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【周南市】[周南公立大]世界に広がれブルーベリー CO2吸収の苗木を徳山動物園に
地域周南市山口県周南市の周南公立大学(髙田隆学長)の学生が中心メンバーのブルーベリーカーボンプロジェクト実行委員会(西部晴香代表=2年)は25日、同市の徳山動物園(長畠和彦園長)にブルーベリーの苗木20本を贈り、同園で寄贈式が開かれた。
同大は昨年4月の開学時にSDGs(国連で採択された世界共通の目標で持続可能な開発がテーマ)推進を宣言。同大生らが周南市の定住を前提に地域の持続性を考え、同プロジェクトでは地球温暖化の原因とされる二酸化炭素(CO2)の排出量を実質的にゼロにする「カーボンニュートラル」に向け、CO2を吸収するブルーベリーの苗木を周南地域の企業や個人に購入してもらう。
ブルーベリーの苗木1本の吸収量は年間0.1キロ。周南市での取り組みを全国に広げることで、全人口分にあたる1,200万キロのCO2吸収を目指す。
同実行委員会は、同大生100人と活動を支援する未来プロジェクト協議会(金子勝代表)の構成企業30社がメンバー。苗木は同協議会とつながりのある市内の園芸店、生花店で仕入れ、販売収益を子ども食堂との連携活動などに充てる。
人気の観光スポット、徳山動物園を訪れる多くの市民に同プロジェクトを知ってもらい広めて欲しいとの思いから、今回の寄贈を決め、寄贈式には西部(にしべ)委員長、金子代表ら実行委員会のメンバー、藤井律子周南市長、長畠園長が出席した。
西部委員長(19)は「実が成ることで家族が楽しめ、育てやすいことでブルーベリーを選んだ。大学生という立場から皆さんに発信し、周南市だけでなく山口県、日本、世界にブルーベリーを広げていくことができれば」と話した。
同園ではブルーベリーの苗木20本のプランターを正門に置き、来園者へのプロジェクト周知につなげる。