ヘッドラインニュース

周南市の新庁舎完成

6月1日・オープニングイベント

 周南市の新庁舎の完成記念式典とオープニングイベントが6月1日午前10時から新庁舎の駐車場で開かれる。イベントでは餅まきや山口放送ラジオ公開生放送などのステージ、パンやハンドメイド作品のマルシェ、キッチンカーのグルメゾーンなどが登場する。

15周年記念の功労者表彰も

 式典は10時から始まり、藤井律子市長のあいさつ、施工者への感謝状贈呈に続いて周南市誕生15周年を記念して功労者表彰がある。そのあとテープカットと風船を空に向けて飛ばして祝う。
 感謝状は五洋建設、洋林建設、チューケン、サンテック、山一電設、田熊工業、朝日工業社、カネダ温調設備、三保設備、西日本電信電話、西日本電業と設計の日建設計を合わせて12社。15 周年の功労者表彰は自治、厚生、産業、教育文化の4分野で52人が受賞する。
 11時から餅まきで2千袋をまく。続いてステージではLinoさんのミニライブ、肥後こま「ちょんかけ」を自由自在に操る佐藤興一郎ショー、ピエロのBANBANのバルーンパフォーマンスなどがある。午後1時からは山口放送ラジオの大人のバラエティ「ご昭和ください」。出演は高橋裕アナウンサーと山根由紀夫さん。
 マルシェはパンやアクセサリー、キャンドル、化粧品などの20店、グルメは空揚げ、ハンバーガーなどのキッチンカーが参加する。コンビニ「生活彩家」も臨時営業する。
 モザイクアートのコーナーでは来場者の写真を撮影し、あらかじめデザインした作品に写真を張り付けて仕上げ、後日、市庁舎内に展示する。市のPRゾーンも多彩でボートレース徳山の「あそらぼ」や災害用備蓄食料の試食、徳山動物園の3D塗り絵、ガラポン抽選会などがある。

完成した新庁舎

完成した新庁舎

野村翁のブロンズ像

野村翁のブロンズ像

合併特例債利用、110億円

 新庁舎は今回、2期工事で完成したシビックプラットホームを合わせて延べ床面積20,407.97平方メートル。中央に吹き抜けのある本館は6階建て。プラットホームは2階建て。
 プラットホームのうち南部分は1階が6月下旬オープン予定のカフェ・レストランの「オレンジ・カフェ」、2階はシビック交流センターで市民が利用できる交流室が7部屋ある。シビックプラットホーム北側の多目的室や共用会議室も行政使用の予定がなく空いていれば使用できる。駐車場は新庁舎駐車場だけで151台分ある。
 駐車場の奥にあるのは徳山村長、徳山町長、衆議院議員、貴族院議員を歴任した野村恒造翁のブロンズ像。以前は庁舎前にあったが今回の新庁舎建設で移された。
 建設事業費は110億8千万円。このうち76億8千万円は合併特例債で、7割が国からの交付金で措置される。このため、市の負担額は約45億5千万円。2011年から建設を検討、新庁舎建設基本構想、基本計画作成を経て設計、16年10月に着工、昨年5月に1期工事の本館とシビックプラットホームの一部が完成、今回、2期工事が完成した。
 新庁舎のコンセプトは「安心」と「つながり」のまちづくり拠点。できるだけワンフロアで行政の手続きが完結できる利用しやすい、人にやさしい庁舎、防災時の拠点、市民が集う親しみやすい誇りを持てる庁舎、中心市街地の中央にあることから賑わい創出などの機能があり、行政サービスの機能的、効果的提供ができる、太陽光発電、トイレ洗浄水の雨水利用など環境配慮型庁舎にもなっている。
 問い合わせは庁舎建設課(0834-22-8153)へ。

