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コンビナート照明の重要性も 周南市など全国12都市 オンラインで工場夜景サミット
地域周南市全国工場夜景サミットが18日、山口県周南市役所からオンラインで全国に配信する形で開かれ、工場夜景でまちづくりを進める同市など12都市の紹介などがあり、㈱トクヤマ総務グループ主席の福谷正明さんが「コンビナート企業社員が語る工場夜景」、現代美術家の大村雪乃さんが「丸シールでえがく工場夜景」の演題で講演した。
このサミットは毎年、12都市の持ち回りで開かれ、今回が12回目で周南市の引き受け。実行委員会(乗川慎二実行委員長)が準備を進め、式典は同市内のホテルで開き、工場夜景の見学バスツアー、水素船クルーズも計画されていた。ところが、新型コロナウイルス感染症の感染が拡大したため中止し、まん延防止等重点措置の適用も受けたことから、式典だけがオンライン方式で開かれた。
今回は大村さんによる工場夜景をモチーフにした作品制作や、徳山駅前図書館で大型ワークショップも予定し、式典には同市育ちの今井美樹さんの二胡演奏もあったことから、最初に主催者を代表して藤井律子市長が「工場夜景の魅力を一味違った視点から伝えたい」とあいさつした。
大村さんは東京からオンラインで講演し、安価な文房具の丸シールで大量のエネルギーを使用している夜景を描く社会性を意識して丸シール作品を作るようになったことや、制作方法、工場夜景をモチーフとした作品は物質としての魅力を感じながら作っていることなどを話した。
福谷さんは海軍煉炭製造所が開設された当時から化学メーカーなどの進出、徳山港の開港、戦後の周南コンビナートのなりたちなどを解説。工場夜景を構成している照明について安全、安定操業のために重要な設備だと述べた。
鑑賞スポットとして東ソー南陽事業所を見ることができる周南大橋と、コンビナートの全景を見ることができる高台からの景観を紹介した。
各都市の紹介に続いて最後に藤井市長が「今後も地域資源に磨きをかけながら、共に工場夜景の美しさや力強さなど、その魅力を全国に発信し続けることにより、さらなる工場夜景観光の発展に尽力します」という共同宣言を読み上げた。
この日、同市の公式YouTubeチャンネルで生配信されたほか、アーカイブ配信で見ることができる。
