ヘッドラインニュース

防災、コロナ、市立病院

[光市長選・市議選]

市長選2候補、市議選21候補立つ
25日の投票日へ舌戦火ぶた

 任期満了に伴う光市の市長選と市議選(定数18)が18日に告示された。市長選には3期目の現職で自由民主党、公明党と連合山口が推薦する無所属の市川熙候補(73)と、前市議会副議長の無所属新人、磯部登志恵候補(61)▽市議選は現職12人、新人8人、元議員1人の計21人が立候補を届け出て、投票日の25日(日)に向けた7日間の選挙運動が始まった。
 この選挙は2004年の旧光市と旧大和町の合併による新市発足以降、5回目になる。市長選は前回が無投票だったため8年ぶりの選挙戦になった。
 市長選、市議選とも3期12年間の市川市政の評価▽豪雨などの防災や新型コロナウイルス感染症対策▽厚労省が再編統合対象に名指しした両市立病院の存続策▽上関原発建設計画の是非などが争点になると見られる。
 両選挙とも各候補は候補者本人や代理人が市役所3階で立候補を届け出て、選挙事務所などで出陣式を開いて気勢を上げ、選挙カーで遊説に繰り出した。
 コロナ禍のため市長選の両候補は個人演説会を開かない考えで、市議選候補でも個人演説会の開催は数陣営の見通し。投票率が市議選単独だった前回の58.43%(市議選とダブル選の前々回市長選は66.70%)からどう動くかも注目される。
 両選挙とも期日前投票は19日(月)から24日(土)までの午前8時半から午後8時まで、市役所3階(24日のみ市役所1階)▽大和コミュニティセンターで受け付ける。牛島地区の住民は、牛島コミュニティセンターで22日(木)から24日(土)までの午前10時から午後3時まで投票できる。
 市選管がまとめた17日現在の選挙人名簿登録者数は、男20,245人、女22,843人、計43,088人。問い合わせは市選管事務局(0833-72-1597)へ。

「市民の目線、寄り添い」
磯部陣営 300人が気勢

エールで盛り上げる磯部候補

 磯部候補の出陣式は地元室積の海水浴場そばの結婚式場「マリーズヴィル光」の前庭で開かれ、300人が参加した。磯部候補は「市民の目線で、市民に寄り添い、市民を思いやる心を大切にすることで市政を正しく運営できる」と訴えた。当選後は市民からの市役所への意見などに3日以内に回答する「3日ルール」導入も明言した。
 会場にはピンク色のぼりが立てられ、選挙カーの看板の文字、スタッフのユニホームやマスクもピンクでそろえた。早くから磯部候補自身が集まってくる支持者を出迎えた。
 出陣式では山下和恵後援会長が「大切な大切な市長選で無投票2回なんてとんでもないと大きな決断をした。ゴールで一歩だけ追い越せるよう力強い支援を」と呼びかけ。周南市の友田秀明、島津幸男、吉安新太市議と田布施、平生町の町議が紹介された。
 磯部候補の“ファン”を代表して「フレッシュとしえの会」の二十八(つちや)昭子代表が「くじけない、一生懸命な磯部さんのリーダーシップが必要だ」と訴え。Vボードの Vの字の片側をはがし、後松原自治会長の作花雅隆さんの発声によるエールで盛り上げ、支持者とエアタッチを繰り返した。この日は市内全域を遊説した。

