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【周南】小学校音楽祭「中止」一転 29年度の再開へ向け協議 音楽祭背景に教員不足、運営負担
地域周南市周南市内の小学4年生を中心に毎年、市文化会館で開く「周南市小学校音楽祭」が、2026年度を最後に中止されることになり、9月に各保護者へ中止の案内文が送付された。中止の背景には教員不足や運営負担の増加がある。
市文化会館の大規模改修を機に再開しない方針が決まっていたが一転。本紙にも中止を疑問視する声が寄せられる中、藤井律子市長や市議会議員などから継続を求める声が上がり、市教委は再開に向けて改めて協議することにした。
音楽祭中止に疑問
この音楽祭は子どもたちが日ごろの学習成果を発表するとともに、他校の合唱や演奏に触れる機会として続いてきた。プロの演奏家も立つ市文化会館のステージに立てることも教育的意義の一つとされ、少なくとも市合併後は毎年開催されてきたという。
本紙にも読者から「音楽祭が中止になると連絡があった。なぜ音楽祭がなくなるのか」と疑問の声が寄せられた。取材を進めると、学校現場が抱える人員不足や運営上の課題が浮かび上がった。
教員アンケートは「解消」多数
市文化会館の大改修もあって音楽祭の今後のあり方を巡る検討は市小学校校長会で進められた。改修中の代替会場として市学び・交流プラザや新南陽ふれあいセンターなども検討したが、収容人数やステージ、楽器搬入、児童を送迎するバスの確保などが課題にあがった。
さらに、児童数や学級数の減少に伴って教員数も減り、音楽祭の舞台運営や児童の安全管理に必要な人員を各校から出すことが難しくなっていた。
校長会は今年2月に市内小学校の教員を対象にアンケートを実施。①27、28年度は各地区で音楽的行事を開き、29年度から文化会館で再開する案と、②文化会館での音楽祭を解消し、各学校や中学校区で音楽的行事を充実させる案を示した。
結果は①再開案108人に対し、②解消案が228人と倍以上となった。音楽祭の運営経験がある教員ほど解消を選ぶ傾向が見られたという。この結果なども踏まえて校長会は26年度を最後に音楽祭中止の方針を決めた。
校長会の会長を務める徳山小の原田剛校長は「葛藤の中での判断。本当に苦渋の決断」と説明した。
市長要望受け再開探る
しかし、その後、市民の声を受けた藤井市長などからも、市教委に音楽祭継続を求める意向が伝えられた。これを受け、市教委は29年度からの再開に向け、運営方法などを改めて協議する方針であることが本紙の取材で分かった。
市教委学校教育課の西村隆一課長は「子どもたちがより良い体験ができるように市教委としてもしっかりと考えていきたい」と話す。
今後について原田校長は「これまでは学校で囲みすぎた。もっと外への協力も呼び掛けてもよいのでは」と、学校だけで運営を抱えない方法にも言及した。
教員の負担を抑えながら、子どもたちの発表の場をどう残していくのか。29年度の再開に向け、持続可能な音楽祭のあり方を探る。
