ヘッドラインニュース

高橋鉄工など5社

ものづくり補助金採択
新商品開発など後押し

4次締め切り分募集中

 全国中小企業団体中央会が公募した2019年度補正・2020年度補正「ものづくり補助金」の採択結果が9月25日に発表され、全国で2,637事業者、県内で18社、周南地域は5社が採択された。
 この補助金は、中小企業の新商品開発や新たな生産方式の導入などのための設備投資を支援するもので、今回は5月22日から8月3日まで募集した3次締め切り分。補助率は投資額の2分の1で上限は1千万円となっている。
 新型コロナウイルスの影響を克服するため前向きな投資をする事業者を優先的に採択する「特別枠」もあり、周南地域では5社のうち2社が選ばれた。
 採択事業者の社名、代表者、業種、従業員数、所在地と採択事業計画名は次の通り。
 [周南市]ヤマカタプラスチック(山片啓嗣社長、プラスチック製品製造、8人、須々万)=「高機能高付加価値樹脂製品のワンストップ供給体制の構築」▽はつもみぢ(原田康宏社長、日本酒製造、9人、飯島町)=「四季醸造を活かしたテロワール地酒の安定供給による国内外への販路開拓事業」特別枠▽高橋鉄工(高橋光彦社長、金属製品製造、15人、栗屋)=「円柱形状品の製造能力向上及びデータ駆動型生産システムの確立」
 [下松市]清和工業(井川明美社長、鉄道車両部品製造、115人、葉山)=「高精度高能率製缶溶接品の生産システムの構築」▽グルメロード(安田功社長、食肉加工製造、3人、美里町)=「ハム・ソーセージ製造技術を活かしたレトルト商品開発による新規顧客開拓」特別枠。
 全国中央会は4次締め切り分の補助金公募を受け付けていて、期限は11月26日(木)まで。問い合わせは県中央会(083-922-2606)へ。


【きょうの紙面】
(2)国民宿舎大城の指定管理者を初めて公募
(3)岐山会報発行へクラウドファンディング
(4)赤い羽根共同募金スタート
(5)浅江小の児童がニジガハマギク定植




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文武両道のシンボル再び

徳山高
甲子園出場時の新幹線ヘッドカバー修復

左から三分一さん、椎原校長、山縣、村田さん

 周南市の徳山高(椎原伸彦校長、840人)の1987年の全国高校野球選手権大会初出場を記念した新幹線ヘッドカバーが9月29日、塗装などの修復を経て同校に戻ってきた。
 このヘッドカバーは甲子園出場を記念して、同校出身の当時の徳山駅長から同校に寄贈された。強化プラスチック製の円形で直径は約1.4メートル。中心に校章と「カテカテ 徳高号」の文字で甲子園での勝利を祈願し、外周に「祝第69回全国高等学校野球選手権大会 山口県立徳山高等学校」の文字で甲子園初出場を祝い、応援団を乗せた新幹線の先頭車両に取り付けられた。
 甲子園での1勝はかなわなかったが、在校生、卒業生、市民が盛り上がり、記憶に残る出来事になった。
 同校のグラウンドのフェンス横に長らく置かれたまま風雨にさらされ、ひび割れや色あせが進んでいたことから、同校野球部の後援会長の村田正樹さん(73)が、市内でデザイン会社を営む同校出身の三分一幸治さん(58)に修復を依頼して実現した。
 この日は、三分一さんが修復済みのヘッドカバーを持参。村田さん、同窓会の岐山会長の山縣俊郎さん(72)が同校を訪れ、椎原校長(59)と共に「カテカテ」の文字が鮮やかによみがえったヘッドカバーを見て喜んだ。
 新調されたヘッドカバーは訪問する人の目に留まるよう、しばらく玄関入り口に木製のスタンドに立てて飾る。
 村田さんは「カバーが元に戻ったことで、当時応援した人々の気持ちも元に戻れば」と懐かしんだ。
 椎原校長は「在校生も徳山高の文武両道の輝かしい歴史に思いをはせてほしい」と語った。