ムード選挙警戒「正々堂々と」
市川陣営 3期の実績と展望強調

気勢を上げる市川候補

 市川候補の出陣式は午前9時から虹ケ浜のホテル松原屋2階ホールで開かれ、支持者約250人が気勢を上げた。続いて地元の光井で開いた出陣式にも約250人が集まった。
 後援会の能美龍文会長と原田健久選対本部長、来賓の国井下松市長、井原健太郎柳井市長や、市川候補を推薦する自由民主党の河野亨県議、公明党の先城憲尚県議、連合山口の伊藤正則会長が次々に登壇してあいさつ。
 さらに自由民主党の岸信夫防衛大臣や林芳正、江島潔、北村経夫、阿達雅志各参院議員の秘書が紹介された。周南市議会の「自由民主党周南」の古谷幸男、田村勇一、福田吏江子各議員も出席した。
 市川候補は「両市立病院の存続や子どもの医療費無料化拡大、島田川工業用水の完成で周南市への給水開始などの取り組みを誠実にぶれずに進めてきた。しかし一昨年の豪雨災害、厚労省が両市立病院を名指しした公立病院再編問題、コロナ対策を乗り越えるにはあと4年の時間が必要」と続投を訴えた。
 さらに「厳しい戦いだが相手候補の争点がわからない中、ムード選挙にしたくない。正々堂々と戦う」と強調。支持者が振るイメージカラーの萌黄色のハンカチに送られて遊説に出発した。

[光市議選] オンライン型導入の陣営も

 光市長選と同日程の市議選(定数18)には予想された21候補が立候補を届け出た。
 コロナ禍での選挙戦を反映して屋内で個人演説会を開くのは数陣営に限られる半面、ユーチューブによる動画配信などオンライン型の運動を取り入れる陣営が多くなっており、QRコードを法定チラシや本紙などの新聞広告に刷り込むケースが増えている。
 両市立病院の存続や上関原発建設計画の是非、コロナ対策などで政策論争の深まりが期待される。

▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

市長選は一騎打ち、市議選21陣営

18日告示、25日投票へ
公費負担の法定ビラ初登場

市長選と市議選のポスター掲示板(虹ケ浜)

 合併から16年たって今後のまちづくりの政策や進路が問われる光市の市長選と市議選(定数18)が18日(日)に告示され、投票日の25日(日)に向けて選挙戦の火ぶたを切る。
 市長選は3期目の現職で自民、公明両党と連合山口が推薦する市川熙氏(73)に、前市議の新人、磯部登志恵氏(61)が挑む。市川氏は18日午前9時から虹ケ浜のホテル松原屋2階ホール▽磯部氏は同9時半から室積松原の結婚式場「マリーズヴィル光」で出陣式を開く。
 市議選は現職12人と元議員1人、新人8人の計21人が出馬する。地域別では旧光市19人、旧大和町2人▽党派別は日本共産党2人、公明党、幸福実現党各1人、無所属17人で、無所属のうち1人は日本維新の会が推薦。全員が市選管で立候補手続き書類の事前審査を終えている。
 立候補の届け出は18日午前8時半から午後5時まで市役所3階で受け付ける。期日前投票は19日(月)から24日(土)までの午前8時半から午後8時まで、市役所3階(24日は1階ロビー)と大和コミュニティセンターで受け付ける。
 離島の牛島の住民は牛島コミュニティセンターで、22日(木)から24日(土)までの午前10時から午後3時まで投票できる。
 今回から候補者の政策や経歴などを記した法定ビラが1候補当たり市長選は16,000枚、市議選は4,000枚制作でき、作成費用の一部は公費で負担。新聞折り込みなどで配布できる。
 個人演説会や決起集会は、新型コロナウイルス感染症に配慮して開く陣営はないと見られ、選挙戦が低調にならないか懸念される。
 候補者の顔写真や経歴、公約を掲載した選挙広報は全戸配布し、市のホームページでも公開する。問い合わせは市選管(0833-72-1597)へ。
 9月1日現在の選挙人名簿登録者数は男20,221人、女22,837人、計43,058人で、4年前より1,235人少ない。



【きょうの紙面】
(2)第2回徳大公立化検討会議に学長も出席
(3)光署の6団体が通学路見守り隊
(4)岐陽中生が人口流出防止へアイデア発表
(5)大河内幼稚園、室積小で稲刈り

▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

実績の現職か? 新風の新人か?

