ヘッドラインニュース

カフェや民家にベンチ35脚

広島、福岡から癒やし求め
交流人口増へ「鹿野の風」プロジェクト

集まったメンバー

 周南市の鹿野地区で4日、3人がけのベンチ35脚がカフェや民家の庭先などに置かれた。3,000人の人口が10年後には2,000人になると予想されている同地区。たくさんの人が訪れる街へ、交流人口を増やす活動が続けられている。
 活動の中心になっている「鹿野の風」プロジェクトは大潮の国道315号沿いで長くカフェを営業してきた福田清治さん(71)が代表。カフェは高速道路を利用して福岡、広島からも訪れる人がいたことから、魅力ある地域にすれば交流人口は増えると考えて9年前、この活動を始めた。
 実現を目指しているのは「里山まるごと雑木と花による木漏れ日計画」。店舗、施設、民家にもコナラなど、木漏れ日ができる雑木を植え、花を育て、ベンチを置く。財団などのさまざまな助成金も利用してこれまで27カ所に67本の雑木を植えた。

ベンチの組み立て

「木漏れ日計画」、今後はPRも

 今年の4、5月には初のオープンガーデンを開いた。カフェ、民家など20カ所が参加。自慢の庭を開放した。来年は27カ所に参加が増える予定だ。雑木や花、ベンチが人を呼び寄せるようになってきている。
 ベンチは背もたれと座板が木製。同じベンチを置くことで統一感を出したいという。今回はキリン福祉財団の助成金を得て購入した。
 この日は若手の女性メンバーなど7人が福田代表の自宅に集まり、ベンチを組み立てて同財団のプレートも付け、軽トラックに積み込んで設置して回った。
 交流人口を増やすためには広島、福岡県の都市部から訪れる人の癒やしとなる店舗も増えてほしい。今春、渋川にギャラリー、西川内に古民家を利用したリラクゼーションの店舗がオープンした。来春はカフェも新規開店の予定だ。計画は実を結び始めている。
 福田さんは「2025年には鹿野が変わったと思われるようにしたい」と展望を語る。今後は広島、福岡へ大々的にPRしたいと話している。

【きょうの紙面】
(2)新型コロナが影響、東ソーが赤字に
(3)下松市社協常務理事に相本さん、初の女性
(4)切戸川の親子水辺の教室に18人
(5)8日から徳山動物園で夜間開園



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周南創生コンソーシアムが調印式

徳山大学

来年度からインターンシップ
8団体・企業が連携

調印式の出席者

 周南市の徳山大学と徳山、新南陽商工会議所、新周南新聞社など8団体・企業による周南創生コンソーシアムの協定調印式が3日、徳山駅前図書館の交流室で開かれた。今後、徳山大生が企業で研修するインターンシップなどに取り組む。
 この協定は「地域の持続的発展と価値創造の実現に向けた連携・協力」を目指すもの。現在は同市内の団体、企業だけだが下松、光市などにも参加を呼びかける。
 調印式で同大学の小林武生地域共創センター長が「現代の産業人として必要な教育をし、いかに周南を好きになってもらうかも考え、周南地域がよくなるよう加速する活動をしたい」と述べた。
 調印は徳山商議所の宮本治郎会頭、新南陽商議所の佐伯哲治会頭、西京銀行の金丸真明副頭取、サマンサジャパンの小野晃社長、県周南中小企業経営者協会の岸村敬士会長、新周南新聞社の中島進社長、周南青年会議所の河村啓太郎理事長、徳山大学の池田和夫理事長、高田隆学長。実際の活動を担う各企業、団体の実務者も出席した。
 創生コンソーシアムの設立は同大学の市立化など大学改革の中で気運が高まり、今年3月に構想が明らかにされた。インターンシップは来年度から10社が学生を受け入れるべく準備中。
 このほか、若手人財向けの研修、商品開発の共同研究、研修会や講演会への講師派遣などが期待されている。

