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経済 : 周南市のニュース
【周南】[㈱トクヤマ]水素を安全に貯蔵、輸送 MgH2の量産開始
経済周南市山口県周南市の総合化学メーカー、㈱トクヤマ(横田浩社長)は徳山製造所で、水素を安全に貯蔵、輸送できる水素化マグネシウム(MgH2)の量産を始め、3日に発表した。
燃やしても二酸化炭素が発生しない水素は次世代エネルギーとして注目を集めている。一方で、体積が大きいことから輸送は低温、高圧状態が一般的で、貯蔵、輸送コストの高さが課題となっている。
水素化マグネシウムは高密度での水素貯蔵が可能で、常温、常圧で化学的に安定している。比重は約1で軽く、水素を安全に貯蔵、輸送する「水素吸蔵合金」として期待される。
同社はカ性ソーダ製造の際に発生する水素を、マグネシウムに吸着させ水素化マグネシウムを生産。水を加えることで水素を発生させることができ、産業用途で水素を使う企業への販売を念頭に、年30トンを目標に量産する。