【きょうの紙面】
⑵6月1日に周南市役所新庁舎オープニング
⑶28日、光市雇用の日メッセージフェア
⑷今宿小が読書活動優秀実践校で文科大臣表彰
⑸S.I.下松がベトナムの医療支援

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草の根の医療支援活動25年に

IMAYAが総会・活動強化誓う

 ベトナムの医療支援活動に取り組んでいる下松市のNPO法人国際ボランティアIMAYA(岩本功理事長、30人)が1994年の設立から25周年を迎えた。19日には生野屋南の特別養護老人ホームほしのさとで通常総会を開き、25周年を機に活動を一層強化していくことを決めた。(山上達也)

25周年を喜ぶ岩本理事長(前列中央)ら

25周年を喜ぶ岩本理事長(前列中央)ら

枯れ葉剤2世らに車椅子390台寄贈
 IMAYAの結成は91年当時、岩本理事長(78)が院長を務めていた下松記念病院(現周南記念病院)に厚生省の国際厚生事業団から臨床研修に訪れたベトナム・ハノイの越ソ病院の女医、グェン・ティ・ビンさんとの交流がきっかけ。94年にNGO(非政府組織)として発足した。IMAYAは当時の正式名称の「国際医療協力山口の会」の英語の頭文字で「今やろう」という意気込みも込めた。
 以後、IMAYAはベトナムの病院で不足している内視鏡検査器具など中古の医療器具を県内の医療機関に協力を求めて提供したり、ハノイやフエの病院の医師、看護師の日本研修の受け入れ、ベトナム戦争で米軍が散布した枯れ葉剤の被害者2世や身体障害者への特殊車椅子贈呈を続けた。
 とくに車椅子はこれまでに390台を寄贈しており、車椅子が買えない低所得世帯に大変喜ばれている。
 こうした原資は徳山東ロータリークラブ、国際ソロプチミスト下松、下松明るい社会づくり運動、光ユネスコ協会などから毎年寄せられる寄付金が主体。IMAYA自身も活動範囲が拡大してきたため、2016年にNPO法人格を取得した。
 寄贈先の現地を訪ねる毎年のスタディツアーは今年8月で第14回になり、一昨年の第12回は認証50周年の徳山東ロータリークラブとIMAYAの合同ツアーになった。

ベトナム技能実習生と昼食交流
 この日の総会では前年度の事業報告や決算報告、今年度の事業計画や予算、任期2年の新役員を承認。続いてほしのさとで働くベトナム人の技能実習生5人を囲むウェルカムランチ会を開き、日本の介護を学ぶ様子を聞きながら交流した。

昼食会で発表するベトナム人の技能実習生

昼食会で発表するベトナム人の技能実習生

 男性のチャン・バイ・ハイさん(24)は「介護の専門用語を勉強し、日本語を上手になり、ご利用者の気持ちを理解できるようになりたい」▽女性のチャン・ティ・リンさん(23)は「毎日ご利用者の皆さんとお話をするのがとてもうれしい」と話していた。新役員は次の通り。(敬称略=全員再任)
 理事長=岩本功▽副理事長=柚木貴晴▽理事=今田時雄、岩本昌樹、山上達也、吉岡正則、矢野博▽監事=折出真喜男、若松敏之

【きょうの紙面】
(2)東京から八代へ移転の出版社が新書籍
(3)バドミントンで五輪へ、ACTアカデミー
(4)俳誌「草炎」70周年祝い、記念講演、表彰
(5)光市で県警音楽隊が演奏、交通事故防止へ

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英国で営業運転始まる

日立笠戸製の高性能鉄道車両
川畑事業所長「親しまれ、日英の架け橋に」

 下松市の日立製作所笠戸事業所(川畑淳一事業所長)で車体やエンジンなどを製造し、英国内の自社工場で組み立てた新型の鉄道車両「AZUMA」が、15日から英国で営業運転を始めた。電化区間は電車として走り、非電化区間はディーゼル車で走行する高性能車で、日立笠戸の技術の高さを世界に示すことになりそうだ。(山上達也)

