通りです。先日はこの街でイベントを開いている人に集まってもらってワークショップ形式で意見をうかがいました。中心市街地活性化協議会や市には積極的に説明していきたいですし、市民向けにホームページや組合だよりなどで情報を発信したいと思います。

11月に権利変換計画認可へ


―ホテル誘致はどのていど進んでいるのでしょうか。

小野 ホテルの選定は組合と、施設の完成後に所有者となる周南パークタウン開発で進め、組合設立後に仮契約のようなものを結ぶところまで来ました。進出を前提に設計や仕様を詰めているところです。

―ホテルがどこになるのか、期待が大きいと思いますが。

小野 11月までには権利変換計画の策定、認可申請を目指していて現在、地権者や金融機関も入れて調整中ということもあり、まだ公表していませんが、なるべく早くホテル名やそのほかの施設の概要も公表したいと考えてタイミングを見ているところです。

―組合の設立に続いて、権利変換計画をまとめて県の認可を得ることが大きなポイントになりますね。

小野 組合員でもある地権者、借地権者を合わせて、法人も含めて26人います。現在所有している土地などを提供してもらい、これに見合う権利を取得していただきます。土地の所有権、施設の区分所有、マンションの部屋という形や、転出し金銭給付を受けるといった方法があります。今、この調整中です。 

―権利変換計画が認可されればいよいよ着工が可能になります。一部ではテナントの移転なども始まっているようですね。

小野 7、8月ごろからテナントの移転などが始まっていますが、業種も開業の時期も違い、個別に話し合いながら進めています。

―工事の準備も進んでいるのでしょうか。

小野 設計や工事を担当する業者は公共性の高い事業でもあり、原則として公募、入札で選ばれます。工事の大部分を担当する特定業務代行者、これはゼネコン(大手建設会社)になりますが、すでに公募して応募があった企業を選定委員会で評価して推薦をいただいたところです。現在は決定に向けて協議中です。

―商業施設はどうなっているのでしょうか。2月の組合設立時の資料では「約1万平方メートルの専門店複合商業施設、グルメコート、ライフスタイルショップ、飲食ヴィレッジ、サービス・情報発信」とあります。

小野 商業コンサルタントの協力で、消費者の動向調査などを進めてきました。私たちのコンセプトで来てくれるのか、早めに声をかけていくことはしないといけないと考えています。その前に重要な部分は確定させたいですね。

―物販以外のサービス業も入るようになるのでしょうか。

小野 物販にしぼるというわけではなく、市民が必要とするもの求めるものを提供できるようにします。一階は生鮮と飲食、2階が物販というイメージですが、5年、10年先、改装もできるものとしていきます。

―新型コロナウイルスの影響もあり業種をどうするのか、入居を希望するテナントがあるのか、条件がどうなるのか、難しい判断になりそうですね。

小野 最終的に皆さんに喜んでいただけるものを目指しています。

―長く利用する施設であり、まちづくりは事業の終了後も続きます。今日はどうもありがとうございました。

徳山駅前再開発事業

 銀座、みなみ銀座の1.2ヘクタールが対象。計画では徳山駅に隣接する駅東側駐輪場の北側に6階建て約2,500平方メートルの駅前棟、旧近鉄松下百貨店跡などに商業施設、12階建てのホテル、18階建ての分譲マンションの集合住宅を建設する。
 再開発組合は26の地権者、借地権者の法人、個人と、完成後に施設の一部を所有する予定の徳山商工会議所、大和ハウス工業が参加組合員。総事業費は約109億円で、市、国から30億円の補助がある見込み。
 今年11月末までに権利変換計画の認可を目指している。来年秋の駅前棟開業、2023年春の商業棟・集合住宅の開業を目標にしている。
 駅前棟は徳山商工会議所などが入居する。集合住宅のマンションは大和ハウス工業が担当して分譲する。ホテル、商業施設は地元の企業などですでに作られている㈱周南パークタウン開発が取得する。同社とは別に商業施設などの運営会社が開業までに設立される見通し。
 再開発組合は事業終了後に清算、解散し、周南パークタウン開発と運営会社が引き継ぐ形になる。

