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【下松】土壌侵食防ぐマット技術評価 多機能フィルター㈱に県内初の国交大臣国際賞
地域下松市下松市葉山の緑化材製造販売業の多機能フィルター㈱(志賀弘征代表取締役社長)が、国土交通大臣が海外で活躍する企業を表彰する第9回「JAPANコンストラクション国際賞」の中堅・中小建設企業部門で、県内で初めて受賞した。19日には志賀社長らが市役所を訪れ、国井益雄市長らに受賞を報告した。
JICAの事業採択でフィリピン進出
同社は1994年に産官学連携のベンチャー企業として設立。主力商品は社名と同じネーミングの「多機能フィルター」で、河川の護岸や道路ののり面(傾斜面)で土壌浸食を防ぎながら保護、緑化する役割を持つ。大雨や洪水時でも斜面の土砂が削られるのを防ぐ。マット自体が植物の生育をサポートし、自然の植生を還元。工期の短縮やコスト削減にも貢献している。
同社は国内だけでなく、JICAの「中小企業・SDGsビジネス支援事業」に採択されたことでフィリピンでの普及実証事業に導入された。現地の技術者へ施工や調査の技術を移転する研修を精力的に展開し、フィリピンをはじめインドネシア、インド、ブータンでもインフラの強じん化と防災対策に大きく寄与している。
志賀社長「今後はASEAN各国へ拡大」
この賞はこうした同社の国際的な貢献が評価されたもの。この日は同社から志賀社長、常村拓司取締役営業本部国際事業部長▽市から国井市長、玉井哲郎副市長、真鍋俊幸地域振興部長、高橋健悟同部次長兼産業振興課長が出席し、同社の取り組みを支援してきた守田宗治県議も同席した。
志賀社長は「フィリピンの事業をモデルにASEAN(東南アジア諸国連合)各国での展開を進めたい」と意欲を示した。国井市長は「わが下松市で誕生し、成長した御社の取り組みが高く評価されたことはうれしい。災害対策は地味だが大切なことで、市としても支援を惜しまない」と話していた。
