ヘッドラインニュース

目の前のことに全力尽くす

甲子園へ優勝目指したが…
南陽工高・硬式野球部

練習を見守る山崎監督
練習を再開した部員たち

 新型コロナウイルスの感染防止のため日本高校野球連盟は5月20日、甲子園で開かれる夏の全国高校野球選手権大会の中止を発表した。これを受け、6日に県高野連が独自の代替大会を7月11日開幕で開くことにした。
 これまで春夏通算8回の全国大会出場を誇り、故津田恒実投手を輩出した周南市の南陽工高硬式野球部(山崎康浩監督、50人)は、休校明けの5月25日から普段通り全体練習を再開した。
 今回の大会中止の決定について就任16年目の山崎監督(58)は「予想していたこととはいえ残念」と一言。今年のチームは甲子園出場の手ごたえを感じさせるという。
 昨年秋の県体育大会は準決勝で敗退。これをきっかけに指導方法を見直し、監督やコーチのトップダウン方式から、練習のメニューや目的を部員が自ら考え実践する方針に転換した。
 自主性を発揮する部員の顔つきが徐々に変わっていき、プレー技術が日々向上するのを山崎監督は目にした。
 吉井謙二郎主将(17)は打撃力の向上を図り、飛んでくるバドミントンのシャトルを打ってミートの感覚やタイミングをつかむ練習メニューを考案。ひたすらバットを振り打撃に磨きをかけてきた。
 2月27日からの休校で部活動も休止となり部員は自主練習を余儀なくされたが、4月初旬に全体練習を実施した時、休校前よりも野球が上手くなっている部員の姿に、山崎監督は「子どもに備わる自分で伸びていく力を実感させられた」という。県予選の山場と想定した強豪高川学園の攻略法も万全だった。
 現時点では代替大会に向けて、目の前のやるべきことに全力で取り組むのみ。その先にあるのは優勝の2文字だ。吉井主将は「絶対に勝ちにいく」と言葉に力を込める。
 山崎監督は「部員たちが成長する姿を見るとワクワクする。一人のファンとしてこのチームと接しているような感じで、こんな気分は長年監督を務めて初めてだ。このメンバーと一緒にもうちょっと野球をやっていたい」と代替大会を待ち望んでいる。

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「最後に試合をやらせてやりたい」
「練習が大きな力に」

 広島カープで活躍した故津田恒実投手を擁した南陽工高と、その後、光高で監督として甲子園に導いた坂本昌穂さん(75)は、甲子園での大会がなくなっても「練習は大きな力になる」と話す。

 甲子園は高校球児の夢であり希望。そこにたどりつきたいと目標にしてきたのに、その目標がなくなってしまうことは言葉に言い表せない、かわいそうに思います。
 何かの形で甲子園の大会に代わるものを開いて気持ちにけりをつけさせたい。県大会もいいし中国大会でもいい、危険でないところで、気持ちにけりをつけられないものかと思います。
 試合で実際に打ったり投げたりする感触は一番の思い出。バットから手に伝わってくる感触、これが思い出になる。最後の試合をやらせてやりたい。
 甲子園に出るため、3年間、あるいは中学のときから何年にもわたって努力してきたことが貴重です。甲子園のメダルよりもっと輝いています。このメダルが大事です。これを思い起こして、3年間やった経験を思い出すことで人生を切り開いていけます。3年間、苦しい練習は大きな自信になります。

【きょうの紙面】
(2)周南市議選解、投票区別投票率
(3)周南あけぼの園の手づくりマスクが話題
(4)平郡島からフードバンク山口に感謝状
(5)周南市がイベント開催指針、段階的に緩和

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現職24人、新人6人当選

周南市議選

投票率は46.83%で最低を更新
上位進出の新人も

 30議席に昨年の補欠選挙で当選したばかりの2人を含めて現職24人と新人9人が立候補した周南市議選は現職24人全員と新人6人が当選した。選挙戦も選挙事務も新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらの市議選。投票率は前回の53.35%からさらに下がって46.83%と過去最低になった。(文中敬称略)

