ヘッドラインニュース

県、市が野犬対策強化

捕獲檻増やし、監視カメラも

 「周南地域の野犬問題に関する連絡協議会」(会長・武林正治県環境生活部次長)の2回目の会議が7月30日、周南市の県周南総合庁舎で開かれ、野犬の捕獲体制の強化や5日にJR徳山駅の南北自由通路で村岡嗣政知事や藤井市長も参加して啓発イベントを開くことを決めた。

会議の内容を説明する白銀課長(左から3人目)ら

 同協議会はかまれたという市民も出ている周南市の野犬対策を解決しようと県と市、市教委、県警で構成され、7月4日に1回目の会議を開いた。今回は周南緑地公園での野犬の捕獲強化、野犬の増加につながっていると見られるむやみやえさやりを防ぐ対策、捕獲などの活動に対する県民の理解促進と機運醸成に向けた取り組みの3点を話しあった。
 会議は非公開だったが、結果は県生活衛生課の白銀政利課長らが説明した。このうち捕獲は主に県が担当。周南以外の6つの保健所と市にも応援を求め、2人1組の捕獲斑を現在の1班から2班に増やす。
 捕獲用の檻も現在は4メートル四方が3基だが、新たに6メートル四方の檻1基を導入する。檻には捕獲の妨害に備えて監視カメラを設置し、扉を開いて捕獲された犬が逃がされたことがあったため、一度、扉が閉まるとロックされる仕組みにする。
 捕獲妨害行為が発生した時の警察との連携も強化する。捕獲された犬は希望者に譲渡されていて殺処分される犬はほとんどなくなっている。
 えさやり行為への対策は主に市が担当し、現在も平日は毎日、防止のためにパトロールしているが、これに加えて夜間、市職員が見回るようにし、えさやりの現場を見つけた場合は市の条例違反になることを説明して中止するよう求め、警察にも通報する。
 気運の醸成では、5日は啓発グッズを徳山駅の利用者に配るが、これをスタートと位置付けて自治会と連携したキャンペーンを実施する。
 えさやりは連日のように大量の残飯などが複数の犬に与えられており、その結果、人を見かけると近づいてくる犬もいて「犬と人の距離が近くなっている」という指摘もある。
 県や市では野犬がいなくなることではなく、市民が不安を感じない状態にすることを目指し、捕獲頭数などの目標は掲げず「実効性のあることをしていきたい」としている。

【きょうの紙面】
(2)共同漁業権の下松、周南市が種苗放流
(3)メープルヒルにスーパーカー30台集合
(4)香耀書道会社中展、下松市制80周年作品も
(5)花岡ふれあいの夕べ、浴衣の子どもたちも

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クルーズ客船で560人来訪!

8月9日・ぱしふぃっくびいなす下松初入港
行政と経済界一体で歓迎盛り上げ

 下松市制80周年記念事業の一環で8月9日(金)に同市に初寄港するクルーズ客船、ぱしふぃっくびいなす(2万6,518トン)の受け入れ事業を担うくだまつクルーズ振興協議会(会長・竹島克好下松商工会議所副会頭)の第2回協議会が29日、下松商工会議所で開かれ、この日朝の歓迎行事や日中のオプショナルツアー、夕方の見送り行事の取り組みを確認した。