【きょうの紙面】
(2)県内企業、新型コロナの影響が改善
(3)高山石油新社長に松本真一良氏
(4)松寿苑でコロナ感染研修会
(5)下松中生が笠戸島で火起こし、魚さばき



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戦艦「河内」や人間魚雷「回天」

ふるさと馬島の伝統行事
田中さんが冊子28冊に

田中さんがまとめた冊子
田中さん

 周南市川崎の元桜ケ丘高教諭で徳山地方郷土史研究会の元会長の田中賢一さん(82)が10年かけて故郷の大津島や1918年(大正7年)に徳山湾に沈んだ戦艦「河内」、太平洋戦争中の特攻兵器「回天」などについてまとめた手づくりの冊子28冊を完成させた。図書館や公共施設への寄贈を進めることにしている。
 田中さんは大津島の馬島の出身。中学まで大津島で過ごし、大阪の高校、大学に進学したが、卒業後は帰郷して桜ケ丘高で社会科を教え、定年まで勤めた。退職後は開設されたばかりの新南陽民俗資料展示室で企画展も開くなど社会教育指導員として活躍した。
 歴史は専門ではなかったが、30歳のころ、父親が「あゝ河内艦」を歌っていたことから関心を持った。戦艦「河内」は初の国産の日本海軍が誇る弩級(どきゅう)戦艦だが、訓練中、謎の爆沈で621人が亡くなった。父親をはじめ、大津島の若者はその救助活動にも協力し、当時の様子を語り継ぐ中で「あゝ河内艦」が歌われていた。
 田中さんはその10番まで続く歌詞と曲も発掘した。そのころから毎年の慰霊祭にも参加するようになって半世紀になった。今回の冊子でも「戦艦『河内』爆沈」「戦艦『河内』追悼写真集など5冊ある。


訓練や出撃も目前で

 「回天」は大型魚雷を改造して搭乗員が乗ったまま敵艦に体当たりすることから人間魚雷と呼ばれ、大津島にその訓練基地があった。
 田中さんは終戦時、小学1年生。馬島の高台にあった家からは海中を潜水したまま進む回天を高速艇で追いかける訓練や、潜水艦の甲板に積まれた回天とともに出発する隊員の様子を見たという。
 大津島などの回天の実態の目撃者がいなくなる中、この大津島で生まれた人でないと体験できなかった目撃の事実を発信したいと自らの体験などを冊子にした。昨年、大津島回天神社が創建されたがその事業にも携わり、資金集めなどに奔走して完成させた。
 その記録として「鎮魂『回天烈士』御霊 令和元年大津島に還る」「大津島神社創建のあゆみ」や「回想 人間魚雷回天」、「大津島高角砲台」「徳山警備隊戦時日誌」「徳山出身海軍大将末次信正」など海軍関係の冊子を合わせて11冊ある。
 そのほか、ふるさとの思い出をつづった随筆や長年撮りためた写真をまとめた「写真で見る周南市大津島 馬島漁港 戦後の盛衰」「故郷大津島馬島 百景Memory」「残そう 歴史を語る古里(大津島馬島地区)の歌・唄」「再現 うましま弁」などがあり、馬島の亥の子祭、冠婚葬祭などの伝統行事も紹介している。
 冊子は20ページから50ページで、写真も豊富。パソコンで制作、手作業で製本して知り合いなどに贈ってきたが、馬島でも人口減少が進んでいることから、今残しておかなければ永遠に失われてしまうと寄贈を思い立ち「生きている間に残したい」と話している。

【きょうの紙面】
(2)県議会で戸倉、森繁議員が一般質問
(3)㈱トクヤマが台湾に合弁会社設立
(4)徳山小に英語教育者、浅田栄次コーナー
(5)徳山大が面談での授業再開