 2003年に周南市が誕生して補選を除いては5回目の市議選。投票できる年齢が18歳以上に引き下げられて初の市議選で当日有権者は11万7,976人だった。
 古参議員や現職の大手企業社員の議員ら6人が引退。新人は公明党公認の2人、国民民主党公認の1人と無所属6人が立候補。女性候補は現職4人、新人1人で全員が当選した。
 落選者のうち次点は国民民主党の新人、玉井伸昌、32番目はQRコードを大きく印刷したポスターなどで目を引いた橋本真治、最下位は4人が立候補し、そのほか出身者もいて激戦区となった熊毛地区の龍泉仁之だった。
 新人で福川地区出身の元教員、田中昭と、補選で無投票の熊毛地区の吉安新太も終盤の必死の活動で900票台ながら当選した。
 トップ当選は前回2位だった自民党公認の福田吏江子、続いて前回3位の山本真吾で、3千票台はこの2人だった。前回、前々回と4千票台で1位の島津幸男も2千票台に減らしながらも議席を維持した。
 そのほか久米の岩田淳司、公明党公認の金子優子、議長で9期目となる社会民主党の小林雄二、桜木地区の新人、細田憲司、新南陽の9期目となる福田文治が2千票台だった。最年長の立候補者だった桜木の田村勇一や、徳山市議から通算で11期となった古谷幸男も議席を守った。
 政党別では、公明党公認は現職の金子と遠藤伸一、新人の小池一正、江崎加代子がいずれも上位で当選した。日本共産党は新南陽市議から通算10期目の中村富美子、徳山市議から5期目の魚永智行と昨年の補選で初当選した熊毛地区の渡辺君枝の3人がそろって議席を獲得、3議席を維持した。
 無所属の新人は細田と最年少だった久米の小林正樹が上位で初陣を飾った。元帝人徳山事業所社員の篠田裕二郎と田中を合わせて4人が当選した。
 感染拡大防止へ、出陣式や個人演説会も大半の陣営が開催できず、握手などにも配慮しながらの選挙戦。知名度で劣る新人にとっては特に厳しい選挙戦となった。インターネットを使った情報発信に力を入れる候補もあった。
 新型コロナウイルス対策のほか、まちづくり、産業振興、福祉、医療、教育、中山間地対策などさまざまな分野で主張を展開し、街頭と選挙公報や任期満了に伴う市議選では今回から配ることができるようになった政策ビラなどで訴えた。

※4面に周南市議選関連記事、8面に当選者一覧を掲載。

【きょうの紙面】
(2)徳山商工会議所が留学生支援へ寄付募集
(3)徳山海陸とトクヤマロジスティクス統合へ
(4)周南市議選当選者の喜びの声
(5)熊毛北高生がケアハウス三丘へマスク


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終盤まで支持求めて懸命

周南市議選・7日投票
定数30へ、新人9人奮闘、現職24人全力

期日前投票の会場

期日前投票は順調

 任期満了に伴う周南市議選は7日(日)の投票に向け、定数30に33人が立候補して少数激戦の様相。新型コロナウイルス感染拡大の中、異例の選挙戦となったが、新人9人が奮闘して最終盤まで予断を許さない状況が続いている。
 同市では補選を除いて5度目の市長選。立候補者33人はこれまでで最少。有権者の年齢が18歳に引き下げられて初の市議選でもある。
 5月30日現在の有権者数は男性5万7,661人、女性6万2453人で計12万114人。投票率は毎回、下がり続けて8年前の前々回は58.75%、4年前は53.35%。今回、さらに下がるのではと見られている。
 最下位当選者の得票数も定数34に40人が出馬した12年前が1621票▽定数を30人に削減、40人が立候補した8年前が1492票▽定数30人に34人が立候補した前回が1431票。今回、投票率が下がれば、全体の得票数も下がる。新人、現職を合わせて数人が当落線上で競り合っていると見られているが、当選ラインも下がる可能性がある。

