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【周南市】楽団・みかんの花が20周年+2記念ライブ 障害ある人の居場所に
地域周南市山口県周南市の楽団・みかんの花(原田奈生子代表、12人)の「20周年+2記念ライブ」が18日(土)午後1時半から速玉町の徳山社会福祉センターで開かれる。2001年に障害のある人の居場所づくりの活動としてスタート。海外のフェスティバルでも演奏し、コロナ禍前は地域のイベントにも出演してきた。2年前の20周年で企画したが、コロナ禍で「+2」となった記念ライブ。「集まって、出てきて、遊びにきてほしい」と呼びかけている。
ギター、ベース、ドラム、パーカッション、キーボード、ボーカル。ライブで歌うのはほとんどが山本享明さんらメンバーの作曲、作詞によるオリジナル曲。8人が知的障害や聴覚障害などがある人で、残りの4人がサポートする。舞台でも練習でも一生懸命に全員が演奏し、歌う。その姿が見る人に感動を呼んできた。
2003年に奈良県で開かれているわたぼうし音楽祭のコンサートに出演。これがきっかけとなって海外の音楽祭に出席するようになり、これまでにオーストラリア、中国、タイ、韓国でのフェスティバルに参加した。地域のイベントで演奏するほか、15年には15周年記念ライブを開いた。
髙島さんの曲も演奏
17年に創設時から楽団を支えた髙島利治さんが亡くなったが、その後も活動を継続。大規模なライブは15周年ライブ以来となるが、原田代表(52)は「髙島さんがいなくなってもみかんの花が元気にやっているのを、どこかにいる髙島さんに見てほしい」と話す。
メンバーでキーボードの三上由香里さん(41)は「みんなで音楽ができてよかった、いっしょにやるのが楽しい」▽柴田浩二さん(51)はボーカル担当。「歌を覚えるのは大変だけど、音楽が出来てよかった」▽ギターとボーカルの中村悟さん(51)は「みかんの花は居場所。これがなかったら仕事と家の往復しかない」と話し、みかんの花を辞めようと思ったことはないという。
メンバーはほかに河﨑秋徳さん、久保田洋輔さん、佐貫睦子さん、篠原敬さん、笘原稔さん、中西誠さん、藤村義孝さんがいる。
ライブでは、第30回わたぼうし音楽祭大賞受賞曲で「キミの歌声 母の喜び/生きてゆく希望をありがとう」と歌う「祈り」や、第28回わたぼうし音楽祭文部科学大臣奨励賞の「25枚の年賀状」、髙島さんが作詞・作曲の歌などを演奏する。「歌うボランティア徳山わたぼうし」がゲスト出演する。
無料。定員200人で入場整理券が必要だが「日刊新周南を見た」で入場することができる。
(延安弘行)