[光市長選]18日告示へ前哨戦活発
原発、大和病床が争点に

 手堅い実績を誇る現職か、女性の新しい風を吹かせる新人か。光市議選と同日程の市長選は18日(日)に告示され、25日(日)の投票日に向けた選挙戦が始まる。立候補を表明している現新2人を取り巻く告示直前の市内の情勢を追った。(山上達也)

現職・市川陣営

「囲む会」で気勢を上げる市川氏(左から3人目=11日・ホテル松原屋)

緩み、上滑りを警戒

 3期目の現職、市川熙氏(73)=光井7=は自由民主党、公明党、連合山口の推薦で優位な前哨戦を展開。昨年7月の参院選比例区では、光市で自民党は10,398票、公明党は3,243票を獲得。連合山口は市内の15労組が加盟する光地区会議に4,020人の組合員がいる。
 11日にはホテル松原屋で「市川ひろしを囲む会」を開いて約250人が出席したが、6割は女性。能美龍文後援会長や来賓の自民党の河野亨県議、公明党県本部幹事長の上岡康彦県議、連合山口光地区会議の小西泰行代表があいさつした。
 市議選の立候補予定者は21人のうち11人が出席。現職が大田敏司、中本和行、林節子、萬谷竹彦議員(こう志会)、笹井琢、森戸芳史議員(彩り)、木村信秀議員(至誠会)▽新人は小林隆司、中村譲、西村慎太郎氏▽元議員は大楽俊明氏が顔を見せた。今期で引退を表明している西村憲治議長や森重明美議員(公明党)も出席した。
 一見、盤石な体制に見える市川陣営だが、4年前が無投票だったことによる緩みや上滑りを陣営は警戒している。コロナ禍で選挙期間中の屋内の集会は自粛することにしており、街頭演説や電話作戦など地道な「地上戦」でどこまで磯部氏の攻勢を交わせるか。
 3期12年の実績や4期目に向けた公約を強調し「女性だから」「新人だから」と磯部氏に流れがちな浮動票のせき止めを図る。
 推薦政党や労組を通じた「組織戦」と組み合わせて、8年前の得票の16,242票を1票でも上回る得票を目指し、4選を確実なものにしようと意気込む。

新人・磯部陣営

事務所開きで乾杯する磯部氏(右から2人目=9月20日・磯部氏事務所)

草の根で市川氏追撃

 新人の前市議、磯部登志恵氏(61)=室積松原=は9月18日に出馬を表明し、1カ月の短期決戦を展開。市川氏に大きな失政がない中で、上関原発建設計画と市立大和総合病院の一般病床のあり方が争点に急浮上した。磯部氏が出馬表明や報道各社共同取材の記者会見で言及したことがきっかけだ。
 周南市や下松市に比べて原発に敏感な土地柄の光市は自民党籍の市議でさえ「原発推進を言えば票が減る」と尻込みをするほど原発への警戒感が強い。その中で磯部氏は「原発は是か非かを論じるべきではない」「原発に反対ではない」と明言し、議会で「現状では上関原発に賛成できない」と答弁する市川氏と一線を画している。
 市立大和総合病院の一般病床も磯部氏が記者会見で「見直し」に言及。有権者数約5,800人の大和地区住民の反発は必至だ。
 磯部氏を支援する市議は1期目の岸本隆雄氏だけ。市議時代に磯部氏と同じ会派「彩り」だった他の4議員のうち、2議員は市川氏支持を鮮明にし、残り2議員は態度を保留しているが磯部氏支援の考えはないと明言する。
 磯部氏のチラシ配布などの支援活動は、磯部氏が会長の光年金受給者協会の有志、周南市議の友田秀明、吉安新太氏ら「周南市議会自由民主党」の複数の議員が連日展開。組織力のある市川氏に及ばないが、若年層に浸透を狙うSNS戦略では市川陣営を圧倒する。
 磯部氏はまだ当選すれば同市初の女性市長になることなど女性の強みを生かし切れていない。草の根戦術で政策が市民にしっかり伝われば市川氏に「追いつき、追い越す」ことが射程距離に入る。15日には市民ホール会議室でミニ集会を開いた。