CCSが開票速報番組

 期日前投票は1日から6日までの午前8時半から午後8時まで、市役所本庁舎1階の多目的室▽イオンタウン周南内の新南陽総合支所▽ゆめプラザ熊毛▽鹿野総合支所の4会場で受け付けている。今回から投票済証も発行している。
 期日前投票を訪れた人は3日までの3日間で4,229人。これは4年前の3日間で3,019人を大きく上回るペース。今回は新型コロナウイルス対策で投票日当日の密集、密接を避けるため、市選管が期日前投票を呼び掛けた影響もありそう。
 当日の投票所は98カ所で一部を除いて午前7時から午後8時まで。開票は午後9時15分からキリンビバレッジ周南総合スポーツセンターメインアリーナで始まり、確定予定時刻は8日午前1時が目標。
 またシティケーブル周南・CCSでは新周南新聞社の協力で特別番組「周南市議会議員一般選挙開票速報」を午後11時から開票の終了まで放送する。

【きょうの紙面】
(2)周南市10万円給付は5月31日現在2%
(3)来年秋、徳山商議所が徳山駅前へ移転
(4)室積でクサフグ2千匹が集団産卵
(6)下松市が花と緑の式典中止で市民に花の苗


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現職24人に新人9人が挑戦

周南市議選半ばの情勢
熊毛地区が激戦に


 任期満了に伴う周南市議選は7日(日)の投票に向け、立候補者33人の地域経済活性化や教育、福祉など幅広い分野の訴えにも熱が入っている。選挙公報、政策ビラの配布などで有権者の関心もようやく高まっており、4年前の前回は53.35%だった投票率がどうなるのかも注目されている。新人を中心に選挙戦半ばの情勢を探った。(文中敬称略=延安弘行)

インターネットでも情報発信

 立候補者33人は前回の34人を一人下回り、周南市が誕生して補選を除いた5回の市議選では最少。現職が24人、新人が9人と立候補者の約3割が新人。女性の立候補は5人にとどまっている。
 政党公認は公明党が新人2人を含む4人で最多。4人とも手堅く票固めを進めている。日本共産党は3人。前回も3人が出馬したが一人が次点だったこともあり、懸命の訴えが続く。自由民主党、国民民主党、社会民主党も1人ずつを公認している。
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、「密集」「密閉」を避けて室内で個人演説会を開く陣営はなく、事務所に集まる支持者も少なくし、「密接」を避けるため握手にも配慮しながらの異例の選挙戦となっている。
 このためホームページやSNSなどインターネットを使った“空中戦”による情報発信に力を入れる候補も多くなっている。一方で、選挙公報にホームページなどのQRコードを掲載した候補は3人にとどまった。

新人に勢い、現職に影響
[徳山地区東部]

 徳山地区東部の久米、櫛浜地区は4人、中心部に住所がある立候補者は11人で、計15人と立候補者の半分近くを占める。
 このうち東部では、大島の新人、橋本真治(48)はフットサルなどの団体役員。自転車に乗って街頭で訴えるともにインターネットで“空中戦”を展開しているが理解が広がるか、懸念される。
 久米の新人の小林正樹(32)は鍼灸師で医療、福祉の充実を訴える。華陵高舞台芸術部で活躍し、卒業後も市民のミュージカル制作に携わった。出身地の熊毛地区の八代でも支持拡大を期待する。
 櫛浜地区の青木義雄(56)は5期目、久米地区の現職の岩田淳司(51)は4期目を目指し、いずれも地域での活動にも熱心で今後の活躍が期待され、地元を中心にした訴えにも力が入っている。
 周南団地は桜木地区から旧徳山市議で現職の田村勇一(78)と、新人で陸上競技や地元からの支持を広げる細田憲司(49)が競う。田村は長く防犯、防災など地域の活動に力を入れてきたが、今回は若手の細田に勢いがあり、地盤が重なる田村は地元では厳しい展開となっている。公明の現職、遠藤伸一(43)も桜木地区に住む。

