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経済 : 周南市のニュース
県内24の酒蔵、酒店、飲食店も 徳山大の畠本さん「酒豆本」 クラウドファンディングで資金
経済周南市「山口県の日本酒のおいしさを若い人にも知らせたい」―山口県周南市の徳山大4年、畠本拓実さん(22)が県内の酒蔵、地酒を扱う酒販店、地酒を楽しめる飲食店を紹介する「山口県酒豆本」を発行しようと、24の酒蔵などを巡る取材や、クラウドファンディングでの資金集めなどを続け、4月の発刊を目指している。
「豆本」は周南市のまちづくりにも携わった平義彦さんが代表の「まちづくり広報の助っ人」が発行。これまでに「徳山駅旅グルメ豆本」「山口県カレー豆本」「山口県パン豆本」を発行している。いずれもA6判と小型で、値段は300円で、人気を集めており、県内を中心に福岡、広島県を合わせて50カ所で販売している。
畠本さんは広島県尾道市出身で、経済学部現代経済学科。パン豆本の編集に大学生記者として参加したことから「酒豆本」の編集を提案した。
提案のきっかけは2年前から続けている久米の中嶋酒店(中嶋宏社長)でのアルバイト。同店は全国各地の酒蔵を中嶋社長自ら訪問して仕入れ、酒蔵と連携してオリジナルの日本酒を販売するなどしているが、畠本さんも酒蔵を訪問して酒造りに取り組む人にふれ、日本酒のおいしさを知って日本酒のファンになった。
2年前のアルバイトのきっかけも授業で地域のことをレポートすることになって市内の酒蔵などを巡る中で、中嶋酒店と出会ったことだったという。
卒業論文では日本酒の原料の酒米の流通などをテーマにし、就職先も県内の酒蔵に決めた。「酒造りを体験して将来、販売に生かしたい」と話している。
一方、今回の酒豆本の編集は日本酒のファンという立場から、酒蔵とともにどこで購入したり、飲んだりできるかを紹介するもの。スタッフは学生、社会人15人で、畠本さんが編集長。
24のすべての蔵を回って自ら取材したり、スタッフの取材を手配し、資金集めのため100万円を目標にクラウドファンディングを展開し、協賛企業、広告も集めている。内容では「学生も行きやすい店などを幅広く掲載したい」と話している。
クラウドファンディングの「大学生編集長が山口県の酒蔵を取材します!!」は「レディフォー」のサイトに掲載。期間は1月17日(月)。返礼品にはこの豆本のほか、中島酒店のトートーバッグ、オリジナルラベルの日本酒「貴」などを用意している。
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