【きょうの紙面】
(2)周南市の大山さんが全国防犯功労者金賞
(3)チューケンの指定で徳山中央病院へ20万円
(4)鹿野でイタリア人画家の作品展
(5)共同産業の中所さんが「建設マスター」に



▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

激戦区を歩く(下)

浅江地区

大票田に現職2人、新人4人

 浅江地区(12,136人)は市内最大の票田で、光駅や海水浴場、商店街、大型店、住宅団地、中小企業の工場など多彩な顔を持つ地域。現職2人、新人4人が出馬する。

岩根洋志氏

 岩根洋志氏(40)=浅江5=は日本共産党公認の新人。浅江や島田、三井など島田川以西が地盤だ。名前と政策の浸透に「若い力」のタスキをかけて各地で街頭演説を繰り返しており、若さを強調して初当選に奮闘する。

田中陽三氏

 田中陽三氏(46)=虹ケ浜3=は2期目。前回は1,113票で10位だった。議会では広報広聴特別委員長を務め、一般質問の動画配信など議会公開に奮闘した。浅江地区子ども会会長や光丘高PTA会長を務めている。

仲小路悦男氏

 仲小路悦男氏(65)=浅江2=は公明党公認の新人。前回2,210票で1位の森重明美氏の地盤を継ぐ。浅江商店会会長を経験するなど地元住民の信頼が厚い。4日には太田昭宏元公明党代表が訪れて決起集会を開いた。

中村譲氏

 中村譲氏(53)=丸山町=は一昨年、議長在職中に死去した故中村賢道氏の長男。賢道氏は前回、1,642票で4位だった。父の地盤の継承と譲氏の個人票の拡大が初当選への課題だ。浅江中PTA会長も務めている。

萬谷竹彦氏

 萬谷竹彦氏(54)=虹ケ丘7=は2期目。前回は981票で15位だった。議会では議会改革推進特別委員長として奮闘した。元市小中学校PTA連合会長で、現在は軟式少年野球のスポ少代表や監督も務めている。

早稲田真弓氏

 早稲田真弓氏(56)=和田町=は幸福実現党公認の新人。前回は535票で最下位当選者に180票届かなかった。前回は5人いた女性候補が今回は2人になった。党派を超えた徹底したあいさつ回りで雪辱を期す。


三島・周防地区

ベテラン2人に労組推薦新人

 三井と上島田からなる三島地区(6,445人)は、上島田の現職2人と三井の新人1人が立つ。三井在住者の出馬は故縄重進氏以来12年ぶり。周防地区(1,584人)からの立候補予定者はいない。

小林隆司氏

 小林隆司氏(44)=三井5=は前回は1,090票で11位だった武田薬品労組推薦の畠堀計之氏の後継者。連合山口推薦で、同社労組や自治労など傘下の労組票を固める。島田出身、三井在住の縁で個人票も掘り起こす。

中本和行氏

 中本和行氏(72)=上島田4=は立候補予定者のうち最長の9期目のベテランで、議長も経験した重鎮。現在は監査委員や自民党光支部幹事長を務める。前回は1,235票で8位。今回も幅広い人脈で支持拡大を図る。

森戸芳史氏

 森戸芳史氏(50)=上島田4=は4期目。前回は1,713票で2位だった。今回もこまめな日常活動の積み重ねを支持拡大につなげていく。現在は市議会議運委員長で、市バドミントン協会長、市林業研究会長を務める。

※地区名の次の人数は市選管の9月1日現在の選挙人名簿登録者数。
(山上達也=おわり)

【きょうの紙面】
(2)故人しのぶ「思い出観音」、大林さんが制作
(3)平和通の@RIKOでキルト展
(4)酒米で米みそ、ソレーネ周南で発売
(5)久保小5年生が稲刈り体験



▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

激戦区を歩く(中)