遠石地区でも競り合い
[徳山地区中心部]

 遠石地区は地元と位置付ける3人が競い合っている。新人で撤退した帝人徳山事業所の元社員、篠田裕二郎(47)が防災対策などを訴え、前議員や熊毛中時代の同級生、帝人の元同僚などの支持も受けて奮闘している。
 自民の現職、福田吏江子(38)は前回、2位で当選。今回はユーチューブ演説会も開いている。現職の佐々木照彦(55)は出身地の大津島は人口が減少。遠石地区などでの集票にも力を入れる。
 徳山小校区の商店街を地盤とする清水芳将(56)が5期目を目指す。元市長の島津幸男(74)も選挙事務所は新南陽地区だが住所は毛利町。前回、トップの勢いは衰えていない。
 新人は児玉町の国民民主の玉井伸昌(60)。広告関係の企業を退職、Uターンした。出遅れ気味だったが「愉快で元気な周南市」へ、県議の戸倉多香子の支援を受けて選挙運動も盛り上がってきている。
 今宿地区では、公明の新人、小池一正(61)は薬剤師、元企業経営者。「健康元気都市」「健康教育」推進を訴える。共産の現職、魚永智行(62)は18歳までの子どもの医療費無料化などを公約に掲げている。

ベテラン、新人交錯
[徳山地区西部、北部]
[新南陽地区]

 徳山地区の北部は須金地区のベテランが引退して立候補は3人。須々万地区の現職の藤井康弘(66)は前回、返り咲きを果たした。公明の新人で臨床検査技師の江崎加代子(53)も須々万。「子育て」「医療の充実」に取り組むと訴えている。中須地区の現職最古参で、徳山大交友会副会長や地区自治会連合会長を務める古谷幸男(71)も地元の人口が減る中で議席確保を目指す。
 西部では、社民の現職で現在議長の菊川地区の小林雄二(68)は東ソーOBで地元からの支持も厚い。戸田地区の4期目を目指す現職、土屋晴巳(63)は徳山医師会の元職員で医療関係者の支持も受ける。夜市地区に公明の現職、金子優子(56)がいる。
 新南陽地区は7人。ベテラン一人が引退したが、現職の井本義朗(43)はこまめに更新してきたホームページで活動を紹介。友田秀明(64)は地域バランスを考えた予算付けなどを訴える。山本真吾(35)は前回、無名ながら3位で初当選。4年間の活動が問われる。
 福田文治(69)は旧新南陽市議で上位当選の常連。福田健吾(44)もまちづくりや子育て支援を訴えて5期目を目指す。共産の現職、中村富美子(64)も元新南陽市議。新南陽市民病院の充実などを訴えている。3人とも福川地区から新南陽、市内全域への支持の拡大を図る。
 一方で新人の田中昭(59)が「30年後の周南市のために」の思いで福川から立候補。元小学校教員で教育問題を訴え、地元を中心に支持を求めているが、運動の本格的なスタートは3月の退職後で、当選圏突破に向けて出遅れを取り戻したい。

若手新人の出身者も参戦
[熊毛、鹿野地区]

 熊毛地区は現職で地元代表の尾崎隆則(68)が新清光台、新人の龍泉仁之(72)、昨年の補選で無投票当選した吉安新太(40)、岩徳線増便などを訴える共産の渡辺君枝(71)の3人はいずれも呼坂。
 龍泉は昨年の県議選に出馬した松並弘治の後援会長。自治会連合会長を務める勝間地区が地盤だが、後援会長などの経験を生かし、全市から集票できるかが浮上のカギを握る。
 吉安も実質的に今回が初陣。若さとともにポスターでは「住んできた熊毛」「生まれ育った鹿野」を強調しているが、得票につながるかは未知数。熊毛地区の在住者は4人だが、地区出身の新人の篠田、小林正樹もいて激戦区となっている。
 鹿野地区は現職の長嶺敏昭(64)が出馬している。同地区出身の坂本心次は市議から県議選に転じたが、人口減少に加え、吉安が鹿野地区で支持を拡大すれば影響を受けそう。
 選挙戦はまだ中盤で、当落に関しては最終局面で情勢が大きく動く可能性もあり、予断を許さない状態となっている。

