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ぼくは、カウアン 周南出身の高松さんが著書 絵本で社会の多様性学ぶ
文化周南市周南市出身の高松洋子(たかまつようこ)さん(36)が著者の、小学6年生のカウアンの日常から多様性について考える絵本「ぼくは、カウアン」が15日、文芸社から発行された。絵はウミノカズコさん。
日本人の父とブラジル人の母を持つ小学生のカウアンの視点から、在住外国人や、ジェンダーなど多様化する社会との向き合い方を学ぶ内容。
高松さんは福川中学校、下松高校を卒業後、京都の龍谷大学へ進学。卒業後は世界1周にも挑戦した。帰国後、教員試験を経て、愛知県の小学校で教壇に立つようになった。
2017年にはJICA(国際協力機構)の現職教員特別参加制度を活用し、2年間ブラジルのサンパウロへ赴任。ブラジルに日本の文化があることに驚きながら、現地の小中学生に日本語や日本の文化を教えてきた。
日系ブラジル人について学んだことがきっかけとなり、子どもたちに多様性を受け止めて欲しいと思うようになったという。
2021年に文芸社と縁をもったことをきっかけに、ウミノカズコさんを紹介してもらい、今作の出版に至った。
「夢を叶えることを証明したい」と話す高松さん。2年前に受け持ったクラスの卒業アルバムには絵本出版の夢を記していた。「子供たちに大人って楽しそうだなと思って欲しい。やりたいことがあるほど人生が豊かになる」と笑顔で次の夢を模索する。