光井地区

市長地元で現職、新人火花

 光井地区(6,430人)は現職2人、新人1人が出馬する。同じ日程の市長選に出馬する3期目の現職、市川熙氏=光井7=の地元でもある。

河村龍男氏

 河村龍男氏(68)=中央6=は6期目。市川氏を相手に市長選に2回出馬したことで知名度が高く、8年ぶりの市議選だった前回は1,702票、3位で当選。市連合自治会長や市ミニバスケットボール連盟会長を務める。

岸本隆雄氏

 岸本隆雄氏(67)=中央2=は1期目。前々回は次点に泣いたが、前回は715票で最下位当選した。光井の国道沿いで家具店「カグリエ」を経営。議会では1期目ながら総務市民文教委員会の副委員長を務めている。

西村慎太郎氏

 西村慎太郎氏(27)=光井8=は今期で市議を引退する西村憲治議長の長男。憲治氏は前回、1,050票で13位だった。憲治氏が市議を8期務めた地盤を継承し、最年少候補者の若さを前面に出して期待票を取り込む。

島田地区

ベテランと若手、共産が混戦

 島田地区(3,145人)も現職2人、新人1人。現職は地元以外にも地盤を持っているのが特徴だ。

木村信秀氏

 木村信秀氏(58)=島田3=は4期目。前回は1,340票で7位だった。議長や副議長、議運委員長を経験。島田地区の支持に加えて初陣から連合山口の推薦も受け、今回は日本製鉄関連の労組が支援体制を敷いている。

清水祐希氏

 清水祐希氏(34)=島田5=は初挑戦の新人6人の中で唯一、継承地盤を持たない。立候補予定者中2番目に若く、名前をもじって「ゆうきある改革」を主張。島田地区を中心に全域で保守層や若年層の掘り起こしに懸命だ。

田辺学氏

 田辺学氏(57)=島田2=は日本共産党公認の1期目。引退する同党の土橋啓義副議長の地元の岩田に事務所を置き、保守層にも厚い“土橋票”を取り込む。街頭演説も活発に展開して、政策と名前の浸透に余念がない。

 ※地区名の次の人数は市選管の9月1日現在の選挙人名簿登録者数。
(山上達也)

【きょうの紙面】
(2)周南市の地域産品フェアが人気
(3)上期の企業倒産、周南地域は7件
(4)スポーツデーで200人がニュースポーツ
(5)29日まで「一水会の仲間たち」展


▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

激戦区を歩く(上)

定数18に21人出馬へ
18日告示へ活発な前哨戦
市長選とダブル選も影響

 光市長選と同じ18日告示、25日投票の市議選(定数18)には、現職12人、新人8人、元議員1人の計21人が出馬を表明し、活発な前哨戦を展開している。8年ぶりに選挙戦になる市長選とのダブル選挙の中で、市議選の各陣営はどんな戦いをしているのか。投票率が前回の58.43%からどう動くか注目される中、市内全域を歩いて各陣営の動きを追った。(山上達也)

※地区名の次のカッコ内の人数は9月1日現在の市選管の選挙人名簿登録者数

大和地区

現職2人が議席死守


 大和地区(5,813人)は現職2人が議席死守に奮闘。今期で引退の日本共産党の土橋啓義副議長=岩田=は同党現職の田辺学氏=島田=が後継者だ。

大田敏司氏

 大田敏司氏(70)=三輪=は3期目。前回は1,233票で9位だった。市議会建設経済水道委員長や、光ソフトボール協会会長、地元の三輪神社の総代を務める。初陣以来「医療と福祉のまちづくり」を掲げている。

林節子氏

 林節子氏(76)=三輪=は4期目。今回の立候補予定者の中で唯一の旧大和町議経験者だ。前回は1,529票で5位だった。市監査委員も務めたベテランで「今まで培った全身全霊の底力を」をスローガンに掲げる。

室積地区

磯部票の行方が焦点


 室積地区(7,325人)は、市長選に出馬する前市議、磯部登志恵氏=室積松原=が前回市議選で得た1,418票の行方が焦点。上関原発建設計画に敏感な土地柄で、磯部氏は上関原発に「反対ではない」と主張するが、市議選の4陣営は全員「反対」の立場だ。