英国で営業運転を始めたAZUMA(日立製作所提供)

英国で営業運転を始めたAZUMA(日立製作所提供)

AZUMAの前で取材を受ける川畑事業所長(日立製作所提供)

AZUMAの前で取材を受ける川畑事業所長(日立製作所提供)

 AZUMAは当面、首都ロンドンから中部のリーズまでの約320kmを走行し、いずれは北部のエジンバラやスコットランドの北端までの約930kmを運行する予定だ。
 日立の英国向け鉄道車両の製造は2012年から13年にかけて約8千億円で受注した大型プロジェクトで、866両を日立笠戸と英国の自社工場で生産を続けている。
 AZUMAの特徴は架線から電気を取り込む「電車」機能と、非電化区間でも走行可能なディーゼルエンジンを併載していること。英国の鉄道に多い非電化区間に対応したもので、世界の鉄道車両でも珍しい仕様という。
 AZUMAが走るのはロンドンと北部スコットランドを結ぶロンドン北東鉄道(LNER)の東海岸線。AZUMAは従来の車両より性能がいいため、来年までに現行車両すべてをAZUMAに置き換える。AZUMAは東海岸線にちなんだ「東」の日本語読み。
 14日には日本の報道機関に公開され、ロンドンのキングスクロス駅から中部のピーターバラ駅まで試乗した川畑事業所長は報道各社のインタビューに「英国で親しまれ、日英両国の架け橋になってほしい」と答えた。

【きょうの紙面】
(2)海で“働く猫”21歳の大往生
(3)ほうえい堂が山口弁まんじゅう
(4)徳山郷土史研が「維新一五〇年と徳山」
(7)24日から「田中達也 見立ての世界」展

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徳山環衛連表彰2人と2団体

徳山高専生の船戸君も

 周南市の徳山環境衛生連合会支部長会議、徳山自治会連合会定例会が16日、市役所で開かれ、席上、個人2人と2団体に対する徳山環衛連会長表彰の表彰式があった。

表彰される船戸君(左)

表彰される船戸君(左)

 徳山地区では各地区自治会連合会長が環衛連の支部長を兼ねていて合同で総会を開いている。
 表彰されたのは、個人が周陽地区で15年以上、地区コミュニティ推進協議会の活動で資源回収に積極的に取り組んでいる石田健人さん(70)と徳山高専3年で、桜木地区の清掃活動を続けている船戸満希君(17)。船戸君は柳井市出身で中学の時、通学路にごみが多いことに気づいてごみ拾いを始め、進学で周南市に移ってからも活動を継続している。
 団体は約40年間、「きれいで明るい街には犯罪が少ない」をスローガンに清掃活動を継続している岐山地区の新堀自治会(鈴木孝夫会長、140世帯)と、四季を通じて花のある地域づくりに取り組んでいる須々万上若自治会花壇(中村洋一会長、60世帯)。
 総会ではこのほか、事業計画、予算を決め、自治会連合会の役員改選などがあった。役員は全員が再任で次の通り。(敬称略)
 会長=田中義啓(櫛浜)▽副会長=加藤洋(周陽)鈴木孝夫(岐山)▽理事=大山政男(中央)内山昇(秋月)徳原伸真(今宿)村上法彦(関門)西野敏明(久米)勝屋孝志(菊川)福原和昭(戸田)中村洋一(須々万)▽監事=弘中寿(湯野)福田護(須金)

【きょうの紙面】
(2)下松市民憲章制定50周年で記念碑建立
(3)下松市の歯科保健講演会に高校生も
(4)旧山代街道の鹿野市で中学生活躍
(5)ベトナム大会でACT SAIKYO活躍

