2024年04月15日(月)

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政治 : 下松市のニュース

【下松】[下松市長選]争点浮上せず、前哨戦低調 「かつての同志」対決に盛り上がらず

  • 目録を持つ井川氏(左)と国井氏(2020年3月2日)

 20年ぶりの選挙戦になる下松市長選(4月7日告示、14日投票)が、なかなか盛り上がらない。3選を目指す無所属現職の国井益雄氏(74)=西柳=と無所属新人の井川明美氏(68)=楠木町=が前哨戦を展開しているが、両氏が「かつての同志」という同根の争いであることに加え、井川氏の集会や演説会が報道機関に全く公開されないため両氏の発言を本紙など各社は比較した報道できず、選挙戦の争点がはっきりしないのが要因だ。両陣営の告示直前の動きを追った。

(山上達也)

国井氏2期目の後援会長問題で見解の違い

 2000年から4期16年間、市長を務めた故井川成正氏は、8年前の引退時に国井益雄県議を後継指名した。国井氏は井川氏の要請で2007年に市職員を退職し、選挙巧者の井川氏の全面支援で県議選に担ぎ出され、当時は3期目だった。

 その国井氏を成正氏も長女の明美氏も支え続けたが、市長2期目にあたって成正氏は国井氏の後援会長に就任しなかった。

 井川陣営の林孝昭幹事長は「1期目の国井市長を見ていて期待に応えないため、成正氏は国井氏2期目の後援会長就任を断った」と説明。しかしこのことに国井氏は本紙の取材に「4年前の3月、来巻の井川邸に後援会長就任のお願いに行ったが、成正氏は体調が思わしくないので外に出ないと話していた。そこで会長就任をお願いするのを遠慮した」と話している。

 同じ3月には、明美氏が会長を務める下松中央ライオンズクラブが認証40周年記念で屋外時計とデジタルサイネージを市に贈っている。贈呈式の際の雰囲気はなごやかで、国井氏と明美氏は目録を一緒に持って記念写真におさまっていた。

ユーチューブやフェイスブックで動画放映

 国井陣営はすべての市政報告会を報道機関に公開しているが、井川陣営は「役員会で決めたから」と公開しない。17日の東陽コミュニティセンターでの井川氏集会は、当初は報道機関に公開するとしていたが、直前になって非公開になった。

 出席した人によると約100人が出席し、3分の1は女性。井川氏は「財政確保がなければ市民目線の政策は難しい」と訴え、市が進める下松スポーツ公園施設の整備に疑問を投げかけた。地元の森良介市議(新生クラブ)もあいさつした。

 一方、24日には井川氏の地元の久保地区の住民を対象に国井氏が、市政報告会を久保公民館で開いた。約100人が出席し、4割超は女性が占めた。

 本紙など新聞社2社が取材。国井氏は「市民の生命と暮らしと健康を守るのが市政の一丁目一番地。住み心地が県内1位の流れを止めない、変えないためにさらに4年間、市政を任せてほしい」と強調。守田文美市議(無所属)が司会、山根栄子市議(鐵)がコーディネーターを務めた。

 両陣営はインターネットによるPR対策にも熱心だ。

 国井陣営はユーチューブで、政策分野ごとの国井氏と若者とのディスカッションを放映中。井川陣営は集会で収録した井川氏のあいさつをフェイスブックで流している。

ユーチューブ動画の国井氏

フェイスブック動画の井川氏

課題は「自民色払しょく」「集会の報道公開」

 両陣営は選挙戦に向けてどんな課題を抱えているのだろう。

 国井陣営は「自民党色の払しょく」に尽きる。国井氏は自民党と連合山口の推薦を受けるが、政治資金パーティー裏金問題で批判の強い自民党を前面に出すと無党派層の支持を失う可能性がある。「非自民勢力」の連合山口の推薦も受けた以上、自民党色を出さないことが支持拡大の助けになることは疑いがない。

 井川陣営は「活動の透明化」が課題だ。井川氏の集会から報道機関を締め出すことはマイナスでしかない。井川氏も自民党員で、同党の阿達雅志参院議員の下松後援会長である以上は「反自民」は打ち出せまい。支持のすそ野を広げるには、報道機関に集会を公開することで国井氏との争点を明確にするしかない。

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