【きょうの紙面】
(2)周南、光市議会で一般質問
(4)中特グループがブランドマーク
(5)行方不明の女性発見の神田さんに感謝状
(6)周南フィル「夏の小さなコンサート」魅了



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かかりつけ医の判断でPCR検査

[新型コロナウイルス感染症対策]

地域外来・検査センター開設へ
旧新南陽保健センターに

旧新南陽保健センター

 周南市は2日、同市宮の前の旧新南陽保健センターに新型コロナウイルス感染のPCR検査の検体採取ができる「地域外来・検査センター」を開設すると発表した。検体採取をするのは月曜と水曜の午後2時から4時までで、16日(水)の開所を目指している。
 地域外来・検査センターは検査体制の強化のため、県が8つの医療圏ごとに設置を進めていて周南市のセンターは県が新南陽市民病院を運営する市医療公社と委託契約を結んで開設し、周南、下松、光市を担当する。
 登録した「かかりつけ医」の診断でPCR検査が必要と判断された人が利用できる。検体採取は予約制で、原則として公共機関を利用せずに自家用車で訪れる。
 同センターでは検体採取のみで検体は別の施設に運んで検査をする。1日10件の検査を想定している。費用は県が負担するため、無料で利用できる。
 これまで、検査が必要と思われる場合には帰国者・接触者相談センターや8月24日以後は専用相談ダイヤル(083-902-2510)に電話して保健所の判断に従う形だったが、地域外来・検査センターができるとかかりつけ医の判断で検査を受けられる。県はこれまでに下関、宇部、防府市に同様のセンターを開設している。


【きょうの紙面】
(2)光市の特別定額給付金の受給99.8%
(3)周南市のふるさと納税説明会に17社
(4)周南市内の野犬捕獲増加、おりが効果
(5)元周南市議の橋本さんに自民党総裁表彰



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大きな碁盤でLet’s enjoy GO

囲碁「いいいいい教室」が移転オープン

小野さん(左)と囲新プロジェクト理事の国冨和正さん
教室ビルの外観

 一般社団法人囲新プロジェクトが運営する子ども向けの囲碁教室「いいいいい教室」が、周南市の徳山駅前再開発のためみなみ銀座の和光ビルから栄町2丁目の栄町ビルに移転し、全国組織の日本棋院徳山支部と碁会所の徳山中央棋院も引き継ぎ、1日にリニューアルオープンした。
 同教室は昨年4月、徳山中央棋院は1977年の設立で、場所は違うがどちらもみなみ銀座で運営していた。移転先は3階建てのビルで壁に描かれた大きな碁盤と「Let’s enjoy GO」の文字が目印。1階は駐車場で2、3階を使い、どちらも天井が高く、窓から差し込む光で開放的な空間に改装した。
 2階の碁会所は、110平方㍍のフロアに碁盤を18面置き、36人が同時に対局できる。60代から90代の会員約20人が真剣勝負を繰り広げる。
 3階は主に小中学生を対象とした囲碁教室で、会員15人ほどが対局を楽しんでいる。110平方㍍のスペースには、オーダーメイドの青、黄、白の丸テーブルが10卓。気軽に囲碁に触れてもらうため、碁盤を描いたオリジナルデザインにした。畳10畳分の休憩スペースにはテレビゲームやマンガを備え、囲碁以外でも時間も過ごせるようにしている。
 オンラインで世界中のプレーヤーと対局し、AIの囲碁ソフトで練習できるよう、パソコン環境も充実させた。
 同法人理事で日本棋院徳山支部長の小野慎吾さん(36)が教室の講師、中央棋院席亭として指導。小野さんはアマチュア7段で全国大会でも活躍し、中国名誉本因坊でもある。
 「囲碁は碁石を通して相手と会話をするようなゲーム。世代を超えてコミュニケーションや真剣勝負ができるのが魅力」と語る小野さん。囲碁の楽しさを知ってもらうため「日本の文化を気軽に体験してほしい。お子さんだけでなく、今まで囲碁をやったことがなかった大人の方が一度足を運んでくれたらうれしい」と呼びかける。