【きょうの紙面】
(2)感染対策へ、給与、報酬削減3市そろう
(3)周南市議選アンケート・プロフィール編
(4)光市が84%に10万円給付終了
(5)遠石八幡宮で茅の輪くぐり


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徳山駅周辺整備に全建賞

駅前賑わい交流施設・北口広場

徳山駅前賑わい交流施設と駅北口駅前広場

 周南市の「徳山駅周辺整備事業(徳山駅前賑わい交流施設・徳山駅北口駅前広場)」が全日本建設技術協会の2019年度全建賞に選ばれた。
 この賞は「良質な社会資本整備の推進と建設技術の発展を促進するため」に設けられ、19年度は道路、都市、建築、港湾、漁港・漁場部門で79事業が選ばれた。徳山駅周辺整備事業は都市部門で受賞した。同部門の授賞は10事業だった。
 徳山駅前賑わい交流施設は旧徳山駅ビル跡に2018年2月に完成した徳山駅前図書館、蔦屋書店などの複合施設。3階建て5300平方メートル。指定管理者制度を導入し、現在はカルチュア・コンビニエンス・クラブが運営している公設民営の施設で、多くの来館者でにぎわっている。
 駅北口駅前広場は昨年11月に完成。バス、タクシー乗り場、水盤のある広場などがあり、広さは8,100平方メートル。歩行者空間を広くとり、イベントも開催しやすくしている。
 駅周辺整備は南北自由通路の建設費などを含めた総事業費は約130億円。現在は駅南口駅前広場の整備が進められている。

【きょうの紙面】
(2)周南市議選立候補者アンケート政治活動編
(4)光商議所会員事業所従業員表彰式
(5)下松市の「しだれ桜の風景」写真コン表彰式
(6)8ライオンズが周南市にボトルキャップ

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定数削減、過半数が賛成

[周南市議選]立候補者の意識を調査

徳山大公立化は「慎重に」

 新周南新聞社では7日投票の周南市議選(定数30)の立候補者33人に市政などについてアンケート調査を実施し全員から回答を得た。そのうち、議員定数の削減に賛成かの設問には半数を超える17人が「賛成」と回答した。周南市の将来にも影響しそうな徳山大学の公立化についての設問では「推進すべきだ」は11人にとどまり、「慎重であるべきだ」が15人を占めた。

3議席削減が最多

 同市では補選を除くと今回で5回目の市議選。最初から2回は定数34議席だったが、3回目から4議席削減して30議席にしている。しかし、立候補者が2012年の前々回は40人だったが、16年の前回は34人、今回は33人にとどまっている。
 削減に賛成の立候補者のうち、最も多かったのが現状から1割減らす3議席減で7人。4議席は5人、5議席が2人だった。現状でよいは4人にとどまり、「人口動向を踏まえて議論」「選挙後の課題」などその他の回答が12人からあった。

進展なく、意見は分かれたまま

 徳山大学の公立化は藤井市長が昨年4月の市長選で公約に掲げ、その後、徳山大学側からも要望書が提出された。
 昨年の12月議会では公立化の調査費を補正予算案から削除する修正案が議員から提案されて可決した。その後、2月に同大学の大学改革の中間報告があり、3月議会では調査費を計上した新年度予算案が可決した。
 しかし、予算決算委員会では「まちづくりの総合的な見地からの専門的、客観的な検討、協議」を求める付帯決議も付けられていた。
 今回の調査では3月議会から2カ月たった現在も、この問題の進展は見られず、立候補者の意識も当時の議会の判断から進んでいないことがわかった。今後、大学改革の内容などの議会や市民への説明が求められそうだ。