【きょうの紙面】
(2)光市が全市民に5千円の商品券配布
(3)東ソー杯野球で11スポ少が熱戦
(4)周南総合支援学校で分身ロボット活用研修
(5)周南市美術博物館で「宮崎進の世界」展


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桜ケ丘高、最後まで全力

「準優勝は誇り」

メモリアルカップ野球大会
シード校も破り健闘

 周南市の桜ケ丘高校(辻岡敦校長、675人)の硬式野球部(岡嶋徳幸部長、59人)が2日、萩市の萩スタジアムで開かれた「やまぐち高校生2020メモリアルカップ夏季高校野球大会」の決勝で高川学園に1-6で破れ、準優勝でこの夏の大会を終えた。

決勝でも9個の三振をとった坂井投手

光る坂井投手の力投

 1日に準決勝で宇部工高を2-0で破って進んだ決勝戦では、大会第1試合から登板し、準々決勝、準決勝で2ケタの三振を奪ってきた坂井渚投手(18)が登板した。2回表と4回表に1点ずつ取られたものの、9回まで相手に与えた四球は3つで三振も12個を奪う好投。最後まで球威は衰えなかった。
 攻撃では、バッティングで12安打と高川学園の7安打を大きく上回ったが、相手は数少ないチャンスを盗塁やタイムリーヒットで着実に得点した。
 桜ケ丘高は5回裏に満塁、6回と7回に1、2塁などの好機があったものの、打線が続かず、併殺打や盗塁の失敗などもあり、隙のない攻撃で高川学園に軍配が上がった。
 前田克也監督(51)は「投手は後半まで低い得点に抑えていて、いつも通りの自分達のペースで試合を運べた。ただ、攻撃で出塁した後のエンドランや盗塁など細かくつなぐプレーが課題として残った」と振り返った。
 9回表で、サードゴロからの悪送球、四球やワイルドピッチなどでピンチを招き、一気に4点を入れられたが、9回裏では、1、2塁の出塁から3番の山根凛人選手がタイムリーヒットを打ち意地の1点をもぎ取った。

「楽しく野球」

 同大会は夏の甲子園大会県予選に代わる大会で55チームが参加。新型コロナウイルスの影響で夏の甲子園大会は中止となった。桜ケ丘高は、1回戦は新南陽高に6-2、2回戦は下松工高に14-1、3回戦はシード校の南陽工高に2-0で勝ち、準々決勝で柳井学園を4-1で下して勝ち上がってきた。
 大会に臨み、練習では同校の周囲を15キロ走り込み、新型コロナウイルスの感染拡大後はバドミントンのシャトルを使って打撃練習などをして地道にトレーニングを重ねてきた。
 同校の前同窓会長の金岡雅浩かねおか歯科クリニック院長は大会前に希望した部員にマウスピースを寄贈し、選手が練習中と試合中に着用。集中力が高まり、準決勝以外では2ケタ安打を達成した。
 大会は観客を制限し、父母などだけがスタンドで観戦した。終始、選手を拍手で応援したが、好プレーが起こると歓声も沸いた。
 前田監督は「学校関係者、選手のご家族、地域の方々などの理解と支援で頑張ることができた。できることを精一杯やった結果なので、部員にはお疲れ様と声をかけたい」と戦いを終えた選手をねぎらった。
 坂井投手は「スライダーに切れがあり、いつも通り自分で投げ切った。準優勝は悔しいが楽しく野球ができた気持ちの方が大きい」と話した。
 中学1年から兵庫県の野球チームで坂井投手と一緒にプレーしてきた田口徹宗主将(18)は「坂井がピンチでも抑えてくれるので、守備をする自分達はとても助かった。あと一本が出なかったのは残念だが、粘り強くがんばったので負けた気はしない。準優勝を誇りにしたい」と胸を張った。

写真撮影=FOX PICTURES 

【きょうの紙面】
(2)青木さんが宇宙の話、100人限定講演会
(4)県LPガス協会が島田小に実習用コンロ
(5)徳山駅にリンドウなど4千本の花飾り


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40分で新型コロナウイルス検出

[新型コロナウイルス感染症対策]