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駐車場は20日から使用

周南市新庁舎・6月から有料

 周南市の新庁舎の駐車場が20日から使用できるようになる。30日までは無料で、オープニングセレモニーのため31日から6月2日まで閉鎖、3日から有料での使用になる。

完成した駐車場

完成した駐車場

 新庁舎の駐車場は建物の南側にあり151台分。料金ゲートを設置していて24時間使用できる。3日からは平日の午前8時から午後6時までは2時間まで無料、午後6時以降と土、日、祝日は1時間100円の駐車料金が必要になる。
 ただし、市役所に手続きに訪れた人や建物内のカフェ・レストラン、交流室、市庁舎北側の中央図書館の利用者は平日に2時間を超えた場合や、土日曜・祝日も手続きをすることで無料になる。このため7カ所に無料化に必要な認証機を設置する。
 市民館あとの臨時駐車場(85台分)、徳山保健センターの駐車場(38台分)も当面、使用できるが、6月中に片方ずつ閉鎖して料金ゲートを設置し、7月からは新庁舎駐車場と同額の駐車料金を徴収する。
 ただ、長時間、駐車した場合、新庁舎、徳山保健センターは12時間ごとに最大1,000円だが、臨時駐車場は24時間ごとに最大600円で、長時間の場合は同駐車場の方が安くなる。
 有料化の理由について市では必要な人の駐車スペースを確保するためと説明している。問い合わせは行政管理課(0834-22-8621)へ。

【きょうの紙面】
(2)徳山駅前再開発で周南市都市計画審議会
(3)山口銀行が来春、周南団地支店に保育施設
(4)徳山大の留学生と久米小児童が異文化交流
(5)周南文化協会が総会、西崎会長を再任

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地域に不可欠な基幹病院に

[この人に聞く]周南記念病院院長 橋谷田 博(はしやだ・ひろし)さん(62)

 下松市生野屋南の周南記念病院の新院長に橋谷田博さん(62)が就任した。経営母体の社会医療法人同仁会の中元賢武理事長(70)が理事長職に専念のため、兼務していた院長職を退いたため。周南地域では周南市の徳山中央病院に次ぐ基幹病院であり、地域の期待も大きい。現状や今後の見通しを聞いた。(聞き手・山上達也)

190516

 ――院長に就任のお気持ちは。
 橋谷田 来年で開院20年。改めて地域になくてはならない病院づくりに努めます。周南地域では徳山中央病院が救急患者を年間約5千人、うちが2番手で約2千500人を受け入れています。
 ――頼りになる病院は必要ですね。医師に求めていることは?
 橋谷田 救急患者を365日断らないようにしています。働き方改革の一環で、夜間当直した医師は翌日は休ませています。
 ――医師の過労は全国的な課題ですね。医師は何人いますか。
 橋谷田 常勤の医師が18人、非常勤が35人います。夜間当直の医師は多くの病院で50歳まで。でもうちは65歳まで平等に当直しています。だから私も当直していますよ。
 ――患者の受け入れを「断らない」体制の維持は大変ですね。
 橋谷田 症状では非番でも出動してもらうオンコール体制を敷いています。半面、うちにない科目の患者を受け入れられないのは残念なことです。
 ――看護師にはどんなことを求めますか。
 橋谷田 常勤169人、非常勤19人の看護師がおり「安全」「正確」「優しさ」を求めています。日本看護協会の認定看護管理者の有資格者も1人います。
 ――看護師の働き方改革はどうですか。
 橋谷田 家庭と仕事の両立が大切。例えば子どもの運動会、卒業式、参観日などに休めるよう心の通うシフトづくりをしています。
 ――病院経営の上での課題はありますか。
 橋谷田 医師不足が最大の課題です。うちは山口大、長崎大、広島大、佐賀大、産業医大から医師の供給を受けていますが絶対数が足りません。医師を目指す人が増えないと、医師不足はさらに拍車がかかります。
 ――地域貢献は今後も続けますか。
 橋谷田 市民健康公開講座、ミニ介護教室は地域のために続けます。講師側の意思や看護師も市民向けの説明を準備、勉強することがスキルアップにつながっています。
 ――市民へのメッセージをどうぞ。
 橋谷田 医療のあり方はこれから劇的に変わります。一人一人がどんな人生の終末に向かいたいか、いろんな医療を選択できる時代になりました。うちにもさまざまな医療メニューがありますので、ぜひご相談をいただきたいと思います。