(延安弘行)

【きょうの紙面】
(2)(3)周南市議選挙立候補者アンケート「政策編」「市政編」
(4)「エール」撮影に周南市出身の谷口さん
(5)NOICHIが留学生にマスク贈る
(6)徳山湾に赤潮警報


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定数30に33人立候補

[周南市議選]
現職24、新人9、コロナ禍の舌戦スタート
大半は握手、来賓なく出発式

ポスター掲示板

 任期満了に伴う周南市議選は5月31日に告示され、30議席に現職24人、新人9人が立候補した。新型コロナウイルス感染拡大が収束しない中、3密(密集、密閉、密接)を避けながらの7日(日)までの舌戦がスタートした。
 立候補の受け付けは午前8時半から徳山保健センター健診ホールであった。当初は市役所の多目的室が予定されていたが、感染防止のためより広い同ホールに変更された。
 腕章など“7つ道具”を受け取った運動員は候補が待つ選挙事務所に帰り、選挙カーを出発させた。ほとんどの陣営がスタッフ中心の出発式で選挙戦をスタートさせたが、公園で支持者を集めて出陣式を開いて気勢をあげた候補もあった。
 運動期間中も個人演説会の予定はなく、握手もせず、選挙事務所への立ち寄りも積極的に呼び掛けない陣営が大半。街頭演説のほかは法定ビラとポスター、選挙公報、電話やライン、フェイスブックなどSNSを使い、You Tubeで演説会を開く陣営もある。

気勢を上げる候補

投票率にも関心

 立候補は党派別では公明党4人、日本共産党3人、自由民主党1人、社会民主党1人、国民民主党1人、無所属が23人。住所のある地域別では徳山地区が新人7人を含む21人▽新南陽地区が新人1人を含む7人▽熊毛地区が新人1人を含む4人▽鹿野地区が1人。女性の候補者は5人。補選を除くと2003年に合併して5回目の市議選。立候補者33人はこれまでで最少。
 今回は有権者の年齢が18歳以上に引き下げられて初の選挙。5月30日現在の選挙人名簿登録者数は男性5万7661人、女性6万2,453人の計12万114人。低下を続けて前回は53.35%だった投票率がどうなるかも注目されている。
 投票日当日の3密を避けるため、市選管では期日前投票の利用も呼び掛け。期日前投票は1日から市役所本庁舎1階多目的室▽イオンタウン周南内の新南陽総合支所▽ゆめプラザ熊毛▽鹿野総合支所の4会場で6日(土)まで、午前8時半から午後8時まで受け付ける。投票者には今回から投票済証を交付する。問い合わせは市選管(0834-22-8521)へ。

【きょうの紙面】
※「立候補者一覧」は4面に掲載
(2)下松市が郵送申請分の給付開始
(3)徳山東R.C.が下松市の学習支援に60万円
(5)児玉源太郎顕彰会が「藤園」第5号
(6)ツキノワグマが出没、八代では捕獲

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新旧交代、少数激戦

31日告示、6月7日投票へ

立候補は現職24、新人9?

 任期満了に伴う周南市議会議員選挙(定数30)は31日(日)に告示される。立候補は33人と見られている。新型コロナウイルスの影響が色濃い中で、三密(密集、密閉、密接)を避けながらの異例の選挙戦。出陣式を開く陣営も少ないが、7日の投票日に向け、論戦が展開される。一方で市選管は感染拡大の観点から期日前投票を呼び掛けている。
 2003年に2市2町の合併で周南市が誕生してから、補選を除くと5回目の市議選。昨年4月の補選で無投票で当選した2人を含めて現職24人と新人9人が立候補を予定している。現職のうち合併前の市町議会の議員経験者は前回17人だったが、ベテラン議員の引退などで今回は11人。新旧交代の傾向が現れている。