東ソー
専用試薬の製造販売承認

 東ソーは7月31日、自社製の自動遺伝子検査装置「TRCReady-80」で約40分間で新型コロナウイルスに感染しているかどうかがわかる専用の検査試薬「TRCReady SARS-Cov-2」が厚生労働省の体外診断用医薬品製造販売承認を取得したと発表した。8月中旬から医療機関、検査施設向け販売の開始を予定している。
 この検査試薬は新型コロナウイルスを高感度かつ簡便な操作で短時間で検出できる、業界でもトップクラスの製品。簡単な前処理をした生体試料を装置にセットしたあとは全自動で判定できる。検査作業の効率化が可能となり、医療・検査従事者の作業負担を大幅に軽減できる。
 さらに小型装置であることから設置しやすく、同社では「感染拡大防止や検査体制の拡充にも貢献できると考えている」としている。同社は同社の全自動化学発光酵素免疫測定装置向けの新型コロナウイルス抗体検査の試薬の共同開発も進めている。

【きょうの紙面】
(2)出光興産徳山事業所が定修で感染防止対策
(3)バス、タクシーにうそ電話詐欺防止シート
(4)光市歯科医師会が小中学生に歯ブラシ
(5)こどもの詩周南賞から絵本「みどりのほし」


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下松市内90日ぶり感染者確認

下松市内90日ぶりの新型コロナウイルス感染者確認で対策会議

旅行同行者、家族構成「非公表」
県から情報不足・学校など具体策出せず

会議で発言する国井本部長

 下松市は90日ぶりに新型コロナウイルスの7例目の感染者が市内で確認されたことを受けて30日、市役所で市新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・国井市長)の第5回会議を開いた。しかし感染者が県に家族構成や沖縄旅行に同行した友人3人の情報の公表を拒んでいるため、市として具体的な情報が把握できておらず、会議に出席した市幹部は県からの情報不足に不満を漏らしていた。
 同市の感染者確認は5月1日以来。県によると感染者は市内在住の会社役員の40代男性で、20日から25日まで友人3人と沖縄県に旅行し、26日は自宅で静養。27日にマスク着用で職場に短時間出勤したが、帰宅後にせき、けん怠感、頭痛を発症。28日に自宅で静養した後、29日に帰国者・接触者相談センターに相談してPCR検査の結果、陽性反応が確認された。現在は感染症指定医療機関に入院している。
 会議には特別職、部長級職員ら25人が出席。中村裕子健康増進課長は男性に同行した友人3人について、県は濃厚接触者と位置づけて濃厚度を調査していると明らかにしたが「男性は3人が県内在住かどうかや、家族構成の情報開示を、県に対して同意していない」と説明した。
 出席者からは「家族構成は本当にわからないのか。40代なら家族に子どもがいてもおかしくない」と懸念の声も出た。市内の小中学校は夏休み中もコロナによる長期休校の穴埋めのための授業をしており、玉川良雄教育長は「男性の家族に子どもの有無がわからない以上、すぐに具体策は打てないが、今まで以上に各学校で3密回避や消毒の徹底などの基本的な対策を強化したい」と述べた。
 さらに今後の方針の説明もあり、原田幸雄総務部次長は広報車によるコロナ対策の啓発を8月13日(月)まで続ける▽玉井哲郎企画財政部長は6日(木)と8日(土)に市キャラクター「くだまる」の着ぐるみも参加した街頭啓発を下松駅前や大型商業施設で開くことを明らかにした。
 国井市長は「情報不足の中での会議になったが、気を引き締めて緊張感を持ち、協力し合って対応しよう」と呼びかけた。さらに市民向けの「お願い」として「常に感染する可能性があり、誰かに感染させる可能性があることの意識を持ち、ご自身と大切な人を守るための行動をとってほしい」などのメッセージを発表した。
 市は男性の感染確認を29日夕方に市ホームページ、防災メール、ツイッター、フェイスブックで公表。30日も同会議後、市長からの「お願い」の全文を同様のルートで発信した。