子ども囲碁教室=5~15歳(中学3年)、月謝8千円、入会金1万円、営業時間内は使い放題、5歳未満と高校生は要相談、兄弟割引あり
大人囲碁教室=18歳以上の初心者、会費1回2千円、入会金なし
碁会所=月額1万円で使い放題、ビジター用日額700円(いずれも税込み)

周南市栄町2-38 栄町ビル
囲碁教室=火~金曜・午後5時~8時▽土曜・午後1時~5時▽定休日は日、月曜
碁会所=火~土曜・正午~午後8時▽定休日は月曜
☎0834-51-7357
車は近隣のコインパーキングなどに駐車する




【きょうの紙面】
(2)周南市議会、光市議会の9月定例会開会
(3)光富士白苑に砂浜でも快適な車椅子寄贈
(4)都市対抗出場の光シーガルズに市旗
(6)県産品キャンペーン、4弾までは継続



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年間目標1万人を3カ月で達成

笠戸島の下松市栽培漁業センター
1万人目の吉村さん一家大喜び

1万人目に喜ぶ吉村さん一家と国井市長(左端)、近藤理事長(右端)

 下松市笠戸島の市栽培漁業センター(久山裕司所長)の4月1日のリニューアルオープン以降の来館者数が8月31日で1万人になった。1万人目の家族6人に国井市長と市水産振興基金協会理事長の近藤和彦副市長から記念品が贈られた。
 同センターはアイナメ、ウマヅラハギなど5魚種の種苗や、ヒラメ、トラフグなど12魚種の中間育成と放流を手掛けている。4月1日にリニューアルオープンしたのは日本最大級の魚のタッチングプールや調理室などだが、4月4日に市内で新型コロナウイルスの感染者が確認されたため、4月6日から5月24日まで休館を余儀なくされた。
 それでも来館者数は順調に伸び、年間1万人の来館者目標を3カ月余りで達成できた。最多は6月21日の590人だった。昨年度は1年間で1,454人だったのと比べると比較にならないハイペースぶりだ。
 1万人目は瑞穂町の理容師の吉村智美さん(41)と、中村小5年の長女の真凛(まりん)さん(10)▽同3年の次女の保希(ほまれ)さん(9)▽同1年の三女の昭咲(てれさ)さん(7)▽園児の長男の鎮(おさむ)君(3)▽智美さんの母の周南市鹿野の吉国誠子さん(68)。子ども4人でくす玉を割った。
 国井市長は「こんなに早く年間目標の来館者1万人が達成できるとは思わなかった。皆さんに愛されるセンターを目指していく」とあいさつして、吉村さん一家に国民宿舎大城の食事券を贈った。近藤理事長も同センターで販売中の「ご当地ベア」を4人の子ども1人ずつに贈った。記念撮影には市公式マスコットキャラクター「くだまる」の着ぐるみも同席した。
 智美さんは「まさかの1万人目で驚いた。明日からの子どもたちの2学期を前に、夏休みの思い出になればとセンターに来てみた」▽真凛さんは「魚が好きなのでいろんな魚を見たり触ったりできてすごく楽しかった。また来たい」と笑顔を見せていた。
 同センターは本土から笠戸大橋を渡って車で1分。午前8時半から午後5時15分までで、水曜休館。入館無料。電話は0833-52-1222。

【きょうの紙面】
(2)プレミアムフェリー券の売れ行き好調
(4)光市立図書館にソロプチミスト光が除菌機
(5)徳山高3年男子がたぬきばやし
(7)4日~・タイなどの山岳民族手づくり展


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下松市敬老祝い金中止

1人5千円の敬老祝い金中止
コロナ禍で財政ひっぱく響く
全市民に5千円商品券で理解求め

玄関で敬老祝い金を受け取る高齢者(2017年9月14日=下松市桜町)

 下松市は毎年9月の敬老の日の前後に75歳以上の市民全員に届けている5千円の敬老祝い金を、今年度に限って中止することにした。新型コロナウイルスの感染症対策で財政がひっ迫しているためで、今年度の一般会計の当初予算には9,100人分の敬老祝い金の原資として4,550万円を計上していた。(山上達也)

