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経済 : 下松市のニュース
【下松】5年ぶり「道路を走る鉄道車両」開催へ 4月27日・日立の台湾特急車両を陸送 実行委が準備加速
経済下松市5年ぶり3回目となる山口県下松市の「道路を走る鉄道車両見学プロジェクト」が4月27日(土)午前10時、日立製作所笠戸事業所(岩崎充雄事業所長)出発で開かれる。同事業所で製造している台湾向けの「都市間特急車両EMU3000型車両」2両が同事業所と下松駅南口間の約3.3キロを往復する。
市制施行85周年・市観光協会創立50周年記念事業として実行委員会(委員長・弘中善昭下松商工会議所会頭)の主催で開く。同事業所は日立製作所が国営台湾鉄路から受注した特急車両600両をすべて製造し、2021年から順次、洋上輸送で台湾に出荷してきた。今年がこの車両の最終出荷となるため、見学プロジェクトが開かれることになった。
今回も車両は専用トレーラーに載せて陸上輸送する。途中のくだまつスポーツセンターにイベントエリアを設け、同センターと下松駅南口前のきらぼし館に「ものづくりミュージアム」を設けて「ものづくりの街くだまつ」をアピールする。
1回目の17年、2回目の19年の見学プロジェクトでは、いずれも英国に出荷する高速鉄道車両の陸送が公開され、全国的にも珍しいイベントであることから観客は2回とも約3万5千人を数えた。とくに鉄道ファンが全国から押しかけ、市内外の宿泊施設や飲食店は好況にわいた。
今回の運営は、市、商工会議所、市観光協会が共催し、県、日立製作所笠戸事業所、ロジスティード西日本、東洋鋼鈑下松事業所、JR西日本、ツルガハマランド、日立笠戸協同組合、下松警察署、市消防本部が協力する形。実行委員は21人。
実行委員会は今後、準備を加速させていくが、日本に身近な台湾で走る鉄道車両の陸送が、鉄道産業が盛んな下松の存在感をどこまで引き上げることができるか、期待の大きさが注目される。
道路を走る鉄道車両見学プロジェクト実行委員会
顧 問=国井益雄(市長)
岩崎充雄(㈱日立製作所笠戸事業所長)
荒瀬真(東洋鋼鈑㈱下松事業所長)
実行委員長=弘中善昭(下松商工会議所会頭)
委 員=中村和彦(県周南土木建築事務所長)
福田浩美(下松警察署長)
西嶋俊輔(JR西日本㈱徳山管理駅長)
三池孝道(市観光協会長)
玉井哲郎(副市長)
鬼武輝明(市消防本部消防長)
真鍋俊幸(市企画財政部長)
原田幸雄(市地域振興部長)
中村竜之(市建設部長)
九内庸志(下松商工会議所副会頭)
加茂孝(同)
山田正敏(同)
安野政行(下松商工会議所専務理事)
安邦彦(日立製作所㈱笠戸事業所部長代理)
田篭靖英(ロジスティード西日本㈱笠戸第一営業所長)
清木実(日立笠戸協同組合事務局長)
河本寛之(下松商工会議所青年部会長)