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【周南】五輪目指すハワイの高校生 周南公立大柔道部でけいこに汗
スポーツ周南市米国ハワイの柔道・柔術教室ハワイジュウドウアカデミーで柔道に打ち込んでいる高校生のトーレ・ゲレロさん(17)が、同アカデミーの経営者で2008年北京オリンピック柔道66キロ級元アメリカ代表のテイラー・タカタさんと一緒に来日し、周南公立大学の柔道部で27日から30日までけいこに励んでいる。
同大学の柔道部は徳山大学時代、吉岡剛教授が監督を務めて強豪として知られ、2020年に吉岡氏が亡くなったあとは矢野大地監督(35)が引き継いでいる。
周南公立大学になってからは60人ほどいた部員数は激減して現在は4月に入学予定の3人を含めて17人だが、各地の大学や高校から練習に参加する生徒、学生は今も多い。
タカタさんは父方が周南市、母方が柳井市と山口県にルーツを持ち、北京五輪前には徳山大学で下松市にホームステイしながらけいこし、交流を深めた。この時に世話をしたのが以前から柔道を通してハワイと交流があった下松市の中野正純さん(69)。中野さんは現在も周南公立大学外部指導者(コーチ)で、その縁でゲレロさんの大学でのけいこが実現した。
ゲレロさんはハワイカメハメハ高校の2年生。アメリカ国際柔道連盟のランキング3位で2028年のロサンゼルスオリンピック出場を目指している。
高校生や大学生に交じって汗を流すゲレロさんを前に中野さんは「これからもハワイとの交流を続けたい。部員が少なくなったが高校やほかの大学から集まって来てくれることがうれしい」と話している。