ヘッドラインニュース

世界最大のTV賞で銅メダル

【山口放送】戦時の性暴力描く「奥底の悲しみ」 NYフェスティバルで受賞
 周南市の山口放送が制作したドキュメンタリー番組「奥底の悲しみ」海外版が国際的メディアコンクール「ニューヨークフェスティバル2017」の社会問題を扱うドキュメンタリーテレビの部門で銅メダルに選ばれた。
 このコンクールはテレビ、ラジオ番組や広告などを対象に優れた作品が選定される世界最大のテレビ賞で、1957年にドキュメンタリーから始まり、60回目の今回は世界50カ国から約6,000作品の応募があった。同社の受賞は初めて。

授賞式の佐々木さん=山口放送提供

授賞式の佐々木さん=山口放送提供

「奥底…」の一場面=山口放送提供

「奥底…」の一場面=山口放送提供

 「奥底の悲しみ」は昨年1月16日に放送。太平洋戦争後、41万人の引き揚げ者を受け入れた長門市・仙崎港の引揚援護局の記録に見つけた「特殊婦人」という言葉を発端に、旧満州などでのソ連軍による戦時の性暴力の悲惨さや、日本の戦争の実態を、これまで語られなかった数々の証言によって明らかにした。
 同フェスティバルでは戦争の実体験を生存者から細かく取材したことが評価された。
 授賞式は日本時間の4月26日にアメリカのラスベガスのウエストゲートホテルで開かれ、ディレクターとして同番組制作にあたった佐々木聰さん(46)が出席した。

100キロワット純水素燃料電池の実証開始

やまぐち水素成長戦略推進協議会・周南市鼓海の地方卸売市場の冷暖房で
 やまぐち水素成長戦略推進協議会(会長・弘中勝久副知事)が4月27日、周南市鼓海の周南地域地場産業振興センターで約50人が出席して開かれ、今年度から鼓海の地方卸売市場で100キロワット級の純水素燃料電池を使った実証実験を始めたことなどが報告された。
 同会は水素ステーションを核とした周南地域の取り組みをモデルに、水素エネルギー社会の実現を進めようと県や各市町、関係団体で2014年11月に発足。会議は今回で3回目になる。

地方卸売市場の純水素燃料電池

地方卸売市場の純水素燃料電池

 地方卸売市場での実証実験は環境省の委託事業で、隣接の水素ステーションから水素を供給して電気は同市場の保冷庫など、熱は花き市場の花き保管庫など冷暖房に利用する。この規模の燃料電池で発生した熱を冷暖房機器に利用するのは全国でも初だといい、経済性やCO2削減効果などを検証していく。
 会議では商工振興課の宮崎正臣企業活動戦略室長が同実証実験など市の取り組みを説明し、現在の水素ステーションは市役所、県、個人、事業者、ディーラーの燃料電池自動車とフォークリフト、ごみ収集車の計20台が利用していることも示された。
 同ステーションを設置している岩谷産業水素ガス部の神野元伸さんによると、昨年度の水素充てん回数は延べ820回だった。

イオンタウン周南久米に全25店

グランドオープンに行列1,000人 使いやすい店づくり、福祉車両贈呈も
 周南市久米の市道櫛浜久米線沿いの大型ショッピングセンター「イオンタウン周南久米」の2期工事が終わり、大型連休初日の4月29日、全区間がグランドオープンした。昨年11月オープンの1期分13店を含めて全部で25店が並び、開店時には約1,000人が行列を作ってにぎわった。