あいさつする竹島会長
クルーズ船歓迎のポスター
オリジナルステッカー

 ぱしふぃっくびいなす号には乗客560人が乗船し「夏休み 屋久島・徳山下松クルーズ」として8日午後5時に神戸市の神戸港を出港。9日午前7時半から午後4時まで徳山下松港の下松第2ふ頭に着岸する。10日は鹿児島県の屋久島を観光し、11日に神戸港に帰港する。
 9日は午前7時45分からふ頭で歓迎セレモニーを開く。ふ頭には「きつねのお面絵付け」や「ひらめちょうちん絵付け」「紅蘭の中華そばと朝日屋のロースハムの試食コーナー」など多くのブースを設ける。
 オプショナルツアーは7コースを用意し、最多は日立製作所笠戸事業所や市栽培漁業センターを見学する「車両工場特別見学とヒラメ餌やり体験」の70人。笠戸島の国民宿舎大城や、はなぐり海水浴場のフリープランも人気を集めそう。
 一方、市民から一般公募した船内見学は定員80人に対して5.7倍の461人が応募。当選者のみ10時から船内に入れる。抽選で外れた人も来場者にはオリジナルステッカーをプレゼントし、ふ頭で歓迎や出港のセレモニーを見たり、バザーを利用することは自由。
 出港セレモニーは午後3時半からふ頭で開き、末武中吹奏楽部の演奏やヨシムラダンスセンターのダンスがあり、4時に屋久島に向けて出港する。
 29日の協議会では国井市長、下松商工会議所の弘中伸寛会頭、竹島会長があいさつして行政と経済界の連携をアピール。近藤和彦副市長は「船内見学の抽選に外れた人に“残念賞”でオリジナルステッカーなどのグッズを贈ったり、当日のセレモニーの参加を呼びかけてはどうか」と提案し、実現に向けて準備することになった。
 問い合わせは下松商工会議所内の同協議会事務局(0833-41-1070)へ。

【きょうの紙面】
(2)周南市からデルフザイル市へ中高生訪問団
(3)光市の建設技術者が島田中、島田小で奉仕
(4)米泉湖サマージャンボリー、5千人で盛況
(6)中央図書館で空襲前後の徳山市街地写真展

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銀南街 停電から1週間

各店 営業再開の動き
商業部分の通電未復旧

 周南市のJR徳山駅近くの銀南街ビルが22日に大雨で停電になって1週間を迎えた。約50世帯の入居する3~5階の住居部分は通電が再開したが、約30店が軒を連ねる1、2階の商業部分は停電が続き、本格復旧のめども立っていない。一部の店は営業を再開し、経営への影響を最小限に食い止めようと躍起になっている。

路上にタープを張って販売を再開する洋服店

 27日の商店街「銀南街」。同ビルの店全体のうち半分を超す20店近くがシャッターを開け、営業を再開していた。
 洋服店の1つは路上にキャンプ用のタープを張り、店内から商品を持ち出して陳列し、青空市場のように販売していた。自家発電で対処したり、隣の商店街「中央街」に拠点を移して売り出しを始めたりする店も見られた。
 紳士服店「マエダ」は停電2日後の24日、開店時間を午前11時から午後4時までと通常より4時間短縮して営業を再開した。住居部分から電気コードを引き込み、電気スタンドとレジ、電話機、扇風機の電源を確保し、最低限の開店環境を整えた。
 店主の前田愛一郎さん(68)は「照明が電気スタンドだけで薄暗い中での再開だが、復旧のめどが立たないからといって店を閉め続けるわけにいかない」と話す。
 電気は住居部分は停電翌日の23日に回復した。水没した地下2階にある受電設備を経由せず、各戸に直接送電する応急措置で対応した。エレベーターは動かず、生活環境は完全には戻っていない。商業部分は1機の受電設備で一括送電を受けて各店に配電する仕組みで、機能がいまだ回復せず、復旧に至っていない。
 商店主でつくる銀南街振興組合は25日に会合を開き、中国電力から状況説明を受けた。可動式の発電機を持ち込んだり、受電設備を地上に仮設したりして一時的に復旧させる案が示され、対応を検討している。
 地下に流れ込んだ水は吸水作業でほとんど引いたが、受電設備はまだ水に浸かっているという。地下水没の原因は雨水の流入だけでなく、地下水が亀裂から流れ込んだ可能性が指摘されている。

【きょうの紙面】
(2)オリジナルリンドウ、生産者が周南市へ
(3)クルーズ船歓迎へ下松第2ふ頭で清掃
(4)「小さな親切」下松支部で実行章伝達
(5)勇壮に海を渡るみこし、貴船神社夏祭り

