2026年10月23日(金)

コラム「一言進言」

地方議員はもっと納税者に寄って!

~「国会議員はしっかりしてくれ」と声を~

■ 自民党の裏金政治パーティー問題は収まりそうにない。政倫審の答弁も無茶苦茶で、誰が見てもとんだ茶番劇でしかなかった。国民の不信をますます買っただけだった。あらゆる世論調査もひどい結果だが、不思議なのはどこも自民党の支持率、岸田政権の支持率は最低20%程度を保っていることだ。自民党以外はだめだと思っている国民がそれだけ存在していることだ。

■ 戦後の政治の中で、これほど大量の国会議員が関係した不祥事は多分初めてだろう。「日刊新周南」として、周南3市の県議会議員、市議会議員全員に今回の問題に対する気持ちを聞いてみようとアンケート調査をした。特に県議会議員は政党色が濃く、自民党県連の役職に就くことが一種の実力を認められたことになっている。

■ 自民党所属議員は予想していたが岸田総理の答弁と変わりなく、国会議員への怒りの気持ちは薄い感じだった。その中では友広巌県議だけは「裏金として受領することは、不正な行為である」と断定したのは感心した。むしろ自民党県連から責められるのではないかと心配になる。

■ 他の4人の回答が党の政治刷新本部で取りまとめるのを待つと共通しているが、1
人の政治家として、上が決めたことに従うだけの姿勢には、がっかりする。むしろ地方議員としてもっと自由に自らの感覚で疑問を発するべき事案だと思うが、どうしたのだろうか。国防の問題などは党としての見解を統一すべきだが、こんな不祥事を起こした国会議員たちに物も言えない雰囲気なのか。

■ 国政選挙で一番大切なのは、地方で日常政治活動をしている党所属の県議、市議たちだ。国会議員を支えている地方議員たちは単に票を集めるだけの存在なのか。何より大切なのは議員すべからく税金で報酬を受けていることだ。日ごろ親しく接している県民、市民はすべからく納税者だ。真面目に納税しているその人たちの信頼を根本から奪った今回の裏金騒動は、政治家全員の課題でもある。

■ 同じ国政与党でもある公明党の上岡康彦県議も怒っていた。納税者たちに一番近い地方議員たちが今こそ声を上げるべきだろう。「国会議員たちよ、しっかりしてくれ」と。ある自民党所属の市議が「今回だけは自民党がらみには投票しない」と支持者から言われたと憂鬱な表情だった。保守王国山口県ではそう簡単に自民党が衰退することはないだろうが、政治家全体に国民は不信感を増幅しているのは間違いない。

(中島 進)

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