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「コンクリートを作る」 徳山中央幼で出前授業
地域周南市周南市城ケ丘の徳山中央幼稚園(御手洗賢成園長)で13日、徳山高専の温品達也准教授(35)による出前授業「コンクリートをつくってみよう」が開かれ、年長組の58人が温品さんと一緒に、セメント、砂、砂利と水をカップで混ぜてコンクリートを作った。コンクリートはお菓子づくり用のキャラクターの型枠に入れ、同園内に置いて固まっていく様子を観察する。
この授業は温品さんが同園の園児の保護者という縁で、コンクリートについて子どもたちに考えてもらおうと初めて開いた。材料や容器なども温品さんが準備し、同高専専攻科の学生3人と一緒に訪れた。
温品さんが子どもたちに「コンクリートはどこに使われていますか」とまず質問すると「道路」「壁」「家」「れんが」などと大きな声で答えた。園内の柱などにも使われていることを説明して子どもたちは興味深そうに聞いていた。
コンクリートは子どもたちが材料の分量を自由に決めて作った。ゴーグルや手袋を付けた子どもたちはセメント、砂、砂利を少しずつカップに入れて水を加え、ゆる過ぎる場合はセメント、固い場合は水を加えて自分の思う固さに調整しながら、割りばしをカップに立てて夢中でかき回した。最後は型枠に丁寧に入れた。
これから1週間、園内に置いて固まるのを待って型枠から取り出し、色を塗るなどして仕上げる。
温品さんによるとこういった体験授業は幼稚園児を対象にする場合はこれまでなかった。イキイキと活動する子どもたちの姿に「考えて作ることにしっかりと取り組めることがわかった。この授業を通して園児が科学のおもしろさに触れることができれば」と話していた。