2026年03月09日(月)

コラム・エッセイ

No.6 冷おろしの会と私について

ねえ、ちょっと聞いてよ! 予備校講師 長谷純子

 こんにちは。まだまだ暑い日が続きますね。秋らしい秋は来るのでしょうかと心配になるのですが、食にはもう秋が到来しています。9月最終週に周南市内で催された「秋を楽しむひやおろしの会」へ参加してきました。山口県内の16の酒蔵さんが秋に出荷する「ひやおろし」をはじめとした、様々な種類の日本酒を飲ませてくれるのです。酒好きは参加するしかない会ですよね。

 で、今回この会に参加して、私、自分の認識を新たにしました。私は単なる酒好きではなかった! と(笑) 親族はもちろん友人からも「単なる酒好き」と認識されているだろうし、自分でもそうかなと思ってはいたのですが、実は単なる酒好きとは「少し」違うのでは? と気がついたのです。

 この会で日本酒と一緒に頂いたお料理の前菜には「田舎風パテ(パテドカンパーニュとして提供するお店が多いですよね)」「ウズラのバルサミコ風」「ベビーホタテのエスカベッシュ(洋風南蛮漬け? ですかね)」「牛みすじタタキ ピクルス巻」「ドライトマト赤ワイン煮とカマンベールピンチョス」等が出ました。料理名だけを見たらワイン会を思わせますよね。これらの料理を(作りませんよ)買ってきたら、迷いなくワインの栓を抜いています。というか、お料理を買う段階からどのワインを合わせようかと考えています。

 が、今回はこのお料理に日本酒です。目新しいですよね。だから、それだけでもワクワクしましたし、実際にどの料理にどの日本酒が合うのかをいろいろ試すのは楽しかったです。周南市民の私は最初に周南市の3つのお蔵のお酒から飲むのが礼儀よねと、これらの蔵のお酒から飲むのですが、同じお料理でも合わせる日本酒が変わると味が変わります。それぞれのお酒に合うお料理が微妙に違うので、このお酒にはこっちの料理よねといろいろ組み合わせて飲むのがもう楽しくて楽しくて(ちなみに、周南市のお酒はお料理との相性が抜群でしたよ)。

 過去には和食にワインを合わせて提供してくれたお店もありましたし、自宅でも自作の中華料理に合わせて赤ワインはよく飲みます。が、洋風料理に日本酒を合わせる発想はありませんでした。しかも、この日本酒が意外にも洋風のお味にぴったり合う! 思わぬ発見に密かに大興奮です。

 そこで、こういう思わぬ出合いが楽しいから、お酒は止められないのかなと、はたと気づいたのです。もちろん、仲の良い友人と一緒に飲むのが楽しいということもお酒が好きな理由にありますが、どちらにしろ、お酒に付随することが理由でお酒が好きということは、私は単なる酒好きとは「少し」違うよね、と思ったのです。もっとも、親族や友人は同意してくれそうにないので、あくまで「少し」と控えめなんですが。

 みなさん、食欲の秋のこの時に、ぜひいろいろなお料理に山口県の日本酒を合わせてみてください。楽しいですよ!

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