ヘッドラインニュース

新年互礼会 新年賀詞交歓会

「連携力が地域の力決める」

徳山・新南陽商議所 合同互礼会に800人

あいさつする佐伯会頭
乾杯する出席者

 周南市の徳山商工会議所と新南陽商工会議所合同の新年互礼会が6日、新南陽ふれあいセンターで約800人が参加して開かれ、新しい年のスタートを祝った。
 両商議所の会員企業と国会議員、県議、市議も出席。主催者を代表して新南陽商議所の佐伯哲治会頭が「地域の課題は人口減少と災害対策に収れんされる。地域の経済が強く安定していることと、連携力が地域の力を決める要因」と述べ、徳山駅周辺に続く新南陽、福川駅や櫛ケ浜駅の整備、中山間地対策、掛け替え工事で10年間、通行止めが続く古川跨線橋の渋滞対策への協力を訴えた。
 来賓では藤井市長は和服で出席してあいさつし、高村正大、桝屋敬悟両衆院議員、江島潔、北村経夫両参院議員も国政や国際情勢などの今後の見通しについて報告した。徳山商議所の宮本治郎会頭の発声で乾杯してなごやかに歓談が続いた。


会頭、市長が「連携」一致

下松商議所 新年賀詞交歓会に220人

万歳三唱する参加者

 下松商工会議所の下松市新年賀詞交歓会が6日、同商議所で開かれ、弘中伸寛会頭と来賓の国井市長はあいさつの中で「産学官民の連携によるオールくだまつの取り組み」にともに言及し、行政と経済界の一体化によるにぎわいの創出の取り組みを、そろって印象づけた形になった。
 交歓会には商議所の会員事業所や市の特別職や部長級職員、市議ら約220人が出席した。永田憲男市民憲章推進協議会長の先唱で市民憲章を全員で唱和し、弘中会頭は「地域の経済団体として果たすべき役割と責任を痛感し、市内の中小、小規模企業を全力で支えて、事業にまい進する一年にしたい」と新年の決意を述べた。
 国井市長も「商議所と市が一体になってにぎわいと活力の創出に取り組みたい」とあいさつ。岸信夫衆院議員の智香子夫人が来賓で紹介された。
 守田宗治県議の発声で乾杯してなごやかな歓談が続き、森繁哲也県議の音頭で万歳を三唱した。

「インバウンド効果に期待」

光商議所新 年互礼会に220人

西村議長の発声で乾杯する参加者

 光市新年互礼会は6日夜、ホテル松原屋に220人が出席して開かれた。光商工会議所の藤井勝会頭は「東京五輪・パラリンピックのインバウンド需要など観光産業が地方にもたらす波及効果を大いに期待しつつ、地域の魅力を世界に発信して盛り上げたい」とあいさつした。
 互礼会は光商議所と大和商工会の主催。会員事業所の経営者や幹部、県議、市議、市の特別職や部長級職員ら多彩な顔ぶれがそろった。2大企業のうち日鉄ステンレス山口製造所光エリアは山本敦エリア長が出席したが、武田薬品工業光工場は工場長が4年連続で今年も欠席し、塩見文伸オペレーションリエゾン光リードの出席にとどまった。
 藤井会頭は「生産年齢人口の減少による労働力不足対策へ、働き方改革を推進し、IT、AIの活用やキャッシュレス促進など生産性向上の支援に力を入れたい。大廃業時代が迫りつつある中、事業引き継ぎや創業支援に積極的に取り組む」と方向性を示した。
 市川市長や岸信夫衆院議員も祝辞を述べ、西村憲治市議会議長の発声で乾杯。なごやかに歓談し、最後に清弘俊幸大和商工会長が三本締めの音頭を取って締めくくった。

【きょうの紙面】
(2)クイーンズクライマックス舟券133億円
(3)12日、周南、下松、光市で成人式
(4)下松市のコンビニ強盗未遂の犯人画像公開
(5)パレット画廊で県内在住・出身作家小品展


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半数が市外で買い物

買い物商業地調査
周南市の1位はゆめタウン徳山

 下関市の山口経済研究所は、「県民の買い物場所の実態」調査の結果を同研究所発行の「やまぐち経済月報」12月号で公表した。「ショッピングをする際によく行く商業地」を県内10カ所で調べた。周南市では衣類やインテリア雑貨などの「買回り品」でゆめタウン徳山が1位、食品や日用品などの「生活必需品」で近所のスーパーが1位だった。(表も同月報から)


