ニュース
経済 : 周南市のニュース
[㈱トクヤマ]水素由来の電気をデータセンターに ホンダ、三菱商事と共同実証
経済周南市周南市御影町の総合化学メーカー、㈱トクヤマ(横田浩社長)は、ホンダ、三菱商事と共同で、徳山製造所で生み出す副生水素を使った発電とデータセンターへの電力供給の実証を進める。
実証名称は「副生水素と車両からのリユースを想定した定置用燃料電池電源のデータセンター向け実証」で、昨年6月に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の事業として採択された。
㈱トクヤマが食塩電解事業で製造する副生水素を、同製造所近くに設置する定置用燃料電池電源にパイプラインで供給する。電源は、ホンダが車載用燃料電池からのリユースを想定して開発。電源からの電力は三菱商事が運用する分散型データセンターに送る。実証期間は2023年度から25年度。
燃料電池は水素と酸素の化学反応で電気を発生させる装置で、反応後は水を排出。二酸化炭素を出さない燃料電池は今後普及が見込まれる。
大容量のデータ処理が必要な生成AIや自動運転が広まることで、データセンターの電力需要の増加も予想される。周南市で作るクリーンな電力を地域展開に適した分散型データセンターに活用することで、データセンターのグリーントランスフォーメーション、自治体や地元企業のデジタルトランスフォーメーションへの貢献を目指す。