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愛着、5年間で大幅減

住みやすさ、住み続けたいも
周南市民アンケート結果公表

 周南市が昨年8月に実施した市民アンケートの結果がまとまった。周南市に愛着を持つ人は70.8%で5年前の同様の調査に比べ、11.9ポイント少なくなり、住みよいと感じている人は73.5%で3.9ポイント減少、住み続けたいと思っている人は74.8%でこれも5.5ポイント減少していることがわかった。

「愛着感じる」が17.1ポイント減

 この調査は市の最上位計画のまちづくり基本計画の2020年度から始まる後期基本計画策定のためもの。18歳以上の市民から地区、性別などを考慮して無作為に抽出した3千人を対象にし、1,306人から回答があり、回収率は43.5%だった。
 年齢別では18、19歳が1.8%、20代が6・4%、30代が8.7%、40代が15.2%、50代が15.8%、60~64歳が9%、65~74歳が26.1%、75歳以上が16.4%。60歳以上が回答者の51.5%を占めている。
 周南市への愛着は「感じている」「どちらかといえば感じている」「どちらかといえば感じていない」「感じていない」「どちらともいえない」の中から選ぶ形式で回答。
 「感じている」「どちらかといえば感じている」を合わせて70.8%だった。「感じている」だけだと31.9%で5年前の49%から17.1ポイントも下がった。「どちらかといえば感じている」は前回より5.2ポイント増えて38.9%、「どちらともいえない」も8.2%から15.4%へと増加が目立った。
 住みやすさも「住みよい」「どちらかといえば住みよい」「どちらかといえば住みにくい」「住みにくい」「どちらともいえない」から選び、「住みよい」「どちらかといえば住みよい」を合わせて73・5%だった。
 このうち「住みよい」は30%で前回の37.6%から大幅に減り、「どちらかといえば住みよい」が39.8%から43.5%に、「どちらともいえない」が8.2%から15.4%に増えた。

公共交通、買い物が不便

 「住み続けたいか」も「住み続けたい」「どちらかといえば住み続けたい」「どちらかといえば住み続けたくない」「住み続けたくない」「どちらともいえない」から選んだ。
 「住み続けたい」は前回の55.6%から13.3ポイントも減り、「どちらかといえば住み続けたい」が24.7%から32.5%へ、「どちらともいえない」が10.2%から16.5%に増えた。
 「どちらかといえば住み続けたくない」「住み続けたくない」を合わせて今回は8.3%で、前回の7.7%から増加。その理由も聞いていて1位は「公共交通が不便」で住み続けたくない人の61.1%の人が回答、続いて「買い物など日常生活に不便」が51.9%、「医療や福祉が充実していない」が30.6%で続いた。
 このアンケートではこのほか市の施策に対する満足度やまちづくりにおける重要度、公共施設の利用回数、市民参画に対する考え方なども聞いている。

【きょうの紙面】
(2)光地区平和運動フォーラムが非核平和行進
(3)3日、サンフェスタしんなんよう、花火も
(4)FCリベルダーデがフットサル全国大会へ
(5)家づくりの道具商会、「職人の手工具」展

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「ヨシキさんとアダチさんにも付け届け」

[周南市官製談合事件]
福谷元社長から提供
国沢被告が公判で証言

 周南市発注工事を巡る官製談合事件で、官製談合防止法違反の罪に問われた元市都市整備部次長兼土地区画整理課長、国沢智己被告(60)の公判が24日、山口地裁であり、国沢被告は被告人質問で工事を落札した同市の建設会社「福谷産業」の福谷徳三郎元社長(66)=公契約関係競売入札妨害罪で有罪確定=から「(市幹部の)ヨシキさんとアダチさんもお中元、お歳暮をもらった」と証言した。