 この調査は県内9都市の18歳以上が対象で、調査期間は2019年9月9日から10月4日まで、山口銀行の周南市の徳山支店、下関市の本店営業部、新下関駅前支店と宇部、山口、防府、柳井、岩国、萩、長門の各支店で調査票を配り、買回り品と生活必需品の購入に際し「よく行く商業地」をその場で記入してもらった。サンプル数は1,107人で、男性が33.9%、女性が66.1%だった。

【6市でスーパーがトップ】

 全体では、買回り品は、周南市を含む6市で市内商業地での購入が7割前後だったが、隣接する広島県のシェアが高い岩国市、市外のおのだサンパークがシェアトップの宇部市、下関市や萩市への買い物客流出が目立つ長門市では3~4割台にとどまった。
 生活必需品は、周南市を含む6市で近所のスーパーマーケットがトップになっており、自宅から近い日常的な買い物場所として支持されている。
 一方、防府、萩、長門市ではドラッグストアのシェアが前回調査から10ポイント上昇しており、充実した品揃えや価格の安さなどで特に若い世代がスーパー代わりに利用しているとみている。

【専門店のシェア低下】

 周南市では買回り品はゆめタウン徳山が全体で28.1%、10~40代では28.0%、50代以上では28.2%と幅広い年齢層が支持。2017年の前回調査でトップだったユニクロなど市内の専門店のシェアは17.9%から12.4%に低下した。3位だったゆめタウン下松は同じく3位ながら、ザ・モール周南から引き継ぎ、リニューアル効果もあって6.0%から11.2%と2倍近くシェアを伸ばしている。遠方ながらゆめタウン廿日市が6.7%と急伸。イオンタウン周南が4.5%と続いている。
 この結果、周南市内のシェアは約5割。10~40代、50代以上ともにほぼ半数は市外の商業地を利用している。
 生活必需品は、近所のスーパーが34.5%から37.9%、ゆめタウン徳山が16.1%から23.2%、いずれも前回調査と比べてシェアが上昇した。イオンタウン周南が9.5%、ドラッグストアとサンリブ下松がそれぞれ4.2%と続いている。

【きょうの紙面】
(2)各市で公務始め式、市長が訓示
(4)日立笠戸労組、ハイテク労組72万9千円
(5)上野八幡宮で年末、住民が門松作り
(6)下松市のほしのさとで年末、餅つき大会


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夢の聖火ランナーに鈴木さんら6人

周南3市は5月14日


 5月14日(木)、周南、下松、光市など県東部を東京五輪の聖火ランナーが通過する。県実行委員会は同委員会が選定した聖火ランナー40人と各市町のコースを12月に発表したが、周南、光、下松市は2人ずつの6人が選ばれた。

鈴木さん

 周南市の鈴木孝夫さん(63)は岐山地区自治会連合会長で岐山小の学校協議会の会長でもあることから、運動会などで子どもたちがトーチにふれあう機会を作り「子どもたちが運動にもっと興味を持つようにしたい」と応募、見事ランナーに選ばれた。
 鈴木さんは中学では水泳、高校では野球部だったが、同時に駅伝にも出場。大学を出て社会人になってからも野球やサッカーを続け、現在もジョギングや水泳、ゴルフもしているスポーツ好き。
 50歳の時にUターンして建設会社に勤めながら10年近く前、自宅のある新堀自治会の会長を引き受け、4年前から市中心部の岐山地区自治会連合会長に就任した。現在は学校協議会の会長や、岐山地区自主防災組織の会長などを兼ねている。
 今年の岐山小の運動会は5月23日(土)に予定されていることから、聖火リレーを子どもたちに再現してもらうなどトーチにふれる機会にしたいと話している。
 走る距離は周南市は遠石八幡宮バス停から徳山駅前賑わい交流施設(徳山駅前図書館)までの2.8キロ。1人が走る距離は200メートルほどで、ランナーは同じユニホームを着てトーチからトーチへ聖火を移す“トーチキス”を繰り返して聖火をつなぐ。徳山駅前図書館では聖火の到着を祝うミニセレブレーションもある、
 周南市のもう1人は現在、徳山大学女子柔道部の監督の近藤優子さん(36)。柔道5段。周南市体育協会女性スポーツ委員会の委員長で、柔道の動きを使った子ども向けの教室でも指導している。柔道を通じた地域のスポーツ振興に取り組む元アスリートとして選ばれた。