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リフォーム補助金申請開始

[ 周南市 新型コロナウイルス感染症対策]
中小、個人事業主に上限20万円


 周南市は「店舗等新型コロナ関連リフォーム補助金」の受け付けを27日から始めた。補助率は工事費の3分の2で、上限20万円を補助する。1割は市内共通商品券で交付する。申請期限は9月30日(水)。新型コロナウイルス対応緊急経済対策第3弾の一環。500件分、1億円を予算化している。
 対象は中小企業者、個人事業主。リフォーム工事の内容は①申請者が事業のために使用する市内の店舗、事務所、作業場など②工事の主たる目的が「新型コロナウイルス感染症対策」③施工業者は市内の業者で申請者自身は除く④工事金額は10万円以上⑤補助金交付決定後に着工して来年1月末まで完成⑥このほかの補助、支援を受けないなどの条件がある。
 申請は郵送で、着工予定日の2週間前までに申請する。申請書は市のホームページからダウンロードできる。工事は洗面・手洗い所の蛇口にセンサーを取り付けて手で触れる必要をなくす▽換気のための空調工事▽間仕切りの設置▽自動ドアにするなどを想定している。
 工事が終わったあと、工事完了報告書を提出する。報告書にはリフォーム前、リフォーム工事中、完成後の写真も付ける。その後、交付確定通知書と商品券引換券が送付され、商品券は徳山、新南陽商工会議所で受け取れる。
 問い合わせは商工振興課(0834-22-8373)へ。

【きょうの紙面】
(2)女子高生にわいせつ行為、光井小教諭免職
(3)31日~・農林漁業者応援へ地元産品値引き
(4)海事功労者表彰に周南市から3人
(5)山口放送が民放連賞中四国で最優秀賞


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桜ケ丘高が準決勝進出!

2020メモリアルカップ野球大会
守り鍛えてシード校破る

意気込みを語る田口主将(左)と前田監督

(試合の写真は林写真館撮影)

 周南市の桜ケ丘高校(辻岡敦校長、675人)の硬式野球部(岡嶋徳幸部長、59人)が26日、山口市の西京きずなスタジアムで開かれた「やまぐち高校生2020メモリアルカップ夏季高校野球大会」の準々決勝で柳井学園を4-1で下し、見事ベスト4入りを果たした。
 坂井渚投手(18)が9回表までで16の三振を奪う好投。前田克也監督(51)は「当部はピッチャーとキャッチャーのバッテリーに重きを置いた守り中心のチーム。やるべきことをやった結果が勝利につながった。先制点の後、相手のミスを誘う走塁で2点目、3点目を追加できたのも大きかった」と振り返る。
 1回戦は新南陽高に6-2、2回戦は下松工高に14-1、3回戦はシード校の南陽工高に2-0で勝った。これまでの対戦で勝利がなかった強豪の南陽工高に勝利したのも自信につながった。
 同部はこれまで専用グラウンドを持たず企業のグラウンドを借りるなど限られた時間と場所でトレーニングをしてきた。新型コロナウイルスの感染拡大後も、これまでと変わらない練習メニューをこなし、バドミントンのシャトルを使って打撃練習をするなどできる限りの工夫をしている。
 同大会は夏の甲子園大会県予選に代わる大会。55チームが参加し、8ブロックの地域大会のあと準々決勝からが決勝大会。新型コロナウイルスの影響で夏の甲子園大会は中止となった。今回の大会も観客は父母などだけの無観客に近い大会。しかし部員は落胆の気持ちよりも試合ができる喜びが勝り、楽しんでプレーしてきた。
 同校の卒業生でかねおか歯科クリニックの金岡雅浩院長=千代田町=が大会前に希望した部員に贈ったマウスピースは全員が練習中と試合中に着用。全試合で2ケタ安打を記録し、ピッチャーのスタミナも持続するなど効果抜群だという。
 8月1日の萩スタジアムの準決勝の宇部工高戦について前田監督は、「特別なことはせず、これまで同様バッテリーを中心にして失点を最小限にする。状況に応じバントなどを入れてコツコツと得点を重ね一戦必勝の気持ちで臨む」と意気込む。
 田口徹宗主将(18)は「しっかり守りながら相手より有利な状況を作って先制点をとり、隙のない試合をして優勝を目指す」と闘志を燃やす。