 全候補者の主張を掲載する選挙公報は6月3日に新聞折り込み、3日から5日まで各家庭へのポスティングで全家庭に配り、市のホームページにも掲載する。任期満了に伴う市議選では初めて立候補者一人ごとに4千枚の法定ビラも配ることができる。
 有権者の年齢が18歳以上に引き下げられて初の市議選で、3月2日現在の選挙人名簿登録者数は男性57,620人、女性62,520人、計12万140人。
 前回の投票率は53.35%。感染拡大防止へ、選挙前の後援会活動も制限され、各陣営とも前回ほどの盛り上がりがない。投票率が低下するのではという見方も強い。

 期日前投票は6月1日(月)から6日(土)までの午前8時半から午後8時までで、投票所は市役所本庁舎1階多目的室▽イオンタウン周南内の新南陽総合支所▽ゆめプラザ熊毛▽鹿野総合支所の4カ所。住所に関係なく、どこの期日前投票所でも投票できる。
 7日は98の投票所で午前7時から午後8時まで(一部の投票所を除く)投票できる。開票は午後9時15分からキリンビバレッジ周南総合スポーツセンターのメインアリーナである。市選管は8日午前1時ごろの得票数確定を目指している。
 入場券は今回から世帯ごとにまとめて郵送している。問い合わせは市選挙管理委員会(0834-22-8521)へ。

【きょうの紙面】
(2)藤井産業が下松市へ除菌電解水給水器など
(3)各市の休館していた図書館が再開
(4)周南市の子育て支援センター再開
(6)県スポーツ交流村など県施設も再開

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中教審委員の経験生かして

この人に聞く

光市教育長

伊 藤 幸 子 さん(60)

 光市の教育長に1日、浅江中の校長を6年間務めた伊藤幸子さん(60)=光井=が就任した。新型コロナウイルスの感染拡大による学校休校中の就任だが、今だからこそできることに取り組もうと、前向きな方針を示す。就任の気持ちと抱負を聞いた。(聞き手・山上達也)

 ―大変な中での教育長就任ですね。

 伊藤 1校をまとめる立場から市全体の教育を見る立場になりました。一から勉強して視野を広げ、浅江中で6年間お世話になった恩返しをしたいです。

 ―1日の辞令交付式では座右の銘を披露されていましたね。

 伊藤 松下幸之助さんの「自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある」ですね。今年の浅江中の卒業式での式辞で使ったんですよ。

 ―教育長になったのも「その道」?

 伊藤 はい。人生は自分の描く通りにならないもの。これも「天から与えられた道」でしょう。卒業式で生徒にも自分にも言い聞かせた「道」です。

 ―能美龍文前教育長から学んだことは?

 伊藤 何かあっても能美先生に相談すればそこに答えがありました。校長として安心して仕事ができたのも能美先生のお陰です。私も能美先生の足元に少しでも近づけるように頑張っていきます。

 ―平時ではない時期のご就任で、戸惑いはありませんか。

 伊藤 25日に学校が再開しましたが、各学校とも子どもたちが安心して学べる体制作りに努めてきました。休校中も室積小や浅江小では担任が児童生徒全員に一枚一枚はがきを書いて励ますなど、教員側も懸命でした。マイナス面にとらわれがちな休校でしたが、各学校が一丸となって準備していましたね。

 ―例えコロナでも前向きに受け止めることが必要ですね。

 伊藤 そう。今だからこそできる教育がある。社会からのメッセージは子どもの心の中にずっと残り、互いに助け合える素晴らしい人格が形成されていくと思うんです。

 ―子どもたちの成長が楽しみですね。

 伊藤 これからはITがもっと普及し、ロボットが仕事をする時代になるでしょう。どんな変化にも前向きに向き合い、自分なりに学びを続けて、よりよい生活や人生を切り開く力が求められてくると思います。

 ―周南3市の連携はいかがですか。

 伊藤 基本的なところはしっかり足並みをそろえていきます。

 ―中教審(中央教育審議会)の委員を2年間務められましたね。

 伊藤 30人の委員がいました。私は初等中等教育分科会の教員養成部会と教育課程部会に属しました。

 ―得るものが多かったでしょう?