光市はアテネ五輪の国近さんら

 光市は2004年のアテネオリンピックのマラソンに出場した国近友昭さん(46)。陸上競技の町の同市を代表するオリンピアンとして参加する。
 光市のもう1人は2児の母で子育てと仕事を両立している岩田のスポーツ愛好家の吉田基世さん(29)。

下松市は斎藤選手ら

 下松市はバドミントンの町・下松を代表するアスリートとして、国内最高峰のS/Jリーグ参加している「ACT SAIKYO」の斎藤栞主将(21)。「スポーツが人生を豊かにする」ということを多くの皆さんに伝えたいと思い、応募したという。
 もう1人は下松市を舞台にした作品の縁で同市に移住してきた俳優の元木行哉さん(50)。UJIターンを実践し、地域の魅力発信に努めている俳優として選ばれた。

周南市のコース
光市のコース
下松市のコース

【きょうの紙面】
(2)周南市で環境審議会、環境基本計画案報告
(3)村岡県知事の新春対談
(4)~(10)企業トップ、商議所会頭の新春あいさつ


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今宿カフェにあふれる笑顔

高齢者がイキイキ暮らす街へ

笑顔いっぱいの参加者

毎週1回、イベントも

 「少子・高齢化」が国全体としても地域でも課題とされて久しい。住み慣れた地域で最期まで豊かに暮らすための新しい試みが周南市の今宿地区で始まっている。
 今宿市民センターの講堂。昨年12月23日に33回目となる今宿カフェが開かれた。高齢者が気軽に集まれる場をと3月に始まって毎週月曜に開かれてきた。この日はクリスマス会でいつもより参加者が多く、スタッフを含めて70人が集まった。
 前半は数人ずつの班対抗のクイズ。第一問は魚の名前をなるべく多く書き出す。2問目は花の名前。3問目はスタッフが一番、やりたかったという今宿地区内の地域名で得点は2倍。書き上げた地域名を各班が読み上げる。ホワイトボードにその数が書かれるたびに歓声があがる。
 後半は参加者へのプレゼント。スタッフが用意したミカンや、中身はわからないがお菓子などらしい。名前が読み上げられた参加者は元気よく手をあげて前に出てきてプレゼントを選ぶ。全員にゆきわたる仕組みだ。
 その間にも健康に関する講演会、テレビ番組の公開収録などのお知らせがある。市広報や高齢者向けの情報誌「R70」が配られることもある。高齢者が豊かに暮らす秘訣とされる「きょうよう」と「きょういく」。今日、用がある、今日、行くところがある、そのための情報提供だ。
 午前10時に始まって正午ごろまで約2時間。頭を使い、体を使い、みんなで笑い、語り合って声を出す。参加費はコーヒー、お菓子付きで100円。何回も参加している人も多い。70代が中心だがこの日は育児休業中の男性も生後5カ月の女の子と一緒に参加していた。
 毎回、イベントを用意していて1月6日はみそづくり、20日は読み聞かせ、27日は尺八の演奏、2月3日はクラシックギター、10日はおしゃべり会、17日はオカリナ演奏と続く。3月には1周年の記念行事も計画している。

ボランティア・スタッフにも喜び

 ボランティアのスタッフは約20人。福田昌子店長は81歳で、今宿地区老人クラブ連合会の福会長。民生児童委員の経験もある。今も福祉員をしている。「スタッフあっての今宿カフェ。スタッフに感謝しています」と話す。
 司会の守田美栄子さんは50代。40代の山本まりさんはフェイスブックで毎回の様子を発信している。企画や当日の運営、準備、後始末。抜群のチームワークが支える。高齢者の居場所づくりと同時に運営する側にも「役に立っている」という喜びがある。