【きょうの紙面】
(2)光市議会の議員とモニターが意見交換会
(3)2022年度以降も下松市の成人式は20歳
(4)周南市でツキノワグマ捕獲、目撃続く
(5)8月8日に徳山駅周辺で合同ミニイベント


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超小型衛星を共同開発

徳山高専

来年から2年連続打ち上げ

北村教授とキューブサットの模型

 周南市の徳山高専機械電気工学科の北村健太郎教授(48)などの高専共同チームが開発中の超小型人工衛星2号機が2022年にJAXAが打ち上げ予定の小型ロケット「イプシロン」に搭載されることになった。同1号機も来年打ち上げの「イプシロン」への搭載が決まっている。
 この取り組みは2014年度の文部科学省・宇宙航空人材育成プログラムの実践的宇宙人材育成プログラムの採択から続いている。今回は徳山高専を含めて6高専が参加し、学生も研究に加わる計画。
 開発中の人工衛星はキューブサットと呼ばれる高さ22センチ、幅が10センチほどの箱型。低電力による長距離通信や衛星の姿勢制御などの研究に使用する。地上からの姿勢制御は1号機からひき続いての研究で、徳山高専にもその設備があり、学生が参加できる。
 北村教授は13年前に同高専に赴任。全国の高専に宇宙航空学関係の学科はないが研究者はいることから、この活動を始めた。研究に参加したことがきっかけで宇宙開発の研究所や人工衛星の制作などの分野に進む教え子も出ている。
 超小型衛星は制作コストを低くでき、たくさん打ち上げることでリスクも減らせることから、すでに世界的には多くのベンチャー企業が進出し、衛星を使った新しいビジネスが活発になってきている。

【きょうの紙面】
(2)大福さんら防犯連絡所指導員に感謝状
(3)下松商議所が総会、会員拡大継続へ
(4)スーパーで万引き防止呼びかけ
(5)周南市で「漁人の暮らしと海の祈り」展


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島田川工業用水が給水開始

12社に「産業の血液」安定供給
慢性的な水不足解消へ

ボタンを押す左から安達製造所長、渕上経産局長、村岡知事、柳居議長、市川市長、国井市長

 周南市のコンビナート企業11社と下松市の1社に工業用水を供給する「島田川工業用水」の通水式が22日、光市中島田の島田ポンプ場で開かれ、周南地域工水利用者協議会(会長・三笠博司㈱トクヤマ徳山製造所副所長兼動力部長、19社)の加盟会社の幹部ら関係者約50人が7年がかりの完成を祝った。
 同工業用水は周南市と下松市の企業の慢性的な水不足の解消のため、岩国市周東町の県営中山川ダムの水利権を持つ光市から県企業局が日量14,100トンの工業用水を、年間9,680万円で買い取り、両市の12社に年間2億8千万円で提供するもの。2013年度に事業着手し、総事業費は約46億円。
 島田川沿いに新設した島田ポンプ場で取水し、下松市の御屋敷山浄水場までの約10.6キロを導水管とトンネルで接続し、ポンプアップで送水。同浄水場は高台にあるため、ここから各企業へは自然流化式で既存の送水管を使って送水する。
 各企業では水不足が慢性化。昨年度は企業が節水率30%以上の自主節水期間が191日に及ぶなど水の安定供給が切実な課題になっていた。渇水期の予備水源としていた中山川ダムは1996年の完成以降も使用した実績はなく、光市が持つ水利権を上水から工業用水に転用し、この事業が可能になった
 さらに島田川と、給水先の周南市や下松市は水系が異なるが、県によると水系を超えて工業用水が供給される例は全国的にほとんどないという。そのハードルを超えられたのはこの事業推進に積極的に取り組んだ国土交通省出身の故山本繁太郎知事の尽力が大きい。
 通水式は村岡知事や柳居俊学県議会議長、市川光市長、国井下松市長、安達秀樹㈱トクヤマ徳山製造所長、渕上善弘中国経済産業局長らがボタンを押してポンプを起動させた。周南市は市議会最終日と重なったため市長代理で上野貴史産業振興部次長が出席した。