笹井琢氏

 笹井琢氏(53)=室積6=は3期目で、前回は910票で16位。飲食店「海商館」経営のたかわら、県飲食業生活衛生同業組合光支部副支部長も務める。市議会では総務市民文教委員長を務めて頭角を現している。

大楽俊明氏

 大楽俊明氏(75)=室積2=は前回617票で、98票差で次点に泣いた。室積地区自治会連合会長や市快適環境推進協議会長を経験し、現在はクリーン光推進協議会長。かつて勤務した武田薬品のOB層にも支持を広げる。

仲山哲男氏

 仲山哲男氏(62)=室積松原=は磯部氏と同じ町内。前々回は落選、前回は772票で17位で初当選した。上関原発反対4市2町議員連盟の会員で、自然保護や子ども会、劇団など幅広い社会活動による人脈が強みだ。

西崎孝一氏

 西崎孝一氏(71)=室積西ノ庄=は前回、最下位当選者に137票足りない578票で落選。今回は日本維新の会の推薦を得た。昨年の参院選比例区で同党が市内で獲得した937票をターゲットに初当選を目指す。

【きょうの紙面】
(2)徳山中央浄化センター再構築へ説明会
(3)9月の企業倒産、周南市2件、下松市1件
(4)「YM GUTS」が公集小訪問
(5)DVD「児玉源太郎 未来を築く」完成



▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

4機関を1カ所に集約

東ソー


今春完成の研究本館
村岡知事、藤井市長に披露

左から田代所長、佐田副市長、藤井市長、村岡知事、山本社長、山田研究企画部長

 東ソー(山本寿宣社長)が周南市開成町の南陽事業所(田代克志所長)に今年1月に完成させ、3月から供用開始の研究本館の説明会が7日、村岡嗣政知事、周南市の藤井市長、佐田邦男副市長らを迎えて開かれ、最新鋭の研究設備が披露された。
 研究本館は4階建てで延べ床面積は9,618.22平方メートル。同事業所内にあった無機材料研究所、有機材料研究所、技術センター、東ソー分析センターを1カ所にまとめた。投資額は2018年8月に完成した隣の本館と合わせて110億円。
 館内で働く従業員は180人。“異文化交流”の拠点となるよう、110人が席を並べる事務スペースや、複数の分野の実験に使用する広々とした実験室、図書ラウンジなど共有スペースがある。
 この日は1階の大会議室で、山本社長が「新たな成長産業やビジネスの創出を推進することにより、山口県の未来を切り拓く産業維新への挑戦にも貢献できる」と述べた。
 山田正幸取締役常務執行役員研究企画部長が全社では1,040人の研究員がおり、ライフサイエンス、環境・エネルギー、電子材料分野に重点的に取り組んでいることなど、同社の研究開発の概要を説明した。
 参加者は人の歯を再現できるセラミックスの歯科材料の製品、ジルコニアの研究で、歯の形などに焼成して強度などを調べる様子や、液状のセルフトロン(導電性高分子)を布に染み込ませたり、フィルムに塗ることで布やフィルムが通電するようになる実験など、同社の最先端の研究成果を見て回った。
 村岡知事は「山口発で世界の暮らしを変える研究が生まれるとうれしい」、藤井市長は「世界に誇れる研究がここからスタートすることをうれしく思います」と期待していた。

【きょうの紙面】
(2)「誰もが活躍できる企業」に5社
(3)コロナ感染は出光興産の協力会社従業員
(4)21日に医療従事者支えるゴルフ大会
(5)25日に浜田敬子さんのチャリティ講演会



▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

わずか40分で検出

[新型コロナウイルス感染症対策]