福田店長

 突然始まった事業ではない。同市では地区ごとに住民が話し合って地区の未来像を描き、実行する「夢プラン」の策定を進めている。すでに作っている地域は中山間地の周辺部が多く、今宿地区は中心部の夢プラン策定の先駆け。2017年7月に策定委員会を発足させた。住民の話し合いで出来上がった夢プランの中に盛り込まれている事業だ。
 地区の人口は昨年11月1日時点で8,494人、4,467世帯。高齢化率は32.5%。全市の平均に近いという。しかし、夢プランでは「昔に比べ、子どもの数が減り、高齢者の数は増加し、地域のつながりが薄れ…」と分析している。
 「つながる今宿夢プラン」が掲げる未来は地域内の「ふれあい、たすけあい、つながり」があるまち。そのために、子どもたちがキラキラ輝く環境づくりの「キラキラさせ隊」▽高齢者の方がイキイキと暮らせる環境づくりの「イキイキさせ隊」▽地域のみんながワクワクする環境づくりの「ワクワクさせ隊」が活動している。
 今宿カフェは「イキイキさせ隊」の活動。昨年12月には学び・交流プラザで市と市社会福祉協議会が開いた「共に支えあうまちづくり活動発表会」でも活動内容を発表した。広がりが期待されている。

【きょうの紙面】
(2)~(5) 周南・下松・光市長 新春座談会
(8)(9)賞品が当たる新春クロスワードパズル
(12)~(15) 年頭に「一言」


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回顧 令和元年(2019)周南市(下)

県との連携で野犬減少
市役所グランドオープン、駅前広場も


えさやり禁止対策、草刈りも


 今年、改めて全国的な話題になった周南市の周南緑地公園の野犬問題。全国報道のテレビ番組でも取り上げられた。7月には県と市、県警、市教委が一緒になって「周南地域の野犬問題に関する連絡協議会」が発足し、むやみなエサやり中止の呼び掛け、巣穴を作る場所を減らすための草刈りなどを10月まで続けた。その結果、野犬を見かけることも以前ほどではなくなり、苦情も減っているという。
 県と市が取り組んだのは野犬の捕獲、エサやり行為対策、公園の管理強化、それに市民の理解促進・気運醸成。
 野犬の捕獲は県の担当だが2人体制の巡回調査・捕獲を1班から2班に増やし、おりの数も増やして大型おりだけで県と市を合わせて7基を設置した。市内の4月から11月末までの野犬捕獲数は559頭で昨年の473頭を大きく上回っている。
 えさやり行為対策は夜間を含めてパトロールを強化。えさやりを見つける現場を見つけることはほとんどできなかったが、えさやりを減少させることができた。公園の管理強化では、隣接する大迫田墓地を合わせて22,000平方メートルで草刈りを実施し、子犬を見かけることが減ったという声が市に寄せられている。
 気運の醸成では8月5日に藤井市長と村岡知事、市の幹部職員が徳山駅でうちわやチラシを配って協力を呼びかけた。来年1月には住民参加のキャンペーンも計画している。

駅前広場のテープカット
ラグビーのパブリックビューイング
野犬キャンペーン中の市長と知事

ラグビーのPVで熱狂


 中心市街地では6月に市役所のシビック交流センターが完成してグランドオープンのイベントが開かれた。
 市民館の撤去で市民活動の場が少なくなっていたが、昨年2月の徳山駅前図書館オープに続くシビック交流センターの供用開始。さまざま会合に使われている。一方、市役所本庁舎は駐車場やトイレの表示などの手直しが進められている。
 11月には徳山駅北口駅前広場が完成した。オープンから1年半が経過して徳山駅前図書館もさまざまなイベント会場としても注目され、ラグビーワールドカップではインフォメーションスペースでパブリックビューイングがあり、たくさんのファンが日本チームに声援を送った。
 同図書館や市役所の周囲でも歩道の整備工事中で、駅前は噴水があったロータリーの整備や南口の整備も計画されている。徳山駅前再開発の準備も進行中。課題となっている駅前図書館から商店街へ人の流れを作ることができるのか、期待されている。
 今年度は市の最上位計画のまちづくり総合計画の後期基本計画を策定する時期。これに合わせて各分野の計画も来年3月の年度末までに作られ、藤井市政が本格的に動き出す。
 12月議会では公約の一つ、徳山大学公立化の検討のための債務負担行為を削除する補正予算案の修正が可決された。市民や議会とも所信表明に掲げた「分かり合える」関係を築けるか、来年は真価を問われることになりそうだ。(延安弘行)

