2026年05月01日(金)

コラム・エッセイ

No.79 地方自治考12・北海道北見市は財政破綻寸前であると聞く。 我が街がそこから学ぶものは何か

独善・独言

 北海道北見市が財政破綻の危機に直面しているという報道をみた。要因は大きくふたつ…ひとつは合併後遺症、もうひとつは市庁舎などの多額な投資負担とあった。

 北見市と周南市は、①20年前に他の3自治体を併合する形で合併している-㋑、②最近市庁舎を新築している-㋺、③人口が同程度である-㋩、④併合された地域を主体に過疎化が進み人口減が著しい-㋥、⑤2050年の将来人口推計も他市以上に減少率が高い-㋭…等々類似点が多い。

 北見市の財政窮乏が周南市に連動しているわけでもないことは㋬の都市データーパックの示す財政健全度ランキングをみれば歴然としているが、⑥2025年度の予算編成に際して北見市は30億円、周南市は25億円の財源不足を表明していることもあり“対岸の火事”とはせず、北見市がやってきたことを、やろうとしていることを学ぶことに意義がある考え今回、次回の2稿にわたってアプローチする。なお、下松市と光市を合わせた数値も合算人口が同規模ということで参考にしていきたい。

 報道で市民のやり玉にがあがったのは「人口が減るなかであんな立派な本庁をつくって」という批判であった。㋺の市民一人当たりの建設総工費の他市比較からして、3割減、30憶円程度は圧縮すべきであったかもしれないが後のまつりであろうからここではふれない。

 合併後遺症でわかりやすいのは㋣の市道の長さ以下の公共施設の過剰状況である。広大な面積からくる負担増とともに合併時の約束ごとからして簡単に統合廃棄ができない事情がありはしないか。
  
 光市には合併前から2つの病院がある。美祢市も同様2つの病院が存続している。それぞれ両立するなりの理屈は立てているが、メインのひとつに統一して効率化することに絶対的な支障があるとも思えない。合併前からの諸約束が統一を阻止しているといえないか。
 光市民は美祢市に対して「どんな理由があるにしても人口が2万人程度の街に市民病院が2つも要るのか」と思うだろうし、美祢市民は同様、光市に対して「面積が92k㎡しかない街に2つも必要かと」それぞれの“できない理由”をあざ笑うのではあるまいか。

 ことはさように併合された地域には過疎対策も含めて思いやりがほどこされていて、結果→人口に比例しない過剰な公共施設となり、結果→維持費や改築費が異常に膨らんだ建設投資額をもたらし(㋸)、そして結果→カネがなくなってってしまうという循環ではなかったか。

 北見市の財政危機は夕張市のような炭鉱閉鎖や観光投資の失敗など特殊な要因から生じたものではない。それ故、我が街にとって学びの対象になると思うのである。

…次稿にその対応策を。

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