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新型コロナウイルス感染者に聞く 罹患、退院、その後の生活は?
地域その他新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。周南市では県内初の学校クラスターも発生し、感染者累計は181人(28日時点)となった。26日には山口県内の感染状況はステージ3に上がり、緊急事態宣言こそ発出されていないものの予断を許さない状況が続いている。
感染拡大によって、知人や友人が罹患、または濃厚接触者としてPCR検査を受けるなど、これまでどこか他人事のように感じていた出来事が少しずつだが、確実に近づいてきていると感じる人も増えているのではないだろうか。
そこで新周南新聞社では、実際に新型コロナウイルス感染症に罹患した山口県東部在住の3人に、PCR検査を経て、陽性反応を検出した以降の流れについて独自に聞き取りを実施。入院、退院の流れや、退院後の指示などについて確認した。
聞き取りをして特に印象的だったことは所管する保健所の対応だ。3人の対象者は一様に丁寧で迅速な対応に感謝の意を表している。積極的疫学調査や入院調整、濃厚接触者の後追いなど、業務に忙殺される中で頭が下がる思いだ。
いつ、どこで、誰が感染するかはもはやわからない。生活のあらゆる場面で誰もが感染する可能性はある。打開策としてワクチンの接種が期待されてはいるが、不安感から接種を希望しない人がいたり、接種時期も不確定な要素が多かったりと、日常生活を取り戻すのにはまだまだ時間を要すことは容易に想像がつく。
緊急事態宣言下にある都市とは違い、あらゆる判断は現場に任されている。リーダーが明確に指示を出さない以上、正しい情報をもとに自分を、そして家族の生活を守る必要がある。
以下は新型コロナウイルス感染症と診断された方に保健所から渡される、入退院の流れについての書面から要約
入院中の医療費について
入院中の医療(療養)費は全額公費負担
※食事療養費含む。
※患者世帯員の市町民税所得割額の合算額が56万4千円を 超える場合には、2万円を限度として患者が自己負担。
宿泊療養について
無症状・軽症で、症状などから入院が必要な状態ではないと判断された場合には、宿泊療養を案内
※県内のビジネスホテルなど。
退院・就業制限解除について
1.有症状者の場合
①発症日から10日間経過し、かつ症状軽快後72時間経過した場合。
②症状軽快後24時間経過した後、24時間以上間隔をあけ、2回のPCR検査で陰性を確認できた場合。
2.無症状病原体保有者の場合
①検体採取日から10日間経過した場合。
②検体採取日から6日経過した後、24時間以上間隔をあけ、2回のPCR検査で陰性を確認できた場合。
新型コロナウイルス感染者3人への聞き取り内容
[入院前]
Q.積極的疫学調査はどこまで聞かれたか?
A.陽性結果が出た当日に電話で確認。感染したと思われる日からの1週間以内の濃厚接触者とその連絡先を報告。
B.陽性結果が出た翌日に電話で確認。1週間以内の濃厚接触者とその連絡先を聞かれる。
C.陽性結果が出た翌日に電話で確認。3,4日間以内の濃厚接触者とその連絡先を聞かれる。
Q.検査後、通知までについて
A.翌日の夜に電話で通知。ある程度覚悟はしていたが様々な不安感がぬぐえない。
B.当日の夜に電話で通知。まず考えたのは職場や家族に迷惑がかかってしまうのではないかということ。
C.翌日の朝に電話で通知。簡易検査で陽性だったのである程度覚悟はできていた。
Q.療養先が決まるまでの過ごし方
A.外に出ない、人に触れないように自宅待機。療養先での着替えの準備についての指示のみなので戸惑った。検査から2日後に入院。
B.家では家族と別々の部屋で過ごす。触れた場所にはアルコール消毒を徹底した。周りの人にうつしていないか不安だった。検査翌日に入院。
C.自宅待機の指示。入院の身支度については指示があったが、次の指示が無いのでイライラした。検査から3日後に入院。
Q.療養先への移動方法
A.先導車を付ける予定だったが都合が合わなかったため自分で運転して移動。
B.車で病院まで送迎してもらう。車内には仕切りがあり、会話も電話で行う。
C.先導車が迎えに来て、自分の車で病院へ向かう。
[療養中]
Q.療養期間中の過ごし方は?
A.3週間入院。食事は防護服を着たナースが配膳。
B.12日間入院。防護服を着た職員が食事や検査を対応。
C.5日間入院。個室で誰とも接しない。iPadで看護師とは検温の結果などのやりとり。食事は外に置かれる。
Q.退院するまでの流れは?
A.症状も落ち着いてから、前日に明日には退院と告げられ、PCR検査を受けずに退院。
B.一度、熱が上がったため入院期間が延長。解熱して約3日後には翌日退院と告げられ、PCR検査を受けずに退院。
C.症状に変化もなかったため発症から10日後にあたる日に、PCR検査を受けずに退院。
Q.退院後の指示については?
A.日常通りの生活をして良いと指示。不安だからPCR検査を受けたいと申し出たが断られる。
B.職場にも復帰して、通常通り勤務可能と告げられる。
C.特に制限は無く、自己判断で行動してくださいと言われる。
[退院後]
Q.後遺症はありますか?
A.肺炎になったのでまだ肺が痛い。
B.入院で体力が落ちたか、精神的なものなのか、倦怠感が無くならない。
C.匂いがしない。抜け毛が増えた。
Q.新型コロナウイルスに感染して
A.持病があったせいだと思うが、アビガンの副作用がつらかった。当初はインフルエンザよりも軽いと思って油断した。皆さんにも気を付けてほしい。
B.医師からは「あなたは悪くない」と言われるけど申し訳ない気持ちでいっぱいだった。普段から感染には気を付けて生活をしていました。熱が数日あっただけで重症化していないので、どこか実感が持てていません。今でも気を付けて生活しています。
C.Go Toキャンペーンなど矛盾が多い中で誰がなってもおかしくない。気を付けて生活するしかないし、誰も責められない。行動制限がかかるので仕事に支障が出てしまうし、生活も脅かされる。