【きょうの紙面】
(2)下松市、市社協が6施設に贈り物、見舞金
(3)日立笠戸から技能五輪に4人入賞
(4)共楽養育園の子どもに希望の品プレゼント
(5)国民宿舎大城で「ゆずせんべい」発売


※12月27日付けで年内は最終発行となります。2020年は1月6日からの発行となります。

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回顧 令和元年(2019)周南市(上)

市長選・藤井氏が現職に勝利
官製談合、しゅうニャン市の逆風強く

市長選に官製談合事件影響

 周南市は昨年11月、業者に入札情報を伝えた官製談合容疑で市都市整備部次長が逮捕されたことで市民の現職市長、木村健一郎氏に対する反発が強くまり、4月の市長選での政権交代につながった。
 その以前からシティプロモーション事業の「しゅうニャン市」プロジェクトを強引に進めたことや、昨年の7月豪雨で大きな被害を受けた熊毛地区の災害復旧への不満などがあったが、市長選の対立候補擁立という形になることはなかった。
 しかし1月中旬、藤井律子氏が県議からの鞍替えを決意。選挙戦では亡くなった元県議の夫、藤井真氏からの支持者や律子氏のファンなど市内全域に張り巡らされた強固な後援会組織、長年の活動で培った選挙戦術も駆使した。
 4月21日の投開票の結果は現職の批判票も取り込んで33,395票を獲得、23,803票の木村氏に1万票近く差をつける圧勝となった。

藤井陣営の集会の支持者
所信表明する藤井市長
しゅうニャン市の看板の撤去


 5月25日に市長に就任。6月24日の市議会での所信表明では市民と「分かりあえる関係」を築くとし、官製談合事件の再発防止へ市政の透明化・クリーン化、「市民の声を聞く課」の設置、災害に強いまちづくり、「しゅうニャン市」プロジェクトの廃止、野犬対策、徳山大学の公立化などの新たな政策を打ち出した。
 このうち「しゅうニャン市」プロジェクトでは6月定例議会にシティプロモーション事業の経費の大半を削除する補正予算案を提案、可決された。徳山駅のホームにあった「しゅうニャン市」の看板も9月に撤去された。
 官製談合事件は情報を受け取った業者の有罪がすでに確定し、情報を提供した元部次長も10月24日に山口地方裁判所で有罪の判決があったが、元部次長は控訴した。

県議選は定数5に7候補の激戦


 藤井氏の突然の鞍替えは4月7日投開票の県議選周南市区(定数5)にも影響した。ベテランの河村敏夫氏も引退を表明し、トップ当選していた藤井氏が鞍替えしたことで、若手の新人3人が出馬した。
 現職の公明党の上岡康彦氏、国民民主党の戸倉多香子氏、自民党の新造健次郎氏、自民党の元職、友広巌氏に加え、新人で自民党の坂本心次氏、有田力氏、無所属の松並弘治氏と7人が争う激戦。現職、元職と新人から前市議会議員の坂本心次氏が当選して松並、有田氏が及ばなかった。
 坂本氏が県議選に出たことで市長選と同時にあった市議補選は欠員2となり、共産党の渡辺君枝氏、39歳だった無所属の吉安新太氏の2新人が無投票で当選した。
 市議会は来年6月に任期満了に伴う市議選があり、前哨戦が始まっている。今回の市長選がどう影響するのかも注目される。(延安弘行)


【きょうの紙面】
(2)下松市の中部区画整理事業が完了
(3)DM年賀はがきでがん検診呼び掛け
(4)山口市で尾崎慎吾ドローイング展
(5)太華中生が高齢者に婦人会のおせち料理


