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未来担う子どもにわかりやすく 秋本さんが子ども向け「光海軍工廠」 平和教育に光市内小中学校へ
地域その他終戦までに光市にあった光海軍工廠の歴史を研究し、2013年からすでに4冊の冊子を発行している虹ケ丘4丁目の光地方史研究会会員、秋本元之さん(84)が、続編の「光海軍工廠秘史 概説」と、子どもたちにわかりやすくまとめた冊子「光海軍工廠」を各100冊、自費出版した。うち各24冊を市に寄贈し、各小中学校や各コミュニティセンターに置いて市民に読んでもらう。
秋本さんは浅江小の校長などを務めた元教員。防衛省の防衛研究所や国立国会図書館、米国メリーランド州の米国国立公文書館を訪問して、戦病死した父が勤めていたインドネシア・ボルネオ島のバリクパパンの旧海軍燃料廠を調べていた2010年、光海軍工廠関連の旧海軍の資料を見つけたのをきっかけに研究を始めた。
このたび発行の「光海軍工廠秘史 概説」は、15年に発行した「光海軍工廠秘史〜建設第1期・開庁以前」以来の4冊のダイジェスト版でB5判63ぺージ。
子ども向けの「光海軍工廠」は秋本さん自身の教員経験を生かして子どもにわかりやすい表現にし、難しい漢字にはふりがなをつけたり、重要なところには赤色のアンダーラインを引いている。
とくに冒頭では「戦争で光海軍工廠は空襲を受けて尊い命が失われました。多くの犠牲者があったことなどを学び、平和の大切さを考えるきっかけになってほしいと願っています」と書いている。
学徒動員の仕事の内容も取り上げ、国民学校高等科(現在の中学1、2年生)生徒は魚雷磨き、薬きょうの詰まった砲弾を運ぶ、弾を磨くなど▽旧制中学校、高等女学校(現在の高校)生徒はネジの制作、防空壕の穴掘り、水中魚雷の浮力検査、木製レンガ運びなどをしたと紹介した。B5判32ぺージ。
26日には秋本さんが市役所を訪れ、市川市長と伊藤幸子教育長に冊子を贈った。秋本さんは「小学生をはじめ多くの人たちが光海軍工廠の歴史をいつまでも記憶にとどめ、後世へ語り伝えてほしい」と話していた。
冊子は非売品。市立図書館、大和コミュニティセンター2階の市立図書館大和分館、各コミュニティセンターで閲覧できる。
