2026年05月26日(火)

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経済 : 周南市のニュース

【周南・光】日鉄ステンレス㈱山口製造所 冷間圧延工程には世界唯一の圧延機 周南エリア、光エリアで報道見学会

  • 記者と懇談する内田事業所長

  • 日鉄ステンレス㈱山口製造所周南エリア

開始直前の破裂事故で予定変更も

 光市と周南市に工場がある日鉄ステンレス㈱山口製造所(内田俊彦製造所長)は、県外の業界紙や本紙などの地元紙を対象に、5月30日と31日に光市島田の「光エリア」と周南市野村南町の「周南エリア」で報道見学会を開いた。30日には見学開始の約2時間前に周南エリアでダクト破裂事故が発生したが、見学会は予定を変更しながらも無事に終了した。

(山上達也)

旧新日鉄、旧日新製鋼の統合で発足

 同社は2019年4月、旧新日鉄住金特殊ステンレス事業の鋼板事業の一部と、旧日新製鋼ステンレス事業の鋼板事業、旧新日鉄住金ステンレスが統合して発足した。日本製鉄㈱の100%出資会社で、薄板、厚板、棒線のステンレス品種を生産し、日本の製鋼産業の大黒柱を担う。

 光エリアはかつて新日鉄住金ステンレス光製造所で、現在は製鋼工場▽薄板工場▽棒線工場がある。周南エリアはかつての日新製鋼周南製鋼所で、製鋼工場▽薄板工場を持つ。

 見学会には本紙など6社が参加した。30日に周南エリア▽31日に光エリアの見学が予定されていたが、30日に周南エリアの製鋼工場のダクト破裂事故を受けて、30日に光エリア▽31日に製鋼工場を除く周南エリアの見学に変更された。

 本紙記者は30日は急きょ、周南エリアのダクト破裂事故の取材を担当したため、30日の光エリア見学は辞退し、31日の周南エリアの見学のみ参加した。

年1万4~5千トンの薄板生産能力

 見学会では記者全員が同社提供の専用のガウンをはおり、ヘルメットを着用。工場内での撮影は禁止された。

 薄板工場では冷間圧延工程で「センジミア冷間圧延機」「連続焼鈍酸洗ライン」「連続光輝焼鈍ライン」といった最新鋭の設備を見学した。とくにタンデム式センジミア冷間圧延機は世界唯一の設備で、月間1万4千トンから1万5千トンの薄板の生産が可能という。

 さらに薄板工場の精製工程では、仕上げ研磨ラインでニーズに応じた表面研磨ができ、鋼板の表面仕上げ、機械的性質の確保や形状の矯正を目的として調質圧延機を通すことなどが説明された。

 工場内のクレーンや工作機械は「HITACHI」のロゴ入りの日立製作所製のものが多く見られた。

破裂事故で「ただちに出荷に影響なし」

 見学終了後、本事務所棟の会議室で内田事業所長が各社記者にあいさつし、周南エリアの業務内容を説明。さらに前日のダクト破裂事故について、お詫びと説明があった。

 内田事業所長は「火災には至らず、原因は調査中。藤井律子市長や周辺自治会にも事故の内容を説明し、ご理解をいただいた」と説明し、耳の痛みで徳山中央病院に搬送された28歳の男性従業員1人も外傷、処置ともない状態だと述べた。

 今後は「ただちに事故の規模や原因の調査に入った。製鋼工場は事故後から操業を停止しているが、顧客への出荷は周南エリアや光エリアの在庫で対応可能で、ただちに出荷が滞ることはない」と現状を説明した。

 ダクト破裂事故の発生は残念だったが、発生時刻があと2時間ずれていたら、我々記者の見学時間が重なっていたかもしれない。安全操業はすべてに優先することを、強く感じる機会になった。

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