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　㈱トクヤマ（横田浩代表取締役社長執行役員）は22日、JSR㈱の体外診断用医薬品事業と体外診断用医薬品材料事業を取得すると発表した。取得額は820億円。実行日は10月1日を予定している。

　JSRはデジタルソリューション事業、ライフサイエンス事業、合成樹脂事業を展開。買収の対象はJSRの子会社で体外診断薬事業、試薬原料事業（販売）などの㈱医学生物研究所と、試薬原料事業（製造）のJSRライフサイエス㈱。

　㈱トクヤマは中期経営計画で「電子」「健康」「環境」分野を成長事業と位置づけ、2030年度には成長事業の売上高比率60%以上を目指している。買収の対象事業は「健康」分野の中核を担うべき事業と考えている。

　短期（1〜2年）的には、双方の顧客基盤、製品の相互活用を活かした研究開発の統合など▽中期（3〜5年）的には、互いのリソースを活用した新規製品開発▽長期（6年〜）的には今後、成長が期待される精密医療市場への参入に取り組む。