 [プロフィール]
 1957年、北海道帯広市に生まれた。父が転勤族のため小中学校は東京、千葉で過ごし、愛媛県宇和島東高、長崎大医学部卒。北九州市立八幡病院、大分県立病院などを経て周南記念病院に2000年の開院と同時に着任し、外科部長、救急部長、副院長を務めた。専門は血管外科。趣味はスキーとウオーキング。好きな言葉は「ネバー・ギブアップ」。妻、社会人の長女、大学院生の長男と4人家族。下松市東陽。

【きょうの紙面】
(2)市職員の出前講座、周南市は13,000人受講
(3)笠戸島イカダまつり、参加艇募集開始
(4)南陽自校でヤングドライバーコンテスト
(5)室積の普賢まつりに2日間で30,000人

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予定超えて1,700台

周南市が2千円で販売
防災ラジオ提供に遅れ?

 周南市が市民に購入を呼び掛けた防災ラジオの申し込みが予定の千台を大きく超えて1,700台分あった。6月から販売するが、超過分の700台はこれから予算を確保して発注するため、実際に市民の手に届くまで数カ月かかる可能性もある。

提供される防災ラジオ

提供される防災ラジオ

 申し込みは4月15日から5月10日まで市役所の防災危機管理課と各総合支所、支所で受け付けた。定価は9千円だが2千円で購入することができる。千台はすでに発注していて早く申し込んだ人から順に6月から通知書を送って申し込んだ場所で代金と引き換えで受け取ることができる。
 防災危機管理課では申し込みをした人はもちろん、今回、申し込まなかった人でも必要な家庭には提供したいという。ところが千台を超える分は直近の市議会に補正予算案を提出、入札で業者を決めて発注するが、特注品になるため納品まで時間がかかり、今年の梅雨などには間に合いそうにない。
 このラジオは災害時、緊急時や訓練でも市の緊急放送で自動的に電源が入り、最大音量で避難情報や防災情報、Jアラートによる国の緊急情報などが流れる。ふだんはコミュニティFMラジオ「しゅうなんFM」を受信できる。コンセントに常置、差し込んで使用するが、停電時には乾電池も使用できる。
 同市は4月から「防災情報伝達収集システム」の運用を開始し、防災行政無線を使って全市でスピーカーから緊急放送ができるようになったが、風雨の中で室内にいた場合など、聞き取りにくい家庭、職場などもあることからこれを補う手段として防災ラジオが役立つとみられている。
 同課では、反響の大きさに驚いている。「昨年の集中豪雨で関心が高まったのだろう」と話している。また各地区の防災組織が200円の補助金を出して呼びかけたのも注文増につながったと見ている。

【きょうの紙面】
(2)鹿野の産物のふる里マルシェかのオープン
(3)金井金属工業が下松市に300万円
(4)還暦の大橋邦男さんが半生記出版
(5)7月10日から光市民夏季大学

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「ヒロシマ」テーマに石村展

22日までくまげの美術室

 周南市の熊毛中(秋山久夫校長、372人)に開設されている「くまげの美術室」で9日から周防大島町在住の画家、石村勝宣さん(70)の作品展が開かれ、被爆地の「ヒロシマ」をテーマに油彩画11点を出品して関心を集めている。22日まで。

