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【山口県】下松市23位で上位維持 全国815市区の住みよさランキング 周南市186位、光市264位
地域その他全国の792市と東京都特別区の計815市区の都市力を比較する東洋経済新報社の今年度の「住みよさランキング」が12日に発表され、下松市は23位にランキングされて引き続き上位を維持した。周南市は186位で2年ぶりに100位台に復帰する一方、昨年度204位の光市は264位だった。(山上達也)
下松市中四国9県で2位維持
「住みよさランキング」は、病床数や子ども医療費助成などの安心度▽小売販売額、大型店店舗面積などの利便度▽水道料金、都市公園面積、日照時間などの快適度▽財政力指数、持ち家世帯比率などの富裕度をもとに算出した偏差値で集計。
1位は石川県野々市市▽2位は東京都武蔵野市▽3位は福井市▽4位は東京都文京区▽5位は石川県白山市▽6位は愛知県長久手市▽7位は茨城県つくば市▽8位は鳥取県倉吉市▽9位は熊本県人吉市▽10位は金沢市。10市区のうち4市は北陸地方の石川県と福井県が占めている。
下松市の快適度は全国14位
下松市は昨年時の13位から23位にランクがダウンしたが、今年度の偏差値は53.38で、昨年度偏差値の53.92との差はわずか0.54ポイント。
下松市は14年度22位▽15年度20位▽16年度18位▽17年度と18年度は30位▽19年度22位▽20年度は33位▽21年度10位▽22年度13位と続いてきた。中四国9県の92市でも下松市は全国4位の鳥取県倉吉市に次いで引き続き2位を維持した。
県内13市で100位以内は23位の下松市▽58位の柳井市▽73位の山口市の3市。下松市は「利便度」35位▽「快適度」が14位と群を抜いており、水道料金が全国の市で6番目に安い1,833円(一般家庭の平均月額)も大きい。下松市はこの3点で周南市や光市に大きく差をつけている。
利便度の1位は東京都渋谷区▽2位は同新宿区▽3位は同豊島区で、快適度は1位が北海道苫小牧市▽2位が東京都昭島市▽3位が埼玉県東松山市となっている。
国井市長「オール下松で住みよさ実感を」
下松市が昨年度の13位から23位になったことに国井益雄市長は「上位であることには変わりない。これを励みに住みよさ実感のまちづくりを市民、行政、経済界との“オールくだまつ”で進めたい」と意欲を見せた。
一方、順位が63位も上昇した周南市は、財政健全度ランキングが昨年度の444位から242位にアップしたことが追い風になった。とくに「収支」と「弾力性」の伸びが目立つ。
光市は財政健全度の「将来負担」が昨年度の352位から269位に改善され、財政健全化計画の着実な進展がうかがえる。
3市の人口は3年前との比較で、下松市は0.33%増でかろうじて増加傾向に踏みとどまったが、周南市は3.02%減▽光市も2.83%減だった。
「手厚い子育て」の明石市は270位
全国で上位にランクされる市はどんな自治体なのだろうか。
1位の野々市市は若いファミリー世代の転入が多い金沢市のベッドタウン。2位の武蔵野市は杉並区に隣接しており、富裕度が全国1位。3位の福井市は安心度、快適度、富裕度がバランスよく平均を上回っていることが強みという。
一方、兵庫県明石市は泉房穂前市長の徹底した子育て政策で脚光を浴びたが、総合ランキングは270位にとどまった。しかし手厚い子育て支援政策の影響で「快適度」は42位と際立っている。
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