ドローンで撮影した全景(手前が2期分)=イオンタウン提供

ドローンで撮影した全景(手前が2期分)=イオンタウン提供

 イオンタウン(本社・千葉市)の運営。1期、2期あわせて敷地面積は約35,900平方メートル、鉄骨造り平屋建て(1部2階建て)7棟の店舗は延べ床面積約12,880平方メートル。駐車台数は約470台、駐輪台数は約235台。
 核店舗はスーパーマーケットのマックスバリュで、25店の雇用人数は約350人。車で15分以内の周南、下松市内の約5万1,700世帯を基本商圏としている。
 オープン前には徳山高吹奏楽部が演奏やダンスを繰り広げ、オープニング式典ではイオンタウンの寺田謙次専務、マックスバリュ西日本の加栗章男社長、木村市長、久米地区自治会連合会の藤井一宇会長、地権者代表の見月啓(ひろし)さんがテープカットした。
 先着1,000人に紅白まんじゅうも配られ、訪れた人たちはこの日オープンしたカジュアル衣料のGUやアミューズメントのアミパラ、喫茶の倉式珈琲店などに足を運んでいた。
 イオンタウン周南久米では6月1日に焼肉彩苑じゅうじゅう亭が開店して全店がオープンすることになる。
 寺田専務は「店の前に車を置ける便利さと、すべてを見渡せる使いやすい店づくりが特徴。通学路なので警備にも力を入れており、地域の人に楽しく訪れてほしい」と話していた。
 この日は式典の前にイオン社会福祉基金から久米の障害者支援施設、鼓澄苑(中村正昭苑長)への福祉車両の贈呈式もあった。2006年度から全国で続けて76台目となり、イオンタウンユニオンの小田桐誠中央執行委員長から中村苑長に目録が手渡された。
テープカットする寺田専務や加栗社長ら

テープカットする寺田専務や加栗社長ら

紅白まんじゅうを受け取って入店する人たち

紅白まんじゅうを受け取って入店する人たち

福祉車両の贈呈式

福祉車両の贈呈式

徳山高吹奏楽部の演奏とダンス

徳山高吹奏楽部の演奏とダンス

【春の褒章】県内は8人と1団体

36年間の見守り活動で藍綬褒章 元民生委員・児童委員の中村八重子さん(周南市)
 春の褒章の受章者が29日発令される。全国で754人で、うち女性は210人。県内は8人と1団体で、社会奉仕活動の緑綬褒章に1団体、業務精励の黄綬褒章が1人、社会福祉などの藍綬褒章が7人。周南では周南市平野の元民生委員・児童委員の中村八重子さん(76)が藍綬褒章を受章する。5月16日に厚生労働省で伝達式があり、天皇陛下に拝謁する。

中村さん

中村さん

 中村さんは下上生まれ。防府市の三田尻女子高(現誠英高)、東京の文化服装学院卒。民生・児童委員は1980年12月から2016年11月末まで36年間務め、富田地区民生・児童委員協議会の副会長を10年以上務めたあと定年で退任する前の約1年半は会長だった。
 任期中は独居老人などの見守りに尽くし、退任するころには約45人を定期的に訪問していた。担当していた認知症の男性が交通事故で亡くなるなど辛い経験もしたが、自宅で倒れているのを発見して命を救えたケースもあったという。
 児童委員としては富田西小校区で毎朝の立哨活動で児童を見守った。現在も見守り隊を続けている。このほか富田西地区社会福祉協議会理事、富田地区自主防災協議会委員も務めた。
 民生・児童委員の就任は委員だった亡き義母の勧めから。現在も続ける洋裁教室の指導を理由に一度は断ったが「あなたのは仕事じゃない」と言われ、ケンカになりながらも始めたという。しかし退任した今も相談に来る人がおり「今も頼られるのは誇りで、うれしい。やってきてよかった」と振り返る。
 ソフトバレーボールでねんりんピックに毎年出場して2002年の福島県大会では優勝するなどアクティブ。お年寄りが集うふれあいサロンも30年以上前に立ち上げて以来続け、生け花の指導もしている。