190514

 石村さんは美祢市生まれだが広島に住んでいたことがあり、被爆者の遺品を見たり、体験談を聞き、作品にしていいのか、悩みながらも作品にしなくてはと描くようになった。展示作品のうち「原爆の子の像」に子どもたちが祈りを捧げるF130号の「よき祈りよ こもれ」、原爆ドームを見学する子どもたちを描いたF130号の「死と焔の記憶に」は原爆をテーマにした原民喜の詩「永遠のみどり」の一節をタイトルにしている。
 炎を背景に蝶が飛ぶ様子を描いたF100号の大作「炎」やヒロシマに関連した記事が掲載された新聞紙に包まれた人物が手だけを出している「肖像」などと、被爆地に咲く花をイメージしたボタンなどの作品を展示している。11日は同校の生徒や市民に作品について解説もした。運営に携わるスタッフの一人は「リアルな絵で迫力がある」と話している。
 石村さんは個展を中心に作品を発表しているが、くまげの美術室で最初の企画展に作品を出品した周南市の画家、河村純一郎さんの紹介で今回の作品展が実現した。
 このスペースは芸術鑑賞の機会が限られている生徒たちや住民に優れた作品を見てもらおうと空き教室を改装して昨年5月に開設。企画展は学校応援団「くまげの美術室」実行委員会の主催。この1年間に生徒を含めて延べ3,195人が訪れ、ボランティア485人が参加している。
 無料。開場は午後1時から4時半まで。問い合わせは末広さん(090-7508-2546)へ。

【きょうの紙面】
(2)徳山商議所で古川跨線橋の説明会
(3)西京銀行が決算、アパート融資から撤退も
(4)笠戸島まつりに3千人、ひらめ雑炊も好評
(5)束荷小児童がふれあい茶園で茶摘み

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駅前一等地の「工業会館」売却

下松工高同窓会・テナント撤退で苦境に

 下松市の下松工高の同窓会、下松工業会(村中一雄会長)が所有する北斗町の下松工業会館が土地とともに売却されることになった。JR下松駅北口という一等地に立つ物件だけに、売却の行方が注目される。(山上達也)

法人格持つ同窓会が土地、建物所有

 同会は公立の高校の同窓会には全国的に珍しい一般社団法人。同会館は1971年の建設から48年たって老朽化した上に耐震性も不足し、テナントが2016年に撤退して以降は新たな入居者もないため、11日にきらぼし館で開いた総会で売却することを決めた

総会であいさつする村中会長

総会であいさつする村中会長

売却する下松工業会館

売却する下松工業会館

 同会館は下松駅北口から徒歩1分という好立地で、222.5平方メートルにの敷地に立つ鉄骨3階建て462平方メートル。1階は以前レストランが入っていた貸しテナント▽2階は同会事務局、資料室、10畳~12畳の貸会議室3室▽3階は27畳の大広間と、24畳の大会議室がある。
 同会は同窓会ながら法人格を持ち、独自のビルを土地と共に所有する珍しい形態の同窓会で、母校に対する物心両面の支援も手厚い。
 2年後の開校100周年に向けて同会は2,300万円を目標に記念事業実行委員会(藤井勝委員長)が募金活動に取り組んでいる。同窓生のうち会社経営者や企業の総務担当者が3年生対象の就職面接の練習で講師役を務めて、就職率の向上に協力している。

経常収支も悪化「売却やむを得ない」

 同館の売却は総会で村中会長が「テナント撤退後の賃貸収入ゼロで経常収支が大幅に悪化し、会館維持は赤字が続く見込みの上、耐震工事やリニューアル工事は現有資産では難しい。会の安定的、継続的な事業のために会館の売却はやむを得ない」と説明。現在、1件ほど売却に向けた引き合いがあるという。
 出席者から売却後の事務局の移転先を問う質問には、村中会長が「どこか安く借りられるところを探したい」と答えた。反対意見はなかった。
 総会は同校の吹奏楽部(鬼武晃徳部長、22人)が「山松工(さんしょうこう)メドレー」など同校ゆかりの曲を演奏して幕開け。村中会長は「母校と連携して3年後の開校100周年を盛り上げたい」とあいさつし、100周年記念事業実行委員会の藤井委員長も会員一人一人に一口1万円の協力を求めた。
 総会後は徳山大出身で美祢市在住のパーソナリティ、永谷青空さんが「君住む街で公園デビュー~恋と音楽とコミュニケーション」の演題で講演した。