島田ポンプ場を視察する村岡知事(中央)ら

 村岡知事は「工業用水は産業の血液。給水開始を機に産業力のさらなる強化につなげたい」とあいさつ。渕上経産局長は祝辞を述べた後「この事業の起動時に私は経産省の担当者として働かせてもらった。この日を迎え、何とも言えない思いを感じている」と笑顔で付け加えていた。
 このほか周南地域関係では光市の西村憲治市議会議長、宮崎英博水道局長▽下松市の中村隆征市議会議長、古本清行上下水道局長▽島田ポンプ場の地元の林、溝路、今桝各自治会の代表者▽御屋敷山浄水場の地元の大河内自治会の代表者▽3市の県議9人全員らが出席した。
 同工業用水を供給される企業は次の通り。
 周南市=㈱トクヤマ徳山製造所、東ソー南陽事業所、出光興産徳山事業所、クアーズテック徳山、日本ゼオン徳山工場、三井化学SKCポリウレタン徳山工場、昭和電工徳山事業所、東ソー・シリカ南陽工場、保土谷化学工業南陽工場、日鉄ステンレス山口製造所周南エリア、徳山積水工業▽下松市=東洋鋼鈑下松事業所

【きょうの紙面】
(2)「へずまりゅう」が徳山駅前図書館滞在
(3)東ソーがペットボトルキャップ20万個
(4)大津島で130人が海岸清掃、ヒラメ放流も
(5)建設中の橋に湯野小児童が手形


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沼城小にボッチャボールセット

日本技術サービスが指定
広島銀行が地域まちづくり貢献型私募債引き受け

 周南市長穂の日本技術サービス(高藤弘樹社長)は17日、須々万の沼城小(大池浩三校長、238人)にボッチャボールセットを2つ贈った。
 今回の寄贈は、広島銀行を引き受け先とする地域まちづくり貢献型私募債5千万円を同社が発行したことがきっかけ。発行額の0.2%を上限として同行が、発行会社が指定した学校や医療機関に寄付をする仕組みで、高藤社長(65)は、自分の子どもや孫が同校に通い30年以上お世話になっていることから今回の寄贈を決めた。
 ボッチャボールセットは大池校長が希望。ボッチャはパラリンピックの正式種目競技で、白い球に、赤・青のそれぞれ6つずつの球を投げたり、転がしたりしいかに近づけるかを競う。新型コロナウイルス感染防止のため、相手との体の接触が少なく、1年から6年まで気軽に楽しめる競技として選んだ。
 この日は同小体育館で贈呈式が開かれ、高藤社長が同小への思いを、大池校長が感謝の言葉を述べた。出席した徳永光俊広島銀行徳山支店長(56)は、同行を通じて地域貢献できることを喜んだ。児童を代表して6年の福田莉子さん(11)、久貞美緒さん(11)も出席し久貞さんは「今までやったことがないけど楽しそう」と話した。
 私募債は一定の財務条件を満たした会社が無担保で発行する社債で、元利金支払を銀行が保証する。会社は財務内容の健全性と成長性を社内外にアピールし、資金調達と地域貢献を同時に実現できるメリットがある。

【きょうの紙面】
(2)周南市が不要パソコン引き取りの協定
(3)うそ電話被害防止へ、下松市がDMはがき
(4)山崎八幡宮の「花手水」、インスタ映え
(5)やまぐち食彩店に長野山天空カフェ

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