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周南市が農林漁業者に10万円

新型コロナウイルス感染症対策

販路拡大、直売所継続補助も
10月1日~・受け付け開始

 周南市は28日、売上、収入が減少した場合に10万円の支援など農林漁業者に対する新型コロナウイルスの影響に対する支援金、補助金の申請を10月1日(木)から受け付けると発表した。
 農業従事者事業継続支援金は新型コロナウイルスの影響で前年同月、または今年の前月に比べて収入が減少している月がある農家、農業法人が対象。1千件分、1億円の予算を確保している。
 林業従事者も同様に林業による収入が減少した林家、法人に10万円を支援する。予算は200件分、2,000万円。漁業従事者は県漁協の正組合員で同様に売上が減少した漁業を営む個人事業主が対象。114人分、1,140万円の支援金を用意している。
 この3事業の締め切りは11月30日。
 農産物直売所等活動継続支援補助金は上限20万円。月1回以上、農産物直売所などを開設していることなどの要件を満たす事業者のインターネット販売など新たな生活様式に対応する取り組み、感染症防止のための器具・備品購入や施設の整備などが対象になる。予算額は20件分、400万円。
 新たな販路拡大等事業支援補助金は上限50万円。組合などと、農林漁業従事者の法人、観光農園など市内で農産物の収穫体験ができる農園を経営する事業者、認定農業者のうち市内に主たる事業所がある農業法人の販路拡大事業が対象。予算額は62件分、3,100万円。この2事業の受け付けは12月25日(金)まで。
 申請書はホームページからダウンロードできるほか、市役所と各総合支所、支所にもある。申請は郵送で受け付ける。問い合わせは専用ダイヤル(0834-22-8832)で受け付ける。


【きょうの紙面】
(2)地価調査・下松市の住宅地が上昇
(3)光・熊毛法人会が租税教室の講師養成研修
(4)「徳山動物園WAON」から25万円寄付
(5)ナベヅル保護で西岡さんに環境大臣表彰



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未来担う子どもにわかりやすく

秋本さんが子ども向け「光海軍工廠」
平和教育に光市内小中学校へ

子ども向け「光海軍工廠」を持つ秋本さん
子ども向け「光海軍工廠」の一部

 終戦までに光市にあった光海軍工廠の歴史を研究し、2013年からすでに4冊の冊子を発行している虹ケ丘4丁目の光地方史研究会会員、秋本元之さん(84)が、続編の「光海軍工廠秘史 概説」と、子どもたちにわかりやすくまとめた冊子「光海軍工廠」を各100冊、自費出版した。うち各24冊を市に寄贈し、各小中学校や各コミュニティセンターに置いて市民に読んでもらう。
 秋本さんは浅江小の校長などを務めた元教員。防衛省の防衛研究所や国立国会図書館、米国メリーランド州の米国国立公文書館を訪問して、戦病死した父が勤めていたインドネシア・ボルネオ島のバリクパパンの旧海軍燃料廠を調べていた2010年、光海軍工廠関連の旧海軍の資料を見つけたのをきっかけに研究を始めた。
 このたび発行の「光海軍工廠秘史 概説」は、15年に発行した「光海軍工廠秘史~建設第1期・開庁以前」以来の4冊のダイジェスト版でB5判63ページ。
 子ども向けの「光海軍工廠」は秋本さん自身の教員経験を生かして子どもにわかりやすい表現にし、難しい漢字にはふりがなをつけたり、重要なところには赤色のアンダーラインを引いている。
 とくに冒頭では「戦争で光海軍工廠は空襲を受けて尊い命が失われました。多くの犠牲者があったことなどを学び、平和の大切さを考えるきっかけになってほしいと願っています」と書いている。
 学徒動員の仕事の内容も取り上げ、国民学校高等科(現在の中学1、2年生)生徒は魚雷磨き、薬きょうの詰まった砲弾を運ぶ、弾を磨くなど▽旧制中学校、高等女学校(現在の高校)生徒はネジの制作、防空壕の穴掘り、水中魚雷の浮力検査、木製レンガ運びなどをしたと紹介した。B5判32ページ。
 26日には秋本さんが市役所を訪れ、市川市長と伊藤幸子教育長に冊子を贈った。秋本さんは「小学生をはじめ多くの人たちが光海軍工廠の歴史をいつまでも記憶にとどめ、後世へ語り伝えてほしい」と話していた。
 冊子は非売品。市立図書館、大和コミュニティセンター2階の市立図書館大和分館、各コミュニティセンターで閲覧できる。