賛成56.4%、反対34.1%

周南市・「しゅうニャン市」へ独自アンケート 年齢高いほど抵抗感?
 周南市が市の愛称を「しゅうニャン市」として全国にPRする「しゅうニャン市プロジェクト」。1月に本格スタートしたが、市議会では新年度予算案の審議で関係事業費約2,500万円を削除する修正案が提出され、否決されたものの賛成13、反対14とほぼ二分した。これを受け、新周南新聞社では「しゅうニャン市」についてのアンケート調査をし、273人から回答を得た。結果は賛成56.4%、反対34.1%。その理由などをまとめた。(安達亮介)
周南市民は「知っている」94.7%
 アンケートは2日に毛利町の桜並木などで開かれた「SAKURAアーチフェスタ」、8、9日にキリンビバレッジ周南総合スポーツセンターで開かれた「花☆ワイン周南まんま市場」会場で実施。回答者の居住地は周南市209人、下松市27人、光市7人、その他30人で、性別は男性145人、女性128人だった。

徳山駅に掲示されているポスター

徳山駅に掲示されているポスター

 「しゅうニャン市を知っていますか」の問いでは、知っているが90.8%、知らないが9.2%で、知らないは周南市民が5.3%と低かったが下松、光市民は約15%、その他は30%と市外では認知度が低かった。
高齢ほど抵抗感?10代は拮抗
 「しゅうニャン市プロジェクトに賛成?反対?」には賛成が56.4%、反対が34.1%、わからない、無回答は計9.6%となり、賛成が反対を上回った。
 賛否の居住地別では周南市が賛成51.2%、反対38.8%。一方、市外は賛成が71.4~74.1%、反対が14.3~22.2%と、市内より市外の方が賛同者の割合は高かった。
 賛否の年齢別は10代が賛成と反対が50%ずつ、20~50代は賛成が多数を占めたが、60代は賛成36.4%、70代は27.8%となり、10代を除くと、年齢が高くなるほど賛成が減って批判的にみている人が多くなる結果になった。
「可愛い」「恥ずかしい」
 賛否の理由では、賛成は「市をPRするのにいい機会」「全国に名が知れれば安いもの」「市のアピールが可愛くできる」「決まったことなので応援したい」「盛り上げて若い人たちを町に残したい」「思い切っていて応援したくなる」「活性化になる」など。
 一方、反対は「市民をおちょくっている感じ」「恥ずかしい」「事業費が高い」「3,000万円の内訳がわからない」「何を伝えたいのかわからない」「効果が期待できない」「猫とのつながりがない」などの意見があった。
 昨年度と今年度で合わせて約3,000万円の費用をかけて進められている「しゅうニャン市プロジェクト」は市の知名度を向上させて人口流出を食い止め、市外から人を呼び込むシティプロモーション活動の一環。
 しかし目標通りに市の認知度が上がったとしても、すぐに効果が目に見えるような内容ではないだけに、さらなる賛同を得るためには、今後もよりわかりやすい説明が求められるだろう。
170427g1170427g2

新規12店が出店

29日・イオンタウン周南久米全区画オープン
 イオンタウン(本社・千葉市)が周南市久米の市道櫛浜久米線沿いに整備してきた大型ショッピングセンター「イオンタウン周南久米」の2期工事分が完工し、29日からテナント12店が順次オープンする。これで昨年11月にオープンした1期分とあわせて全区画が完成することになり、この日午前9時50分からオープニングセレモニーを開いて10時にグランドオープンする。
 イオンタウン周南久米は敷地面積約35,900平方メートル、店舗は鉄骨造り平屋建て(一部2階建て)7棟で延べ床面積約12,880平方メートル。駐車台数は約470台。2期分は全体の約3分の2の規模となる。8日には周辺や駐車場などに住民約300人の手で48種3,200本の苗木を植えた。

