ヘッドラインニュース

活躍たたえて藍綬褒章

秋の褒章
酒類業振興の山縣さん、税理士の松田さん

 秋の褒章の受章者が2日発表された。周南地域では周南市の中国税理士会県支部連合会長の松田明さん(60)が税理士の功績、県酒造組合会長で山縣本店社長の山縣俊郎さん(72)が酒類業振興の功績で藍綬褒章を受章する。
 県内の受章は藍綬褒章4人と、社会奉仕活動の功績で緑綬褒章の褒状を宇部市のボランティア・サークルたんぽぽの会が受章する。


藍綬褒章
「酒のことばかりやってきた」
県酒造組合会長、山縣本店社長
山縣 俊郎さん(72)
周南市久米



 山縣本店は1875年創業の酒蔵。大学を卒業して間もなくから「酒のことばっかりやってきた」と話す。副会長を経て4年前から県酒造組合の会長。「ありがたいことです」と繰り返す。
 若いころから酒造業界の活動に携わってきた。40年前には各税務署の管内ごとに酒造組合があり、徳山酒造組合に所属していたが、当時から県酒造組合連合会の需要開発委員になった。27年前から12年間は日本酒造組合中央会の需要開発委員会、その後、焼酎事業委員会の12年間を合わせて25年間、全国の酒造業の振興に貢献した。
 その間、日本酒の輸出会社を設立し、12年前からは社長。米国のニューヨークなど、日本酒の海外での普及に力を入れた。国内では県酒造組合が山口県の酒を東京で紹介する「やまぐち地酒維新」を続け、山口県の日本酒の素晴らしさを全国に知らしめた。
 酒造りを再開する蔵もあり、今年度は新型コロナウイルスの影響で落ち込んだが、12年間、山口県の日本酒の出荷量は伸び続けた。山縣本店でも冷酒として味わう「かほり」や「毛利公」「防長鶴」などを醸造して鑑評会やコンテストでの受賞も多い。焼酎も手掛けて「要助」などを販売している。
 かつて県内に140あった酒蔵が半減どころか20ほど。「なんとしても絶対に復権させる。日本の伝統文化の衰退を座してみていられない」という思いから続けてきた。
 酒造り一筋だったが、60歳を過ぎてからは徳山商工会議所の副会頭や県教育委員長も引き受けた。教育でも「吉田松陰に始まる防長教育の伝統」を県の教育基
本計画に反映させてきた。


藍綬褒章
「若い人に魅力伝えたい」
中国税理士会県支部連合会長
松田 明さん(60)
周南市城ケ丘



 中国税理士会と、県内の11支部を取りまとめる県支部連合会の役員を2003年から務め、15年6月に税理士会副会長と連合会長に就任。17年にわたり、税理士業の活性化と発展に力を注いでいる。受章に「60歳の自分が章をいただくことにびっくりした。光栄なことでとてもありがたい」と笑顔を見せる。
 県支部連合会は県内の会員の意見を税理士会に届ける橋渡しの役目を担う。地域住民への税務教育、無料税務相談など、納税者との交流や支援について会員からの活発な声も届けている。税務の専門家として広く存在を知ってほしいという。
 前任の連合会長から会長就任の打診があった時は50代半ば。会員の平均年齢は60歳で戸惑いもあったが、連合会と会員の発展のためと引き受けた。
 税理士は試験の難しさから合格まで10年以上かかることが多く、若い世代の受験者が減少傾向。県内の会員の税理士は365人だが、活性化のために20代、30代の若手税理士を増やすことが課題で、学生などに税理士の仕事の魅力を伝え、試験制度の見直しも必要ではと考えている。中国税理士会では広報部長として会報やホームページの作成にたずさわった。その経験も今後の情報発信に生かしたいという。
 経営する税理士事務所は先代の父、故正治さんが1970年に設立。今年で50年を迎える。自身も30年以上、顧客の地元企業や市民、従業員、家族と共に歩んできた。2009年には徳山セントラルロータリークラブ会長も務めた。独立した公正な立場で納税者の信頼に応えるという税理士法の理念を土台に「地域の発展イコール事務所の発展という考えでがんばっていく」と話している。