【きょうの紙面】
(2)10月1日、光市に外来・検査センター
(3)ヤマウチスポーツのゴルフ大会に168人
(4)徳山地方史研で万役山事件の中山伴七
(5)下松工高定時制生が奉仕活動


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商店街でダンスや音楽

ボクマチミッション出演募集
発表の場提供へ

記者会見する兵頭さんら(左から2人目)

「自分たちの“まち”は自分たちで」

 新型コロナウイルスの影響で発表の場を失った市民や若者に活動発表の場を提供し、街に活気と元気を取り戻す「ボクマチミッション」が11月28日(土)に周南市の徳山商店街の4会場で開かれることになり、10月4日(日)まで出演者を募集している。出演料は無料。
 4会場は銀南街の「RISING HALL」、新町の「LIVE rise SHUNAN」、徳山駅前図書館2階屋外ステージ、シネマヌーヴェル。主催はボクマチミッション実行委員会(兵頭尚吾委員長)で、徳山銀座商店街振興組合、徳山商店連合協同組合の共催。
 24日に「RISING HALL」で、同ホールのゼネラル・マネジャーでもある兵頭さん(38)らが記者会見して概要を説明した。
 新型コロナウイルスの感染拡大でライブハウスも一時、休業し、演奏会、発表会などのイベントもほとんどが中止されたり、映像配信によるオンライン開催になった。
 このため「自分たちのまちは自分たちでつくっていこう」「ステージの上からもらえるパワーを届けていきたい」と今回のイベントを開くことにした。

ボクマチボイスも同時開催

 各会場では観客のマスク着用や手指消毒、体温測定、感染に備えて来場者の氏名などの記入はもちろん、業種ごとに定められているガイドラインに沿ってステージと客席の間は2メートル以上離す、観客数は減らすなど密閉、密集、密接にならないようにする。
 1演目の発表の時間は準備を含めて最大で2時間。開始時間帯は午前11時、午後1時、午後3時から選ぶことができる。音響やステージなどに必要な機材も貸し出す。音楽、演劇、ダンス、舞踊など幅広い活動の発表が可能で、子どもたちから高齢者まで、幅広く出演できる。
 開催費用は徳山商店街に対する県の商店街応援キャンペーン補助金の200万円をあてる。徳山商店連合協同組合の広谷嘉孝副理事長も記者会見に同席し、11月28日は毎月第4土曜のえびす市の日でもあり、商店街としても歳末商戦へ向けたイベントなどを準備して盛り上げる考えを述べた。
 同時に11月28日は6歳以上25歳以下の子どもや若者を対象にしたスピーチ大会の「ボクマチボイス」も4会場のどこかで開く。
 テーマは「新しい生活様式」で、スピーチの時間は3分。賞状と最優秀賞1人に副賞として図書カード5,000円分、優秀賞2人には1,000円分、参加者全員に500円分をプレゼントする。
 いずれもボクマチミッションのホームページ上からEメールで申し込める。問い合わせは同ホール(0834-27-6555)へ。


【きょうの紙面】
(2)10月4日、規模縮小して萌えサミット
(3)10月4日まで「暮らしの道具展」
(4)藤園忌俳句表彰式で宇多喜代子さん講演
(5)八代小・八代幼がみんなでつながる運動会