高齢人口増加は天井知らずに

 下松市の敬老祝い金は2000年に就任した井川成正前市長が、それまでは喜寿や傘寿などの節目の支給に限定されていた敬老祝い金を、自らの市長選の選挙公約を実行する形で「75歳以上の全員支給」に戻したもの。
 民生委員が受け持ちの地域の支給対象者の自宅を訪問して封筒入りの現金を直接届け、本人から受領印をもらうのが特徴。このため民生委員と接点が薄い人でも年一回は必ず面会でき、民生委員にとって受け持ちの地域の対象者の安否や健康状態を把握できる効果が生まれていた。
 しかし高齢化の進行で対象者、負担額とも増加。00年は対象者4520人、約2260万円だったのが、19年には8661人に4330万5千円を支給するまでに増えた。今後も減る見通しはない。

民生委員、各自治会長に周知要請

 そんな中、感染症対策で財政がひっぱくする状況になった。市議会でも一般質問で金藤哲夫議員(鐡)が「今年だけは敬老祝い金を我慢して下さいと、理解を求めることも必要ではないか」と提言していたほどだ。
 市は今年度の敬老祝い金の支給を見送ることにし、9月2日の9月定例議会に提案する一般会計補正予算案に当初予算で計上した4,550万円の減額補正を盛り込んだ。

敬老祝い金中止を説明する自治会長あて文書


 これに先立って市は8月24日、民生委員全員と各自治会長に敬老祝い金の中止と、緊急経済対策で国の臨時交付金を活用して全市民に1人当たり5千円の商品券を配布することになったことを説明する国井市長名の文書を送付した。とくに自治会長には回覧板で各世帯に周知するよう要請した。
 瀬来輝夫福祉保健部長は「コロナ禍の中、民生委員が各世帯を訪問することの問題もあり、今年は敬老祝い金事業に代えて全市民対象の商品券事業を展開することにした」と話し、敬老祝い金を来年以降はどうするかは改めて検討するという。
 県内の各市町でも敬老祝い金事業は続いているが、一定年齢以上の高齢者全員を対象としているのは下松市と和木町のみ。周南市や光市など他の市町は米寿などの節目での支給に限定している。
 敬老祝い金の問い合わせは下松市長寿社会課福祉政策係(0833-45-1833)へ。

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「政策継承」「ゆっくり静養を」

安倍首相退陣表明に驚き
各市長、議長、会頭ら語る

気勢を上げる安倍首相(2013年4月20日、JR徳山駅前)

 28日の安倍晋三首相(65)の退陣表明には周南3市の関係者も一様に驚きの声を挙げた。持病が原因とはいえ「安倍内閣の政策継承を」「この際ゆっくり静養してほしい」などの声が飛び交った。
 山口4区の安倍首相は本籍が長門市油谷町。祖父の故安倍寛氏、父の故安倍晋太郎氏はかつて衆院議員を務め、母方の父は故岸信介元首相。山口2区の岸信夫衆院議員(61)は実弟という名門の政治家一族だ。
 首相には2006年9月から1年間と、12年12月から現在まで約7年8カ月の2回就任。集団的自衛権の行使を容認する平和安全法制、アベノミクスによる景気浮揚や、最近では新型コロナウイルス対策に取り組んだ。半面、悲願の憲法改正は国民世論が盛り上がらず、実質的な論議は進まなかった。
 首相として周南地域入りしたのは首相就任3カ月後、安倍政権として初の国政選挙になった13年4月の参院山口選挙区補選の応援演説で周南市のJR徳山駅前に立った時。自民党公認、公明党推薦の元下関市長、江島潔候補(63)の応援に訪れ、安倍首相、林芳正文部科学大臣、高村正彦自民党副総裁、河村建夫元内閣官房長官、岸信夫衆院議員、公明党の桝屋敬悟衆院議員という県選出の自公両党の国会議員が勢ぞろいした。
 首相は「今、安倍内閣が進めている政策を(民主党政権時代の)一、二年前にやっていれば多くの雇用が失われずにすんだ。デフレ脱却には私たちの政策しかない」と元気いっぱいに訴えていた。

