2026年05月01日(金)

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【周南】「再編統合から熊毛北高外せ」 住民団体が県議会に請願

  • 請願書を提出する内山会長(左)

 山口県教委が10月2日に公表した2026年度に熊毛北、柳井、柳井商工、熊毛南、田布施農工高の5校を2校に再編統合して柳井高と田布施農工高の校地に新高校を配置する「県立高校再編整備計画前期実施計画一部改定素案」に対し、熊毛北高がある周南市熊毛地区の住民団体の代表が22日、県議会を訪れ、熊毛北高を再編統合の対象から外して存続させることを求める請願書を提出した。

 請願は議会に対して意見、要望を提出し、議会は適当と認めれば採択して政策に活かす制度。今回の場合、11月定例県議会で審議し、文教警察委員会(坂本心次委員長)に付託され、継続審議にならなければ12月15日の最終日までに採択するかどうかが決まる。

 請願には紹介議員が必要で、今回は木佐木大助、藤本一規、河合喜代議員(日本共産党)と、中嶋光雄議員(社民党・市民連合)、井原寿加子議員(草の根)の計5人が紹介議員となっている。

 請願書は勝間コミュニティ推進協議会の内山和美会長(68)と、“ほっと三丘”コミュニティ協議会の宗貞洋治会長、高水地区まちづくり推進協議会の池田博幸会長、鶴里コミュニティ協議会の山本恭弘会長の連名。

 22日は内山会長が持参し、渡辺君枝周南市議(日本共産党)と山口県高等学校教員組合の石田高士執行委員長、紹介議員などが同席する中、県議会事務局議事調査課の岡本正敏課長に手渡した。

 請願書では、熊毛北高の1809年に設立された郷校の徳修館の伝統を引き継いでいる歴史や、服飾系、食物系のコースがあるライフデザイン科の存在、熊毛地区の小中高校などと地域が連携しての「熊毛学園」の活動など特色を列挙して熊毛北高の存続を求めている。

ライフデザイン科が田布施町に?

 請願書の提出に際して、内山会長らは熊毛北高を除く4校が柳井圏で、熊毛北高だけが周南市にあることや、熊毛北高の生徒が利用する最寄り駅は岩徳線の高水駅で、熊毛北高がなくなれば岩徳線の存廃にも影響が出ること、田布施農工高などは山陽本線沿いで熊毛地区からの通学が困難なことなどを訴えていた。

 熊毛北高はライフデザイン科と普通科があり、いずれも1学年の定員は30人。しかし、現状は3年生がライフデザイン科28人、普通科12人▽2年生はライフデザイン科20人、普通科18人▽1年生はライフデザイン科25人、普通科11人で定員割れとなっている。

 21日に開かれた周南市の定例記者会見で藤井律子市長は熊毛北高の問題についての質問に「熊毛北高がなくなるのは残念。子どもたちに配慮していただけるよう県教育長にお願いしている」と述べた。

 同市ではこれまでの県立高校再編整備計画で徳山北高、鹿野高が姿を消している。熊毛北高も再編統合としているが、実質的には同市からまた一つ、高校がなくなることになる。

 特に、ライフデザイン科は文化祭や地域で自作のウエディングドレスなどのファッションショーを開き、地域の産物を使った料理を開発するなど地元に親しまれている。

 素案では、普通科及び商業に関する学科の高校と、農業、工業、家庭に関する学科の高校にするとしていて、ライフデザイン科は周南市から田布施町に移ることになりそう。住民団体では署名運動も始めており、市や県議会、県教委の動きが注目される。 

(延安弘行)

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