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回顧 令和元年(2019)下松市

人口増、産官民連携を弾みに
2期目に挑む国井カラーは?
陰で財政硬直化、地元スーパー廃業



行政と経済界の連携が奏功

 市制80周年の今年、下松市は昨年のような大きな災害もなく、順調で平穏な1年だったといえる。県内の市町では唯一、人口の微増傾向も続いて過去最多記録を2度も更新。しかしその陰で県内の他市に比べて数値が良好な市の財政は、一方で硬直化が進み、市民の暮らしを支えるスーパーは大手資本の独占の影響で、かつて市内に15店もあった個人経営スーパーは1店舗だけになった年でもあった。
 市制80周年行事のメーンは、約35,000人の観客を集めた日立製作所笠戸事業所の英国向け高速鉄道車両を陸送する「道路を走る高速鉄道車両公開プロジェクト」だろう。同市初の大型クルーズ客船の入港も成功した。
 両行事は市と下松商工会議所による“産官民”の大連携が奏功した。これまで手薄だった行政と経済界の連携が“オールくだまつ”という言葉で表現されるほどになった。

盛況の「道路を走る高速鉄道見学プロジェクト」
下松に初入港した大型クルーズ船

地域的に均衡ある発展が課題に

 増え続ける市の人口も9月末で過去最多を突破して57,314人になり、11月末にはさらに記録を塗り替えて57,350人になった。全国の815市で5番目に安い水道料金や、手厚い子育て支援、地価や家賃の安さが若い世代に魅力になっているようだ。
 このため保育園は待機児童が解消しては増え、解消しては増えるいたちごっこ状態。公集小、中村小、花岡小、末武中は児童数、生徒数の増加に歯止めがかからず、教室不足やグラウンドの狭さが深刻になっている。
 半面、山間部の米川小や、民営の妹背、久保両幼稚園は児童数や園児数の減少から来年3月末で休校、休園になる。市の西部は人口増が続くのに対し、東部や北部、笠戸島は人口減と、不均衡さがあらわになっている。

過去最高の人口を示す市役所の表示板

問われる財政運営のあり方

 それは商業施設の分布にも比例。市内の全商業面積に占める大型店の占有率は85.5%と全国トップクラスだが、大型店の大半は市の西部に集中。半面、個人経営のスーパーは次々に閉店を余儀なくされ、現在も残るのは旗岡の「スーパーマルエス」だけになった。
 一方、企業進出は順調。来年は鉄道車両製造のスミヨシ下松工場や、山下工業所の新工場が稼働する。その大元は台湾やパナマから鉄道車両製造を大量受注した日立製作所笠戸事業所の好況だ。東洋鋼鈑下松工場、新笠戸ドックも順調な業務を展開している。
 来年は市長選(4月5日告示、12日投票)があるが、1期目の現職の国井益雄氏(70)以外に現在、出馬の動きは見当たらない。
 国井氏は4年間「安全安心と魅力あるまちづくり」を掲げてきたが、事業の大半は国井氏を後継指名した井川成正前市長が敷いたレールを仕上げてきた形だ。2期目に向けて“国井カラー”をどう打ち出すかが今後求められよう。
 財政も2018年度決算では実質公債費比率が県内13市で最も良好な2.1%である半面、弾力性を示す経常収支比率は96.8%と高止まりが続いており、今後の財政運営のあり方が試される。(山上達也)


【きょうの紙面】
(2)長穂地区の広報誌「私達の長穂」が400号
(3)笠戸島アイランドトレイルに936人
(4)「サンタの弟子」が障害児の家庭訪問
(5)西緑地の樹木に小中高校生が名板


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回顧 令和元年(2019)光市

 2019年も残りわずかとなった。新しい天皇陛下が即位して平成から令和へ改元した今年。ラグビーワールドカップに日本中が熱狂した。各地で大災害も発生したが、周南地域は大きな被害がなく、下松、光市は比較的落ち着いた1年となった。一方、周南市は現職を破って新市長が誕生し、新しい風が吹き始めた。各市のこの1年を振り返る。