【きょうの紙面】
(2)サマンサジャパンがオンラインでパフォーマンスコンテスト
(3)浄化センター再構築説明会に10社
(5)「周南市エコすごろく」に新訂版



▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

施設改修や学部再編

周南市議会 公立化特別委が徳山大視察、調査

池田理事長のあいさつを聞く議員
学内を見て回る議員

 周南市議会の徳山大学公立化に関する調査特別委員会(小林雄二委員長)は27日、徳山大学を視察し、あらかじめ通知しておいた施設改修計画などの質問に回答をもらい、学内の建物を見て回った。
 この日は委員12人と大学側からは徳山教育財団の池田和夫理事長、高田隆学長、元山晃法人本部長が出席した。質問項目は施設、設備、運営体制、学生・教職員、学部学科再編に関する事項。
 同大学が提案している3学部5学科への改編に必要な教員数では専任教員だけで81人で、そのほかに非常勤教育も必要なため、教員人件費は9億円になることを説明した。
 看護学科の新設など学部再編、新学部設置は公立化前であるべきではないかという質問には、公立化することで大学に認知度が向上すると述べ、「公立化した徳山大学として教員募集をすることが優秀な教員の確保するためにも有利なる」と利点を強調した。
 学内を歩き、1971年に建設して49年になる本館をはじめ、教室棟、体育館、学生食堂、図書館などを見て回った。
 職員からほとんどの施設が改修によって耐震性を確保していることや、ヘルシーカレッジとくやまの講座を受講するため、たくさんの市民が同大学を訪れているといった説明も聞いた。

【きょうの紙面】
(4)11月1日、徳山駅前図書館で三作神楽
(5)11月3~8日、下松市美展に114点
(6)31日、徳山大大学祭、多彩な模擬授業も



▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

「徳山に育ててもらった」

引退したボートレーサー今村さん
周南市が“レジェンド”に感謝状

藤井市長(左)と今村さん

 39年の競技生活で生涯獲得賞金29億円を誇る山口支部の元ボートレーサー、今村豊さん(59)が27日、周南市役所を表敬訪問した。ボートレースファンを広げ、レース事業収益の拡大と同市の財政に大きく寄与したことをたたえ、藤井市長から感謝状と花束が贈られた。
 山陽小野田市の出身で今も同市に住む今村さんは、1981年のボートレース徳山のデビュー戦でいきなり1着。その後、初出走から360日で最高ランクのレースのSG競走に初出場、2年11カ月でSG競走の初優勝を果たした。この記録は未だに破られていない。
 出走回数は8,207回で1着は2,880回。優勝回数は142回で、SGに7回、SGの次のグレードのGⅠ競走で48回優勝。50歳を超えてもビッグレースで優秀な成績を収め“レジェンド”としてボートレース界を引っ張ってきた。相手にぶつかっていかない競技姿勢もファンを魅了した。
 引退レースは9月28日のボートレース徳山。徳山での出走は1,159回で1着が547回、2着が247回、3着が152回だった。
 デビューと引退が徳山だったことに今村さんは「地元で本当に良くしていただき、ファンの声援がいい意味でプレッシャーになった。徳山に育ててもらったようなもので、こちらが感謝したい」と語り、藤井市長は「長い選手生活、お疲れ様でした」とねぎらった。
 11月にボートレース徳山でデビューする山口支部の清水愛海選手は26日に同市役所を訪れ「今村さんのようなきれいなレースをしたい」とコメント。今村さんは「今村の生まれ変わりと言われるようになってほしい」とエールを贈った。


【きょうの紙面】
(2)福本さんが光市で33年ぶり青年漁業士認定
(4)新南陽若山ライオンズクラブがカーブミラー清掃
(5)下松市の花壇の市長賞に「上地花を作る会」



▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

消費喚起、イベント支援

徳山、新南陽商議所

新型コロナや徳山港100周年
新年度へ合同で施策要望

訪れた商議所役員と藤井市長

 周南市の徳山、新南陽両商工会議所は26日、合同で藤井市長に新型コロナウイルスの影響を受けている事業者のための市独自の支援など、来年度予算の編成に向けた施策などの要望書を提出した。
 要望項目は、合同重点項目が①新型コロナウイルスへの対応②リフォーム事業による期限付き商品券の発行③「周南市学び・交流プラザ」の交流アリーナの大型エアコン設備の設置④古川跨線橋架け替え事業に対する対策⑤徳山駅前地区市街地再開発事業及び周辺市道の整備⑥徳山開港100周年の記念行事の6項目。
 このほか、両商議所単独の要望として新南陽駅、福川駅整備▽新南陽地区港湾施設の整備促進や老朽化した港湾設備の更新・修繕・周辺の環境美化▽港湾地域と幹線道路のアクセス改善▽産業道路の拡張▽公共工事の地元企業発注▽設備投資の奨励支援制度の更なる拡充▽企業誘致▽新南陽市民病院の診療体制拡充▽「新南陽まちなかベンチプロジェクト」への支援などがある。
 新型コロナ対策では、市民の消費喚起を促す継続的な支援、イベントへの支援制度創設、長く継続して取り組める、目的を明確にした新たなシティプロモーションの確立などを求めている。
 この日は徳山商議所の宮本治郎会頭、原田康宏、徳田晴宣、堀信明副会頭、小林和子専務理事▽新南陽商議所の佐伯哲治会頭、赤坂徳靖、谷真人副会頭、谷口博文専務理事が訪れて、藤井市長、佐田邦男副市長が要望書を受け取った。
 商議所側からは、徳山港開港100周年の記念行事では港湾管理者の県に市からも積極的な対応を求めてほしいなどと訴えた。市長は新型コロナウイルスの影響で来年度は税収減が予想されることなどを説明して理解を求め「いただいた意見はしっかり見させていただきたい」と述べた。


【きょうの紙面】
(2)下松市にPCR検査の外来・検査センター
(4)寄付募ってひとり親家庭に晴れ着
(5)下松市で、ひらめ等魚介類供養祭



▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

会食は3密と多人数を回避

企業が従業員へ呼びかけ

出光と徳山中央病院は自粛

 忘年会の予約シーズンが到来する。今年は新型コロナウイルスの感染を防ぐため、多人数による会食を避ける人も多いと見られるが、周南市の主な企業や病院などに従業員の飲食店での会食について、それぞれの方針を聞いた。
 聞き取り先の大半は、少人数での開催を認めていて、2次会は自粛とし、3密を避け、感染防止対策が取られている飲食店を利用するよう呼びかけている。
 聞き取りをしたのは、東ソー、㈱トクヤマ、日本ゼオン、出光興産、日鉄ステンレス、西京銀行、徳山医師会、徳山中央病院、周南市。
 出光興産と徳山中央病院は会食そのものを自粛としている。
 周南市は7月31日付けで職員に対し、「事務連絡」として、会食はおおむね4、5人を原則として3密を避け、感染防止対策がとられている飲食店を利用するよう呼びかけている。現在はこの「事務連絡」に沿って行動しているが、忘年会などのシーズンに向けては、緩和する方向で新たな方針を近く出すことを検討している。

【きょうの紙面】
(3)笠戸島で改築の江の浦駐在所開所式
(4)日立製作所がサプライズで花火千発
(5)周南西RC支援のラオス留学生が徳大卒業



▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

市川氏、1,800票差で4選

追いすがる磯部氏振り切る
「組織」が「風」を僅差で制する

光市長選 両候補の論戦かみ合わず

光市議選 共産2議席維持できず




 任期満了に伴う光市の市長選と市議選(定数18)は25日に投開票があり、市長選では自民、公明両党と連合山口が推薦する現職の市川熙氏(73)=光井=が、前市議の新人、磯部登志恵氏(61)=室積松原=を1799票差で振り切って4選を果たした。市議選は現職と元議員、新人各1人が涙をのんだ。投票率は市長選が63.61%で前々回の66.7%より3.09ポイント下がった。市議選も63.61%だったが前回の58.43%より5.18ポイント伸び、接戦に持ち込まれた市長選が市議選を引っ張った形になった。当日有権者数は両選挙とも42,729人▽投票者数は市長選が27,178人、市議選が27,179人。市長、市議とも11月14日から新しい任期が始まる。

