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【周南市】大名行列が70人で復活 華やかに須々万八朔祭り
地域周南市山口県周南市の須々万八朔祭りが26日、飛龍八幡宮(高階正宮司)で開かれた。コロナ禍のため4年ぶりの開催で、大名行列や、白装束の裸坊にひかれた網代神輿(あじろみこし)の練り歩きなどがあり、コロナ禍前を上回る人出でにぎわった。
この祭りは同八幡宮の境内社で菅原道真を祭る菅原神社の例祭。中国山地の一中心地であった農村の活力ある華やかさを伝える貴重な祭りとして市指定無形民俗文化財になっている。
子どもが乗り込む山車をかつぐ揉(もみ)山は準備が間に合わず登場しなかったが、子どもみこしや須々万婦人会、老人クラブのみどり連合会の踊りが奉納された。
大名行列は騎乗した大行司、小行司を中心に今年はこれまでより多く70人が参加。毛槍やはさみ箱の奴さんや、鉄砲、弓矢などの武士、なぎなたを手にした腰元、最後は大わらじや大きな鏡餅も続いた。
大名行列の参加者も3年間中断したことでほとんどの人が入れ替わったが、熱心に練習してこの日を迎えた。須々万八朔祭保存会の中村洋一会長(88)は大にぎわいの境内で「来年は揉山も出るようにしていきたい」と元気に話していた。