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　山口県下松市の㈱日立製作所笠戸事業所（岩崎充雄事業所長）の一般向け開放イベント「Hitachi　Open　Day　2023」が13日、同事業所で開かれ、あいにくの雨の中を、同事業所で製造されている日本や台湾の鉄道車両を約3800人が見学した。コロナ禍で中止が続いたため2018年以来、5年ぶりの開催になった。

歴史記念館、完成から3年でようやく初公開

　会場内ではJR東海のN700S新幹線車両▽JR東日本のE5系新幹線車両▽台湾鉄路管理局の台湾都市間特急車両EMU3000▽JR北海道737系電車が公開された。いずれも車内は非公開で、E5系以外の車両は外観のみ撮影が可能だった。

　1921年以来102年間の同事業所の歴史を紹介する「歴史記念館」は3年前に事業所内に完成したが、コロナ禍のため公開開始が延期され、この日にようやく一般向けに初公開された。

　こちらも建物の外観のみ撮影可で、内観は撮影不可。報道機関には同社で撮影した内部の写真が配信された。

岩崎事業所長「地域との交流をさらに深めたい」

　激しい風雨の中、台湾都市間特急車両の前で報道機関の共同取材に応じた岩崎事業所長（55）は「地域に根差した事業所として、さらに地域の皆さんとの交流を深める機会にしたい」と話した。

　同事業所の隣接地に半導体製造装置の生産施設を建設する㈱日立ハイテクの坂口正道理事・笠戸地区長も、今後の事業の展開にかける意欲を語った。

　会場には市と市観光協会の特産品販売コーナーが設けられ、鉄道グッズ販売コーナーも人気。日立ハイテク女子バスケットボール部「日立ハイテククーガーズ」の鬼塚彩乃、大原咲織両選手も来場して、子どもたちとバスケットゴールにボールを一緒に入れるパフォーマンスを展開した。

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　このイベントで同社は報道各社に「当日の混乱を避けるため、イベント開催はポスターで貼付箇所を限定してPRしております。事前の告知等はご遠慮願います」として、事前の予告記事を掲載しないように要請。このため本紙は予告記事の掲載を見送った。

　開催当日も一般客は午前10時から入場できるが、報道各社には11時に会場入り口に集合を求めて担当者が取材概要を説明。事前の文書で「ご説明の前の取材はお控えください。広報より注意事項をお伝えさせていただいた上で撮影していただきますようご協力のほどお願い申し上げます」と要請した。

　このため開場直後の会場内の様子は各社とも取材できなかった。