岸氏「電話の声、つらそうだった」

 この時の司会者は、当時は県議だった藤井周南市長。首相の退陣表明に「ただただ驚いている。一日も早い体調のご回復と引き続いてのご活躍を心から祈念申し上げる」とコメントを発表した。
 下松市の国井市長も当時は県議。退陣表明に「首相の健康状態が気になっていた。日本全体に果たしていただいた役割に感謝し、一日も早いご回復をお祈りしたい」と述べた。
 光市の市川市長はこの演説会でマイクを握った。退陣表明を28日午後5時のニュースで確認して「どうか治療に専念され、健康のご回復が一日も早く訪れるように願っている」と話していた。
 一方、岸衆院議員は28日夜、本紙の電話取材に「電話で先週、首相と話した時はつらそうな声だったので心配していた。完治が難しい持病であり、この際ゆっくり療養してほしい」と気遣い、後任は「安倍政権が目指した政策をさらに進める人に首相の座を継いでほしい」と話した。
 各市の市議会議長や商工会議所会頭のコメントは次の通り。
 周南市議会・青木義雄議長=リーダーシップを期待していた山口県民として残念。歴史に残る首相、政治家であり、山口県が誇る首相だった。
 下松市議会・中村隆征議長=山口県出身の首相として大きな誇りだった。難しい時代の国政のかじ取り役でご苦労が多かったことだろう。心から感謝を申し上げたい。
 光市議会・西村憲治議長=思い切ったコロナ対策など、さまざまな節目での適切な政策判断に、敬意と感謝を申し上げたい。
 徳山商工会議所・宮本次郎会頭=7年8カ月の長期にわたり重責を担われ、ご尽力いただいたことに、ただただ感謝しかない。
 下松商工会議所・弘中伸寛会頭=残念の一言に尽きる。日米同盟の強化から地域経済の振興、新型コロナウイルス対策まで尽力いただいた。ゆっくり静養していただき、再度のご活躍をお祈りしたい。
 光商工会議所・藤井勝会頭=世界に認められた安倍首相だっただけに病気での退陣は残念でならない。日本経済と地方創生にまだまだ頑張ってほしかった。

【きょうの紙面】
(2)3日~・周南市議会一般質問に25人
(3)周南市が赤ちゃん300人に10万円
(4)湯野温泉がプレミアム商品券
(5)東陽小と久保小がZOOMで交流


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各市町教委に「飛び出し人形」

子どもたちの安全へ
中経協が30周年記念で贈る

飛び出し人形と左から上村、高藤、岸村さんと小田部長

 県中小企業経営者協会(荻野利浩代表理事、360人)は30周年を記念し、子どもたちに道路への飛び出しをしないよう呼びかける「飛び出し人形」300体を県内の各市町教委に贈った。26日には下松市教委で贈呈式が開かれた。
 この人形は高さが1.4メートル。子どもの形をしていて「飛び出し注意!!」の言葉が入っている。下松市には14体、光市に6体、周南市に18体を送り、小中学校の校門近くの路上などに置いて交通安全を呼び掛ける。
 下松市の贈呈式には周南中小企業経営者協会の岸村敬士会長(72)、高藤弘樹副会長(65)、上村哲史事務局長(68)と市教委の小田修教育部長が出席した。
 岸村会長が、地域の宝である子どもたちが安心・安全に生活できる環境作りのために寄贈することを説明。小田部長は子どもの飛び出しによる事故が多いことから「人形は視覚に訴えることができ、飛び出さないための意識付けに有効」と感謝していた。
 同会は1990年に下関市で誕生した異業種交流団体。中小企業の経営者が全県規模で交流・連携して企業の抱える問題の解決、地域への貢献を目指している。
 宇部・小野田、下関、山口・防府、周南、県北5地域に地域中経協がある。周南は会員65人。毎月1回の例会開催、ゴルフ大会、元気フォーラム開催などの活動をしている。

