2026年04月16日(木)

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経済 : 周南市のニュース

【周南市】アンモニア供給体制確立へ 周南市長とコンビナート4社が現地視察

  • 現地で説明を聞く藤井市長ら参加者

  • アンモニア用に転用が予定されているタンク

 周南市の藤井律子市長は9日、石炭などに代わる燃料として使用するカーボンフリーアンモニアの100万トン超の供給体制確立を目指す周南コンビナートの出光興産㈱徳山事業所(三品鉄路所長)▽日本ゼオン㈱徳山工場(宮城孝一工場長)▽㈱トクヤマ徳山製造所(奥野康所長)▽東ソー㈱南陽事業所(田代克志所長)を視察した。視察には4社のトップも同行し、新事業の予定地となる各工場を見て回った。

 カーボンフリーアンモニアは二酸化炭素(CO2)削減のための新しい燃料として水素などとともに注目されている。周南コンビナートでは、出光興産徳山事業所の大浦地区にあるタンク群や桟橋などを利用してアンモニアの輸入・供給拠点を構築し、日本ゼオン、トクヤマ、東ソーに供給する取り組みが進んでいる。この事業は全国的にも先進的な取り組みとして注目を集め、2月には西村康稔経済産業大臣も視察に訪れている。

 この日は出光興産の松下敬顧問、東ソーの桒田守社長、トクヤマの横田浩社長、日本ゼオンの田中公章社長と各事業所長、工場長、新事業を担当する幹部などが顔をそろえた。

 供給体制は2030年までの確立を目指す。アンモニアは中東、オーストラリア、北米から輸入するが、大浦地区にあるタンク4基と桟橋、以前は原油を送っていたパイプなど既存の設備を使用できることで短期間での稼働が期待できる。タンクは1基で3万トンを貯蔵でき、現在はプロパン、ブタンを液化して保管している。

 藤井市長ら参加者は大浦地区内の高台からタンクや桟橋、徳山湾を隔てた正面の周南コンビナートの工業群などを見ながら改めて説明を受けた。このあと、日本ゼオン、トクヤマ、東ソーのCO2削減、バイオマス燃料使用などカーボンニュートラルの取り組みを視察した。

 市長と各社のトップがそろってカーボンニュートラルに取り組む現地を視察する機会はこれまでなく、出光興産の松下顧問は「今日がキックオフ。地域が一体となり、地域と一緒に同じボートで同じ方向に進んでいく」と述べた。日本ゼオンの田中社長が「カーボンニュートラルは会社を大きく変えるスタートになる」と述べるなど、アンモニアの供給を受ける側の3社も意欲を見せていた。

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