コラム・エッセイ
ロンドンのウォータールー駅
ちょこっと豆知識 立入塾ロンドンのウォータールー駅はイギリス最大級のターミナル駅で、駅近くにあるテムズ川に架かるウォータールー橋からその名が付けられました。ウォータールー橋は約200年前の1817年に完成し、完成2年前イギリス軍を中心とした連合軍がナポレオン率いるフランス軍に激戦の末、勝利したベルギー郊外の戦いからその名が付けられました。有名なワーテルローの戦いです。
ワーテルローはフランス語読みで、英語だとウォータールーとなります。このように同じ名が違う読み方で使われることは地名や人名等では時々見受けられます。ずっと別物だと思っていた物が、実は同じ物だと解った時は本当に驚きます。映画「ローマの休日」のヒロインを演じたオードリー・ヘプバーンと、江戸時代末期に来日し、日本の英語教育に尽力を注いだアメリカ人医師ジェームス・カーティス・ヘボンは同じ姓です。我々が日常使っているローマ字はヘップバーン式ローマ字と言う訳です。
国によって発音が異なることで生じるこの様な混乱はアルファベットを使う国だけとは限りません。
学生の頃、何をしても少々目立つ後輩がいました。彼は周りから「モンデン」と呼ばれ、誰からも愛されていました。私が初めて彼と言葉を交わした時のことです。「君がカドタ君?噂はよく耳にしているよ。」と私が切り出すと、彼は少し微妙な顔で微笑みながら「あっ、はい。モンデンです。よろしくお願いします。」と明るく答えてくれたことをよく憶えています。彼の名は門田(モンデン)だったと言う訳です。「みんな、モンデンは愛称だと思っているみたいですが、僕はカドタではなくモンデンです。」と彼は慣れているので気にならないと続けました。
イギリスのロックバンド「キンクス」のヒット曲「ウォータールーサンセット」は夕暮れ時のウォータールー駅を歌ったものです。テリーとジュディは毎週金曜の夜ウォータールー駅で待ち合わせて、二人でサンセットを眺める。それはまるでパラダイスにいるようだ。
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