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老朽化インフラを衛星監視

松田鉄工所が衛星目印開発
山大、中電技術コンサルタントと共同事業

(左から)SAR衛星マーカーを前にする松田社長、長井教授、荒木センター長

 機械部品や化学プラントの部品を手掛ける周南市港町の松田鉄工所(松田充史社長)が、山口大学、中電技術コンサルタント(広島市)と共同で、人工衛星から得られるデータを使った道路や河川、建物などの公共インフラや災害の危険性の監視事業で県のやまぐち産業イノベーション促進補助金の採択を受けた。
 事業期間は2020年7月1日から22年2月28日までで、松田鉄工所は衛星からの電波を受信する目印となる「SAR(サー)衛星マーカー」を製作。
 17日に周南市役所の屋上でマーカー設置第一号のデモンストレーションが開かれ、松田社長と同大大学院創成科学研究科の長井正彦教授、中電技術コンサルタントの荒木義則先進技術センター長が事業概要を説明した。
 SAR衛星は地上に向けて電波を照射し、反射して戻ってきた電波の強さと時間で地表面の特徴を把握する。天候にかかわらず夜でも観測でき、地表の変化は3センチていどまでとらえることができる。
 SAR衛星マーカーは金属製で1辺が50センチほどの三角形。重さは3キロていどで高さを調整できる足が本体を支える。衛星は2週間ごとに同じ軌道に戻ってくるため、固定せず2週間ごとに同じ場所に10分間ほど設置することでデータを取得ができるという。運搬が容易なうえ電源が不要で様々な場所に取り付け可能。
 老朽化した建物、送電線の鉄塔、のり面などに定期的に設置して、位置や高さのわずかなズレをとらえて防災やインフラの早期メンテナンスに役立てる。
事業で使うのは欧州宇宙機構が開発したSAR衛星の観測データで、山大が無償で手に入れて解析する。中電技術コンサルタントは解析結果を元にインフラや地表の変動を推定、監視するシステムを手掛ける。松田鉄工所は、SAR衛星マーカーのコストを今後1台で10万円以下とすることを目指すとしていて、低価格で広範囲に設置できる点を生かし、ため池やダムの水位監視などへの応用も視野に入れる。
 年内には周南市内の通行止めの橋や山の斜面など30カ所に設置して実証実験を進める予定で、松田社長は「これからも新しい事業分野に積極的にチャレンジしていきたい」と話した。

【きょうの紙面】
(2)日進工業がAIで検査の効率化モデル
(3)敬老の日に長寿祝って「長い木のふろ」
(4)徳山国際CCで300回目エージシュート
(5)銀南街秋まつり大盛況、半額商品券は30分



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「手話はいのち!条例」制定

周南市議会

理解促進、通訳養成に期待

藤井市長を囲む報告会の出席者

 周南市9月定例議会に提出されていた「手話はいのち!周南市手話言語条例」を制定する議案が18日に本会議で可決、成立した。市聴覚障害者協会(塚原辰彦会長)の会員らが傍聴して審議を見守り、議会終了後にはシビック交流センターで会員と手話サークルのメンバー30人が出席して報告会も開かれた。
 この条例は昨年10月の県による同様の条例制定を受けて基本理念、市の責務、市民の役割、施策を明示し、施策は手話に対する理解の促進及び手話の普及▽手話の習得の機会の確保▽手話通訳者の確保、養成▽教育の場の手話に親しむ取り組みなど理解促進がある。
 報告会に出席した市長は「手話が言語であることを市民に知らせる環境を作りたい」と手話を交じえて話した。先日の定例記者会見でも、条例制定後はこれまで以上に手話通訳者の養成や手話ができる人を増やす活動に取り組み「いろんな面が前に進むのでは」と期待していた。新造健次郎県議と市議会議員7人もお祝いに駆け付けた。
 塚原会長(45)は「3年前から手話の必要性を認めてほしいと要望してきました。可決に満足しています。手話を知ってもらい、目で見る言語として手話を市民に広げ、使っていただき、少しでもおぼえてほしい」と話していた。

【きょうの紙面】
(2)周南から5人が優秀勤労障害者表彰
(3)山口銀行が敬老の日で老人施設にマスク
(4)向道湖ふるさと芸術村が鹿野で作品展
(5)下松市内の子どもたちにくだまるグッズ



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市川市政批判、無投票回避へ

光市長選に磯部市議が出馬表明
上関原発「反対ではない」

左から岡崎前事務長、大町前会長、磯部氏、山下会長

 任期満了に伴う光市長選(10月18日告示、25日投票)に市議の磯部登志恵氏(61)=室積松原=が18日、自宅近くの結婚式場のマリーズヴィル光で開いた記者会見で、無所属で出馬することを正式に表明した。市長選には現在3期目の現職、市川熙氏(73)=光井=が無所属で出馬を表明しており、保守分裂の一騎打ちになりそう。(山上達也)

