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【山口県周南地域】[新型コロナウイルス]止まらない感染者増 「あらゆる場面にリスク」
地域その他新型コロナウイルス感染症の感染者の増加が止まらない。1週間ごとの集計では、11月27日から12月3日までの山口県内の合計は5,469人だったが、11日から17日までは1万425人と倍増。これに歩調を合わせて周南、下松、光市の感染者も増加傾向で、不安を感じる市民も出てきている。
県健康福祉部の新型コロナウイルス感染症対策室では、現在の感染拡大について「特定のところではない。いろんなところにリスクがある状況。あらゆる場面で感染リスクが高まっている」と話し、県のホームページなどでは「十分な換気」「こまめな手洗い・手指消毒」「会話時のマスク着用」「共用部分の消毒」などを呼び掛ける。
しかし、どこで感染が広がっているのかになると、現在は保健所単位での感染者数だけで、市町別の感染者数は不明。保健所に医療機関から報告があった感染者数に自宅療養者フォローアップセンターに報告があった数を加えて県全体の感染者数になるが、センターに報告があった感染者の居住地は集計ができていない。
保健所ごとの感染者数も変動が大きく、13日には①宇部380人、②周南357人、③山口236人、④下関214人だったが、14日は①宇部343人、②下関329人、③周南275人、④山口235人の順。その後も宇部、下関が多くなっている。
年代別では、16日から18日までの3日間の合計で、10代が最も多く923人と感染者の2割を占めている。40代が766人、9歳以下の合計が693人でこれに続く。60歳以上は16.5%にとどまっている。
クラスター(集団感染)の発生も、県と市で情報の共有はなされているが、個別の発表はしていない。
入院者も1日は218人だったが、18日は335人と1.5倍に増え、1人だった重症者は3人になった。亡くなる人も連日、複数の死亡が発表されるなど、感染者数に比例して増えている。
一方、ワクチンの接種も推進し、集団接種も県や市が続けているが、以前のように市町ごとの接種率は出していない。今後、感染者数は減少に向かうのか。そのきざしはまだみえてこない。
(延安弘行)