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【下松市】核廃絶と恒久平和願って 下松市民集会で40人黙とう
地域周南市長崎に原爆が投下されて78年目の9日、山口県下松市役所で「核兵器をなくし平和を願う市民集会」が開かれ、市内の被爆者や市職員、市議ら約40人が核兵器廃絶と恒久平和への願いを込めた。
市職労や市原爆被害者の会など9団体で作る実行委員会(委員長・谷本誠一市職労執行委員長)の主催で38回目。広島原爆か長崎原爆のどちらかの日に集会を開いている。
この日は市役所の芝生広場「グリーンプラザ」で開く予定だったが、台風6号接近のため、市職労書記局がある市役所厚生棟2階会議室で開いた。
参加者は「核も戦争もない平和な地球を」と書かれた横断幕を手に、原爆がさく裂した時刻の午前11時2分から1分間、黙とうを捧げた。
あいさつに立った谷本実行委員長は、ロシアがウクライナ侵攻で核兵器の使用の可能性を示していることに言及し「被爆者をはじめ核廃絶の願いに背を向けるものだ」と強調。実行委員会の構成団体の下松原水協の城市進事務局長や、玉井哲郎副市長、金藤哲夫市議会議長があいさつ。
生後7カ月で広島市の爆心地近くで被爆した市原爆被害者の会の林弘子会長(78)は「母から当時の話を何百回も聞いて、恐怖が今も心に焼き付いている。あの惨劇が二度と繰り返されないように一人一人に考えてほしい」と話していた。
実行委員会はこの日の集会に先立って前日の8日、国井益雄市長と金藤議長に「平和行政の推進を求める要望書」を提出した。