 市長選は4選を目指す市川氏以外に立候補の動きがなかった中、告示1カ月前の9月18日に出馬表明した前市議の磯部氏が市川氏にどう迫るかを焦点に展開された。2人の政策論争がかみ合わないことから、選挙戦は「組織」対「風」の戦いという構図になった。
 市川氏は自民党、公明党、連合山口を3本柱に戦い、光市選出の自民党の河野亨県議も全面支援。市議選の候補者13人も市川氏の支持を鮮明にして「市議は○○、市長は市川」と呼びかけるアベック選挙を繰り広げて幅広い浸透を図った。
 磯部氏は自身が会長の光年金受給者協会や磯部氏と親交の深い周南市の藤井市長に近い周南市議や同市長の後援会関係者の支援で戦った。これら支援者による選挙戦術の細かいサポートは、短期決戦の磯部陣営を盛り上げる大きな力になった。
 一方、市議選は新人8人中7人が当選。1位の公明党の仲小路悦男氏、3位の武田薬品労組の小林隆司氏、6位の27歳の西村慎太郎氏、7位の中村譲氏は10位以内に入り、12位は34歳の清水祐希氏。17位の幸福実現党の早稲田真弓氏、18位の日本維新の会推薦の西崎孝一氏は、共に前回の落選を乗り越えて雪辱を果たした。
 半面、2議席維持を目指した日本共産党は新人の岩根洋志氏が次点に泣き、同党の議席は再選された現職の田辺学氏1人になった。
 現職では2位の森戸芳史氏ら8人が前回より得票を増やし、8位の河村龍男氏ら3人が得票を減らした。

「両市立病院守り、災害に強いまちを」
市川候補 4期目に意欲いっぱい

万歳する左から河野県議、能美会長、万智子夫人、市川氏、原田本部長、福島事務局長

 「やった!市川市政を守ったぞ」―4選を果たした市川熙候補の光井の選挙事務所では、午後11時15分にテレビ局の当選確実が報じられると、支持者約30人が万歳を繰り返して喜びを爆発させた。
 事務所には西村憲治市議会議長や、下松市の国井市長や中村隆征市議会議長、柳井市の井原健太郎市長、自民党の河野亨県議、公明党の上岡康彦県議、光商工会議所の藤井勝会頭をはじめ、周南市の田村勇一、福田吏江子、古谷幸男市議も訪れて開票を見守った。
 当確の報を受けて市川候補や万智子夫人、後援会の能美龍文会長や原田健久選対本部長、福島正事務局長らが壇上で万歳を三唱。
 市川候補は「大変苦しく、皆さんにご心配やご苦労をおかけした選挙戦だった。当選は私の政策を信じていただいた市民の皆さんのおかげ。公約を着実に実行し、両市立病院を守り、災害に強いまちづくりに取り組む」と力強く語った。

「市民の力を自分の力に」
磯部候補 惜敗に前を向く言葉も

磯部候補(右)と山下和恵後援会長

 磯部登志恵候補は午後11時10分、支持者が集まる室積松原の選挙事務所に来たが、その5分後、テレビのニュース速報が市川候補の当確を伝えると落胆のため息が広がった。
 「清水の舞台から飛び降りて」出馬表明をしてから1カ月。惜敗に「僅差まで押し上げてくださった市民の力を誇りに感じる。この力を自分の力にしていきた」と振り返った。
 市川候補には「職員を大切にし、いい仕事ができる環境を作ってほしい」と求めた。政治活動は「白紙」だが、今後の取り組みには「暮らしやすいまちづくりへ、自分なりの活動をせいいっぱいやっていきたい」と前を向いた。


新人7人当選!

「困っている市民の声を届ける」
トップ当選の仲小路候補

万歳で当選を祝う仲小路さんら

 引退する公明党の森重明美さんの後継として出馬した仲小路悦男さんは最多得票で初当選し、同党の議席を守った。浅江の選挙事務所で上岡康彦県議や支持者ら11人と万歳で祝った。
 長年、学習塾と家電修理業を続けてきたが8月中旬に出馬を決めた。この時は同じ自治会の住民が手を叩いて出馬を喜んでくれたという。妻の恭子さんは「66歳で新たな道を選んだ夫の意思を尊重して、応援してきた」と当選を喜ぶ。
 選挙戦を通じて様々な人からの応援を実感したという仲小路候補は「家電の修理や販売を通じて様々な相談を受けた経験を生かして、市民の困っているという声を聞き、市政に届け解決していく」と意気込んでいる。

