コラム・エッセイ
№57 光・下松間に『虹恋キラキラサイクロード』を。自転車に歩道走行容認を。笠戸島島民のご理解を得たい。
独善・独言自転車は道路交通法上A表以外の場合は歩道通行が不可であることを長い間知らなかった。しかし、規則どおり車道を走っている自転車などめったにお目にかかれない。現状と法律のかい離が気になって調査してみた。
B表は今年の2月から4月の朝夕30分間程度の調査データーである。気づいたことを列挙する。
㊀車道走行車は㋣5%程度と少数
㊁その場合の逆走車はゼロ
㊂男性がほとんど㋠…総じてスピードを出している
㊃中高生はすべて歩道利用㋷
㊄ヘルメット着用を遵守しているのは中学生と会社勤務の方が主体
㊅競輪選手らしき人をひとり見たが当然ながら車道を走っていた
C表に県内の自転車の事故状況を示しているが、ほとんどは車道走行時に発生しており、死亡事故も4件ある。先に示したとおり車道を通行している割合は少ないのにもかかわらずである。一方、歩行者と絡む事故は少なく死者はゼロである。つまり自転車の車道通行は危険なのである、スッキリ歩道走行を認めて環境整備や法整備に踏み出すべきだと考える。
一番は街路樹の撤去である。以前の稿でも述べたが仰げば山の緑が、道路沿いには家庭の植木がこぼれる県内の道路に街路樹が必要か。走行の邪魔にはなるし見通しは悪くなる、根が隆起して走りにくい…即座に廃止すべきと思う。
二番は電柱の埋没化推進である。このネックは1キロあたりで3~4億円という土木費用。C表の事故数との兼ねあいになろう。街路樹と電柱の撤去で自転車の歩道走行が安全になる環境が生まれる。
三番は走行マナー。歩道利用の場合の速度は徐行⇒いつでも停まれる速度を徹底することで歩行者と自転車との信頼関係が生まれる。
自転車事故による年間死者数が交通死者数全体の10%以上にもなるというのは看過できない事態。事故後対策としてのヘルメット着用も重要だと思うが、事故を減少させるための歩道の整備を急いでほしい。
別の話…地域の観光振興策として虹ケ浜のホテル松原屋近くから大城まで11キロをサイクリングロードとして整備することを提案したい。私の思いを列挙する。
㊀この間の道路のうち80%には幅広い歩道がある。
㊁その歩道の多くは“人っ子一人通らない”→生かされていない歩道⇒利用を待っている。
㊂笠戸大橋の下の広場を生かして自転車レンタルコーナを設置する。(場合によっては虹ケ浜、ホテル松原屋 付近、大城でも)。
㊃長い懸案である虹ケ丘の道路が延 伸して188号線と連結すれば、また、キラメク瀬戸内海を眼下に観る展望広場ができれば→エッサエッサとそこまで登っていく醍醐味を含め人気 スポットになりはしないか。
㊄ネームは虹ケ浜の“虹”と恋が浜の頭文字から『虹恋キラキラサイクロード』はどうか。
ただ整備しなければならないことも多い。⑴広い歩道には自転車専用ラインを設けてほしい。⑵笠戸島にはほとんど歩道がない。この間は「自転車優先道路」として自動車運転者から徐行の協力がほしい。下松警察署に訊くとそのような例を聞かないとのこと…日本初の自転車優先道路を望む。『笠戸島は楽しい自転車走行を応援します』でどうだろう。⑶両市の観光振興のため自転車の提供と車庫の整備を行政にお願いしたい。⑷また、笠戸島住民の方々のご理解ご協力が絶対になる。
…どうでしょうか。
講演請負業 阿武一治 kazuharu.anno@gmail.com