【きょうの紙面】
(4)(5)旧粭島小で22、23日に開催の「ハイコーサマー in 粭島」のグラフ特集


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[この人に聞く]

安全でおいしい水を次世代に

光市水道局長 宮崎 英博さん(58)

〈プロフィール〉
 1962年生まれ。光井小、光井中、光高卒。中学では野球部、高校ではラグビー部で活躍した。高卒で市役所入りし、教委学校教育課、税務課固定資産税係を経て人事交流で水道局に移り、経理係長、浄水係長、業務課長、局次長を務めた。
 趣味はゴルフと光井の県スポーツ交流村で週2回取り組んでいる筋トレ。座右の銘は「何が正しいかではなく、何が大切かを考えろ」。妻、妻の母と虹ケ丘で暮らす。長男は自衛官、長女は五洋建設の技術職。




 光市の新しい水道局長に局次長兼業務課長の宮崎英博さん(58)が就任した。市内だけでなく周南市熊毛地域にも上水を供給する光市水道局の課題や今後の展望を聞いた。(聞き手・山上達也)

―就任のお気持ちからどうぞ。

 宮崎 蛇口をひねればきれいな水が必要な量ほど出るという、市民との当たり前の信頼関係を持続しなければなりません。安全と安定という2本の柱を持続し、効率的、効果的な水道事業を進めます。

―7月に通水した島田川工業用水道から年間約9千万円の収入があるそうですね。

 宮崎 島田川工業用水道は市の事業で、水道局は年間約2,600万円の取水業務費を見込んでいます。企業努力で純利益が出れば水道事業の安全と安定の財源にできます。

―当面、水道局の課題は何ですか。

 宮崎 一昨年に「水道事業ビジョン」を策定しましたが、主要施策の「水安全計画の作成と実践」「財源の裏付けのある施設整備計画」「災害などの対応計画」の確実な実行が課題です。

―前局長の福島正さんからはどんなことを学ばれましたか。

 宮崎 水道マンとしてのプライド、水道職員の自覚、水道事業に対する愛着ですね。

―プライドとは?

 宮崎 市民のライフラインを守ること。コロナ禍でも一人一人が手洗いやうがいを徹底し、水道を絶対に止められないと職員約40人に周知しています。そこがプライドです。

 ―大きな柱ですね。

 宮崎 福島前局長の役割を私一人で埋めることはできません。水は売るのではなく給水サービス。その良し悪しは「人」です。自己を磨くことで職員一丸となった質の高い給水サービスができます。

―「職員一丸」の例はありますか。

 宮崎 技術職であれ事務職であれ、男性職員であれ女性職員であれ、災害時には職員全員が給水などの緊急対応ができるように内部研修をしています。

―光市の水源は島田川の伏流水。全国的に珍しいのでは?

 宮崎 川の伏流水が水源の水道は全国でも4%だけです。近年は汚い水を飲める水にしたり海水を真水にする技術が向上しましたがコストがかかります。原水がきれいということは安い料金の維持につながります。

―職員手づくりの「水道まつり」も定着しましたね。

 宮崎 外部に依頼するのではなく、行事の立案から準備、運営、後始末まですべてを職員全員の手づくりでやってきました。

―職員にとって貴重な機会になりますね。

 宮崎 そうです。まつりが終われば若い職員の成長を実感するんです。職場全体の親ぼくや思いやりが生まれるし、いろんなものを生産してくれます。

―市民へのメッセージをどうぞ。

 宮崎 島田川の伏流水が水源の光市の水道は市民全体の財産。次の世代に引き継げるように、今やるべきことや課題を先送りすることなく取り組んで、安全でおいしい水を守っていきます。


【きょうの紙面】
(2)周南市が「手話はいのち!」条例提案
(3)遠石会館がリモート結婚式
(4)9月1日から「キャッシュレスで20%」
(5)徳山大生が御幸通などを清掃


