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【周南市】エア漏れの音を見える化 資源ロス削減、石川商事が新サービス
地域周南市周南市鼓海2丁目の産業機械商社、石川商事㈱(河村倫啓社長)が3月から、工場内の空圧装置、設備からのエア漏れをカメラで点検するサービスを始めた。資源、エネルギーロスの削減を通じて、SDGs(持続可能な開発目標)の達成を目指す。
空気を圧縮し、その圧力や膨張力を利用して機械装置を動かす製造現場では、圧縮した空気のうち一般的に20〜30%が漏れているとされる。同社ではこれまでエア漏れの音を感知する機器を販売していたが、新サービスでは山口市徳地伊賀地の協和機工㈱と提携し、漏れる音を可視化した。
漏れる量を色別で画面表示。精度が高く少量の漏れも検知し、短時間で広範囲をカバーする。検査レポートではエア漏れの箇所を写真で示し、1年間の漏れ量、年間損失額を報告。漏れた空気と同量の空気圧縮に必要な電力を、発電時の二酸化炭素排出量に換算し、環境への負荷低減も図る。
同社は1961年創業。コンベアやチェーンなどの伝動機械工具の取り扱いから始まり、現在は空圧油圧機器、ポンプ、ロボットなども販売している。昨年は、SDGsへの積極的な取り組みを表明した。河村社長(47)は「良いものの情報を発信し、周南地域の製造業の皆さんの困りごとに応えていきたい」と話した。
問い合わせは同社(0834-26-0990)へ。