オープン間近の2期分

オープン間近の2期分


 店舗は1期が核店舗のマックスバリュなどの13店、2期がファッションブランドのGUなどの12店で計25店。27日に1期分の美容室「Crade hair’s」、29日に2期分の11店がオープンし、6月1日に最後の1店となる「焼肉彩苑じゅうじゅう亭」も開店する。
 2期分の店舗次の通り。
 [物販]カーケアとペットのお店(カー用品、ペットショップ)GU(カジュアル衣料)パレット(実用衣料)フォーエル(紳士服)バースデイ(子ども服)宮脇書店(書籍)ダイソー(バラエティ雑貨)
 [サービス]ネクシス(フィットネス)エネオス(ガソリンスタンド)アミパラ(アミューズメント)
 [飲食]倉敷珈琲店(カフェ)焼肉彩苑じゅうじゅう亭(焼き肉)=6月1日開店予定

創意工夫功労者に文科大臣表彰

山口県内7人、周南は3社の4人 コスト削減、生産性、防災能力向上
 文部科学大臣が科学技術の振興のため製造現場の工場などの職場で創意工夫によって技術の改善や著しい実績をあげた人を表彰する今年度の創意工夫功労者が決まり、県内の受賞者7人の表彰状伝達式が21日、山口市の県庁で開かれた。
 全国で各都道府県などから推薦があった約1,000人が選ばれた。県内の受賞者のうち4人が周南の企業からで、周南市の東ソー南陽事業所の今田学さん、柳井宏明さん、出光プランテック徳山の伏見貴宏さん、下松市の日立ハイテクノロジーズの田村英二さんが受賞した。
 表彰式は17日から23日までの科学技術週間にちなんで開かれ、伝達式では村岡嗣政知事が表彰状とメダルを手渡した。

【東ソー南陽事業所】
今田  学さん(30) ポリマー製造部ゴム課第二係運転係員=周南市
「中間製品タンク内の重合物発生抑制方法の考案」

170425imada
 ゴムの製造では主原料のクロロプレンモノマーを重合器で重合反応させ、中間製品のラテックスを製造し、ラテックスに残存している未反応のモノマーは回収、再利用している。
 しかし中間製品タンク内に未反応モノマー由来の重合物が常時発生するため、この重合物の抜き出し、配管の頻繁な清掃が必要で、残存モノマーの重合で回収モノマー量が低下する問題も発生していた。
 そこで重合物が発生しないよう、ラテックスを一定の間隔で自動で撹拌(かくはん)するプログラムを作成し、洗浄費用の削減、運転員の負担軽減、これまでロスしていたモノマーの回収を可能にした。

【東ソー南陽事業所】
柳井 宏明さん(43) ソーダ製造部電解課第二係班長代理(職長代理相当)=周南市
「塩水マッド同伴塩廃棄量削減による原塩原単位改善」

170425yanai
 カ性ソーダは原料塩を水に溶かして塩水にし、電気分解して生産するが、塩水は不純物を含むため、静定槽で薬剤を添加して凝集沈殿させ、固形分(マッド)として泥状(スラリー状態)で抜き出していた。
 しかしマッドが高濃縮すると配管が閉塞して運転できなくなることから、高濃縮を防ぐため大量の塩水(原塩)を使用、廃棄していた。そこでテストを繰り返して配管が閉塞しない上限の濃縮度を見極め、抜出弁の開閉時間を決めて、塩水と廃棄される原塩量を大幅に削減した。

【日立ハイテクノロジーズ】
田村 英二さん(44) 笠戸地区設計・生産本部笠戸製造部製作課主任=周南市
「半導体製造装置組み立て作業における生産性改善」

170425tamura
 半導体製造装置は多数の機械加工品、電子機器で構成され、個別受注生産方式で生産しているが、工程ごとに作業していた。
 これを1人の組み立て員が組み立て、配線、検査の全行程をする方式に転換した際、作業者階層別に実技指導や知識教育を企画立案・実行し、作業停滞の排除、人員不足解消、組み立て完成時間の低減を実現した。
 機械加工品「チャンバー」の組み立てでも部品着脱、最適な作業位置までの昇降や部品反転機能を搭載した組み立て用の設備を考案。組み立て設備や工具の点検簿の記載でもタブレット端末による電子化を考案して“見える化”などを図った。