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3千人の軍歴をデジタル化

周南市連合遺族会の大川さん
半年がかりで入力

大川さん

 周南市連合遺族会の大川勝也会長(77)が2月から半年がかりで徳山地区の戦没者3千人の軍歴などをパソコンで入力してデジタル化した。氏名などからすぐに検索することができ、遺族に利用してもらう。
 デジタル化のきっかけは、2月に新聞記事で旧海軍は厚生労働省、旧陸軍は都道府県に軍人、軍属の所属部隊、戦死場所などの記録があるが、交付申請できるのは厚労省と一部の都府県は6親等、そのほかはおい、めいにあたる3親等内で、制限、格差があると知ったことから。
 このため、1976年に遺族会がまとめた芳魂録を中心に、そのほかの名簿も加えて改めてデジタル化することにした。大川さんの名簿には、軍に所属中の経歴の軍歴だけでなく法名、戒名などや遺族の氏名も掲載されている。今後、市内のほかの地区も加えて4千人のデジタル化を目指す。

デジタル化された名簿


 デジタル化で検索が容易になり、戦艦大和の最後の出撃時に同市出身の8人が乗り込んでいて戦死したことや、ガダルカナルでは98人、ニューギニア方面では142人、原爆投下時に広島で45人など場所ごとの戦死者もわかったという。
 大川さんは父の芳雄さんが44年7月18日にサイパン島で31歳で戦死。遺骨収集のため72年、75年と同島を訪れ、天皇、皇后両陛下がサイパン島を訪れた2005年の慰霊団にも参加した。沖縄での平和行進や「防長英霊の塔」の慰霊祭にも参列している。市連合遺族会の会長兼事務局長は16年4月から務めている。
 日本の戦没者は310万人だが遺骨が故郷に帰ってきていない人も多い。一方で遺族会は会員の高齢化で地域によってはすでに解散したところもある。
 大川さんは今回の名簿を若い世代が戦死した親族の軍歴などを改めて調べようとした時などに役立てもらいたいという思いから製作。「苛酷な戦況の中で人知れず亡くなっていったことを知ってほしい」と話している。問い合わせは大川さん(0834-83-4367)へ。

【きょうの紙面】
(2)周南市が事業継続支援金要件20人に拡充
(3)サンデー早朝野球連盟が草抜き奉仕
(5)笑顔・徳山商議所会員交流会
(6)ドライブスルーで須金・なしぶどう祭


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200人が青空公園で“乾杯”

[新型コロナウイルス感染症対策]

徳山商議所

感染予防しながら交流会
プレミアム付食事券も発売

あいさつする宮本会頭

 周南市の徳山商工会議所(宮本治郎会頭)は21日夕、飲食店街にある青空公園で会員交流会「周Go!とくやま応援隊。」を開き、200人が参加、新型コロナウイルス感染防止対策をとりながら歓談した。「がんばろう周南プレミアム付食事券」の先行販売や特産品、タクシーチケットなどの抽選会もあって盛り上がった。
 感染予防のため激減している交流の機会を作り、飲食店を応援しようと開いた。宮本会頭は「商工会議所は企業に寄り添って事業継続、雇用維持を支援していますが、本当に大変だという声を聞きます。飲食店だけで2千人、3千人の雇用を作り出しています。いろんな楽しみをこの街で味わって下さい」と呼びかけた。続いて青木義雄市議会議長の発声で乾杯した。
 感染防止では密集を避けるため、距離を置く目安になるよう2メートル間隔でマーカーを並べた。参加者は検温があり、プラスチック制のフェイスシールドも配られた。密接を避けるため、飲み物や空揚げ、焼き鳥などは紙コップに入れて持ち歩く形式にした。
 企業のほか藤井市長や市議会議員、市役所の職員も参加。久しぶりの歓談を楽しんだ。抽選会は須金のブドウや湯野温泉の食事券アンド入浴券などの当選者が次々に発表された。
 プレミアム付食事券は同市の新型コロナウイルス感染症経済対策で発行。レストランなどの「グルメ食事」と、飲酒を中止とした店舗の「ナイト料飲」があり、1万2千円分を1万円で購入できる。22日から徳山駅前の周南駅近弁の店舗、みなみ銀座のまちのポートで購入できる。利用機関は12月31日(木)まで。問い合わせは周南料飲組合(0834-22-1279)へ。

【きょうの紙面】
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