「若い力で市民のために」
最年少で当選の西村候補

当選を喜ぶ西村氏ら

 今期で市議会議員を引退する父、西村憲治議長の後継者として市議選に臨んだ西村慎太郎候補は最年少での当選。
 選挙事務所で支持者を前に、選挙活動を振り返り「地域を回っているとご年配の方からも、若い力で頑張ってというあたたかい声をいただきました。そういった人たちのためにも、これからも一生懸命に勉強し市民のために働きたい。今からがスタート」ですと述べた。
 母の寿美さんの音頭で憲治さんと並んで万歳を三唱。今後は、選挙に向けて活動する中で年配者から要望を求める声を聞いた「デマンド型乗合バスの実現」や議会の傍聴で紙の資料の多さに驚いたことから「資料のウェブ化・議会のIT化に取り組んでいきたいと」話す。

地盤継承なく初当選
若い力結集の清水候補

当選を祝い万歳する清水さんら

 新人の中で唯一、継承する地盤を持たない清水祐希候補は千票を超える得票で初当選を決め、選挙事務所で若い支持者らと万歳をして当選を喜びあった。
 選対本部長で弟の清水喬太さんを始めとする若い支持者たちにとっては初めての選挙戦。一人でも多くの市民に清水祐希の名前を知ってもらおうと走り回り、日に日に支援者が増えていくことが陣営のやる気にもつながった。
 「地元である島田地区の方々に支持いただいたことと、若年層の票を獲得出来たことが結果に繋がった」と感謝し、税収増など掲げた公約だけではなく選挙期間中に聞いた市民の様々な要望にも積極的に応えていきたいと今後の活動に意欲を見せた。

「次世代のための政策推進」
早稲田候補・幸福の県内2議席目

当選を祝い万歳する清水さんら

 幸福実現党公認で2回目の立候補になった新人の早稲田真弓候補は、前回より314票多い849票を獲得して初当選を果たした。
 早稲田候補の当選で同党は県内では下松市議の山根栄子さんに続いて2議席目を確保した。中国5県では3議席目、全国では39議席目になる。
 和田町の早稲田候補の自宅の選挙事務所には支持者約20人が集まり、得票が800票を超えると「よし、間違いない」と、松岡清司後援会長の発声で万歳を繰り返した。
 「GIGAスクールの推進や若者の就職サポートなど次世代のための政策を進めたい」と意欲を話し、河井美和子党県本部代表や山根下松市議から花束を贈られて目頭を熱くしていた。


解 説

3市連携の今後に暗雲?

 こんな複雑奇怪な選挙戦は珍しい。この選挙戦ほど「郷に入っては郷に従え」ということわざの意味が現実味を持つ選挙戦はなかった。
 4選を目指す市長選の市川熙候補に挑んだ新人、磯部登志恵候補の選挙戦は周南市からの助力なしは盛り上がらないものだった。
 磯部氏は9月17日に西村憲治市議会議長や本紙記者など複数の報道機関の記者に「市長選には出ない。市議選に出る」と明言したが、その数時間後に市長選出馬を明らかにし、ほぼ同時にすでに準備していたと見られる出馬宣言の画像をユーチューブにアップした。このことで磯部氏は他の市議や報道機関の信頼を失い、自身の主張を市民に伝える手段を自ら弱くしてしまった。
 その穴埋め役が磯部氏と付き合いの深い藤井周南市長に近い人たちや周南市議の応援だった。期日前投票に異常なまでの力を注ぎ、高校生の有権者にも積極的な支持を呼びかける徹底した選挙戦術の伝授は、磯部陣営のすそ野をかつてなく広げる役目を果たした。
 半面、期日前投票に積極的に取り組むなど、光市ではなじみの薄かった選挙戦術は、磯部氏を長年支えてきた地元支持者に違和感を抱かせることにつながった。
 藤井市長自身は特定の候補への支援を否定するが、関係者の応援が周南3市の市長連携に今後、影響を及ぼさないか、懸念される。
 一方、市川氏は最後まで「攻め」をあきらめなかったことが、磯部氏の追撃を振り切る力になった。しかし市川氏が記者会見で「この選挙戦で8年ぶりに会う市民が多い」と話したことは日常活動の不足を自ら認めた形。ここが磯部氏が勝機を見出す市川氏のすき間だったのかもしれない。
 それにしても市長を3期12年務めた市川候補が、ここまで磯部氏に追い上げられたことは、今後の市政運営をより市民に寄り添うものにしていく課題が市川氏に突き付けられたと言えるだろう。
 市議選は新人が7人当選し、議員全体の約4割を占めることになった。議会内でどんな新風を吹かせるか、西村議長の下で進められた議会改革が、新人の新風に乗ってさらに推進、深化していくかが注目される。正副議長がともに今期で議員を引退したので、議長選に向けた動きも活発になるだろう。
 市政は市民のもの。選挙では候補者と共に市民も試される。この選挙で市民が託した願いを当選者がどう受け止めて市政に反映していくのか、一票を投じた市民は静かな視線を送り続けるだろう。(山上達也)



▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

あさって投票へ両選挙総力戦

[光市長選・光市議選]


市長選「組織」対「風」
攻めの市川候補VS迫る磯部候補

市長選のポスター掲示板
市議選のポスター掲示板

 「組織」と「風」の戦いの行方は―25日(日)投開票の光市長選は前市議の新人、磯部登志恵候補(61)と3期目の現職、市川熙候補(73)が激戦を展開している。
 自由民主党、公明党、連合山口の推薦を受け組織力に勝る市川候補に、草の根の「風」で挑む磯部候補が少しずつ迫る戦いが展開されており、最終盤戦の行方が注目される。
 定数18に21候補が挑む市議選は、涙をのむ3人が誰になるのかが焦点。投票率も市議選単独だった前回の58.43%、前々回の市議選の66.69%▽市長選の66.01%からどう動くかも注目される。(山上達也)

市長選 市川候補を磯部候補猛追

 選挙戦はリードする市川候補を磯部候補が追う展開でスタートしたものの、「風」頼みと思われた磯部候補が次第に力をつけており、磯部候補支持の盛り上がりピークが投票日に間に合うかが焦点だ。
 磯部候補は連日7カ所前後で、支持者に集まってもらう街頭演説を繰り返す。ユーチューブの「いそべとしえチャンネル」で「私が市長に就任したら必ずやること」のタイトルの動画数本を投稿し、新型コロナウイルス対策と返済免除の奨学金の創設を強調する。しかし再生回数は100回前後と多くない。
 磯部候補を支持する市議選の2候補との連動した動きはない。半面、周南市議会の「周南市議会自由民主党」の市議や関係者が連日事務所に詰めて、選挙戦術を細かくサポートして磯部陣営の盛り上げ役を果たしている。
 投票日の夜は室積松原15-25の自宅隣のガレージ内の選挙事務所(0833-57-0950)で開票の行方を見守る。
 市川候補は磯部候補の追い上げが激しくなった告示後も「攻めの戦い」を展開。自民党の河野亨県議が企業への支援要請を徹底し、公明党、連合山口も取り組みを強化。市川候補支持を明確にする市議選の13候補の多くも選挙カーで「市議は○○、市長は市川をお願いします」と繰り返す“アベック作戦”を展開して浸透を図っている。
 アベック作戦は終盤戦でさらに強化。21日夜にホテル松原屋や周南コミュニティーセンターで開かれた市議選の候補者の個人演説会では市川候補自身が駆けつけて支持を訴え、22、23両日も市議選候補者と合同で街頭演説をした。
 投票日の夜は光井7-38-7の自宅隣の店舗内の選挙事務所(0833-71-1717)で開票を見守る。

