コラム・エッセイ
やっぱり餅まき
翠流▼猛暑と台風・長雨の夏が過ぎ、実りの秋がやってきた。各地域では秋のイベントが真っ盛り。そして山口県のイベントに必須なのが餅まき。今年は10月1日から12月まで山口デスティネーションキャンペーンが展開されているが、餅まきにも補助金が出るらしい。例年以上に盛大な餅まきになりそうだ。
▼JR山口線では6年ぶりに「貴婦人」の愛称で知られるC57形の蒸気機関車が走る。岩国市は同市出身の宇野千代がモデルのNHK連続テレビ小説「ブラッサム」の放送が始まり、盛り上がっている。
▼周南地域は今回の大型観光キャンペーンで訪れた人に何を提供するのだろうか。周南市は「日常をときほぐす観光」を掲げている。特別でないものが実は特別。住んでいる人には気づきにくい自然や人情、食、歴史など“ふだんづかい”の魅力が遠くから訪れる人の心を温かくする。幸せを集まった人たちで分かち合う餅まきもその一つと言えるだろう。
▼餅まきのやり方も子ども用のキッズスペースを設ける、年齢別に分けて餅をまくなど安全面に配慮している場合が多くなった。
▼それでも、危険を避けるため餅が飛んできそうな中心部に入ることをためらって人垣の周囲で見守る人たちもいる。投げ手は人の多い中心部に投げがちだが、人垣の周囲の遠くにいる人たちにも届くように投げてほしい。
▼遠くにたくさん投げることができる若手を投げ手に加える工夫も必要かもしれない。より多くの人が楽しめる餅まきに進化させたい。
(延安弘行)