両市立病院の存続機運高まる
市川市長の4選どうなる?
大和コンパクトシティも推進へ

完成した市立光総合病院
盛り上がった「まちぐるみウェディング」
大和コミュニティセンターの完成式典


厚労省リスト公表で両病院維持鮮明に

 光市内の各地に大きな爪あとを残した昨年の豪雨災害に比べて、今年は静かな1年になった。懸案の市立光総合病院の移転新築も完成したが、厚生労働省が9月に突然発表した「再編が必要な公立・公的病院」の全国424病院の中で同病院や市立大和総合病院が名指しされていたことが、皮肉にも両市立病院の存続の機運を高めることにつながった。
 二つの市立病院を抱える光市は、その両立に腐心してきた。現在3期目の市川熙市長(72)は1期目の市長選で「二つの市立病院を守る」と公約し激戦を制しただけに「光総合は急性期主体、大和総合は慢性期主体」と機能を分割し、中でも大和総合に最小限の急性期機能を維持して両病院の存続を図った。
 この手法は市民から一定の評価を受け、市川市長の2選、3選を支えた。老朽化した光総合が新築移転を果たした矢先、厚労省の病院再編統合リストに光総合も大和総合も病院名が名指しされたのだから、市川氏は当然、両病院の存続を市議会の一般質問に答える形で強い口調で明言した。
 このため議会内には市長発言を「4期目出馬の決意をにじませたのではないか」と受け止める声がある。市長選は市議選と一緒に来年秋の予定。市長選は市川氏の出馬の是非次第で選挙戦の構図が変わるだけに、市川氏の去就が注目される。

「まちぐるみウェディング」は大成功

 財政はどうか。実質公債費比率は9.5%とおおむね良好だが、弾力性を示す経常収支比率は95.2%と高止まりだ。光市は日本製鉄や日鉄ステンレス、武田薬品工業など主要企業の法人市民税に頼るところが大きい財政構造だけに、経済動向の行方は目を離せない。
 一方、市のソフト政策は市民を巻き込む形で大きく前進した。中でも公募に応じたカップルを祝福する「光と虹のまちぐるみウェディング」は光駅構内と虹ケ浜海岸を会場に市民600人が集う、市民参加型の「おせっかい」人前結婚式を開き、新しい時代のまちづくりのあり方を効果的に演出した。

市民目線の意見を積極的に

 旧光市と旧大和町との合併から来年で16年。大和地域では今年、住民の悲願だった大和コミュニティセンターが完成し、市大和支所が旧町役場から同センター内に移転した。
 束荷の農業振興拠点施設・里の厨の経営も順調に進む。今後は岩田駅から大和総合病院までの道路整備が進む予定で“コンパクトシティ”が次第に形を見せていくだろう。
 任期満了に伴う来年秋の市長選は市川氏の動きが注目され、市議選はすでに複数の新人の出馬がうわさされており、候補者数が定数18を若干上回る構図が予想される。
 市政の主役は市民一人一人。市議会は一般市民を対象に市議会モニター17人を委嘱し、市民目線の意見を積極的に吸い上げている。来年は行政にも議会にも市民の声がもっとたくさん届き、改善の方向性が力強く打ち出されることを期待したい。(山上達也)

【きょうの紙面】
(2)周南市で“うちどくコンテスト”表彰式
(3)日立親切会が寄付金と新幹線模型贈る
(4)周南クリーン菊川が川上ダムで中学生交流
(5)下松市の中村地区社協が独居老人に餅


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徳山大学公立化の予算削除

周南市議会
15-13の僅差で可決

 周南市12月定例議会は20日の最終日、19議案を可決して閉会した。このうち一般会計補正予算は債務負担行為から「徳山大学公立化検討業務委託料」の1,200万円を削除する修正案を賛成15、反対13、退席1と僅差で可決し、藤井市長が今春の市長選挙で掲げた公約の一つに市議会が「まった」をかける形となった。

修正案の採決

予算決算委に続いて

 債務負担行為は次年度以降の予算計上をあらかじめ決めるもので、今回の場合、認められれば学科、学部の新設など公立化の検討に必要な調査などの業務委託契約を今年度中に結ぶことができた。
 しかし13日に予算決算委員会(田村隆嘉委員長)で「時期尚早」などを理由に委員から出された修正案が可決した。本会議ではこの修正可決を田村委員長が報告、討論のうえ、修正案について採決があり、アクティブの6人、刷新クラブの小林雄二議長を除く3人、自民党周南の3人、共産党の3人が賛成した。六合会の5人、公明党の3人、一心会の3人、自民党政和会の2人が反対だった。田村勇一議員(自民党周南)は退席した。