周南3市長の医療協議、返済免除奨学金

 磯部氏は市長選と同日程の市議選(定数18)に出馬を予定していたが、磯部氏は市議選に後継者を擁立しないと明言したため市議選の立候補予定者数は22人から21人(現職12人、新人8人、元議員1人)になった。
 記者会見には磯部氏のほか、後援会の山下和恵会長、大町和昭前会長、岡崎勝海前事務長が同席した。
 山下会長のあいさつに続いて磯部氏が市長選出馬を表明し「市川氏の後援会の会長と事務局長に、任期満了を待たずに退職した市の元特別職が就いたことにあ然とした。市川氏は私に4年前“市長は3期12年でやめ、後継指名をする”と明言したので、なぜ4期目出馬なのかという思いがあった。市川氏の政策も私の胸に響くものは何もなかった」と出馬の動機を話した。
 さらに「市川氏の新型コロナウイルス対策の危機意識のなさにがく然としている」と市川市政を批判した。
 市長選には無所属で立ち、政党に推薦は求めない。市議は9月定例議会が閉会する10月9日に辞職し、それまでは議会運営委員長も続けるという。
 公約はコロナ対策で周南医療圏の周南、下松、光市長の協議の場を設け、感染症病床10床を確保▽返済免除の奨学金制度創設▽子育て支援と空き家対策▽光丘高の閉校後の利活用―の4点を挙げ、ユーチューブに動画をアップしていくとした。

上関原発「是非を論じるべきではない」

 記者との質疑応答で上関原発建設計画は「是か非かを論じるべきではない。エネルギー政策は国策。私個人としてなら3.11の東日本大震災の惨状を見れば、おのずとわかることだ」と答えた。
 記者からの「おのずとわかることとは何か」「なぜ是非を論じるべきではないのか」の問いには「市民の安全と安心を守るために、市民と共に考えていく必要がある。市長としてそのあたりをしっかり検討する。是々非々で論じるべきではない」と答え、やり取りがかみ合わなかった。

“選対”の指示で本紙記者に誤情報

 本紙記者は17日午前11時20分、他の新聞、テレビ計3社の記者と共に市議会の応接室で磯部氏に市長選に出馬するのかをただしたが、磯部氏は「市議選に出る」と答えた。
 ところがこの日の午後6時すぎに磯部氏の市長選出馬の情報が流れ、6時35分に磯部氏に電話をした本紙記者に市長選出馬を表明。その直後に磯部氏が市長選出馬を表明する動画がユーチューブにアップされた。
 本紙記者がこれを指摘すると磯部氏は「私の一存では決められないことがあった。13日夜に市長選出馬を決意したが、体制を整えるまでは申し訳なかった。17日夕方にはお返事できると選対から聞いていた」と謝罪したが“選対”の陣容は明らかにしなかった。
 3期12年の市川市政には「両市立病院の役割分担をしたことは評価するが、もう少し踏み込んで改革をすべきだった」と評した。

挙手している記者の発言遮る

 ここで司会者が「時間が参りましたので…」と言うと、手を挙げている記者が「おかしいと思いませんか。市川氏の記者会見だって40分も質疑があった。この質疑はまだ15分。我々のQAはそれぐらいなんですか」と抗議。磯部氏が「すみません。質問を続けて下さい」と陳謝した。
 この記者は「市川氏は4年前、磯部さんに後継指名の約束をしたのか」と聞き、磯部氏は「私への後継指名ではない」と否定。磯部氏が市長に当選した場合も3期以上は市長を務めないと明言した。
 別の記者の「原発に反対か」の問いに磯部氏は「そうではない。安心安全が確認されないと前にも後にも進めない。私は(原発の)専門家ではなく軽々な答えは避ける」とした。
 一方、市議選には後継者の擁立はせず、特定の候補者を応援することもなく「立候補した皆さん(全員)を応援する」とした。
 事務所は室積松原15-25の自宅前のガレージ。電話は0833-57-0950。
 20日には事務所開きを開き、磯部氏を囲んで山下後援会長や後松原自治会の役員ら8人が気勢を上げた。光市議の出席はなかったが、周南市から友田秀明市議が出席した。