東ソー製の検査装置導入
周南環境保健所など3カ所

デモンストレーションする職員

 県は9日までに東ソー製の新型コロナウイルス感染症の検査ができる自動遺伝子検査装置「TRCReady-80」を周南、山口環境保健所と下関保健所に導入する。周南環境保健所は6日に配備され、報道陣向けにデモンストレーションがあった。
 この装置は東ソーが以前から製造して結核やノロウイルスの検出に使われていたが、新型コロナウイルス用の試薬を開発して8月から売り出した。これに合わせて県が導入を決めた。事業費は3台で約1千万円。
 TRC法による検査装置で、簡単な前処理をした生体試料を装置にセットしたあとは全自動で約40分で新型コロナウイルスの有無が判定できる。結果はモニターの画面にリアルタイムで表示される。一度に8検体まで検査できる。
 今回の導入は季節性インフルエンザの流行期に備えたもので11月からの本格的な利用を想定している。病院などで採取した検体を環境保健所に持ち込んで検査し、クラスターが発生した時などの濃厚接触者の検査や入院患者の退院時の陰性確認に使用する。
 これまで県は山口市の環境保健センターに送って検査していたが、搬入までの時間も短縮でき、効率化、迅速化が期待されている。
 試薬、装置とも東ソーのグループ会社で福川に工場がある東ソー・ハイテックが製造している。試薬を発売した8月以後は全国から問い合わせが急増し、同社では増産体制をとっている。

【きょうの紙面】
(2)11~20日・防犯協会などの地域安全運動
(3)10、11日・ゆめタウン徳山で地場産品フェア
(4)周南市のきさんの里が五月町に移転開所
(5)「小さな国際企業」ニッシンイクス


▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

大和総合病院の一般病床で火花

[光市長選]コロナ禍で試される市民の「目」


市川氏「黒字化達成した。守る」
磯部氏「存続は難しい。見直す」

 光市長選の告示日の18日まで2週間を切った。報道各社は9月29日に現職の市川熙氏(73)▽30日に新人の磯部登志恵氏(61)を共同で取材したが、その中で市立大和総合病院の一般病床の扱いが争点として急浮上した。さらに両陣営の政党の推薦問題も表面化した。(山上達也)


黒字転換の実績か、将来的な不安か

 共同取材は市川氏が市役所で開いて新聞7社、テレビ4社▽磯部氏は室積新開の磯部氏の事務所で開き、新聞7社、テレビ3社の記者が参加した。
 両者のインタビューで違いが際立ったのが二つの市立病院問題。市川氏は大和総合病院の機能分化の際に、当初は全廃の予定だった一般病床を住民の強い要望から40床確保したことを強調し、今後も「守って行く」と明言した。さらに合併当時は赤字だった大和総合病院の経営を黒字に転換させ、同病院の存続の基礎を作り上げた実績も強調した。
 磯部氏は厚生労働省が同病院など全国の公立・公的病院に求めた再編統合は「一般病床の実情の検討を求めたもの」とし「今の状態で(大和総合病院の一般病床の)存続は難しい」とした。記者の「難しいとは大和総合病院の一般病床を見直すことか」の問いに「そうです」と答えた。
 しかし磯部氏は記者のさらなる問いに「市長になってすぐには(大和の一般病床見直しは)実行しない。職員にデータを示して自分の提案をしていきたい」と含みを残した。

磯部氏の ユーチューブ動画が波紋

 政党や労働組合の推薦問題も過熱し、両陣営間の神経戦が展開されている。
 市川氏は8月20日の出馬表明の記者会見で「連合山口には推薦申請をするが、政党には推薦を求めない」とした。しかし磯部氏が9月18日に出馬表明した直後、自民党県連と公明党県本部に推薦を申請。すでに両党とも市川氏推薦を決めた。
 磯部氏はそこを問題視。動画投稿サイトのユーチューブの“いそべとしえチャンネル”で「ええ?現職の市長は連合にだけは推薦をいただくと言われていましたが、今回、自民党や公明党にも推薦願を出されたんですか。まさかまさか。はあ?」と市川氏を批判。
 さらに映像の別のバージョンで磯部氏は「自民党国会議員さん、自民党県議さん、公明党の皆様、連合関係者の皆様のご支援に対し、心より感謝申し上げます。私は光市民党の推薦をいただいていますので…」と強調した。
 市川氏は当初は否定していた政党推薦を申請したことに「自民党と公明党にはいつでも推薦をいただけるようにお話しはしていた。(磯部氏の出馬表明で)選挙戦の見通しになったので、より多くのご支持をいただくために両党に推薦依頼を出した」と説明した。
 磯部氏はユーチューブの内容に「自民党の国会議員、県内の県議からご支援をいただいており、個人的なおつき合いで公明党や連合の人もいる」と説明。“光市民党”は幅広い市民の支持を表現した「形容詞」だとした。