【出光プランテック徳山】
伏見 貴宏さん(42) 広域共同防災事務局員=平生町
「水中ポンプ用油圧ホース損傷防止対策の考案」

170425fushimi
 大型タンクの火災の消火に有効な大容量泡放射システムの訓練では水中ポンプの駆動用油圧ホースで海水をくみ上げていたが、油圧ホースが重く、海底に沈み込んで海底の石や突起物でホースが損傷していた。
 そこで防災能力向上のため、配管の保温に使われるポリウレタン素材のパイプを浮上材として取り付けてホースを海面に浮上させ、外面に耐久性に優れた消防用ホースを取り付けてホースの損傷が防げるようにした。
 油圧ホースの点検を容易にするため消防用ホースには着脱用のファスナーも取り付けた。

マレーシアでWPC住宅製造

ニッシンイクス、日本ハウスが合弁会社設立、7月に工場着工
 周南市鼓海の建材輸入販売などのニッシンイクス(加藤洋社長)と沖見町の住宅設計・施工などの日本ハウス(河野正幸社長)はマレーシアの大手開発業者、マトリックス・コンセプツ・ホールディング社との3社で合弁会社「マトリックスIBS社」をマレーシア・スレンバン市に設立した。7月に着工する工場で来年4月からWPC(ウォールプレキャストコンクリート)住宅のコンクリート壁を製造し、年間700棟のプレハブ住宅を供給していく。

調印式の加藤社長、河野社長ら=ニッシンイクス提供

調印式の加藤社長、河野社長ら=ニッシンイクス提供


 IBS社は現在、マトリックス社が開発中の住宅、商業、工業、レジャー、学校などを備えた総面積2,100万平方メートルの街の住宅地にプレハブ住宅を供給し、組み立て施工までするプロジェクトとして設立したもの。街はスレンバン市とクアラルンプール国際空港の間に位置し、マレーシアの中でも長期成長が見込まれている。
 このプロジェクトはニッシンイクスが海外市場開拓に向けて2年前から東南アジアでの市場分析をしてきた過程で持ち上がり、マトリックス社から工期短縮化や住宅品質向上などを目的にWPC工法を要請され、WPC工法に豊富な実績を持ち東南アジアで事業展開もしている日本ハウスの協力が決まった。
 WPC工法は工場で製造された高強度な鉄筋コンクリートパネルを組み立てるもの。
 総投資額は約7億5,000万円で、うちニッシンイクスが約9,000万円、日本ハウスは約6,000万円。事業は年間延べ床面積約21万平方メートルの住宅建設をし、年間売上高は約15億円を目標としている。
 13日には首都、クアラルンプール市内のホテルで調印式があり、マレーシア政府内閣担当大臣や投資開発庁長官も立ち会い、加藤社長や河野社長らが設立の文書に調印した。
 今後、ニッシンイクスはプロジェクトの計画や工場のマネジメントなど事業の円滑な運営に努めてさらなる海外展開も図り、日本ハウスも“日本品質”を武器に東南アジア各国に市場開拓を進めていきたいとしている。

総事業費は50億円超

新徳山駅ビル・オープンへ期待高まる
にぎわい創出の動き活発に

 来年2月上旬のオープンへ、工事が進む周南市の徳山駅前賑わい交流施設(徳山駅ビル)。図書館とカフェを核施設とした建物はすでに骨組みの全容を現している。長年の懸案である中心市街地の活性化へ期待も高まっているが、ここに至るまでには前徳山市時代からの長い時間をかけた議論があり、周南合併の争点にもなって、入札不調、反対運動など紆余曲折を経てきた。周南の玄関口である駅周辺の商店街も大きな変ぼうを遂げる中、改めて事業費含め経緯をまとめた。(安達亮介)
合併時のリーディングプロジェクト
 新徳山駅ビルは合併時の「新市建設計画」のリーディングプロジェクトの1つで、市は2005年に策定した「徳山駅周辺整備構想」で出会い・交流・にぎわいを創出する施設として整備する方針を打ち出し、その後、2013年の基本構想で民間のノウハウや企画力を生かした図書館を入れることに決めた。