市議選 21候補が接戦展開

 市長選の磯部候補が前回市議選で獲得した1,418票の行方が焦点。磯部候補と同じ室積の仲山哲男、笹井琢、西崎孝一、大楽俊明各候補に磯部票の一部が流れそう。4候補は前回、ともに当落線上付近に並んだ苦戦組だ。
 仲山候補は上関原発建設計画反対を訴え、田布施町の小中進元県議も来援。笹井候補は地元の室積半島から市内全域に支持を拡大。西崎候補は推薦を受ける日本維新の会の支持層に期待。大楽候補はかつて勤務した武田薬品のOBに浸透する。
 前回苦杯をなめた早稲田真弓候補は地道な票の積み上げで当選圏を伺う。当選すれば幸福実現党として県内2議席目となる。
 現職の田辺学候補、新人の岩根洋志候補で2議席維持を狙う日本共産党は、支持層拡大と票割りに懸命。街頭演説と政党チラシの配布に力を入れる。
 連合山口推薦の武田薬品労組の新人、小林隆司候補は労組票に個人票を上乗せ。現職の木村信秀候補は前議長で、地元の島田地区の支持が厚い。
 田中陽三候補は地元の浅江と妻の出身地の大和地区を軸に全域で支持を拡大している。
 保守系のうち河野亨県議の全面支援を受ける“河野県議公認候補格”は現職の林節子、中本和行、大田敏司、萬谷竹彦各候補▽新人が中村譲、清水祐希、西村慎太郎各候補▽元議員の大楽候補。
 林、大田両候補は大和地区が地盤。ともに地元を中心に支持層を固め、旧光市内の大和地区出身者にも支持を呼びかけて“大和の議席”の死守を図る。
 中本候補は旧市から市議在任34年のベテランで最古参。広い人脈を支持につなげる。萬谷候補は早稲田候補らと支持層が重なるが、議会改革の成果を強調して議席を守る。
 中村候補は亡父賢道氏の支持層を着実に継承し、個人票の掘り起こしを進める。清水候補は21日の個人演説会に150人を集めて勢いをつけた。西村候補は27歳の若さをアピールし、議長の父憲治氏の前回票1,050票を上回りそうだ。
 会派「新風会」の2人は対照的。市長選に2回出馬して知名度の高い河村龍男候補は今回も上位に浮上しそう。前回は最下位で初当選した岸本隆雄候補は、前回の715票が維持できるかどうかがカギだ。
 公明党の仲小路悦男候補は、前回トップ当選の森重明美氏の2,210票を上回る大勝利へ奮闘している。
 前回2位の森戸芳史候補は、地道でこまめな日常活動を票に結びつけて今回も上位当選をうかがう。



期日前投票は順調 Kビジョンが開票速報

 21日現在の期日前投票者数は、市役所と大和コミュニティセンター、21日から始まった牛島コミュニティセンターの合計で市長選が1,893人(投票率4.39%)▽市議選が1,897人(4.4%)で、市議選との前回同期比で584人多い。
 投票日の25日は午前7時から午後8時まで市内33カ所で投票。開票は午後9時20分から市総合体育館で。開票速報は午後10時半ごろからで、市長選は11時か11時半ごろ▽市議選は翌日午前0時過ぎまでには大勢が判明しそう。
 Kビジョンは午後10時から市選管の得票確定まで、市長選と市議選の開票速報を伝える。

【きょうの紙面】
(2)周南市が予算編成方針、歳入不足30億円
(3)GoToトラベルで宿泊客回復
(4)周南市がお楽しみクーポンの利用店募集
(5)チャリティゴルフで徳山医師会に107万円


▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

公費チラシで政策浸透

[光市長選・光市議選]

 25日(日)投票の光市長選・市議選で、大半の候補者は公費負担のチラシを作成して、新聞折り込みや街頭演説時の配布で政策の浸透を図っている。(山上達也)

磯部候補「市長変われば市政変わる」

磯部候補のチラシの政策を記載した裏面


市川候補「3つの危機を乗り越える」

市川候補のチラシの政策を記載した表面



 チラシ制作は政策本位の選挙戦を目指す改正公職選挙法に基づくもの。市長選は前回から、市議選は今回から適用された。ただし前回が無投票だったため、市長選も今回が初めての形になる。
 チラシの大きさは市長選、市議選とも同じA4判で、両面に印刷できる。制作枚数は1候補当たり市長選候補者は1万6千枚▽市議選候補者は4千枚と上限が決まっており、すべてのチラシに市選管発行の縦1.5センチ、横2センチの証紙を張らなければならない。
 証紙のバックの市章の色は、市長選候補者は青、市議選候補者はオレンジ色で、両者の混同を防いでいる。
 市長選は、前市議の無所属新人、磯部登志恵候補(61)▽3期目の無所属現職、市川熙候補(73)=自民党、公明党、連合山口推薦=ともにチラシを制作している。