【きょうの紙面】
(2)厳かに周南市戦没者追悼式、慰霊祭
(3)周南少年少女発明クラブが開講式
(4)障害者支援施設の鹿野学園が50周年
(5)豊井小の校内にある水田で田植え

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北朝鮮帰国の記念樹を移植

[金曜記者レポート]
周南市庁舎建て替えで
60年前の「思い」を長く

 60年前の1959年、北朝鮮に帰国した在日朝鮮人が現在の周南市役所の駐車場の植え込みに植えた記念樹のヒマラヤスギと記念碑が、本庁舎の建て替えに伴って県道下松新南陽線沿いの植え込みに移された。ヒマラヤスギの樹齢は100から150年とされるだけに、記念樹と記念碑に託した帰国者の思いはさらに長く伝えられそうだ。(山上達也)

移植したヒマラヤスギ(右)と移設した記念碑

移植したヒマラヤスギ(右)と移設した記念碑

・祖国帰還者の思い込めて
 在日朝鮮人の祖国帰還者は59年12月に新潟市の新潟港を北朝鮮船で出港した976人が最初で、84年までに9万3,340人が祖国の北朝鮮に帰った。
 当時の徳山市や都濃郡南陽町、下松市、光市にも戦前の徳山海軍燃料廠や向道ダム建設工事で働いた人たちを中心に朝鮮半島の出身者が多く暮らしていたとされ、北朝鮮への帰還運動に呼応して多くの人が帰国した。
 その際、記念樹で植えたのがヒマラヤスギで、54年に建設した徳山市役所の駐車場の南端の植え込みに植えられた。根元に据えられた御影石製の記念碑の表には「朝日友好/親善万才」▽裏には「朝鮮民主主義人民共和国/帰国記念樹/1959・11・30/徳山在住朝鮮人帰国者一同」と彫られている。
 記念樹や記念碑は帰国者が貸金を出し合って建立したとされ、植樹式には当時の黒神直久市長も立ち会ったと伝えられている。

・動物園に仮植えして移植
 それから57年後の2017年、市役所本庁舎の建て替えで記念樹と記念碑の位置が会議室などが入る“シビックプラットホーム”と重なることがわかって、別の場所に移されることになった。
 記念樹は直径約40センチ、高さ約10メートルに大きく育っていたため、市は高さをトラックで運搬可能な5メートルていどに切り、徳山動物園に運んで仮植。新庁舎の駐車場の整備が終わった今年4月、かつて植えてあった場所から西へ約10メートル離れた植え込みに植え直した。根づきは大変よく、強い生命力を感じさせるという。

・同胞に「たくましく生きろ」のエール
 帰国者のその後の安否は不明なケースが多く、北朝鮮の食糧事情や経済状態の悪化もあって、60年後の今も存命している人は少ないと見られる。
 市内在住の在日朝鮮人6世の男性は「私たちの先祖は戦後、差別と偏見を浴びて大変な苦労をしながら生活の基盤を築いたと聞いている。記念樹や記念碑は自分たちの帰国の記念と同時に、日本に残る同胞に“たくましく生きろ”というエールでもあったと思う。そのシンボルである記念樹や記念碑を市が大切にして下さることは、とてもうれしい」と喜んでいる。

【きょうの紙面】
(2)光市議会が17人にモニター委嘱
(3)新南陽商議所が街カフェ通りプロジェクト
(4)フォトコンの鹿野賞に「網代の舵取り」
(5)久米でドライバーに児童の安全呼び掛け

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