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経済 : 周南市のニュース
4月にしゅうよう保育園 周央保育園を民営化 再編整備1次計画完了
経済周南市山口県周南市周陽2丁目のスーパーたから跡に今年4月、社会福祉法人薫風会(明石圭司理事長)が運営するしゅうよう保育園が開園する。同園の開園と瀬戸見町の市立周央保育園の同時期の閉園で、市が2013年に策定した「周南市公立保育所の再編整備について」に基づく公立保育所再編整備第一次計画が完了する。
しゅうよう保育園は敷地面積2,647平方メートル、建物は鉄骨平屋で776平方メートル。太陽光発電パネルも設置する。周辺はりぼん商店街や周陽市民センター、飲食店などが集まる周陽地区の中心部。
周央保育園を引き継ぐ形で開園するが、園児の定員は5人増えて0歳から5歳までの105人。4月の開園時には半数以上が周央保育園から引き続き通園する子どもたちで、引き継ぎを円滑にするため、しゅうよう保育園の保育士6人がすでに周央保育園で保育にあたっている。
薫風会は上迫町のわかやま保育園を運営しており、しゅうよう保育園が2園目。周央保育園は15年3月で閉園になった周陽1丁目の周栄保育園跡に移転し、民営化する予定だったが、広さが1,559平方メートルと周央保育園より狭かった。そこへ薫風会がスーパーたから跡への移転を提案し、市も受け入れて用地の確保もできたことから市の方針を変更した。
園長への就任が予定されている同会理事の中井將貴さん(38)は「地域に愛される園にしたい。周央保育園の行事も取り入れながら薫風会のいいところを取り入れていきたい」と張り切っている。
「公立保育園の再編整備について」では、今回の周央保育園の民営化を含めて3つのプランを実施。プラン①では市立若山保育園を民営化して2017年度にわかやま保育園、市立福川保育園を民営化して18年度にふくがわこども園が開園した。プラン②では第一保育園と飯島保育園を統合・民営化して17年度にあい保育園新宿通が開園した。今回がプラン③になる。
同市の就学前の子どもたちの人数は約5700人。市内の保育園、幼稚園、こども園などに通う子どもは約4千人から4500人。子どもの数は減っているが、保育園などに入りたいという要望は強く、待機児童は発生していないが、希望する保育園などに入れない場合もある。
「公立保育所の再編整備について」は完了したが、市は保育園などの再編を昨年3月に策定した「保育所・幼稚園・認定こども園施設分類別計画」に基づいて今後も進めることにしている。