【きょうの紙面】
(2)周南市が市長と語る懇談会の参加団体募集
(3)西松原の県道の街路樹のヤシ伐採
(4)徳山動物園のマンドリルに赤ちゃん
(5)徳山間税会が「税の標語」優秀賞表彰



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厳しい現状説明

周南市徳大公立化会議スタート

あいさつする藤井市長

 周南市の第1回徳山大学公立化有識者検討会議(10人)が16日、市役所で開かれた。委員からは「公立化された時の特性をどう出すか、設置団体が明確にしぼった方がいい」「望ましい大学像を実現するためにどうコントロールするのか、市として何を目指すのか、重要なのは市」など市の役割の重要性を指摘する意見が出された。

学部学科や政策連携

 この会議は専門家などから意見を聞くために開き、①公立化後の学部学科②市との政策連携③大学の経済波及効果及び公立化のメリット④公立化前後の大学経営などを検討する。今年度中に5回の開催を予定し、内容は市のホームページで公開する。市民の傍聴もでき、市議会議員も約20人が別室でモニターを通して傍聴した。
 藤井市長が「公立化の妥当性、実現の可能性を議論していただき、方向性を見出したい」とあいさつした。続いて会長に市まち・ひと・しごと創生戦略会議議長で山口大学大学院の榊原弘之教授、副会長に県立大学の加登田恵子学長を選んだ。
 大学を取り巻く環境、徳山大学の現状について事務局の企画課公立大学推進室の職員から説明を聴いたあと意見交換した。委員のうち福岡県の西南学院大学の勢一智子教授、京都府の福知山公立大学の山本裕一理事・事務局長はリモート参加した。

「地元の大学は誇り」

 大学を取り巻く環境では私立大の33%が定員割れになっていることや、公立化した市立大学では公立化前より志願倍率が上昇したこと、山口県は4年生大学の進学率が37%で全国平均の50%を下回り、全国で4番目の低い進学率となっていることや、自県への進学率は全国平均44%に対し25%となっていると説明があった。
 徳山大学の現状では、入学定員は確保できているが、周南、下松、光市からの入学者数は10%未満▽志願者の9割以上が合格し、推薦入学が半数以上▽留学生や体育奨学生が多く、ビジネス戦略学科では在籍者の70%以上が留学生・体育奨学生▽大学独自の奨学金制度が13あり、財政面では奨学金が赤字の要因▽年間退学率が2017年度以降上昇していることなど、厳しい現状が明らかにされた。
 委員からは「地元に大学があることが誇りになっている。行かせたい大学、来させたい大学を作りたい」「夢のある大学になっていただき、1人でも多くの若者に学んでほしい」などの意見が出された。
 次回は10月14日(水)午後2時から開き、徳山大の将来構想、新たな学部学科の設置など▽第3回は11月25日(水)午前10時から開き、大学の経済波及効果など▽第4回は1月20日(水)午後2時から開き、経営収支の見通しなど▽第5回は2月に開き、公立化のメリットや課題などを話し合う予定。問い合わせは同室(0834-22-8834)へ。
 そのほかの委員は次の通り。
 岡寺政幸・周南市教育委員・徳山高PTA会長▽佐伯哲治・新南陽商工会議所会頭▽椎原伸彦・県高校校長協会徳山支部長・徳山高校長▽塩塚正康・塩塚公認会計士事務所代表▽辻岡敦・桜ケ丘高校長▽宮本治郎・徳山商工会議所会頭


【きょうの紙面】
(2)周南市が市長を語る懇談会、参加団体募集
(3)周南市で7人目の新型コロナ感染者
(4)WAONカードから下松市に38万6千円
(5)雅宵さんが光ふるさと郷土館で書展



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