市長選 両候補の特徴くっきり

 磯部候補は表面がポスター風。候補の大きな写真から吹き出しで「市長が変われば、市政はかならず変わります!」と記した。
 裏面には「医療・介護の提供」「健康寿命の延伸」「市民が幸せを感じるまちづくり」の見出しの下に、大きな字で簡潔に主張をまとめている。
 磯部候補が演説で訴える「新型コロナウイルス対策」「周南3市長の連携」の文字は見られないが「光市民のみなさまに寄り添えるまちづくりを女性の視点で取り組みます!」と結んだ。プロフィールの記載はない。
 市川候補は表裏とも政策を列挙したスタイル。表面では災害、地域医療、新型コロナウイルスの「3つの危機を乗り越え、輝ける未来へ!」と強調。厚生労働省が両市立病院を含む全国424の病院を名指しで再編統合を求めたことに「県市長会会長として他の市町と連携して国に再考を促す」と今後の具体策に触れている。
 裏面は現職らしく1期目からの成果と、今後の政策を5項目に整理して記し、新型コロナウイルス対策の成果や政策は別項目で取り上げて力を入れている。プロフィールも記した。

市議選 チラシの証紙張りに奮闘

 市議選ではチラシを作成しない候補者もいるが、作成する候補者も告示日は4千枚の証紙張り作業に奮闘。ある陣営は「スタッフ10人で流れ作業で取り組んだが、疲れた分、全員の連帯感が強まった」と話していた。
 市長選の候補者と違って、ユーチューブやラインにアクセスできるQRコードを載せている候補者が多いのが特徴。
 配布方法は市長選の候補者同様、新聞折り込みが大半。本紙にも複数の候補者が折り込みを申し込んだ。

【きょうの紙面】
(2)光市議選立候補者アンケート プロフィール編
(3)食品衛生功労者に田中さん、リヨンの森
(4)周防工務店が下松市に運動用品130万円分
(5)遠石会館が初の特製おせち販売



▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

被害農家に「特段の支援を」

下松市議会

トビイロウンカで市に要望書
「農家が耕作意欲失う」

左から高田副議長、中村議長、国井市長
被害を受けた水田=市農林水産課提供

 稲刈りの時期の最中に、水稲を吸汁して収量を低下させる害虫「トビイロウンカ」の被害が大量発生している下松市で19日、市議会(中村隆征議長)が被害農家に支援を求める要望書を国井市長に提出した。
 要望書は市議会の会派代表者会議で全5会派(新生クラブ、鐵、政友会、公明党、日本共産党)が合意したもので「耕作農家が自家消費米すら失う過酷な状況に追い込まれ、耕作意欲を失い始める事態になっている」として、被害農家に特段の支援策を講じる▽国や県に被害防止策と農家への支援策を早急に講じるよう要望することの2点を求めた。
 要望書は中村議長、高田悦子副議長が手渡した。市長は「どんな支援策が適切かを市議会や県農業共済組合など関係機関と相談したい」と応じていた。
 トビイロウンカは中国大陸から東シナ海を渡って飛来する害虫。多く発生すると田の水稲が円形に突然倒れ込む〝坪枯れ〟を引き起こす。
 県農林総合技術センターは8月3日に「水稲のトビイロウンカ警報」を発令し、幼成虫数が1株当たり5匹以上いる場合は防除するように呼びかけている。

【きょうの紙面】
(2)(3)光市議選立候補者アンケート 政治活動編
(4)野犬対策キャンペーンに住民ら85人
(5)周南緑地公園で自転車のクリテリウム



▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

100万球の周南冬のツリーまつり

集中イベントは中止
12月1~28日・御幸通、青空公園

青空公園の準備作業

 周南市の冬の風物詩となっている周南冬のツリーまつりが今年も12月1日(火)から28日(水)まで、徳山駅前の御幸通、飲食店街の青空公園で開かれることになった。同公園ではイルミネーションの準備が始まっている。
 徳山駅周辺を100万個の電球の点滅で幻想の世界に変えるイベント。徳山、新南陽商工会議所と市の主催。青空公園では巨大なロウソク型のイルミネーションなどの設置作業が進められている。
 今年は新型コロナウイルスの影響で、御幸通を歩行者天国にして市民団体などの飲食物のブースが並ぶ集中イベントは中止するが、土曜の5日、12日、19日には歩道にサンタクロースなどが登場するウイークエンドイベントは開く。
 問い合わせは徳山商工会議所(0834-31-3000)へ。

【きょうの紙面】
(2)(3)光市議選立候補者アンケート 政策編
(4)定修の企業へ新型コロナ対策徹底を要請
(5)笠戸島で「発掘!!ふるさとの古写真」


▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html