新年度予算案に計上


 討論では得重謙二議員(刷新クラブ)、魚永智行議員(共産党)、米沢痴達議員、福田吏江子議員、兼重元議員(自民党周南)、岩田淳司議員、藤井康弘議員(アクティブ)が修正に賛成した。
 債務負担行為を削除すべきでないという意見は吉安新太、古谷幸男議員(自民党政和会)、尾崎隆則議員、島津幸男議員(一心会)福田文治議員、福田健吾議員(六合会)が述べた。
 賛成意見では米沢議員は「まず大学の全体像を示すのが筋。補正予算は拙速」、福田吏江子議員は「公立化だけではもったいない」と1法人で複数の大学を運営する形や専門職大学など幅広く検討すべきだと提案した。藤井議員は「市長の徳山大学公立化の強い意志が示されていない」と述べた。
 削除に反対する意見では、島津幸男議員は徳山大学設立時、徳山市を教育都市にというグランドデザインがあったと述べて「しっかり応援すべきだ」と訴えた。福田健吾議員は「市が主体的に調査すべきだ。調査を止めるべきではない」と述べた。

報道陣の取材に応じる藤井市長

 今回の債務負担行為の削除に藤井市長は「大変残念に思っている」と述べ、多くの人から期待の声があがっているとして来年の3月定例議会に提案する当初予算案に必要な経費を改めて計上する考えを明らかにした。
 3月議会まで「できるだけのことは進める。大学とも連携して検討を進めたい」と意欲を見せ、市長の意志が示されていないという意見には「これからは前向きに発言したい」と述べた。市は4月に公立大学推進室の設置も予定している。

【きょうの紙面】
(2)光市議会の上関原発凍結意見書は取り下げ
(3)26日からクイーンズクライマックス
(4)沼城小で全校生が伝統的な餅つき体験
(5)久保福祉協が下松市役所などに門松


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防災指令拠点施設の最終案示す

光市議会

「建てるなら早く」「一刻の猶予なし」

事業費は5億~6億5千万円想定

 光市は17日、防災指令拠点施設を建設するための基本構想の最終案を市議会の総務市民文教委員会(笹井琢委員長)で示した。来年度に基本計画、2021年度に基本・実施設計をして22年度に着工し、23年度の完成を目指すスケジュールも示したが、議員からは「建設するなら早く」「一刻の猶予もない」と早期建設を求める声が相次いだ。
 防災指令拠点施設は昨年の豪雨災害の早期復旧に財政負担が増す影響から市役所本庁舎の建て替えを凍結した後、市役所敷地内に建設する構想が浮上。当初は「防災センター」の名称で構想の策定を進めたが、同名の施設が光地区消防本部内にあるため「防災指令拠点施設」に改称した。

現在の光市役所本庁舎

 加川卓治総務課長が説明した基本構想の最終案によると、建物は平屋から3階建てまでの範囲内とし、耐震構造で建設。床面積は約1,000から1,500平方メートルと想定した。
 館内には防災危機管理課の執務室や防災行政無線放送室、災害対策指令室、災害対策本部会議室、災害活動センター、システムサーバー室、基幹型防災倉庫などを設ける。
 建設位置は本庁舎の南西側の国道188号沿いか、北西側の駐車場を想定。海抜は南西側が7.3メートル、北西側が7.7~9.4メートル。
 概算の総事業費は、施設規模を1,250平方メートルていどとした場合だと約5億から6億5,000万円とした。24年度が発行期限の合併特例債や、都市防災総合推進事業などの国庫補助事業を積極的に使うという。
 質疑で田辺学議員(共産)や森重明美議員(公明)、中本和行議員(こう志会)は「計画をもっと前倒しにできないか」などと早期建設を求め、森重正一副市長は「今議会の最終本会議で基本計画策定の予算案を提案し、具体化していく」と方向性を示した。
 このあと、5年前から開いてきた委員会内で議員同士が討論する“委員間討議”が初めて公開で開かれ、ほとんどの議員が早期に建設する必要性を訴えていた。

【きょうの紙面】
(2)下松タウンセンター多目的広場を駐車場に
(3)㈱トクヤマが「ホワイト物流」行動宣言
(4)手笛奏者のなかした拓さんが東光保育園に
(5)くだまつ健康パークに晩白柚ぶろ


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