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自然の材料で150個以上 明照幼稚園・SDGsテーマに造形展
地域周南市周南市樋口の明照幼稚園(伊東学信園長、32人)の1歳から6歳までの全園児で、30年以上取り組む造形展が21日に同園で開かれ、今年はこれまでとひと味違うSDGsをモチーフにした教室いっぱいの作品で保護者たちを喜ばせた。
園児たちは11月に入ってから制作にとりかかり、1人5つ以上、合計で150を超える作品ができあがった。
周南市内の私立幼稚園の教諭ら15人が集まって開かれたSDGsの研修会をきっかけに、今年は園児たちが自分なりのSDGsを考えて作品を作ることになった。
年長児担任の木原阿弥子さんは「SDGsをどう教えようか悩んだ。書店で見つけた“わたしがかわる みらいもかわる SDGsはじめのいっぽ”という絵本を読み聞かせると、子どもたちは自分にできることを考えて理解してくれた」と話す。
年長の山県幸ノ介さん、木原瑛翔さん、本多蘭夏さんも「SDGsは難しくなかった!」と元気よく話した。クラス全員で「トイレットペーパーを使いすぎない」「おともだちとなかよくする」など絵本を読んで自分たちにできることを紙にまとめて展示した。
作品は松ぼっくりや石、木や竹、どんぐり、落ち葉など自然にあるものを使い、“竹ぽっくり”や石を使ったサボテン、リース、落ち葉のツリー、どんぐりのおうちやカレンダー、万華鏡など多岐にわたり、地域の人と一緒に作ったわらを使ったしめ縄や家庭でも家族と一緒に制作に取り組んだ。
山県さんは父親と竹を切りに行き、戦車を作り「弾が飛び出す仕組みも作った」▽木原さんは迫力のある恐竜を作り「口も動かせるようにした」▽本多さんは枝をやぐらのように組み立て「“どんぐりはうす”を作った」と楽しそうに話した。
伊東順子副園長は「SDGsについて学びながら、家庭や地域も巻き込んで一緒に作品作りができた。作品はこれから家に持って帰るが、今年の作品はこれまでよりも長く楽しめるものができたと思う」と笑顔を見せた。