 名前の出た2人のうちアダチ姓の職員が複数存在し、市は聞き取り調査をした。いずれの職員も「身に覚えがない」と付け届けの受け取りを否定したという。ヨシキ姓の職員は既に故人になった市OBの可能性がある。
 国沢被告は公判で、事件対象工事の入札のあった2016、17年前後に「自分以外にもヨシキさんとアダチさんが福谷元社長からお中元とお歳暮をもらった」という趣旨の証言をした。名を挙げた2人は市工事の設計金額を知る立場にあったとしている。
 自分が提供を受けた付け届けを返さなかったことには「私の認識の甘いところ」と釈明した。
 福谷元社長からの市幹部への付け届けについては、福谷元社長が国沢被告の5月の公判で「国沢被告のほか、市の部長、課長らにお中元とお歳暮を継続的に贈った」と証言。利害関係者からの金品受領を禁じる市職員倫理規程に触れる疑いが出た。
 市は証言を受けて6月、課長級以上の職員132人を対象に匿名を条件に、市工事を請け負う業者から付け届けを受け取ったことがあるかどうかを尋ね、数人の職員が受領を認めた。倫理規程で受け取りが禁止されていることを知らない職員もいた。

国沢被告 改めて無罪主張

 国沢被告は公判で「工事の設計金額を漏らしたことはない」と改めて起訴内容を否認し、無罪を主張した。
 国沢被告は自分の手帳に工事名と設計金額を控えたことを認め、「長く交渉の続いた地権者との折衝が前に進んだ工事に関心があった」と述べた。一部の記載を消したことには「用件が済んで必要がなくなった」と話した。
 別の業者が落札した徳山動物園ペンギン舎工事で積算ミスがあったのに入札をやり直さなかったことを主導したとされることについては「やり直すかどうかを決める権限がない上、市契約監理課の職員から『積算ミスを調査する場ではない』と言われ、やり直しを見送る判断を誘導していない」と述べた。
 国沢被告はまた、福谷元社長と木村前市長との親密ぶりを強調する陳述書を法廷に提出した。
 起訴状によると、国沢被告は財政部技監兼検査監だった2016年11月24日に入札のあった市発注の周南緑地エントランス整備工事の条件付き一般競争入札で、工事の設計価格(2,760万6千円)を事前に福谷元社長に教えた。
 17年12月6日に入札された徳山動物園北園広場リニューアル工事でも設計金額(8,901万9千円)を入札前に福谷元社長に漏らした。
 両工事とも福谷元社長の営む福谷産業が落札し、福谷元社長に有罪を言い渡した3月の山口地裁判決が確定している。
 次回公判は9月2日で論告求刑と最終弁論が行われる。

【きょうの紙面】
(2)光地区消防組合から救助技術の全国大会へ
(3)今田巨峰園のピオーネ、全国へ出荷開始
(4)下松市の金輪神社の鳥居に接着剤で大石
(5)全国小学生陸上の混合リレーに光市スポ少

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周南市で「違算」多発

防災対策工事の入札取りやめ

 周南市で設計図書の計算間違い(違算)による入札の取りやめ、落札決定の取り消しが今年4月以降、4カ月ですでに5件になっていることがわかった。2018年度は1年間で1件だけ、17年度はなく、多発は昨年の官製談合事件をきっかけにチェック体制を強化したためと考えられる。予定価格などのチェック方法の見直しなど対策の強化が必要になっている。
 最初の4件の取り消し、取りやめは条件付一般競争入札の銀座通整備工事と指名競争入札の久米19号線街路築造工事で発生した。
 銀座通の工事では同じ工事で2回、違算がわかっていずれも入札が取りやめになった。久米の街路築造工事は違算が見つかったため1度、入札を取りやめたあと、再入札して落札業者が決定した後に再度、違算が見つかり、落札決定を取り消した。いずれも諸経費計上の誤りが原因だった。
 5回目は7月17日に予定されていた熊毛地区の御所尾原中地区の災害関連地域防災がけ崩れ対策事業の法面(のりめん)対策工事の一般競争入札。契約監理課が入札直前に精査して落札に影響する可能性のある違算が見つかり、担当の河川港湾課とも協議して取りやめた。違算内容は次の入札のため明らかにしていない。
 設計図書は入札前に設計の担当課で誤りがないかを確認したうえで技監、契約監理課でもチェックして入札日などが設定されるが、この5件は担当課、技監とも違算に気づかないまま入札への作業が進められていた。

