トップインタビュー
挑戦を応援する自由な空間づくり
ステラリンク・コワーキングスペースヒカリバ代表 石川博之さん(37)
PROFILE
いしかわ・ひろゆき
1983年光市生まれ。システム開発職を経て、2009年にIT関連企業ステラリンクを起業。
2020年に光市初のコワーキングスペースヒカリバを開設。
- コワーキングスペースヒカリバとはどんな場所ですか。
- コワーキングは共同の「Co」と働く場所・働き方の「Working」をつなげた言葉です。それぞれの仕事を持つ人が場所を同じにして自由に活動する施設が“コワーキングスペースヒカリバ”です。集中しての作業はもちろん、会議の会場にもできます。最近だと高校生がテスト勉強をしたり、ラジオの収録だったり使い方も広がっています。
- 東京五輪の開幕に合わせて始まったテレワーク推進事業“テレワーク・デイズ2021”に応援団体としてエントリーしていますね。
- まずはこういった空間が光市にあることを知ってもらいたいです。
自分が今日過ごす場所の選択肢の一つになればと思います。エントリーしたことで「テレワーク・デイズ」を知り、同じ業界の人も参加してくれた時は発信することの影響を感じました。 - 前職時代から17年以上テレワークやそれに近い環境で仕事をしてきたと聞きました。
- 前職で帳票に関するソフトウェア製品のシステム開発に関わっていました。担当者が周南市の社内にいる私と東京・大阪に1人ずつの3人で、必然的にフルリモート状態になりました。当時はウェブカメラが出始めのころで、プログラムはPC上で共有していましたが、やり取りはインターネットの掲示板、メール、電話を使ってしていました。
- スマートフォンもないころでグループでのコミュニケーションは大変だったのではないですか。
- 直接顔を合わせてやりとりできないので、表現力が身に付きました。柔らかく伝える・強く伝えるなど、言葉の選び方も意識するようになりました。この経験から、「テレワーク・デイズ」のエントリーでは、ワークスペースの提供に加え、“ノウハウの提供”もしています。テレワークに挑戦したい人やテレワークで困っている人たちの課題に沿ったアドバイスをしています。
- 今後の目標はありますか。
- 現在、法人1社・個人3社がヒカリバの住所で本社登記しています。住所を自由に使えるヒカリバのような場所が市町村に1つずつあれば、その土地に会社が生まれる。そうすると行政に税金が入る。地元の活性化につながります。これからも“チャレンジを応援する場所”でありたいし、その先で地元に恩返しできればと思っています。