2025年10月12日(日)

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[この人に聞く]周南市体育協会会長 藤井 秀尚さん(54)

  • 藤井秀尚さん

「目標はオリンピアン」
部活動の地域移行の受け皿にも


 8年間、黒神直大前会長のもとで副会長を務め、6月に会長に就任した。全国でも数少ない公益財団法人の周南市体育協会。来年度は20周年を迎え、名称も周南市スポーツ協会に変更する。長年続けてきたキリンビバレッジ周南総合スポーツセンターなど周南緑地公園の体育施設の指定管理からは離れたが、中学校の部活動の地域移行などに取り組む同協会。就任にあたっての意気込みなどを聞いた。(聞き手・延安弘行)

 ─ 体育協会にとってまず取り組む課題は何でしょうか。

 藤井 中学校の部活動の地域移行が最重要課題です。競技団体が受け皿となり、3年後にスムーズな移行ができるよう35ある各競技団体にヒアリングをしながら進めています。

 今、生徒数が減り、部活動は激減しています。私は小中学校で野球部でしたが、母校の福川中にも野球部がないというのはせつないです。ちゃんと野球が続けられる受け皿が必要です。

 ─ 周南市は週末だけでなく、平日も一挙に地域移行するという方針です。課題も多いのではないでしょうか。

 藤井 もし何かあった場合の責任はどうなるのかなど運営面や、例えば謝金はどうするのかといった費用面、生徒の送迎などクリアしなければならないハードルは多いと感じています。市、教育委員会、学校、競技団体との間をうまくマッチングさせるのは大変なことです。

 ─ 体育協会だからできることですね。これまで体育協会はスポーツ振興、全国大会の誘致でも大きな力を発揮してきました。

 藤井 スポーツ振興では地域移行後の部活動も含めた全体的なスポーツの中心になるスポーツ活動推進センターの事務局を体育協会が引き受けるため協議中です。

 20周年では記念式典、記念講演やマスコットキャラクターも作ろうと考えています。

 全国大会の誘致も、来年もバドミントンのS/Jリーグの大会を開きます。新幹線の駅や山陽自動車道のインターチェンジがあり、設備も整っていて会場としてのニーズは高いと思います。先日はハンドボール女子の日本代表の合宿も開きましたが、好評でした。

 ─ 女性スポーツ委員会、スポーツ医科学委員会も活発に活動していますね。

 藤井 女性スポーツ委員会は女性特有の悩みを解決するハンドブックの作成、スポーツ医科学委員会は子どもたちの野球肘検診にも取り組んでいます。

 ─ 周南公立大にも来年春には定員80人のスポーツ健康学科が開設されるし、周南市のスポーツは大きく発展しそうですね。

 藤井 正職員8人は以前のままで、今年は10月9日にスポーツフェスタも開き、スポーツ少年団とタイアップして合同体験会も計画しています。

 現在の指定管理者とも定期的にミーティングを開くなどしています。周南公立大とも連携し、学生をインターンシップで受け入れることもできると思います。

 周南市からオリンピアン、メダリストを出すことを目標に職員の皆さんと一緒に取り組みます。

 ─ 体育協会が中核となって周南市のスポーツが発展する未来が見えてきそうで、5年後、10年後が本当に楽しみですね。今日はありがとうございました。

藤井秀尚(ふじいひでなお)さんプロフィール
 旧新南陽市出身で、スポーツ少年団から中学では野球部。徳山高から専修大経営学部を卒業。出光興産㈱を経て1993年に若山石油㈱に入り、2012年から代表取締役社長。周南青年会議所の理事長や徳山小、岐陽中のPTA会長も歴任した。現在は徳山周南法人会の副会長。
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