【きょうの紙面】
(2)密航阻止へ、光地区沿岸警備協力会が総会
(3)3市社協合同で災害ボランティア養成講座
(4)徳山動物園でチンパンジーのロメオ死亡
(5)下松ジュニアソフトテニスから全日本出場

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銀南街 大雨で停電

一部住人自主避難
地下の受電設備水没

 22日午後3時前、周南市のJR徳山駅前の銀南街ビルが停電した。18日から降り続いた大雨で雨水が地下2階の駐車場に流入し、受電設備が水没したのが原因。1階は商店街「銀南街」の路面店でほぼ全店が臨時休業に追い込まれた。3~5階は住居部分で一部住人が自主避難を始めた。23日午後現在、停電は続き、本格復旧の見通しは立っていない。

水没した地下駐車場
路上でパンをワゴン売りする店員

 商店街振興組合の話では、雨水の流入は21日夕に始まった。流入経路は特定されていない。組合メンバーが吸水ポンプで吸い出したが、流入量が勝って水位が上がった。水位は最高で2メートルを超えたとみられる。地下駐車場には商店街と住居部分の受電設備があり、水に浸かって働かなくなり、停電を招いた。
 商店街は中国電力から一括受電して各店に配電する契約で、受電設備の機能不全によって全店が一斉に停電した。住居部分は各戸契約で22日午後7時に復旧したが、同電力は受電設備がショートする可能性があるとして4時間後に送電を止めた。
 商店街は約30店あり、23日はほぼ全店が休業した。シャッターが下ろされ、「停電のため臨時休業」と記した紙が貼られている。銀南街ビル地下1階で営業するスーパー銀南は生鮮食品、冷凍食品、乳製品が傷み、廃棄した。パンに限って路上でワゴン販売している。
 住居部分は約50世帯が入居している。エアコンが効かず、熱中症になる可能性があり、市は近くの中央地区市民センターを避難所として開放した。お年寄りを中心に一部住人が自主避難し、身を寄せている。
 地下駐車場は水の流入が続き、商店街の停電は復旧の見通しがついていない。住居部分は中国電力がバイパスで各戸に送電する応急工事を進め、23日中に送電が再開される見込みになっている。
 商店街振興組合は雨水の流入口をふさぎ、大型ポンプに切り替えて吸水力をアップさせて水位を下げる。
 組合の広谷嘉孝理事長(49)は「自然災害に等しい。住人の健康状態が心配されるほか、店の営業損害も膨らむだろう」と話している。
 下関地方気象台によると、周南地区の降り始めからの総雨量は23日正午現在221ミリで21日午後3時に1時間当たりの最大雨量31ミリを記録した。

【きょうの紙面】
(3)光井小で戦没児童悼み、平和考える集会
(4)NHK杯中学放送コン全国大会に7人
(5)周南市で子ども会チームの綱引き大会
(6)山口バレエアカデミーが第4回発表会

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民生委員 周南市4人欠員

下松市は2人
担い手不足響く

 周南市と下松市で民生委員にそれぞれ4人、2人の欠員が出ていることが分かった。高齢化などに伴う退任の増加と担い手不足が理由。欠員は全国的な傾向で現役委員の負担が増している。

民生委員の欠員の続く周南市周陽地区

 周南市の定数は373人。市内を24地区に分け、世帯数に応じて人数を割り振っている。実人数は市全体で369人で周陽地区(定数14人)で2人、岐山地区(20人)、桜木地区(12)で1人ずつ欠員が生じている。下松市の定員は115人で実人数は113人。東豊井地区で2人の欠員が出ている。光市は定数122人で欠員はない。
 欠員は周陽地区で2018年12月、岐山地区で同年3月、桜木地区で16年12月から続いている。委員の任期は3年で桜木地区は今期の改選当初から欠員状態になっている。
 現役委員が高齢化や病気、転出で退任するケースが増えているのに加え、後任を引き受ける人が足りず、欠員を埋め切れていない。

