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【周南・下松・光】下松市長選は5回連続無投票? 3市の「選挙イヤー」構図と動き追う
記者レポートその他今年は山口県の周南3市とも選挙が控えている。4月7日告示、14日投票の下松市長選を皮切りに、5月19日告示、26日投票の周南市議選(定数30)▽11月13日に任期満了の光市長選、光市議選(定数18)が続く。「選挙イヤー」に有権者の関心をどう引き付けられるか、候補者や政党、選管の取り組みが試される。各選挙の構図と動きを探った。
(山上達也)
[下松市長選]現職国井氏、経済界の評価高く
下松市長選は2000年の選挙戦を最後に4回も続いた無投票が今回どうなるのかが焦点。3選出馬を表明している現職の国井益雄氏(74)は1、2期目とも無投票で当選しており、市長選で初めて選挙の洗礼を受けるのか注目される。
現在、出馬を明らかにしているのは国井氏だけ。市内の一部には「無投票は避けたい」と対立候補の擁立を目指す動きがあり、具体化の行方に関心が集まっている。
国井氏はすでに自由民主党県連、公明党県本部、連合山口に推薦を申請ずみ。2期目の4年間はコロナ禍の中で、日立ハイテクが245億円を投資する半導体製造装置工場増設を誘致したのを始め、山下工業所など地場の中小企業5社と市の工場増設協定の締結に立ち会っており、経済界との連携が良好。県市長会会長、中国市長会副会長も務めている。
半面、後援会組織が強いとは言えず、国井氏を後継指名し後援会長も務めた井川成正前市長は一昨年に死去しており「井川氏なき初の選挙戦」をどう乗り切るか、国井氏の力量が試される。
[周南市議選]藤井市政の行方占う選挙戦か
周南市議選は2市2町の合併後、6回目の改選になる。定数は前回と同じ30で、現在のところ今期限りで引退を表明している現職はいない半面、新人は前回の選挙戦や昨年の補選での落選組のほか、国民民主党や幸福実現党が新人の擁立を予定しており、構図がはっきりするまでにはしばらくかかりそうだ。
さらに2期目の藤井律子市長に対する現職や新人の評価がどうなのかも関心が高まりそうで、今後の藤井市政の行方を占う選挙戦にもなると見られる。
[光市長選]市川氏、磯部氏の動きに注目
4期目の現職、市川熙氏(76)の去就が焦点だが、市川氏自身は自身の続投の是非は明言していない。市川氏の動きによって選挙戦の構図は大きく変わるだけに、今後の言動が注目される。
さらに前回は1,799票差で市川氏に敗れ、その後は県議に転身して現在2期目の磯部登志恵氏(64)の動きもポイントになると見られる。
[光市議選]現職、新人とも動き見えず
光市長選と告示日、投票日とも同じ光市議選は、今回も定数18で改選される。引退を明言する現職はまだいない一方、新人の動きもまだ具体化していない。
前回は新人の落選で1議席を減らした日本共産党が、再び2人擁立に踏み切るのかも注目される。
前職では任期途中で県議補選に出て敗れた清水祐希氏(37)が、市議選に再出馬する意向を示している。