建設が進む新駅ビル

建設が進む新駅ビル

 新駅ビルは鉄骨造3階建てで延べ床面積は約5,250平方メートル。これに連絡通路でつながる立体駐車場・駐輪場も同時に整備しており、約120台の駐車場は入庫から1時間無料、バイクと自転車あわせて約300台の駐輪場は無料となる。
 指定管理者は書店・レンタル店の「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)。この指定にあたっては、他市での選書問題などを受けて図書館設置計画の是非を問う住民投票を求めて署名活動も展開された。
入札不調、増額も
 事業費は、市が当初示した建築主体工事と電気、機械、空調の各設備工事の概算が約30億円。しかしその後、入札不調による設計見直しや、JR西日本との協議に伴う工事の遅れ、人件費の高騰、地下のがれきの撤去費や地盤改良費の増額、エレベーター改修の費用なども追加され、今年2月時点では約34億1,400万円と、4億円余り増額された。

新駅ビルの完成予想図=周南市提供

新駅ビルの完成予想図=周南市提供

 これにJRや個人からの用地取得、旧駅ビルの取り壊し、内装にかかる費用などを加えると、約52億1,710万円となる。このほか6万冊の図書購入費やホームページ制作、広報費など開館準備に2億5,500円、また人件費やその後増やす図書の購入費、施設管理費などに年間約1億5,000万円の指定管理料を支払う。
 このうち内装費は、本体工事の中で進められる壁と一体化の書架や家具などに1億1,124万円▽CCCに随意契約で発注するオリジナルデザインのテーブル、ベンチ、サイン看板などに8,902万4,400円▽会議室に置く机など既製品は原則市内業者に発注する予定で、6,650万円の予算を組んでいる。
 このうちCCCへの発注分は当初、約9,500万円の予定だったが、市との協議で、本の閲覧にふさわしくないソファの応接セットなどを減らして減額した。
横断組織設立へ
 新駅ビルの整備はこれまで市中心市街地整備課が進めてきたが、市は近々、ほかの道路課、商工振興課なども加えた横断組織を作り、より中心市街地活性化に力を入れる。
 中心市街地整備課の野村正純課長(54)は2月に地元有志が開いた「パンマルシェ」では、平日なのに大勢の人が商店街に訪れたことを例に「図書館に人を集めることが最終目標ではなく、周辺のにぎわいにつなげる仕組みづくりが必要。にぎわいは市だけではできず、民間との連携を深めていきたい」と話している。

“オールイングリッシュ”で楽しく

華陵高英語科1年生がALTと交流
 下松市の華陵高(白井宏明校長、359人)で18日、英語科の1年生39人が外国語指導助手(ALT)11人と英語漬けの1日を過ごした。
 英語科は県内の高校ではここだけで、3年前から新入生が一日中、英語だけを使って過ごす研修をしている。

ALTとおにぎりを作る生徒

ALTとおにぎりを作る生徒


 この日は米国、英国、ニュージーランド、南アフリカ出身のALTにどれだけ多くの質問を英語でできるかを競うゲームをしたり、一緒におにぎりを作って交流した。
 おにぎりは三角に握り、中に梅やサケなどを入れ、のりでくるみ、南アフリカの首都のプレトリア出身のALT、ジェイソン・ハッチソンさん(26)は「おにぎりづくりはとても簡単。熱い、熱い、と言いながらご飯をぎゅっと握るのがコツ」と笑顔。
 国沢柚妃さん(15)は「英語しか使えないのでリスニングの力がつく。3年間でもっと英語力をつけたい」と意欲を見せていた。