 欠員率の全国平均は2.7%。山口県内は1.1%で周南、下松市を含めて10市町が定数を満たしていない。
 委員は各自受け持ち地区があり、欠員分は残りの委員でカバーせざるを得ず、負担が増す。地区の見回り活動は福祉員が手伝って補っている。
 民生委員は地域の高齢者や障害者、1人暮らしの人の住まいに足を運び、健康状態を確かめ、生活相談に乗る。地域住民の関係性が薄れる中、役割の重要性は高まっている。
 欠員の出ている周南市の3地区はいずれも市街地にある古い住宅地で地域コミュニティーの希薄化が指摘され、欠員の発生はそうした地域事情と無縁ではない。
 民生委員は地区ごとの民生委員らでつくる協議会が地元住民から推薦し、厚生労働大臣が委嘱する。今年12月に一斉改選期を迎え、各地区とも協議会を中心に後任探しに躍起になっている。
 周陽地区の協議会は「日常的に後任探しをしているが、なかなか引き受けてもらえない。退任を食い止めて欠員を生じさせない両面で対応しないと人員確保は難しい」と話している。

【きょうの紙面】
(2)障害学の勝井ヘルシンキ大准教授が講演
(3)笠戸島イカダレース説明会、今年は60艇
(4)「白木蓮ふれあい令和の会」発足
(5)大正ロマンの世界、竹久夢二展開幕

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林氏余裕の圧勝にわく

参院選 山口選挙区・5期目に期待大きく
5野党共闘の大内氏ら及ばず

 任期満了に伴う参院選は21日に投開票され、山口選挙区(改選数1)は自民党現職の林芳正氏(58)=下関市貴船町=が盤石な保守地盤と公明党の組織票に支えられて5回目の当選を決めた。5野党共闘で臨んだ国民民主党新人の大内一也氏(45)=周南市新地町=▽国政選挙出馬7回目の幸福実現党新人、河井美和子氏(56)=周南市西松原=▽無所属の竹本秀之氏(63)=宇部市相生町=は及ばなかった。山口選挙区の投票率は前回の53.35%を6.03ポイント下回る47.32%。山口選挙区では初めて50%を割り込み、過去最低だった。

万歳で当選を喜ぶ林氏夫妻ら

 参院選は消費税増税や働き方改革、憲法改正、年金など争点は少なくなかったが、山口選挙区では林氏と他の3氏の陣営の選挙態勢の違いから序盤から林氏がリードし、終盤戦でも政策論争が盛り上がらなかった。
 林氏の当選確実をテレビ局などが報じたのは投票終了と同時の午後8時。山口市湯田温泉のホテルニュータナカに設けた林陣営の特設開票本部では林氏や自民、公明両党の国会議員や地方議員、陣営幹部らと万歳を繰り返した。周南地域からも市長や県議、市議、企業や団体の幹部ら幅広い顔ぶれがそろった。
 林氏は「政治の安定を一層図って、国民が豊かな暮らしを送るための政策をしっかり推進していく」と5期目の抱負を述べた。しかし得票は6年前の前回を8万860票下回った。
 大内氏は3年前の前回、3野党共闘の無所属の纐纈厚氏の得票より6万5,326票下回った。大差で敗れたとはいえ、最近の国政では自民党の議席独占が続く保守王国の山口県にも野党共闘が芽吹いた象徴と言えそうだ。
 幸福の河井氏は前回より1万3,734票の減。昨年の下松市議選で党公認候補が当選したように、今後も来年5月の周南市議選や秋の光市議選などの候補擁立で党勢拡大を図っていくと見られる。