 伊藤 教育振興基本計画のように大臣から諮問される政策を審議することが多く、最新の国の動向がわかって勉強になりました。

 ―意見や提言も発言されましたか。

 伊藤 浅江中のコミュニティスクールや「つながり日本一」の取り組みを披露しました。学校で地域の高齢者がご経験を生かし、生きがいを見つけて活躍することが人生100年時代につながると事例を紹介しました。

 ―コミスクでは生徒もたくさんのことを学んでいますね。

 伊藤 地域に役に立つ自分の姿、自己有用感をしっかりつかんだと思います。ふるさとに誇りを持つことは、人や地域とかかわったからこそ得られるものです。そこを基本に、私も教育長として頑張っていきます。

[プロフィール] いとう・ゆきこ
 1959年生まれ。防府高、広島大学総合科学部卒業。北九州市の中学校教諭を経て90年に秋穂町(現山口市)秋穂中から県内勤務に転じ、周南では周南市須々万中教頭を2006年から2年間務めた。山口市教委学校教育課副参事、県教委社会教育・文化財課主幹を経て14年から今年3月の定年まで浅江中校長を務めた。14年には専門の英語を生かして市川市長と市内の中学生6人が英国・ロンドンを訪問した“ひかり夢大使”に同行した。自分のペースで泳ぐことが趣味。


【きょうの紙面】
(2)周南市議選、感染拡大の中で集会開けず
(4)光市の12小学校で一斉に入学式
(5)下松商議所青年部が派手な衣装で海浜清掃
(6)光市のひかり高年者セミナーの受講者募集


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徳山大生が農業支援

長門市で農作業ボランティア

農作業する学生

 周南市の徳山大学(髙田隆学長)の学生5人が24日、長門市で農作業ボランティアとして田植えや苗箱洗いなどを手伝った。
 この取り組みは新型コロナウイルス感染拡大の影響によって人手不足が懸念される農家の負担軽減を目的に徳同大学が企画したもので、周南市を拠点に活動するSHUNAN OBENTO LIFE PROJECTから長門市日置中で農業法人を営む日置㈱を紹介され実現した。
 参加したのは同大学の女子サッカー部2人、男子ラグビー部3人の計5人の学生で、いずれもボランティアに興味はあるが未経験の学生が集まった。初めての農作業に戸惑う場面もあったが、作業終盤には意欲的に率先して行動する場面も見られた。
 同社ではボランティアとして農作業に参加してもらうのは初の試み。「若い人が田んぼにいるのを見て元気が出た」と笑顔を見せていた。
 この日は午前9時半から作業を開始し、昼過ぎまでボランティアに従事した。同社からはお礼として一人につき3kgの米が学生に提供され、学生寮で生活する学生は「他の寮生と共に食べたい」と話していた。
 同大学地域共創センター事務責任者の岡本直也さんは「学生は地域の方と接することで、新たな学ぶ機会を得ることができ、参加した学生からは次回のボランティアも協力させて欲しいとの言葉も出た。今回の取組みを始めとして、これから周南をはじめとした多くの自治体の支援を活発にしたい」と話している。
 今後、同大学では地域支援を目的にして様々なボランティアの依頼に対応する。ボランティアの依頼の問い合わせは同大学地域共創センターの岡本さん(0834-28-5395)へ。

【きょうの紙面】
(2)特別定額給付金、3市とも申請書発送
(3)下松市の休日歯科診療、当面中止へ
(4)(5)帰ってきた子どもたち、一斉に学校再開


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