為書きでも両陣営の現状浮き彫り

 共同取材の前日まで磯部事務所に張ってあった自民党県連会長の岸信夫衆院議員、林芳正参院議員からの「祈必勝」の為書きを、急きょ撤去したことに磯部氏は「市議候補としていただいたものだったのではずした」とした。9月18日の出馬表明後も張り続けていたことには「取りに来られるわけでもなく、いただいたものを張らないのも失礼だと思っていた」と釈明した。
 現在、磯部氏の事務所には自民党の山田宏参院議員(比例)、元横浜市長の中田宏氏の為書きを張っている。
 一方で市川氏の事務所には安倍晋三前首相や衆院議員の岸信夫、高村正大両氏、参院議員の林芳正、江島潔、北村経夫、阿達雅志各氏や、地元の自民党の河野亨県議、連合山口や傘下の労働組合からの為書きがぎっしり。
 新型コロナウイルス感染症の影響で両陣営とも大規模な集会は自粛している。同時選挙の市議選の立候補予定者との連携も微妙な一面があるなど告示日に向けて情勢の不透明感が増しており、市民一人一人の「目」が試されていると言える。

【きょうの紙面】
(2)八代のナベヅルのねぐら整備に200人
(3)障害者の生産品販売の笑顔マーケット
(4)山口放送が民放連賞で最優秀賞
(5)降松神社の社務所建て替え祝う



▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

萌えサミットフェス楽しく

コスプレ、ライブ
“サブカル”で盛り上げ



 サブカルチャーのイベント「萌えサミットフェス2020」(新周南新聞社など後援)が4日、周南市の徳山駅前図書館とその周辺、銀南街のRISINGHALL(ライジングホール)で開かれ、県内を中心にアニメーションやゲームのヒーロー、ヒロインなどにふんしたコスプレーヤー100人が集まって盛り上がった。
 徳山駅北口の広場やみなみ銀座には車体にイラストを描いた「痛車」がずらり。自由通路の階段もステップアートが飾られ、商店街にはクラウドファンディングの協力者の名前が入ったのぼりも並んだ。同図書館の交流室でプラモデルの展示会もあった。
 ライジングホールと同図書館2階のステージには地元のアイドルグループのHAUHAI.やYamakatsu、エレクトーンの弾き語りのRIONさんなどが出演。ライジングホールでは感染防止へ、入場者数を制限して出演者ごとの入れ替え制。図書館は屋外ステージだったが、観客の間隔を広くとった。
 コスプレーヤーは広場や商店街でカメラに向かってポーズをとって撮影し合うなど和気あいあいと交流。Tシャツ、マスク、タペストリーなど萌えサミットならではのグッズ販売も人気を集めた。
 実行委員会の主催で毎年、徳山商店街を会場に開かれ、全国各地から若者が集まるイベント。しかし今回は新型コロナウイルスの影響で出演者、参加者とも県内中心にするなど規模を縮小し、ライジングホールなどでは感染防止対策を徹底した。
 全国的にはGoToキャンペーンが展開され、イベントの入場制限なども緩和の方向にある中で開催。同実行委のスタッフは「イベントができる風潮に持っていきたい。いろんな意見があるが、しっかり対策をとってやるべきでは」と話していた。

【きょうの紙面】
(2)星プラザなどが7月豪雨被災地に45万円
(4)㈱トクヤマが周南市役所へ透明パネル
(5)富田川にニシキゴイ、児童が放流
(7)周南市役所で花壇コンクール写真展



▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html