 山口選挙区の当日有権者数は116万2,683人▽投票者数は55万186人。

【きょうの紙面】
(2)下松駅に念願のエレベーター実現
(3)24日から綿引さんのクリアグラフ展
(4)長田海水浴場オープン、売店、海の家も
(5)下松市カサブランカ1鉢コンクール表彰式

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あさって投票

終盤戦へ4候補熱い戦い
山口選挙区・投票率の行方に注目

 任期満了に伴う参院選は21日(日)が投開票日。有権者の関心を占う期日前投票は市によってばらつきがあり、投票率が前回の53.35%からどう動くか注目される。終盤戦の動きや情勢を追った。(届け出順=山上達也)

山口選挙区の各候補のポスター

 山口選挙区(改選数1)は報道各社とも自民党現職の林芳正候補(58)=公明推薦=が優勢で、国民民主党新人の大内一也候補(45)=立憲、共産、社民、新社会支持=、幸福実現党新人の河井美和子候補(56)、無所属新人の竹本秀之候補(63)が追う展開と分析している。
 年金、消費増税、働き方改革、憲法改正など参院選の多彩な争点があるものの論戦が盛り上がっているとは言えず、政策論争が低調なまま投票日を迎えそうだ。

林候補 北村比例候補と相乗効果期待

 林候補は合併前の市町単位の党支部がフル回転。選挙カーで主要企業を回って候補自身が短時間の街頭演説で「政治の安定こそ国や地域が発展する基本。引き続き国政で働かせてほしい」と強調。候補が県外の応援で不在中は裕子夫人が「候補者妻」のたすきをかけて遊説している。
 終盤は比例代表の党県連重点候補、現職の北村経夫候補との連携を重視し、相乗効果を狙っている。

竹本候補 政見放送やHPで政策浸透

 竹本候補は周南、下松、光市の市街地や大通り沿いなど一部の掲示板にポスターが張られるようになったが、郊外や山間部、島部はほとんど張られておらず、選挙カーもない。
 政見放送、選挙公報、ホームページで「米国からの自立」「財政出動による経済安定」などの主張がどこまで広がるか注目される。

河井候補 終盤の盛り上がりに期待

 河井候補は参院選だけで4回目の出馬。1回目の2013年4月の補選は1万96票▽同年7月の本選は2万2,986票▽16年7月は3万7,865票と選挙のたびに票を上積み。16年は周南市だけで4465票を得た。
 前回は周南市の福川会館だけだった個人演説会も、今回は同会館のほか山口市や山陽小野田市でも開いて勢いを見せた。陣営は「終盤戦を一気に盛り上げたい」と意気込んでいる。

大内候補 5野党共闘に不協和音なく

 大内候補は国民民主党公認候補と連合山口の推薦、野党5党の統一候補の立場を組み合わせて支持を拡大。12日に周南市のホテル・サンルート徳山で開いた個人演説会は約300人で埋まり、大内候補は「情勢は厳しいがあと8日でひっくり返す」と気勢を上げた。
 大内候補を支持する立憲民主党、日本共産党、社会民主党、新社会党もそれぞれの立場で支持を拡大し、不協和音は感じられない。

期日前投票者光市は前回より減少

 県選管がまとめた14日現在の期日前投票者数は、下松市2,884人(期日前投票率6.09%)▽光市2,314人(5.3%)▽周南市7,099人(5.84%)で、前回同日との比較では、下松市は160人増▽光市は159人減▽周南市は1,574人増とばらつきがある。
 21日は山間部などの一部を除いて午前7時から午後8時まで各投票所で投票を受け付ける。開票は周南市はキリンビバレッジ周南総合スポーツセンターで午後9時15分から▽下松市は市民体育館で9時20分から▽光市は市総合体育館で9時20分から開く。
 山口選挙区、比例代表とも深夜には大勢が判明しそうだが、山口選挙区は報道機関が出口調査に基づいて投票終了と同時に当選確実を出す可能性がある。

【きょうの紙面】
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